パワポケアブノーマルss集 作:艶 紫苑
9主人公が武美に関する問題は解決しておいて、他の女の子とくっついたという少々無茶なifルートです。
オネショタでちょっとだけ逆転するところ(なにも思いつかなかったのでとても短いですが)もありますので、そこもご注意ください。
クリスマス。
一人ベッドに寝転がって、そのまま何もなくさみしい夜に、となるはずだった。
窓に目を向ける。
雪が降っていた。
寒いと思ったが、まさかそこまでとは思わなかった。
ホワイトクリスマス。
帰宅するまでに見かけたカップルたちは「寒いねー」「きれいだねー」とでも言いながら、あたためあいでもしているのだろうか。
ぐぬぬっ、と声がもれた。
彼女なんていらない。
彼女がいたところで野球がうまくなるわけではない。
そんなのゲームのなかでの話だ。
野球さえあればいい。
野球でみんなをあっと言わせてやろう。
そう思うも、なかなかぱっとしない。
なにもかもダメだ。
――サンタさん、どうにかしてください。
追いつめられて祈り始めたとき、呼び鈴が鳴った。
――誰だろう?
疑問に思いながら玄関へ向かう。
「メリークリスマス♪」
「ええっと…」
「どうしたの?そんなマヌケな顔をして」
訪れたのは、近所のおば――いや、お姉さん。
近所のといっても引っ越しする前の話。
いつもは茶色い髪に赤いリボンなのだが、今日はフードつきの赤いケープ、白い毛皮と紐にぽんのついたものをまとっていた。
ちょっと積もっている雪をさっと払う。
その他の服も今日はよく着ているイメージのある白いセーターと赤いフレアスカートではなくて、赤いワンピース、ふわふわの白い毛皮つき。
「その格好は…?」
「クリスマスだから!」
逃げるようにあの街を出たというのに、よくこちらの居場所がわかったものだ。
それを聞いてみる。
「ふっふっふっ。あたしの情報収集能力を舐めてもらっちゃ困るよ」
「…」
「おねーさんの予想通り一人で過ごしてたね」
「うぅ、それは、そうだけど」
「お邪魔してもいい?」
雪の降る中に放置するのはためらわれたので、家にあげる。
お姉さんがフードを脱いだ。
茶髪に赤いリボンという見慣れた姿になる。
「カンタくんの部屋はどこ?」
「ええ!?」
早く早くと押され、あがりこまれてしまう。
部屋にはいるなりすんすんと鼻を鳴らし始めた。
「ん…なんだこのにおいは?」
「へ?」
「さては…」
お姉さんがにやりと笑った。
……してたな?
耳元にある言葉をささやかれる。
とても口にできないその言葉。
お姉さんが口にするとは意外だった。
ドキッとして顔が熱くなる。
「してないよ!」
「そうかなあ?カンタくんって好きな子はいる?」
「いないよ…」
「クリスマスだし、その子はきっと別の男の子と一緒だよね。好きな子がイケメンと仲良くしてるところを想像しながら、しこしこ、しこしこ…」
「それじゃ変態だよ…」
「エッチなビデオばっかり見てるとそうなっちゃうんだって。」
「見てないよ…」
「そうかなぁ?」
「っていうか、本当なのそれ?」
「さあ?いまネットで検索したら、そう書いてあった」
いまと言われても、携帯やスマホをつついた様子はない。
不思議そうにしていると、
「あれ?前に言わなかったっけ?おねえさん、魔法が使えるんだよ」
「あー…言ってたね」
三人で遊園地に出かけたときだっただろうか。
「その顔!信じてないね?」
魔法なんて言われても信じられるわけがない。
こちらの返答を予想して、あらかじめネットで調べてきたのだろう。
「とにかく!別の人としてるところを想像しながらなんて、してないよ。」
「じゃあ、好きな子と自分が仲良くしてる想像でしてるんだ?」
「!?してない!そもそも好きな人なんて、いないって言ったのに」
「クリスマスの夜に一人なんてかわいそう」
「ほっといてよ…」
「あたしがしてあげようか?」
「してあげるって何を…?」
「――だよ」
エッチな単語に、丁寧に上品に一文字くわえた単語をささやかれる。
「うそ…」
「本当だよ。」
「からかってるんでしょ?」
「からかってなんかないよ。頑張ってるカンタくんにクリスマスプレゼント♪」
「うわっ!」
ベッドの上に押し倒される。
体温と体重がぎゅうっと押し寄せてきた。
甘い香りがいっそう強く鼻腔をくすぐる。
「プレゼントなんてどこに…」
お姉さんはプレゼントを持っていない。
