キャラとしては気に入っていますが、登場があんまりないので執筆しました(他の作者に書いてもらったことはあります)。
破壊された大船が海中に沈んでいき、それに乗っていた大勢の人間の死体が水中でヒトデナシに変わり果てる様子を眺める人魚がいた。
上半身は未熟な少女、そして下半身は魚の半身といった姿をしているが、一般的な人魚とはかけ離れた身体をしていた。
全身を覆う白い鱗と、肩まで届く白い髪、そして薄暗い海中でも輝く赤い瞳。脇腹に何対かある切れ目のような鰓。
口からはサメの歯が生え揃っており、耳がある部位にはヒレ状の聴覚器官が展開している。
両腕もイルカやサメ等に似た形状のヒレとなっており、鋭い爪がある指がそれぞれ五本もある。
そして背中には花状の触手が生え伸びており、まるでイソギンチャクが付着しているようだ。
かつては歌が上手だった褐色の少女がゼノノアの手で生まれ変わった頂点者――人魚の歌姫。
人間の時に白人からの差別や虐待を受け、心に傷を負った彼女は楽器の音色そのものとなった歌声で人々を殺し、海の異形――ヒトデナシに変貌させる力を得た。
人魚の歌姫は大海に浮かぶ船、海沿いの街を狩り場、いや、演奏会場にして自分の歌声を人間達に聴かせた。突然聞こえてきた楽器の音色に彼らは驚いたが、それが人魚のものだと気付いた時には既に手遅れだった。
歌声を聴いた人間は次々と海に飛び込んでしまい、そのまま無数の魚に食い荒らされて死ぬ。そのような末路を辿る者達は全て白い肌の人間であり、彼らに奴隷として扱われていた褐色の肌を持つ人間達は歌姫の歌声を聴きながら穏やかに海中で死んでいった。
歌姫の歌唱によって命を落とした人間達はヒトデナシに変えられていく、魚はもちろん、甲殻類や軟体動物、多足類といった海の生物を模した異形へと。そしてそのヒトデナシ達も次々と他の人間を襲い始め、殺しては同族にしていく。
こうして全ての海域はヒトデナシ達の住処――その頂点に立つ人魚の歌姫の縄張りと化したのだ。
大勢の白人が乗っていた大船の近くで歌姫が歌唱し、彼らの脳を狂わせて海に飛び込ませる。海中で待機させている自分の配下であるイルカの異形に沈んでくる白人を殺させ、同時に大船に飛び乗らせて甲板の上で虐殺と破壊をさせる。
そんな光景を思い返して楽しんでいた歌姫だったが、自分に接近するなにかに気づき、視線を向ける。
そこには魚人の外見をしたヒトデナシが一匹歌姫に近づいてきており、彼の股間にある肉棒が勃っている。どうやら歌姫を抱こうと迫っているようだ。
人間の声を失った代わりに口から楽器の音色が出せる人魚の歌姫は、口から低音を発しながら自分に迫る魚人を睨みつける。すると彼は怯えてしまい、その場で立ち止まってしまう。だが、すぐに我に返り、再び泳ぎだす。
(こいつに私が負けるわけがないんだから)
そう思いながらも警戒心を解くことなく歌姫は待ち構えていると、魚人は彼女の周囲をぐるりと回ってみせる。それはまるで獲物を狙う鮫のように見えなくもない。だが自分はそう簡単に食べられる弱者ではない。
人魚の歌姫が魚人を撃退しようとした時だった。
『聞こえる? 歌姫ちゃん』
突然、頭の中に響く声に歌姫は周囲を見渡す。ここにいるのは自分と、狙ってくる魚人しかいない。だが聞こえてきた声は聞き覚えがあった。そして、この声が聞こえるということは……
『ちょうど良いところに魚人が来てるみたいだし、ちょっとそいつに犯されてよ。歌姫ちゃん♪』
異形の少女――ゼノノア。
優しくしてくれた音楽家を殺した濡れ衣を嫉妬した白人の令嬢に着せられ、海に沈められた“まだ褐色だった自分”を助けてくれた存在。そして、多くの白人を殺せるよう“人魚の歌姫”に変えてくれた存在でもある。
だが、今のように理不尽な命令をしてくる。格下のヒトデナシに強姦されるのはいつものことで、酷い時は誰か父親なのか分からない赤子を孕まされることもある。
ゼノノアに感謝はしている人魚の歌姫だが、天使モドキみたいに完全に慕っているわけでもない。だけど、ゼノノアの言うことを聞かないと何されるか分からない。
不快感を露わにしながらも歌姫は自分の陰部にヒレ状の手を伸ばし、傷つけないように指先を大陰唇に引っ掛け、左右に開けた。白かった大陰唇と違って小陰唇と膣前庭はサーモンピンクになっており、勃っているクリトリスと、ヒクヒクと動く尿道口と膣口があった。
そんな女性器を見た魚人は口から大量の気泡を出しながら彼女に近寄り、舌を伸ばして舐め始める。最初にふっくら盛り上がっている大陰唇を舐め、次に小さな包茎クリトリスをチロチロと舌先で刺激を与えつつ味わう。そして最後に割れ目の中にある膣口をこじ開けるようにして舌を挿入させた。
魚そのものである下半身の感覚は人間の時とあまり変わらず、むしろ敏感になっているため歌姫はビクンッと身体を震わせる。しかし彼女は快楽を感じても表情を変えることはなく、ただじっとしていた。
(は、早く、終わって……!)
性器を魚にクンニされる中、無言のまま耐え続ける歌姫はひたすら願い続けた。数分後、ようやく満足したのか魚人が顔を離し、歌姫は安堵の溜息をつく。
これでやっと終わると思いきや、今度は膣道に魚人の陰茎を押し入れられ、その状態で腰をぶつけ始めた。
子宮口を突かれるたびに歌姫の口から楽器の高音が漏れ出る。魚人の肉棒が人間とは比較にならない大きさであり、彼女の膣道を圧迫していた。
歌姫のまだ幼い上半身に魚人の手が伸び、白く平たい胸をゆっくりと撫でられ、乳首を摘まれる。そして口に含んで吸われてしまう。その間もピストン運動は続いており、何度も奥をノックされた歌姫の思考は少しずつ麻痺していく。そして、とうとう絶頂を迎え、身体を大きく仰け反らした。
同時に魚人も射精したらしく精液を流し込まれていく。その量は人間の比ではなく、子宮を満たしていく。そして入り切らなかった分は逆流して膣内から溢れ出て、海中に浮いていく。
その後、魚人は離れ、歌姫の目の前に姿を見せる。彼の股間にある肉棒はまだ元気なままだった。それを見て思わず身震いする歌姫の頭に、軽々しく応援するゼノノアの声が聞こえた。
『相手はまだまだやりたいみたい。頑張ってね、人魚の歌姫さま♪』