「こんな、先輩みたいなスーツ似合う営業に、俺もなりたいっス!!」
「ハハ...。まぁ営業になるかどうかは良く考えて職業選べよ」
帰りすがら、ガラにも無く随分話してしまった。
この日は寮に帰り、飯がてら寮内の簡単な規則を陽太に説明して
慣れない子守りに疲れたからか、風呂にも入らず寝てしまった。
......
パイ... ンパイ...
誰だ、俺を起こすのは。俺は仕事のギリギリまで寝てたいんだ。
用があるのなら、後にしてくれ
「先輩、センパイ!朝っスよ、早く起きて下さい!」
今日でもう4日目。クリクリとした五分刈りのこいつの頭も、ようやく見慣れてきた
「全く、本当にお前は朝が早いな...。学校ン時は一体、朝何時に起きてるんだ?」
「朝練があるんで、5時半っス!」
どうしてこうなっているのか定かではないが、何故だか陽太の奴が決まって朝6時に
俺の部屋の戸を叩いて起こしにくる様になった。
生活のスタイルは乱れるし、録なもんじゃない。
「そうブー垂れないで下さいよ、先輩!早起きは何とかの得って言うじゃないですか。」
「三文、だ。たかだか60円くらいじゃないか。寝てた方がマシだな。」
「まぁまぁ。そのお陰で、こうやって毎朝一緒に飯食べれるじゃないっスか!!」
いかん、俺は何を考えているんだ。男だらけの生活が長いせいか
陽太の寝間着代わりのダボついた毛糸のジャージの隙間から見える
コーヒーゼリーの様な浅黒い日焼けした胸元を見て、おかしな気持ちになってしまっている自分に気づいた。
「(今晩は久しぶりに、泡でも行くか...。)」
こんな事があったせいか、その日はどこか気持ちの置き所が無く
営業中はあまり陽太と話せなかった。
「明日でもう体験は半分終わりか。どうだ陽太、社会なんてそれほど面白くもないだろ?」
「仕事のむつかしい話は頭良くないんで分からないんスけど、先輩の営業トーク聞いてるのはすごく好きっス!!」
...今日の俺は本当にどうかしている。
草臥れた上司たちに評価されこそすれ、毛筋程にも面白くなかったのに
年端も行かない無垢なボウズに誉められて、こんなに喜んじまっている。
「まぁ、その、なんだ。そういえば陽太」
「なんですか?」
「高校の職業体験なんていやあ、ファストフードでも近所のスーパーでも他に楽なとこが幾らでもあったろう。
御用聞きなんていや聴こえはいいが、地元の木っ葉企業への飛び込み営業しかやってないウチなんて、何で選んだんだ?」
続く
これで大体、全体の半分くらいの進行度合いです。
BLというか、同性愛モノ小説自体
読んだ事も書いた事も無いもので
唯一読んだ事があるのが
2ちゃんねる時代のガチホモコピペという...
読んでもらっている方にどう見えているのかが
全く想像出来てません。