どこかに隠しているのかもしれないが少なくともサンタさん定番の大きな袋は持っていなかった。
お姉さんは頬を赤くして、もじもじとしている。
「…だから、プレゼントは、あたし♥」
「えぇ!?」
「イヤ?」
「イヤじゃないよ」
「やった!」
「でも、まずいよ…」
「なっちゃんは今日帰ってこないんでしょ?」
「なんでそれを…」
「調査済みだよ、おねえさんの情報収集能力を以下略!」
「それもあるけど、それだけじゃなくて…」
「ごちゃごちゃ言わないの」
――うわっ…
丁寧にスカートをたくしあげて腰かけ、体重をかけられた。
苦しいけど苦しくない。
興奮が勝っているせいかもしれない。
薄布に隠されて見えないかわりに感触ははっきりとわかる。
心地よい重さとぬくもりがじんわりと伝わってくる。
――これ、ヤバイ…
下半身に血が集まり始めていた。
「どう?カンタくん、気持ちいい?」
騎乗したお姉さんが腰を前後にゆっくりと動かし始めた。
陰茎がぐりぐりと擦られる。
「おっきくなってる。気持ちいいんだね」
「そ、それは…」
ズボンとショーツの向こうに女性器がある。
そう思うだけでも、はちきれんばかりの興奮に襲われるというのに。
刺激をくわえられては、たまったもんじゃない。
「これ、前に風来坊さんにやろうとしたら、怒られちゃったんだよね」
「え…」
「あれ?元気なくなっちゃった…どうして?」
腰を押し付け、くねらせている。
――やっぱりおじちゃんとそういう関係だったんだ…。
ショックで勢いがしおれてしまう。
――でも、だったら、ここにいるのはなんでだろ?フラれた…?お姉さんが?まさかね…
さめた気持ちでボーッとしていた。
お姉さんが腰をあげた。
すばやく一物を取り出されてしまう。
「カンタくんの童貞ちんぽ。かわいいね♥」
「え…」
お姉さんの口から卑猥な言葉がもれた。
その衝撃と恥ずかしさが爆発して体が熱くなる。
「ちょっと!?ええ!?」
一物のうえにお姉さんが腰を落とした。
土手肉の柔らかさが薄布ごしに伝わってくる。
固くなった肉棒を股間でぐにぐにと揉まれる。
お姉さんが乳房をぎゅっと持ち上げる。
反対の手でスカートの裾をつまむ。
「プレゼントの中身、もっと見たい?」
「いや、そんな…」
「あ、そうなんだ。じゃ、やめちゃおっかな」
「み、見たい!」
「ふぅん、見たいんだ。カンタくんがそんなエッチな男の子だなんて、思わなかったな」
いまさらそんなことを言う。
罰を与えるかのように圧迫が強くなる。
快感がじわりと染み込んでくる。
「風来坊さんとはここまでしてないんだよね。」
「え…?」
「乗っかっただけ。こうやって擦りさえしなかった。」
「そうなんだ…ははは…」
「現時点ですでにカンタくんが一歩リード。この先もやっちゃったら、風来坊さんに一気に差をつけられるよ」
舌舐めずりするような笑みで挑発してくる。
触れ合う股間にじわりと湿り気を感じたような気がした。
「ねぇ、どうする?クリスマスプレゼント欲しい?欲しくない?」
「それは…」
「風来坊さんに勝ちたい?勝ちたくない?」
急かすように腰を振り、お互いくっつけあった股間を押し揉まれる。
さっき答えたというのに。
もう一度聞かせてほしいということだろうか。
「クリスマスプレゼント――お姉さんが欲しい。おじちゃんに負けないぐらい、お姉さんのこと全部知りたい」
「そっか。そこまで言われちゃ断れないな。いいよ、おねえさんが全部教えてあげるね」
お姉さんが腰をあげ、ワンピースのなかに手を入れた。
何をしているのかと思ったらブラを外していた。
仰向けの顔の横にしゅるりと落下させられ、ドギマギする。
「なにびっくりしてるの?全部って言ったでしょ」
「なんで、ここまで見せてくれるの?」
「んー、なんでかな…」
細すぎず太すぎず、魅力的な肉付きのお姉さんの足からショーツが抜き取られる。
――あ、み、見えた…
ワンピースを抱えるようにたくしあげて、腰を落としてくる。
股間と乳房が見える。
まぶしいほどプルプルの肌と花のような色。
ほどよい肉付きのふともも、その先の複雑な魅惑の地帯まで丸見えだ。
ワンピースがあるせいで胸の上半分や腋は見えないが、それでも十分だろう。
むしろくしゅくしゅになった赤いワンピースが蠱惑的な体に彩りを添えている。
――すごい、おっぱいもアソコも全部見えてる…おじちゃんは見てないのかな?
