あーっ! あーっ困りますっあーっ! メスガキこのっ! この舐めやがってっ! じゅるるるるーっ! 作:道明寺ファンブル
夢寐の家族を洗脳するのは簡単だった。
というのもこの洗脳アプリ、制限らしきものが存在しない。
今回の常識変換を使用した『斑鳩右京はこの家の住人であり、夢寐の友人であり、またその行いに対し何の疑念も抱かない』という洗脳もあっけなく完了してしまった。
夢寐の顔が絶望に染まっていく。
それでも普段通り振舞おうと俺の横へと座ろうとした。
「……ん? 夢寐、そこはお前の席じゃないぞ」
「え?」
「右京くんのおちんぽミルク搾精専用席があるじゃないか。ほら、そこだよ」
何言ってんだこいつ。
「な、にいってるの……おとうさん……」
「そうよぉ、夢寐。ちゃーんと、右京くんのおちんぽミルクしゃぶり尽くさないとぉ、ねぇ?」
……ああいや、そんな感じの洗脳もしたんだった。
しかし俺が定めたのはもっと抽象的なもので、こういった言動は日ごろの癖が色濃く出るものなのだが……
こいつらもしや淫語プレイでもしていやがるな?
「……そうだぞー、おちんぽミルクだぞー」
俺も乗るしかなかった。くそが。
「ぁ……え…………っ」
涙目だった。
そりゃ一般家庭の親がみさくら語使いだしたら俺だって泣く。
夜の情事中に、子の知らないところで『んほぉおおお♡』とかしてると思うとさらに悲しい。
スマホを取り出して夢寐に向ける。
「夢寐、こっち向け」
「なに……ぁ」
『常識変換』と『催淫』の複合洗脳をやってみよう。
催淫は効果は絶大だがスマホを取り出すのが面倒くさい。常識変換も使うことで、『斑鳩右京に頭を撫でられたら発情する』という洗脳にしてみた。
洗脳が完了し、夢寐の瞳に光が戻る。
頭を撫でてみると、ビクンと怯えたように躰を震わせてから――
「ぁ……♡」
熱っぽい息を吐いた。
昼の時もそうだったが、夢寐はどうやら淫乱体質らしい。
催淫もすこし強めにしただけで理性の欠片も見えなくなった。先ほどから俺の股間に釘付けだった。こわい。
机の下にもぐって俺の足元にやってくる。
上目遣いにうるんだ瞳を向けながらイチモツを取り出す。勢いよく飛び出し、ぷにっとした夢寐の頬を叩いた。
「あんっ」
頬ずりされる。
お前本当に小学生かよ。
「それじゃそろそろ、いただきますしようか?」
「ん、そうだな。お前も席に付け。食べよう」
奥からやってきた夢寐の兄がエプロンを外しながら席に座る。
手を合わせていただきますと号令した。
机の下の夢寐も律義に手を合わせていた。
ふははちんこを崇め奉れ。
スプーンを手に取り、カレーを一口食べてみる。
「……ほう、うまいな」
「はは、カレーは昔からよく作っていてね、得意料理なんだよ」
「そうらしいな」
これは辛口か?
でも辛いだけじゃない。うまみの中に辛さがあるのだ。
市販のルー……だけじゃないな。得意というからには何かアレンジレシピがあるのだろう。
どこかまろやかさすらあるが、のどにひりつく痛みのような辛さが残る。
冷たい水でそれを流していくのがたまらない。
「は、ぁ、んっ! あむっ、んじゅ、じゅるるるっ!」
「おいしいか?」
「んっ、ぅん……」
「くくっ」
夢寐はあごが外れそうなほどイチモツを咥えこんでいた。
一心不乱にしゃぶりつくその姿が滑稽すぎて思わず写真に収めてしまう。
「相変わらず、料理の腕は世界一だなぁ」
「父さんはいっつもそれだよな……って、右京? どうしたんだ、笑って」
「ぷっ、ははっ、ああいや、悪い悪い」
大事な家族が蹂躙されているのにもかかわらず、暢気なものだった。
洗脳によっては、例え俺がこの場で夢寐を殺したとしても、こいつらは食事を続けるのだろう。
この死体を食え――などと言っても、疑うことすらせず。
夢寐の顔には困惑と嫌悪が覗いていた。
洗脳はそう強くない。自我はまぁまぁ保てているはずだ。
今は催淫の効果で、この異常な食事を受け入れたというよりかは――この行為自体に身体が惹きつけられている、ってところか。
「んんっ! んじゅ、は、ぁむっ! んんん~~~っ!」
「もっと奥まで、ほら」
「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ぅぅううううう――っ!!」
