・修道服が消滅して、全裸手ブラ手パンツになってしまう。
・その状態のまま催眠をかけられ、「腰振りダンス」「オナニー見せつけ」で戦えると思ってしまう。もちろん、触手の群れに敗北レイプ(※セックスの描写はありません)。
・結局、触手人間に変えられ、人生終了する。
だけの話。
“聖掌の修道女”の異名を持つシスター――フィースは薄暗い洞窟を進んでいた。明かりとして掌から玉状に浮かばせた『聖なる光』は、岩や鍾乳石といった洞窟だけでなく、フィースの姿も照らしている。
肩に届かない程度の金色の髪、その前髪だけを覗かせる青いベール、両腕や胴体の肌を一切覆いながらも豊満な胸の輪郭だけを浮かばせている紺色の修道服、太腿まで包むニーソックスと、その先に履いている青のシューズ。ヒトデナシ狩りを生業としている傭兵と比較して鎧などの装甲は一切見当たらないが、神父や僧侶、シスターといった教会の人間はそんなものは必要ではない。
ヒトデナシの蹂躙に嘆いた神から与えられたとされる『聖なる光』を身に宿してある彼らは、光で身体を覆うようにすることで、致命傷を与えうるヒトデナシの攻撃を防ぎ、更にヒトデナシの体内に流し込めば消滅、すなわち浄化することが可能である。そのため、無力な人間たちは「ヒトデナシから守ってくれる」と教会の人間を頼りにしているのだ。
フィースもその一人であり、洞窟の中を歩いているのも教会に訪れた村人の依頼を受けたからである。
“村の近くにヒトデナシが住み着いている洞窟があるんだ。前に傭兵さん達に頼んで討伐しにいってもらったけど、しばらくしたら、その人たちの死体が洞窟の入口に転がってて……”
怯えながらも説明する村人にフィースは落ち着かせ、自分が行って洞窟のヒトデナシを浄化すると誓った。余談だが、傭兵達の死体はヒトデナシとして甦らないよう、村の者が“処置”したとのこと。
そして今、洞窟を進みながらもフィースは周囲を警戒していた。
今いる洞窟のような視界が悪い場所ではヒトデナシの不意打ちに遭いやすい。例え傭兵や騎士のように強固な鎧を身に纏っていたとしても、装甲の隙間といった急所を狙われれば終わりだ。フィースが着ている修道服は不意打ちを防げる効果があるとはいえ、とあるデメリットを考えて不意打ちは絶対に避けたい。
「……本当に改良できないのですかね? この服」
修道服の“とあるデメリット”に、フィースが愚痴を吐いた時だった。
前方に明かりのようなものが見え、立ち止まる。先に洞窟に来ていた傭兵の生き残りかと思うが、フィースは警戒を続ける。ヒトデナシと化した傭兵が獲物である人間を誘うために、生前携えていたランタンを使っている可能性がある。もしくはホタルやチョウチンアンコウのように生物発光を備えているヒトデナシかもしれない。
いつでも戦闘態勢をとれるようにし、フィースは一歩一歩全身する。目視できるほど光源まで近づいたフィースは安堵すると同時に気味が悪くなった。
ヒトデナシどころか、傭兵の死体や遺品はなく、光の正体は洞窟の壁の一部だ。が、それは異質な見た目をしていた。
膜のようなナニカが丸く盛り上がっており、まるで瞳のない光る眼球のようだ。周りの岩肌とは違う生々しいそれに、フィースは直に触れずに調べ始めた。
光る眼球に目が離せないあまり周囲への警戒を怠ったことで、彼女の背後に影が迫っていることに気づくのが遅れた。
背中が感じた気配にフィースは身体を捻り、聖なる光を込めた裏拳を放った。
「おっと」
不意打ちを失敗した影の持ち主の声が洞窟内に響く。だが、手応えがない。避けられたようだ。
構えを取ったフィースは、聖なる光と光る眼球によって姿を現した襲撃者と対峙する。