優越感が胸を満たす。
「カンタくん、じろじろ見すぎ」
「あ、ご、ごめんなさい…」
「なんてね♪プレゼントなんだから好きなだけ見ていいよ」
でも、恥ずかしいから、と腰を落としはじめた。
「うわっ」
丸裸の股間が触れ合う。
ひっくりかえされた陰茎が陰唇の間にはまりこんだ。
お姉さんが小悪魔の笑みで腰を振る。
陰茎がぐにっぐにっとしごかれる。
花びらをぐちゃぐちゃにする。
中からとろりと愛蜜があふれてきて、陰茎を濡らした。
「カンタくん、熱いね。溶けちゃいそう」
「お姉さんも熱い…」
「んー?あ、まだいっちゃダメだよ」
「そんな…」
「そんなことじゃ風来坊さんに勝てないよ?」
意地悪な笑みで、ぐにぐにとしごきあげられる。
肌よりもっとすごい場所で触れ合っている部分は溶けた雪のような愛蜜でぬるぬるだ。
お姉さんの体温と摩擦で生じた熱い快感がしみわたって、いきそうになってしまう。
おじちゃんに負けたくない。
対抗心を燃やして甘美な責めに耐える。
「おおっ、すごいね。腹筋もすごい♪」
お姉さんがこちらの腹部に手をついて腰を前後に揺らす。
いっちゃダメと言いながらむしろいかせようとしている。
誉められた嬉しさもあいまって、あっという間にいってしまいそうだ。
それでもなんとか射精をこらえる。
いっちゃダメ、と言われたのに、こんなに早く限界を迎えてがっかりさせたくない。
「あれ、いっちゃうかと思ったのに、なかなかやるね。今日はそこまでやるつもりはなかったんだけど、クリスマスだし、やっちゃおっか」
「え?」
お姉さんが腰を持ち上げた。
すっかり濡れてほころんだ花が見えた。
ギンギンにふくらんだ愚息を導かれる。
「いくよ。よく見といてね、カンタくんとあたしがひとつになるところ」
優しく包み込む天使のような、堕落させようとする悪魔のような笑みで見つめられ、それだけで限界に達してしまいそうになる。
ごくっと生唾をのんだ。
興奮に充血してぽってりと赤くなった粘膜同士が触れ合う。
「うわっ…」
お姉さんの割れ目を亀頭がなぞった。
ほどなくして、ぬぷっと肉のほころびに沈みこむ。
手慣れた様子を見て、暗い感情が胸にひろがった。
――おじちゃんとはしてないっていうし別の人…?いや、おじちゃんとだって、この体勢ではやってないってだけで、やることはやってるかもしれないし。お姉さんの感触を知ってるんだろうな…うぅ…
暗い感情も初めての気持ちよさに押し流されていく。
敏感な部分を舐めるように濡れた肉ひだが吸い付いてくる。
――すごい…これが、女の人の…お姉さんの…
ぬくもりと快感がじわぁっと押し寄せてくる。
「入っていくよ。カンタくんのおちんちん、おねえさんが全部食べちゃうよ?いいの?」
そんなことを言ってからかってくる。
まだ半分ほど、全部入ってしまったらどうなるのか。
文句は言わず、こくこくとうなずいた。
「じゃあ、もらっちゃうね、カンタくんの初めて。これでカンタくんも立派な大人だよ」
「うは…」
おねえさんが体重をかけてきた。
じゅぷじゅぷと一物が根本までのみこまれる。
快感の濁流に襲われて頭が真っ白になる。
「はぁ、はぁ…」
「どう?気持ちいい?」
「うん…おねえさんのなか、すごい、気持ちいい…」
熱い粘膜に包まれて、心まで温かくなる。
お姉さんの内側がぐにゅぐにゅと蠢いて陰茎を愛撫される。
可愛い顔をしているのに、こっちはなかなか獰猛で肉食系、けれどやはりどこか優しい。
「よかった♪」
「うあ、ちょっと…」
お姉さんが腰をもちあげた。
陰茎が擦られて、快感が弾ける。
一皮向けた愚息が少しずつ姿をあらわす。
「大人になったカンタくんのちんぽだよ。よく見て」
陰茎だけ見れば何も変わっていない。
しかし愛液でぬるぬるになり、お姉さんの中に沈み込んでいるのを見ると、異様な興奮がこみあげてくる。
「うわっ、すごい。びくんって。大きくなったね」
「ここから、どうしたらいい?初めてだからわからなくて…」
