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No.1
今日もヘスティアファミリアは平和だった。
「ベル君!おかえりー!」
ダンジョンから帰ってきた僕を今日も暖かく神様が出迎えてくれました。
「神様、帰ってきましたー!ただいまー!」
声を張り上げて部屋に入ると僕に声をかけてくれた人はソファーの上で寝転がっていた。読んでいた本をしまうと起き上がって僕のところに寄ってきた。
小さい両手をパタパタと動かし、怪我がないかを確かめてくる。
「そんなに心配しなくても怪我はないですよ、まだ2階層までしか探索してませんから大丈夫です」
と微笑みながら答えた。
「それでも心配なものは心配なんだよ」
その言葉に僕はすこし照れてしまった。
「それじゃあベル君のステイタスを更新しようか」
「お願いします」
神様はステイタスの更新を少し驚きながらしてたけどなんでだろ...
「ほら君の新しい【ステイタス】」
ありがとうございます、といって受け取った用紙に目を通す
ベル・クラネル
Lv.1
力 :I77→I82
耐久 :I24
器用 :I93→I96
敏捷 :H148→H169
魔力 :I0
<魔法>
【 】
<スキル>
【⠀ 】
これが僕の【ステイタス】の概要だ。
すこしずつ成長しているのが分かってすこし嬉しい気持ちだ。
ヘスティアはすこし複雑だった
本当はベルにはひとつ<スキル>が発現していた
それは...
【憧憬一途】
・早熟する。
・懸想の続く限り効果持続。
・懸想の丈により効果向上。
(いったいなにがベル君をこんなに動かしたんだろう...)
ヘスティアをそんなことを考えながらベルとともにじゃが丸くんを食べながら夜を過ごすのだった。
ベルの冒険はまだまだこれからだ。
今日もベルはダンジョンに向かう、いつもの路地を抜け大通りにでてしばらくするとどこからか視線を感じた。
思わず周りに注意を向けたせいで前からくる人にぶつかってしまった。
「きゃっ」
「わぁっ」
ぶつかってしまったのは僕と同じヒューマンの少女だった。
服装は白いブラウスと膝下まで丈のある若葉色のジャンパースカートにその上から長めのサロンエプロン。
すごい可愛らしい人だななんて思ってしまった...
「すみません!僕の不注意で!」
「いえいえ、こちらこそすみません。私も前を見てなかったものですから。」
慌てて謝るとあっちも頭を下げてきた。すごい申し訳ない...
それでもダンジョンに潜ろうと目的を思いだし、別れの挨拶を告げようと思っていた。
...そんなことを思っていた矢先にグゥと僕のお腹から情けない音が響いた。
「くすっ、お腹すいてるんですか?」
「はい...」
そうだった、家を急いででたせいで朝食を取っていないことを失念していた...
その人はすこし考えると待っててくださいといってどこかにかけだしてしまった。少しして戻ってくると良ければ食べてくださいと小さなサンドイッチが入ったお弁当を持ってきた。
「え、!そんな悪いですよ!」
「このまま見過ごしてしまうのは私の良心が痛むので貰ってくださいませんか...?」
ず、ずるい...
そんな言い方されては貰わない訳には行かないじゃないか。
「冒険者さん、これは利害の一致です。私もちょっと損しますけど、冒険者さんはここで腹ごしらえができる代わりに...」
「代わりに...?」
「今日の夜、私が働くあの酒場で晩御飯を召し上がって頂かなくてはいけません」
そう言って、その人が働いている酒場を指さした。
「...」
今度は僕が目を丸くした。
「本当にずるいなあ...」
といって2人して破顔した。
「それじゃあ今日の夜に伺わせてもらいますっ」
「はいお待ちしております」
そうだ、一応名前を聞いておこうと思い店員さんに向かって言う。
「僕はベル・クラネルって言います、貴方の名前は?」
「シル・フローヴァです。ベルさん」
僕らは笑みと名前を交わしあった
今日もダンジョンに一日中潜って来た、モンスターを相手取るのには少し慣れて来たがまだまだ弱い、そう思わずには居られなかった。
あの人をいつか...と
夕方、僕は今朝シルさんと交わした約束を守るために酒場へと向かった。
「ここだよね...」
ようやく見覚えのあるカフェテラスを見つけ、僕はその店頭で足を止めた。
周りにある酒場でも1番に大きいかもしれない。
シルさんの働いている酒場、『豊饒の女主人』。
中では、店員さん達がせわしなく動き回っている。
(ここって僕には難易度高過ぎない...?)
まあなんというか...店員さん全員が女性なのだ。
というかずっとその酒場を見ているせいでさっきからテラスの客からの視線が痛い...
「ベルさんっ」
「えっ」
あれ、いつの間に来たのか、シルさんが僕の隣に来ていた。
ぎこちない笑みを浮かべ噛みそうになりながら、
「やって来ました...」
「はい、いらっしゃいませ」
シルさんは朝と同じ格好で僕を出迎えた。
店の中はたくさんの人が料理をたべていた。
なんとなくすこし落ち着いて食べたいなぁなんて思っていたら、
その意図を汲み取ってくれたのかシルさんはカウンター席の端の方を案内してくれた。
これで落ち着いて食べれそうだなんて思っていると、
「アンタがシルのお客かい?冒険者の癖に可愛い顔してんなぁ!」
カウンターから乗り出してきたドワーフの女将さんに話しかけられた。
...そのことは僕も気にしてるので言わないで欲しかった...
少しして料理を頼みも落ち着いてくると、シルさんがこっちの方に来た。
「ベルさん、ちょっといいですか?」
「どうしました?」
小声で話しかけられたので少し驚いたが、なんとか平然を装いながら答えた。
「私、ベルさんのこと気に入っちゃったので明日2人であってくれませんか?」
.....はい?
なにか僕、聞き間違えたかな?
「えっと...いま2人で会って欲しいって言いました?」
一応確認を取ってみる...
「はいっ、だめですか...?」
だからその聞き方はずるいって...
初めてのことで上手くできたか分かりませんが、頑張って書いてみました...!
ただ自分はまだ学生なんで次回がいつ更新出来るか分からないのが申し訳ないです...
感想とか評価とかして頂けるとモチベーションにも繋がるのでよろしくお願いします!
なんとか頑張って続けたいなぁ…