第6話
トガヒミコは、オレといじめ主犯の女を連れて地下水路を通って見事逃亡に成功してみせた。
女は、警察に見つかった場合の囮になってもらおうと思い個性で洗脳して操り人形にしておいた。
匂いを辿ることができるという個性を持ったヒーローに見つかるというハプニングもあったが、オレを人質だと思っていたヒーローを洗脳するのは簡単だった。
オレは個性を使ってオレの死体を見たと勘違いさせて、逃亡を再開した。
怖いほどうまく行き、そのままオレはトガヒミコというヴィランに襲われ、死んだことになった。
あの時、オレは殺人犯になってもおかしくはなかった。
オレの恩人でもある…と、言えなくもない。
オレにとってトガヒミコとは、そんな複雑な存在なのだ。
「エヘ…♡いっぱい我慢してました。褒めてください。」
「おー…偉いな…」
オレは、多少やっつけ気味に被身子ちゃんの頭を撫でた。
彼女に近づくと、命令を無視されて刺された時の事をゾクゾクしてしまう。
恐怖半分、興奮半分ってところだ。興奮もしてるのかよ。
今まででもオレの個性の命令を無視できたのはこの女1人だけだ。
「だからぁ…ご褒美が欲しいです…誠くん…♡」
被身子ちゃんに、アイツらと同じ蔑称で呼ばれるのは我慢ならなかった。
だからと言って、ヴィランに本名を教えることも躊躇われる。
かと言って、使い慣れた名前でなければ呼ばれても気づけない。
間を取って漢字を使ってオレの事は誠と呼べ、と言い含めてある。
なかなかクズな響きがしてオレは気に入っている。最終的に痴情の縺れで殺されそうだがな。
「ご褒美だぁ?何が欲しい。金か?」
「もぅ、意地悪しないでくださいよぉ…」
ニヤニヤ笑いながら、被身子ちゃんは媚びったれた甘い口調で誘う。
オレの体に纏わり付き、既に臨戦態勢に入っている肉棒をさする。
男心を手玉にとるように、体全体を使って媚びを売る。
「ご主人様のご奉仕は私の仕事です。」
「はぁ?たかだか家政婦に
「ご主人様は物ではありません。私がご主人様の物です。」
「調子に乗らないで欲しいんですけど…殺すよ?」
意外なことにずっと部屋の隅に立って待機していたメアリーさんが口を挟んできた。
仕事人なメアリーさんは、オレのやる事なす事に口を出す事は少ない。
が、被身子ちゃんとはソリが合わないようでたまにこうやって口喧嘩が始まる。
「わかったわかった。お前のことはいっぱい虐めてやるから。」
オレを挟んではじまりそうだった女同士の喧嘩を、被身子ちゃんをなだめながら止める。
女同士の喧嘩には弱い。キャットファイトが始まる前に止めるのがオレの流儀だ。
被身子ちゃんはどれだけ殺気立っていてもオレが撫でると矛を収める。かわいい。
「ふふん。言質取りました。早速ヤりたいです。」
オレを味方につけた被身子ちゃんは、メアリーさんにドヤ顔を見せつける。
せっかく止めたのに煽るな、馬鹿。
「今まで外で
「ふぅん…んはぁ…かぷ…」
被身子ちゃんはオレに体を擦り付けて首筋に噛み付いた。
行動が早すぎる!一回ずつ行動をしろ。そもそも噛み付くな!
あぁあぁ…オレのズボンにマン汁が…どうするんだよ…
「私は誠くんが汗かいたままでもいいですよ…というか、誠くんの汗臭い匂い好きなので…エッチな気分に…」
「匂いじゃなくてベタついてるから気持ち悪いんだよ!」
「これから気持ち良くなります。プラマイ0です。」
「0じゃダメだろ。…あぁもう、わかったから。こんなに床をベタベタ濡らしやがって。」
被身子ちゃんは裸のせいで愛液が水たまりを作っていた。
どんだけ興奮してるんだよ…
オレはぶっきらぼうに指を突っ込み、ぐちゅぐちゅかき混ぜた。
一回イけば多少は落ち着くだろ。
「ひぃん!?ほ、欲しいです…はやく入れて…」
だから早すぎるっつーの。