「心配しなくても大丈夫。お姉さんに任せて。カンタくんはなにもしなくていいから。あたしが立派な男にしてあげる」
「でも…」
「今日はあたしに任せて。ね?」
柔らかな腰が上下する。
愛液あふれる膣内で陰茎がぐちゅぬちゅとしごきあげられた。
快感が怒濤のように押し寄せ、箍が外れそうに。
それを隠すこともできず表情に出してしまった。
お姉さんがこちらを見下ろして悪戯っぽく笑う。
「なにもしなくていいとは言ったけど、我慢はしてよ?まだ、いっちゃダメだからね」
「そんな…動いちゃ、ダメだって…うあっ」
「どうしたの?このぐらいでそんな可愛い声出してちゃ、風来坊さんには勝てないよ?」
その一言で気持ちが切り替わった。
歯をくいしばって、甘美な摩擦に耐える。
「風来坊さんに負けないように、おねえさんが鍛えてあげる」
「どうして、こんな…」
「どうして?そうだね、カンタくんが好きだから、かな?」
愛の告白。
しかしなぜかさめた気持ちになってしまう。
――きっと違う。おじちゃんにふられて、あてつけ、とか?
お姉さんからの好意が信じられず、そんなことを考えてしまう。
しかし、げんきんなことに一度ふくれあがった欲望は萎えなかった。
暗い感情すら糧にしてむくむくとその身をさらにおおきくしていく。
たとえ好意が嘘だったとしても、お姉さんのぬくもりは本物だ。
複雑な内側にぎゅうっとしがみつかれて、甘い痺れが腰全体にひろがった。
――クリスマスだけなのかな?
やけになってこんなことをしているのなら、きっとこの関係は聖夜だけのものだろう。
お姉さんが冷静になって、後悔して、二度と会えないかもしれない。
けれど、もしさっきの告白が本当なら、
――でも、そんなわけない。おねえさんは、おじちゃんのことが好きなんだろうし…
それは子ども心にわかっていた。
お姉さんとこんなことをできるのは今夜だけ。
一生に一度きり。
「どうしたの?」
「ううん、なんでもない」
のぞきこまれて、目をそらす。
窓を見ると雪がかなりの勢い降っていた。
ただでさえ寒いのに、その様子を見ているとよけいに寒くなってくる。
けれど、お姉さんと触れ合っている部分はあたたかい。
このぬくもりをもっと味わっていたい。
離したくない。
けれど限界が近づいていた。
泣き出しそうな顔になってしまう。
「カンタくん…?」
「ごめん、お姉さん、もういきそう…」
柔らかな腰に手をあてて、下から抜け出そうとする。
その手をぎゅっとつかまれた。
ぐっと体重をかけられる。
「いいよ。このまま中に出して」
「え…?でも…」
ためらっていると、
「大丈夫、だから」
笑顔でのぞきこまれる。
とどめとばかりに腰を上下させる。
雷が落ちるような激しい快感が走る。
もう限界だった。
艶やかで優しい微笑みと淫らで甘美な膣肉に導かれて、精液を放ってしまう。
「うあっ、ごめんなさいっ、お姉さんっ…うぅ…ああぁっ」
申し訳なさに情けない声をあげて、みっともない姿をさらしているというのに、お姉さんはぎゅっと手を握りしめてくれた。
「あっ♥すごいね。とぴゅっ、どぴゅって、おねえさんのおマンコいっぱいにされてるのがわかっちゃう♥」
中に出されているのに、お姉さんは嬉しそうに体をくねらせている。
お腹に深く腰かけて陰部をぐにぐにと押しつけている。
夢見るような表情で自分の乳房を刺激していた。
――こんな風に言ってくれるってことは……。でも、気を使ってくれてるだけかもしれないし……
おじさんと比べてどうだっただろう。
快感の波が引いたあとに黒い感情が押し寄せて、考えるのはそればかり。
「カンタくん、がんばったね」
お姉さんが離れていこうとする。
その手を咄嗟に握った。
お姉さんがびっくりした顔をする。
「どうしたの…?」
「まだ、離れたくない」
女体にのみこまれたままの一物に力がみなぎった。
びくんと震えたのが伝わったのか、またびっくりした顔。
「さすが、若いね。わかった、とことんつきあってあげる♥」
――おじちゃんは一回出したらおしまいだった?