先ほどの声は子供のように幼く、フィースを襲った者も少女の面影があった。被っているフードから覗かせる青と赤の二色の二つ結び、フィースの半分くらいの背など。
しかし、人間ではない事をフィースは見抜いている。少女が着ているフード付きコートは皮の裏側か、内臓を思わせる肉々しいものであり、袖口から出ている手は筋繊維と骨が剥き出しになっている。
この世にヒトデナシという化け物を生み出した元凶、異形の少女――ゼノノアだ。
「以前、この洞窟に来た傭兵の皆様をあなたが殺したのですね……」
目を離さず構えたまま、フィースは問う。ヒトデナシの長と呼べる存在『頂点者』に彼女も苦戦を強いられたが、それらを玩具同然に扱うゼノノアには比べ物にならない危機感を募らせる。まさか、村に近いこの洞窟にいるとは……
問われたゼノノアは悪びれることなく、顎に手を当てながら返答した。
「そうだよ。せっかくゼノノアさんが見つけたこの遊び場を、あの人間さんたちが立ち入っちゃうからカーっとなっちゃってね。自分の場所を荒らされたら嫌でしょ?」
笑みを浮かべて答えるゼノノアに、フィースは怒りを滾らせる。
神の教えに従い、この残忍な異形を浄化すること、そして異形に変えられる人間をなくすこと。
それが聖掌の修道女、フィースの使命だ。
フィースは地面を力強く蹴り、滑走するようにゼノノアに接近する。拳を握りしめて聖なる光を溜め、突き出す。
ゼノノアは膝を軽く曲げて後ろに跳び、フィースの突き出される正拳を躱す。そして、背後にあった壁を蹴り、その反動でフィースに迫る。僅かな肉がこびり付いた骨のようなゼノノアの歪な手に、血管を思わせる管を絡みつかせて突き出していた。フィースは気づくも、回避する暇がない。
直撃して綺麗な顔が潰れる。
この場に他の誰かがいたならそう予想しただろうが、その予想は大きく裏切られる事となる。
悍ましい掌がフィースのベールに触れた瞬間、辺り一面に閃光と衝撃波が走る。ゼノノアの目を眩ませ、同時に体勢を崩し、後方の壁にぶつかるまで後転させられる。
フィースの全身から発した閃光がおさまり、反射的に両腕で目元を覆っていたゼノノアは隠し玉を持っていたフィースを睨む。いや、まるで何事もなく、楽しみにしているように見た。
「鎧とか服ってさ、攻撃を受けっちゃったらダメになっちゃうんだよね? でもさ、ゼノノアさんの攻撃ってそこまでじゃないとおもうなー」
ニヤニヤと笑みを浮かべながら、そう呟くゼノノア。
彼女の視線の先には、なぜか恥部を両腕で覆い隠している裸の女がいた。
頭に被っていた青のベールは消え、綺麗な金色の髪が靡いている。全身を覆っていた修道服も靴とニーソックスと共に消滅していて、豊満な乳房を片腕で押さえ、金髪と同じ色の陰毛が生い茂る股間を片手で隠している。しかし背中は勿論、丸みを帯びた尻肉までは手で隠すことが出来ず、洞窟内の冷やされた空気に晒されていた。
「や、やはり……こうなってしまうのですね……」
全裸になってしまったフィースは羞恥心で顔が赤くなっていた。
彼女が良く思わない修道服のデメリット、それは“ヒトデナシのどんな攻撃でも一度だけ防ぐ代わりに消滅してしまう”こと。一般的な傭兵が着用する鎧と比べれば、「強烈な光と衝撃波によるカウンター」と「即死も防げる」という大きな利点はある。だが、一度でも防いだら最後、戦闘中に全裸になってしまう明らかに致命的な欠点もある。一応、聖なる光で修復できるが、それまで真っ裸のままなのは変わらない。
全裸になってしまえば、どの攻撃でも致命傷になり得るうえ、露出行為に慣れていない者は見せたくない部位を隠すことを優先するあまり、着衣時と比べて弱体化してしまう。もちろん早く改善するようフィースも訴えていたが、今の教会の技術では難しいとのことで却下されてしまっている。