左手で夢寐のアホ毛を掴み、喉奥まで挿入する。
ついでにローターのスイッチをオンにした。
「ん゛ん゛ぅ!! ん゛ん゛ーーっ!!」
「あらあら、あんなに頬張って……」
「やっぱりお腹が空いてるから、悲しい気分になっちゃってたんだよ。たらふく食べろよー?」
口腔は狭く、たまに歯がカリに引っかかる。
その刺激がギャップを生み、射精を促してくる。
「ん゛っ!! ん゛ん゛ぁ!! ぃぶっ!」
繰り返し絶頂し力の抜けた夢寐の頭をオナホのように扱う。
しごいて、しごいて、そして根元まで咥えさせてから、射精した。
「ごっ、ぉ、ぶぅっ……んぐっ、ぅっ、~~~~~~っ!!」
えずきそうになりながら、イチモツを離さずに精液を嚥下していく。
喉が鳴り、それに合わせて夢寐は痙攣する。
悦楽の潮が床一面に広がる。
「はぁ、はぁ……んくっ、んっ……」
精液臭い噯気を出しながら、夢寐は涙を流していた。
それから夢寐と風呂に入ることにしたのだが、催淫を切るのを忘れて二回もまぐわい、のぼせそうになったところで出てきた。
催淫はもう一度頭を撫でることで切れる。今の夢寐は正常時だった。レイプ目だが。
ぬいぐるみの並ぶピンクを基調とした部屋。
泊まるならと俺の部屋になった。正しくは、俺と夢寐の部屋だ。
ネコをモチーフにしたケモミミパーカーを着た夢寐が、怯えたような目でこちらを睨む。
「おいおいそんな睨むなよ……ありゃ逆レみたいなものだったろ? お前から――」
「おにいちゃんたちに、何したの」
「…………何の話だ?」
「とぼけ、ないで」
俺が何をしたかは分からない。
だが俺が何かをしたとは分かっているらしい。当然だ、隠す気もなかったし。
とはいえ律義に説明してやる気もない。
俺は心外だという風に手を上に向け肩を竦めるポーズをとった。
「俺が何を出来るんだっていうんだ?」
「…………」
「もともとあんなんじゃなかったのか?」
「ちがう! ……ちがうもん。あんな、あんな……」
助けを呼んでも来ない。
レイプされているのに談笑する家族を思い出したのか、涙がこぼれ始める。
「現実的に考えてみろよ、どうやったらお前の言う“何か”が出来るんだよ?」
現実的じゃないもの使いました。てへ。
なんてことを知らない夢寐は口を閉ざす。
……どうにも反応が変だな。
俺のしたことの追及が目的じゃあないのか?
「……ああ、そうだな」
「ぇ?」
「いや、悪かった。気付かなかったな。……くくく、そうだ、条件次第ではお前には危害を加えないということにしてもいい」
“ああはなりたくない”というのが夢寐の考えなのだろう。
ちょうど破瓜破瓜うるさい邪神もいることだし、夢寐を使って新しい獲物でも捕まえるとするか。
「仲の良い友達でも売ると良い! それでお前には――」
「――やだ!」
「…………む?」
近くにあったぬいぐるみを抱きしめて、夢寐が立ち上がる。
「そんなこと……夢寐は、しないよ」
「はぁ? じゃあなんだ? このままで良いのか? とことんドMだな」
ふるふる、と夢寐が首を振る。
要領を得ない。だが妙に心がざわつく。
「……良くないんだろ? だから――」
「家族には……手を、出さないで」
「あん?」
一歩を踏み出してくる。思わず後ずさる。
……なんだ、急に。レイプ目でも無くなったぞ。
「友達にも……他の人にも、手を、出さないで……」
俺を見据えて言った。
「夢寐が、なんだって、します、から……」
「………………………………」
……なに?
なんて言った?
「れいぷだって、もういやだとはいいま、せん……いうことなら、何でも聞きます……だから、夢寐にだけに、してください……」
「…………は」
「家族には……何もしないで……っ!」
おい。
おいおいおいおいおい?
随分と演技が得意じゃないの?
「きゃっ……!?」
夢寐を突き倒してベッドに押し付ける。
「……綺麗事抜かすなよ。ほら、まだ殴った痕だって残ってるだろ?」
「ひぅぐ……はい…………」
「友達を売れ。そしたらこんな痛みだってもう――」
「…………好きに、して、ください…………」
……
…………
訳が分からなかった。押し倒したまま躰が固まる。
ここまでして発言を撤回しない。嘘は言ってないとでも?