嫉妬と対抗心に突き動かされる。
「どうしたの、カンタくん、ちょっと怖いよ……?」
――おじちゃんが見たことないぐらい乱れさせたい。
「ちょっと……だめだって……ひゃあああああっ♥」
「とことんつきあってくれるんでしょ?」
「いった、けど……はげしすぎっ……♥」
野球部で鍛えた体で下からずんずんと突き上げる。
たぷんたぷんと揺れる乳房を掴み、ぐにゅっと歪めた。
身を起こし、乳房に吸い付く。
「うあっ♥すっちゃだめぇっ♥」
言葉とは裏腹にお姉さんに頭を抱かれ胸に押しつけられた。
必死に乳房に吸い付く。
なぜか涙が出てきそうだった。
お姉さんを自分だけのものにしたい。
どす黒い支配欲が体を動かした。
「ひゃあ♥」
………
「まさかカンタくんにここまでされちゃうなんてね」
「ごめんなさい……」
押し倒して真正面から身体中にガツガツと欲望をぶつけたり、獣の交尾のような体勢で犯したり、へにゃりと力尽きうつぶせにへたりこんだお姉さんにのしかかってピストンを続けたり、色々ひどいことをしてしまった。
お姉さんは大丈夫だよと笑ってくれているが、罪悪感でいっぱいだった。
同時に汗だくで髪も乱れているしっとりとした姿に情欲もふくれあがる。
「きれいにしてあげるね」
「ダメだよ、出したばっかりだから…」
「いいから。おねえさんに任せて」
陰茎がお姉さんの口に触れる。
「んは♥さすが、若いね。何回も出したのに硬いまんま」
いとおしそうに擦り、あむっと大口にのみこんだ。
唇や舌が肉棒にぬるぬると擦り付けられる。
口で愛撫され、快感が突き抜ける。
じゅるじゅる。
じゅぽじゅぽ。
ずずずっ。
大きなものを含まされ、鼻の下が伸びて、唇がつきだして、ちょっと間の抜けた顔になっている。
頬がへこむほど吸いつけて、目を閉じ、献身的な口淫に心まで満たされる。
「あ…」
「ひゃあっ♥」
あっという間に限界に達してしまう。
いったん口から出して、お姉さんが幹に舌を這わしているときだった。
びゅっと精液が飛び出し、顔を汚してしまった。
お姉さんが慌てて陰茎をくわえた。
こっちがびっくりしてしまう。
「んく、んく♥…もう、出すときはちゃんと言ってよ」
「は、はい。…ごめんなさい」
「わかればよろしい。すごいね、髪の方まで飛んでる」
「ごめんなさい…」
「謝らなくていいよ」
髪や赤いリボンに、どろどろの白濁液が付着していた。
――そうだ、リボンをプレゼントしよう。
申し訳ないし、一緒に選びにいこうと提案すればまた会うきっかけになる。
クリスマスだけ、なんて嫌だった。
―――――――――――――――――――――――――
約束のとき。
かつての少年と勝負のときが訪れた。
「ん?」
時をへて、たくましくなった少年。その後ろに見知った顔があった。
目が合うと、彼女は笑った。
「ひさしぶりだね」
「そうだな。どうしたんだ、ひょっとして俺の応援に駆けつけて来てくれたのか?」
「いや、ちがうよ。カンタくんの応援」
目をそらし彼の方を見る彼女のリボンが変わっているのに気づく。
「そうか…」
「なにしょげてるの?風来坊さんには応援してくれる人がいるでしょ?」
「それはそうだがな」
「カンタくんは強くなった。風来坊さんにだって負けないぐらいにね」
「それは楽しみだ」
話していると視線を感じた。
そちらに視線を向ける。
「どうした?このぐらいで嫉妬しているようでは俺には勝てないぞ。もっと心を大きくしないと」
「なっ!?」
「へえぇ…あたしが風来坊さんとしゃべってるのを見てヤキモチ?」
「ちがうよ!!」
「あ、そうなんだ。それはそれでショックかな…」
「えぇ!?」
――完全に翻弄されてるな…
「なんてね。さあ、勝負に集中して。風来坊さんの揺さぶりにはまっちゃダメだよ」
「う、うん!」
少年がこちらを見据える。
全身から闘気がみなぎっていた。
ともすれば圧倒されてしまいそうだ。