聖なる光と光る眼球に照らされる中、実った乳房と陰裂を必死に両腕で隠しているフィースを、ゼノノアはからかわずにいられない。自分に狂信的な頂点者――天使モドキが一番嫌う“神”、その言いなりともいえる修道女さまが、痴女みたいに全裸露出しているのが可笑しくてたまらなかった。
「ププッ……シスターは全裸でいるのが好きな変態なの? もしかして今どきの教会って売春宿なの?」
「だ、黙りなさい! 神に仕える者への冒涜は許しません!」
「全裸で怒っても説得力ないよ、全裸シスターさん」
腹を抱えて嘲笑い続けるゼノノアに我慢出来ないフィースは、一発ぶん殴るために近づく。しかし、胸と股を露わにする覚悟と勇気を持てず、両腕で覆いながら歩くしかできない。その速さは修道服を着ていた時と比べ、はるかに遅かった。
丸見えの尻を振りながら迫るフィースにゼノノアが眺める。正直な所、自分が裸のフィースに敗北するのはありえない。そもそも裸じゃなくても異形の少女が負けるわけがない。
すぐ殺してシスターの死体を天使モドキにでも与え、彼女の下僕に変えてあげてもいいと考えた。
しかし、せっかく面白い玩具を殺すのはもったいない。たっくさん弄んで、あらゆる尊厳をぶち壊してからにしよう。
そう目論んだゼノノアが取った行動は……
「バイバーイ!」
「はっ?」
突然、腕を親しげに振った直後、ゼノノアは洞窟の奥に駆け出していった。憎たらしい顔を打つために、全裸手ブラ手パンツしながら一歩一歩進んでいたフィースは、標的の敵前逃亡に呆気にとられた。
ゼノノアが逃げた方向を見つめていた彼女は、自分が舐められたことを察し、悔しさが込み上げてくる。
「……ここで悔しかっても時間の無駄です。今からでも追えば、必ず追いつけるはず」
ベールが消滅した頭を左右に振って気持ちを切り替えたフィースは、ゼノノアの逃走先である洞窟の奥に進み始めた。当然、修道服はまだ修復出来ないので、裸体の胸と股間を両手で隠した状態のままで。
裸でいるのが嫌なら替えの服を取りに教会に戻ればいい。しかし、誰よりも他者を救いたい気持ちが強いフィースは、服を取りに行くよりもヒトデナシの浄化を優先する。そういう思考のため、これまで恥ずかしい全裸になってもヒトデナシとの戦闘を放棄したことはない。
心意気は立派だが、恥部を手で隠しているとはいえ何も着ずに洞窟を進むその裸姿は、修道女ではなく全裸露出癖の痴女にしか見えない。その裸体を、光る眼球が怪しく照らしていた。
全裸で洞窟を歩き続けてから十数分経った。
大きい乳房を片腕を押さえ、金の陰毛が敷ける股間を片手で隠しているフィースは、変化のない周囲を警戒しながら進んでいた。さきほど逃げた異形の少女は見つからず、他のヒトデナシにも一度も襲われていない。
逆にそれが不気味だった。明らかに弱体化した自分はカモ同然のはず。なのにゼノノアどころか他のヒトデナシも姿を現さない。まるでフィースを先に行かせるかのように……
「……罠?」
さすがに気味悪くなったフィースは、引き返そうとしたがすぐに考え直す。
罠だとしてもそれを利用すればいいだけ。警戒しながらいちいち探すより、罠にかかったフリでもすれば相手の方から来てくれる。全裸を恥ずかしがりながらも、そう判断したフィースはゆっくりとした足取りで洞窟の奥へ進む。
不意にフィースは立ち止まる。罠があることは想定だが、あまりに異様な光景が彼女の視界に飛び込んだのだ。
「こ、これは……」
これまでフィースが進んでいた洞窟は、岩と鍾乳石で構成される一般的なイメージだ。
しかし、彼女が進む先は岩石や鍾乳石が全くなく、代わりに赤みを帯びた粘膜が天井や壁、地面を覆っていた。脈動している不気味で気持ち悪いそれらは、まるで体内を連想させる。
そんな肉々しい空間に、ぽつんと立つ人影があった。ゼノノアだ。