それこそ――ふざけんなだろ。
「じゃあ……あれは、何だったんだよ」
「え……?」
「んな頭お花畑みてぇーな言葉吐けるくせによぉ!! てめぇは!! てめぇは、なんで!! ……なんでッ!!」
「…………っ!」
うなだれて、聞く。
「……家族が、そんなに大事か」
「はい」
「…………」
即答だった。
おかしい。
俺の記憶にある夢寐は、もっと他の人間を卑下していたではないか。自分のためなら犠牲も厭わないじゃないか。
俺の勘違いだとでも? 俺が自殺を決意したあれも、ただの勘違いだったとでも?
そうじゃなかったとしたら、更に矛盾が生まれる。
世にはセカンドレイプなんて言葉があるくらいだ。
レイプされたアイドルなんてすぐさま世に広がる。
レイプされた娘を持つ家族に対しての誹謗中傷なんてものもあると、分かるはずだ。
そうでなくとも家族には多大な迷惑がかかる。
あの時のお前はそんなこと、気にしてもいなかった。
「は、はは……」
なんだよそれ。意味わかんねぇよ。
躰を起こす。震える夢寐の姿が目に入った。
「……っ?」
ぐに、と頬を伸ばす。
「あ、あの……どうされまひたか……?」
憎い顔だった。
でも今に思うと、何もかもが違いすぎた。
ぺい、と手を放す。
部屋を出て行く。
階段を降りて、ダイニングへの方へとやってきた。
「ま、待って、ください……!」
ついてくる夢寐を無視しながら、キッチンの冷蔵庫から水を取り出そうとする。
そこで気付いた。
「……カレーの、作り置きか?」
取り出して見てみる。
夢寐も覗き込んできた。
「あ……」
「なんだ? たこさんウィンナーが入ってるが……」
「…………夢寐の」
「なに?」
「おにいちゃん……夢寐のにはたこさんウィンナー入れる、んです……だから…………」
そこで夢寐のお腹がぐぅ、と鳴った。
顔を赤らめ俯く。目線はちらちらとカレーへそそがれていた。
……そういえば、この家に来る前から夢寐の兄は料理をしていたんだったな。
くそ。どうにも機嫌が悪い。
「食いたきゃ食えばいいだろうが」
「っ!」
「…………家族のことは…………考えておいてやる」
「あ、ありがとう、ございますっ!」
「……感謝とか馬鹿じゃねぇのか、お前…………って」
いねぇし。
夢寐はすでに電子レンジの方へ移動していた。
「はぁ」
水を飲んで一息つく。
どうにも。どうにも、釈然としない。
ああ確かに、あれが夢寐の性格なら世間の評価とも合致する。
「じゃぁ……あれは、何だったんだ?」
また同じ言葉をつぶやいた。
あの豹変ともいえるぐらいの変わりようは……
すぐに分かるわけでもない、か。
……とにかく、もう猫屋敷一家に関わることはないだろう。
もう復讐は済んだんじゃないか? 人生破壊計画は……置いといて。
洗脳の解除とかってどうやるんだったっけ。
スマホを取り出し、洗脳アプリを開く。
「…………」
…………待てよ。
「…………『人格操作』」
まさか。
それこそ、まさかだろう。
有り得るわけがない。
『神』
『なんじゃあああああああああああああ破瓜はまだかぁああああああああああああああ』
『……レイプグッズの通販アプリって、他に使っている奴いるのか?』
『あたり前田のクラッカー』
「……こいつ…………」
殴りたい衝動を抑え、与えられた情報を呑み込む。
ああくそ。まさかじゃねぇか。
あの時、このアプリを所持している奴がいたとしたら!
あの時、夢寐は洗脳によって豹変したのだとしたら!
「……いただき、ます」
……誰かが明確な敵意を持って俺を排斥しようとしたのだろう。
家柄、恨みは買いやすい。だから分かる。
敵意があるってことはそれだけ理由があるということ。
そしておそらく、俺がいなくなるか、社会的に死んで得をする奴が犯人だ。
「…………チッ」
今更、被害者かもしれない夢寐をレイプしたことを後悔などしない。
今後何かされる可能性のある夢寐のそばにいることは重要だろう。
だがしかし。
ああしかし。
俺を欺きやがった。
俺を謀りやがった。
てめぇはいるとしたら『存在X』だ。
キレたぞ。
いるとしたらタダじゃおかねぇ。いなかったとしても必ず酷い目に遭わせるからな。
俺にしたことを。
俺の人生を無茶苦茶にしたてめぇを赦しはしない。
必ずてめぇを暴き出す。覚えておけ――ッ!!
『というかねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇ破瓜は?』
……とりあえずこのうるせぇのからどうにかするか。