――彼女の一言で気持ちを切り替えたか。なかなかいいコンビだな。
彼女とともに歩く道を選んでいたら、いまごろあの位置にいたのは。
――いや。俺には肩を並べて歩く最高のパートナーがいる。そんなことを考えるのは彼女に失礼だ。
感慨を振り払った。
「いくぞ、カンタくん。手加減はなしだ」
「もちろん!いつでもいいよ、おじちゃん!手加減なんてしたら許さないからね」
戦いの火蓋が切って落とされた。
………
夕暮れの小高い丘でたたずんでいると、彼がこっそりとやってきた。
まわりには誰もいない、二人きり。
「カンタくんとあんな関係になったのは俺へのあてつけか?」
「違うよ。それはちょっとうぬぼれすぎかな」
そういう部分が全くなかったと言えば嘘になる。
けれどそれはほんの少し、ただのきっかけ。いまは違うと断言できる。
「さすがに傷つくな」
「酸いも甘いも味わって疲れきったおねえさんと無垢な少年の純愛なのに。水を差すようなことを言ってくるなんて、失礼でしょ」
「もし、俺があのときキミを選んでいたら――」
「それも、うぬぼれすぎ。選んでいたらって、なにそれ。さすがヒーローは違うね、選びたい放題、好きだと言えばみんな虜になっちゃうんだろうね。笑っちゃうよ」
「そういう意味じゃなくてだな…」
「どういう意味なのさ。風来坊さんと一緒に歩んでる相手にも失礼だよ?いまのやりとりを彼女が聞いたらどう思うかな」
「ぐっ、た、確かに…」
ハンサムなヒーローがたじろいだ。
いじわるな心が頭をもたげる。
「なんでいまさら、あたしにそんなこと言ってくるの?」
「さあ、どうしてだろうな…」
はぐらかす感じではなく感慨にふける表情。
「逃がした魚は大きく見えるってやつかな?」
その言葉にヒーローが無言になる。
きっと、はじめてあったときのことでも思い出しているのだろう。
――よっ、兄さん。なんか釣れてる?
――たった今、一人釣れた。
逃がされずに釣り上げられていたら、どうなっていただろう。
そんなことを想像してしまう。
――ああ、ダメダメ。今度はあたしが失礼なこと考えちゃってる。
追憶と想像を振り払った。
風来坊をまっすぐ見据える。
にやりと顔をゆるめた。
「ひょっとして、いまごろあたしの魅力に気づいてしまったのかな?」
「さあ、どうだろうな」
風来坊が苦笑する。
それを見て、つんとした表情で胸を張った。
「もう遅いよ。あたしは他の人のものになっちゃったからね」
冗談めかして言う。
本当のことだが、照れくさいので、冗談のように。
「そうか」
風来坊は寂しそうな表情。
「カンタくんは強いよ。これからもっと強くなる」
「知ってるよ」
「あたしが選んだひとだからね」
「…選んだって言うのは、うぬぼれじゃなかったのか」
「女の子が言うのはいいんだよ」
「それは不公平じゃないか?」
「不公平じゃありません。女の子の特権です」
やれやれといった表情の風来坊。
「なにその顔…もしかして、失礼なこと考えてるでしょ」
「失礼なこと?考えてないぞ」
「いいや、絶対考えてるね。いい歳したおばさんが女の子だとか笑っちゃうぜって思ってる顔だよ」
「いやいや、そんなこと思ってないぞ!」
「ほんとかなー?」
「本当だ!」
「まあ、いいや。とにかく、次会うときはカンタくんはあたしと一緒にもっと、もっと強くなってるから、覚悟しててよ」
びしっと言い切り、踵を返す。
「ああ、楽しみにしてるよ」
風来坊の声が聞こえたが、振り返らず、その場をあとにした。
「…そういえば、やんすって言わなくなったんだね」
「大きくなったからね。いつまでもそんなこと言ってるのはちょっと恥ずかしいっていうか」
「あはは♪そっかそっか。大人になったね」
……
同時刻、別の場所。
「ぶえっくしゅん!!」
ある男が眼鏡がふっとびそうなほど豪快なくしゃみを放った。
「風邪?」
「いや、きっと誰かがオイラの噂をしてるでやんす…」
「ははは、まさか」