「もーおそいよ、おねえちゃん。恥ずかしくて帰っちゃったと思ったよ」
「っ! ヒトデナシをそのままにして帰れるわけが――」
相変わらず馴れ馴れしく話すゼノノア。気にしていることを言われ、フィースは胸と股間を覆い直してから睨みつくが、異形の少女の変化に気づいた。
あの特徴的な肉々しいフード付きコートを脱いでおり、それに隠れていたゼノノアの身体は丸見えになっていた。当然、人間とは思えないものだった。
幼い顔は人間と変わらないが、その下からは皮膚が一切ない。
首や手足といった細い部位は筋繊維、骨格、神経節、血管が露出しており、生物のように蠢いている。
胸部には肋骨や胸骨、鎖骨、肩甲骨などの骨を模した外骨格が覆っており、乳房にあたる部分には袋状の黄色い器官が一対ついている。
腹部は外骨格に覆われておらず、代わりに粘膜を思わせる膜が張っていた。
骨盤を連想させる外骨格が覆う下腹部。
そして、背中には脊椎が剥き出しになっていて、うなじから臀部まで伸びている。
体内を思わせるこの空間に相応しい、猟奇的なものに耐性がない人なら吐いてしまいそうな、人体模型を悍ましくしたような身体。
それを目にしたフィースは思わず手で口を覆った。その手で隠していた股間が露わになるが、それどころじゃない。
「な、なんですか……その身体は……?」
「ゼノノアさんのヌードだよ。さっき、おねえちゃんのカウンターくらったから脱いだだけだよ。これならフェアでしょ?」
「ど、どこまで私をコケにするつもりですか……!」
悍ましい丸裸で両腕を広げてくるくる回るゼノノアに、フィースは苛立ちを隠せない。そもそも自分が全裸になったのは修道服の致命的なデメリットのせいで、裸で戦う趣味は一切ない。さっさと修復したいが、生憎それに必要な『聖なる光』がまだ足りない。
「……いいでしょう。ここであなたを仕留め、この世から全てのヒトデナシを浄化します!!」
「そしたら、裸で勝っちゃったおねえちゃんを称えるため、裸婦像が建てられそうだけどいいの?」
「バカにしないでくださいっ!!」
おちょくってくるゼノノアに、フィースの堪忍袋の緒が切れた。
裸で乳房と股間を手で覆いながらゼノノアに歩み寄り、『聖なる光』を込めた手の平で引っ叩く。かつての彼女ならそうしていただろう。
しかし、そんな無駄が多い戦闘方法よりも効率的な手段を、光る眼球を見つめた時点で思いついていた。その時の記憶は何故か曖昧だが、今はそんなことを気にしていられない。
押さえていた胸と股間から両手を離した。胸と陰裂が視線を向けられようとも、ヒトデナシを確実に倒せるなら構わない。
頭の後ろで組んで豊満な乳房を強調する。あれほど隠したがっていたフィースは顔を赤くするが、再び隠そうとしなかった。足を大きく開いて両膝を曲げ、ガニ股のまま腰を上下に振り始めた。その様は淫売のようで全身から汗が飛び散り、乳房が大きく弾み、陰裂と肛門がヒクつくのが丸見えだ。
「ど、どうですか! 人間を甘く見ないでください!」
羞恥心で顔を赤くしながらも、フィースは淫らな踊りをやめない。上下だけでなく、左右にヘコヘコと腰を振り、乳房も横方向にプルンと揺らす。陰裂から汁が漏れ出し、足元に飛び散る。
もしもこの場に教会の人間がいたら、すぐさま破門を言い渡されてもおかしくない振る舞いを続けるフィースを、ゼノノアは腰の両側に手を当てながら傍観していた。
「おーい、おねえちゃーん、そんなんでゼノノアさんを倒せるのー?」
「フッ! フッ! こ、これがっ! ヒトデナシを浄化する方法なんですっ!!」
両手を頭の後ろで組みながら腰振りダンスを続けるフィースは叫ぶも、見せつけられているゼノノアは困惑するフリをしながらほくそ笑んでいた。
