ギャルゲーとかやったことないから全然わかんないんだなぁ...
ほんとにずるい人だなぁ…
僕は『豊饒の女主人』を後にして帰路へとついていた。
今朝会った人なのになんかデートの約束取り付けられちゃったよ…
あれ、でもあんな可愛らしい人とデートなんてもしかして僕はついているのではないだろうか?
まあなにはともあれ、約束したし明日は少し冒険はおやすみしよう。
「ベル君おかえり!」
「ただいまです、神様」
「遅かったから心配したよ!」
「すみません、酒場で食事を頂いていたので」
神様がすこし首をかしげながら
「なんかベルくんから香水の匂いがする...」
とぼやいていたのは聞こえないふりをした...
「じゃあ今日も【ステイタス】を更新しようか!」
「はい!神様!」
そう言ってベットにうつ伏せになる。
「どうですか?」
「うん、順調に能力があがってるよ!」
ベル・クラネル
Lv1
力 :I82→H135
耐久 :I24→I51
器用 :I96→H114
敏捷 :H169→G210
魔力 :I0
<魔法>
【 】
<スキル>
【憧憬一途】
・早熟する。
・懸想が続く限り効果持続。
・懸想の丈により効果向上。
【風乱恋慕】
・絆を深めることで自身の身体能力強化
・女性のみ対象
・絆が強ければ強いほどその効果は自身の周りにも付与される
(...なんでまたスキルが増えてるんだ...?)
「ベル君、今日は口頭で伝えても大丈夫かな?」
いつものようにスキルを伝えずにベルにステイタスを教えた。
次の日、約束の9時より前に広場に着くと、そこにはワンピースを着たシルさんがベンチに腰掛けていた。
「すみません、待たせちゃったみたいで...」
「私も今来たところなので大丈夫ですよ?」
早速、僕達はデートを始めることにした。
まあ結論から言うとデートと言うより荷物持ちに近かったけど...
まずは2人で街を歩きながら昨日のことを話した。
「ベルさんがほんとに来てくれるなんて思いませんでしたよ?」
「いや、ちゃんと約束は守らないとと思って。サンドイッチもすごい美味しかったですし!」
ありがとうございますといって微笑むシルさんにドキッとしてしまった...
「どうしました?」
「...いえ、なんでもないですよ...」
顔を逸らしながら僕は答えるしかなかった...
「じゃあまずはあのお店から行きましょう!」
といって僕を連れて洋服屋に入っていった。
「ベルさんそれすごい似合いますね!」
「そうですか...?」
てっきりシルさんは自分の洋服を買うのかと思っていたけれど、それは違った。買おうとしていたのは僕の洋服だった。
「シルさんは自分の洋服買わないんですか?」
「私は沢山持ってるので大丈夫ですよっ」
しばらく着せ替え人形と化していた僕はひと通り洋服を着ると、
じゃあこれとこれくださいとシルさんが似合ってた思う服をプレゼントしてくれた。
いや、さすがに申し訳ないのでちゃんと払いますよ?っと言ったが
「あんまり人の好意を無下にしちゃだめですよ?」
と優しく言われて何も言えなくなってしまった。
そのあとは、食事をしたり酒場で使う材料を買いに行ったり、公園でお話したりと楽しい時間を過ごした。
「そういえばどうしてシルさんはあの酒場で働いているんですか?」
「うーん...、昔色々あって大変だった時にあのお店の主人のミア母さんに助けられたんです、それでその恩返しがしたいなって思ったんです。」
「そうだったんですか...」
すこしシルさんが悲しげな雰囲気を出したのでそれ以上は聞かないことにした。
あっという間に時間が過ぎてもう夕方になってしまった。
そろそろお別れかななんて思っていると、
「ベルさんすこし付き合ってもらってもいいですか?」
と不安げに尋ねてきたので
「いいですよ...?」
とどうしたんだろうと思いながらも答えた。
シルさんのあとを追いながらどこに行くんだろと思っていると、一軒の赤い家の前で止まった。
「ここは...?」
シルさんに尋ねると、
「ここは私の家ですよっ」
「...ん?」
...家?
あれシルさんの家についてしまった?
「じゃあはいりましょっ」
流されるままに僕はシルさんの自宅に来てしまった...
「えっと、色々驚きすぎてなにを言ったらいいかわかんないですけどどうしてここに?」
「んーと、もう少しベルさんとお話したかったから...かな」
「それはすごく嬉しいんですけど、そろそろ帰らないと神様が心配しちゃうので...」
「そうですよね...」
神様のことだし多分本当に心配すると思う。
今日はありがとうございますといって帰ろうとしたところで、
「待ってください...!」
「えっ...」
後ろから抱き寄せられ僕は突然のことに頭が混乱した。
「もう1人になりたくないんです...」
寂しそうな顔で訴えるシルさんを見て、僕は動けなくなってしまった。
「今日だけは一緒にいてくれませんか...?」
「...わかりました」
やっぱりずるいなぁ…
明日、神様に謝ろう!そうしてシルさんと一緒にいることにした。
そのあと2人で他愛ない話をしたり、夕飯を一緒に作って食べたりとこの時間がすごく幸せに感じた。
もしかしたらと言うか、このままR18になってしまうと思われます...
その場合は何かしら印を付けるので、もし嫌でしたら飛ばして読んでください…