かつてのフィースならこんな意味のない行動をとることは絶対にない。仮にヒトデナシに効果があったとしても、シスターが全裸で腰振りするなんてするわけがない。
そんな彼女が、なぜ積極的に淫乱な踊りをしたのか。その原因はフィースが見つけた“光る眼球”である。
ゼノノアが作り出したあの眼球は、ただ単に暗い洞窟を照らすだけでなく、直視してきた者を催眠する機能もある。警戒することなく迂闊に見てしまったフィースは“ヒトデナシは如何わしい行為で浄化できる”という偽りの情報を、そして“その行為をする際、躊躇しない”という命令を脳に書き込まれてしまったのだ。
催眠にかかったことに気付かず、自分が編み出した浄化の手段と思い込んでいるフィースは、品のないガニ股ダンスで異形の少女を浄化しようとする。乳房が上下に大きく揺れるだけでなく、割れ目や肛門にも力が入る。そのおかげで愛液が陰部から垂れていた。
フィースの頬が紅潮している中、ゼノノアに向かって唾液と一緒に甘い声を放つ。
「ほっ♡ ほっ♡ ……ま、まだまだ、これからです!」
しかし、フィースの必死の腰振りダンスをしばらく見せつけるも、ゼノノアはなんともなかった。それでもフィースは諦めることなく痴態な踊りを続け、愛液と汗といった体液の水溜まりが出来ていく。
そろそろ飽きてきたゼノノアは、骨の指を振る。それを合図に、フィースを取り囲むかのように多くの触手が肉の地面から生えてきた。その光景にようやく腰を振るのを止めたフィースは、ゼノノアに目を向ける。踊り続けていたため、息を荒くしている彼女の裸体には大量の汗が流れており、陰裂からも愛液が垂れ落ちている。
「はあ……はあ……こ、これは……!?」
「うわー、まいったなー、全裸シスターさんのガニ股ダンスは効いたよー。こうなったら触手でどうにかしないとー」
そう焦るゼノノアだが、もちろん裸踊りで倒されるはずがなく、ただの棒読みの演技である。
粘膜に覆われ、線虫を大きくさせたような触手たちがフィースを捕まえようと徐々に迫ってくる。しかし、彼女は逃げようとしない。むしろ、地面に両膝をついて、その豊満な乳房と股間を見せつけるかのような姿勢を取った。
「おねえちゃん、どうしちゃったの? もしかして諦めちゃった?」
これからどういう行動をとるのか想像できるが、あえてゼノノアが質問すると、フィースは強い声で否定した。
「ヒトデナシなんかに……私は、負けません……! 異形の少女を浄化するまではぁ……!!」
ゼノノアと、彼女が操る触手の群れに対し、フィースはさらなる行動に出た。
片方の乳房を片手で鷲掴みし、大きく柔らかい乳肉を揉みながら、指で乳輪と乳首を抓るように擦る。既に濡れている陰裂にもう片方の手を伸ばし、大陰唇の隙間に何本かの指を入れ、膣口を弄り始める。教会では絶対にしない自慰行為に裸体を痙攣させながらも、フィースは戦意を絶やさない。
その行動が全くの無意味と気づくことなく……
「それで? さっきの腰振りダンスとオナニーは、催眠で騙されたって気付いた? シスターちゃん」
「う、うぐ……ぐうぅ……あああ……」
ニヤニヤと笑みを浮かべながら見下ろすゼノノアに対し、触手の群れに輪姦されたフィースは仰向けのまま喘ぐしか出来なかった。触手の凌辱によるショックだけでなく、自分が卑猥な踊りとオナニーを堂々としていた事実に混乱していた。
大量の触手が射精したことで出来た精液溜まりに身体が浸かってしまい、簡単に落とせない異臭が染み付いてしまっている。
肩に届かない長さの金髪に乾いた精液がこびりつき、口内には白濁液が溜まっており、脳が歪んだ快感に壊されたせいで白目を剥いている。
触手に強く巻き付かれたことが分かる、螺旋状の痛々しい痕が乳房に残っており、乳首から母乳が噴き出ていた。谷間を含む胸全体に白濁液が付着している。
上と前後の穴から大量の精子を流し込まれ、満たされてしまった腹部が妊娠したかのように丸く盛り上がっていた。
尿道口から黄金水と潮が噴いている中、ぽっかりと開かれた膣口から白濁液が逆流している。
菊門からも精液が出ているが、水分が抜けて白い塊となっているため、排泄を連想させるような光景だ。
フィースに救われてきた力無き者たちが見ていたら、失望してしまうほど無様だった。
そんな彼女のそばにゼノノアがしゃがみ、フィースの盛り上がった腹部に手を置いた。腹にかかっている精液が骨と筋繊維の手に付着するのも気にせず、まるで胎内の赤子を触れるように、愛おしそうに撫でていた。しかし、口角を上げた直後、力を入れて押し込んだ。
「おごぉ……っ!?」
精液が詰まった子宮と腸を圧迫されたことで、口と膣口、肛門から大量の白濁液が品のない音を立てて噴き出され、フィースは白目を剥いたまま身体を大きく痙攣させた。乳房が大きく弾み、尿を漏らす中、ゼノノアは強く押し込んだまま続ける。
「ほらほら、頑張るんでしょ? おねえちゃん。それともヒトデナシに負けちゃうの?」
「あぐうぅ……っ! あぎぃ……! ああ……」
「……まっ、勝ち負けなんかどうでもよくなったし、そろそろ人間をやめてもらおっか」
凌辱に飽き、ゼノノアは腹部から手を置いたまま、手首から生々しい管を展開した。それは白濁液を滝のように滴らせる山盛りの腹に張りめぐり、皮膚を貫いた。
「いっ!? あ、あ、……あああぁぁ♡」
激痛がフィースを襲うも、すぐに快楽に取って代わった。それは悍ましい身体への変化を隠すためだと教会で学んでいたが、多くの触手に輪姦された時の余韻が残っており、フィースの脳内はもう働かなくなっていた。
「どんなヒトデナシがいいかなー? そうだ、たくさんの触手さんに犯されまくってたし、元シスターの触手人間にしよっと♪」
彼女の体内に侵入した管は頭や四肢に向けて伸びていき、フィースの身体を歪な形に作り変えていく。
手と足の指の間から発生した肉に手と足先が埋もれ、触手の先端と化す。
腕と脚の内骨格が溶解し、代わりとして筋繊維が増殖したことにより、異様に柔軟な四肢となった。
精液塗れだった皮膚が剥がれ、その下から洞窟の肉壁に似た粘膜が現れて全身を覆った。顔も目と鼻、口が覆われて消滅し、髪も形を残したままヒレ状の粘膜と変化した。
フィースの身体を作り変え終え、体内から管を引き抜いたゼノノアは、胸の膨らみ、くびれ、丸みを帯びた腰回りといった女体を持つ触手を笑顔で見下ろした。
フィースだった顔無しの触手人間は、妊婦のように膨らんだ腹を指がない触手の腕で抱えるながら、どうにか起き上がろうとする。しかし、その途中で膝から崩れてしまう。
そんな無様な彼女に対し、ゼノノアは嘲笑う。
「おねえちゃんはもう触手として生まれ変わったから、骨のない足で立てないでしょ? しばらくしないと歩けないと思うよ?」
ゼノノアの言う通り、今のフィースは精液溜まりが付着した地面で蠢くか、両腕と両足だった触手を操って這うことしか出来ない。
催眠で気づかなかったとはいえ、シスターには相応しくない腰振りダンスや全裸オナニーをしてしまった挙げ句、かつての彼女の姿からかけ離れた触手人間になったことに、フィースの心は絶望で満たされる。しかし、異形の少女の笑いは止まらない。
「いくら泣き喚こうが絶望しようが、おねえちゃんは人生終了なんだよ?」
こうして、“聖掌の修道女”は痴態を晒した挙句に敗北し、人間として死んだ。
もはやかつての彼女の面影はなく、“聖なる光”を使えず、格闘には向かない触手の四肢しか持たなくなった彼女は、性処理道具として、あらゆる雄に抱かれることになるのだった。