パワポケアブノーマルss集 作:艶 紫苑
原作のネタバレにもなりますので詳しくは書けませんが、バッドエンド、それにオリキャラ登場、過去捏造等々、いろいろありますので注意ください
バッドエンドとネタバレ注意です。大事なことなので二回
武美の相手が主人公ではなくオリキャラですので本当にご注意ください。
もうすぐバレンタインデー。
武美は彼に手作りチョコレートを渡すつもりでいた。
こっそりと準備を進める。
――ハート型がいいかな?作り方は…。検索してみよ。動画の方がわかりやすいかな?
動画サイトで「チョコレート」「ハート」と入力して検索。
――アニメ?かわいいー。この動画がいいかなー?
一番最初にきたものを再生してみる。主人公がチョコを作るシーンから始まった。
――なるほど…。それで、想いをこめてメッセージを…。うんうん。やっぱりそこが重要だよね。
女の子が好きな相手にチョコレートと一緒に本当の気持ちを伝えようとする話だった。
チョコを作るシーンは終わってしまったが、ついつい見入ってしまう。
しかし…。
ガラスの割れるような音と悲痛な叫び。
クライマックスで目を覆ってしまう。
――ひゃあああっ!これは縁起でもないよ…次の動画、次の動画…。
色々参考にしながらチョコを作る。
当日。
チョコレートを渡そうと彼を探していた。
――え?
やっと彼を見つけた。
彼は他の女の子と一緒にいた。
きっと義理だったらここまでしないだろう、オシャレなラッピングのチョコレートを渡されて、彼もまんざらでもなさそうに微笑んでいる。
幸いちょっと離れた場所で二人を発見した。
すぐに物陰に隠れた。
――あはは、そっか。そうだよね…風来坊さん、優しいし、格好いいもん…相手がいても不思議じゃないよね…そんなことも知らずに、こんなもの作ってバカみたいだよ…
想いをこめて作ったものをぎゅっと握りしめる。
地面を見据えた。
――こんなつらい気持ちになるなら、好きにならなければよかった…
暗い気持ちになる。
しかし、それがあふれだすことはなく、内側にどろどろとたまっていく。
蓄積して破裂しそうになったとき、物音が聞こえた。
「残念だったなぁ、モバイルレディ」
「…え?」
失恋のショックで忍び寄るものにいまのいままで気づくことができなかった。
現れたのはスーツ姿の男。
思わず大声をあげそうになった。
チョコレートの入った箱を抱き締めるようにして後ずさる。
モバイルレディ。
そのコードネームを知っているということは追っ手だ。
こちらを見下ろす視線が冷たい。
負けじとにらみ返すが、体が震えていた。
今にもへたりこんでしまいそうなほどの恐怖が全身に広がっていく。
逃げ出したいのに、動けそうにない。
「大人しくした方がいいんじゃないか?あまり騒ぐとやつがこちらに気づくぞ」
「それは…」
「ここに来る前に、少し調べさせてもらったよ。この商店街にやってきた流浪のヒーロー。正義感の強い彼がこちらに気づいたらお前を助けに来るだろう。たとえ女としあわせな時間を過ごしている最中でもな」
武美はうつむいた。
心のどこかで彼が助けに来てくれることを期待している。
けれどそれはダメだ。
「もしあの男が邪魔をしにくるようなら、オオガミグループ総出で叩き潰すことになる」
「…」
「さあ、どうする?騒いで、他の女といちゃついてるやつを呼び寄せるか?それとも誰にも迷惑をかけず俺についてくるか?」
男が笑う。
答えは決まっていた。
彼に迷惑をかけるわけにはいかない。
………
男に連行される。
「だいぶ離れたな」
「そうだね」
むすっと答える。
「結局あいつは助けにきてくれなかったな」
「…そうだね」
「他の女からチョコもらってにやけてたもんな。まあ、あんな美人からもらえたら有頂天にもなる。近くでお前がピンチになってるのに気づけないぐらいにな」
嘲笑われ、眉をひそめる。
「あのあと二人はどこに行くんだろうな」
「知らないよ…」
「おいおい、そんな暗い顔するなよ。お前も楽しいところに行くんだから」
楽しいわけがない。
真逆、地獄だ。
「……元彼が待ってるぜ」
「は?」
「失恋の痛みもすぐに忘れられるだろう」
耳元にささやかれて、ぞくっと鳥肌が立つ。
元彼なんて――、変なこと言わないで。
そう叫ぼうとした口を湿ったもので塞がれる。
「んっ!んうぅっ…」
男に後ろから抱かれて身動きがとれなくなる。
意識が遠くなる。
チョコが手から滑り落ちて、地面に――
「おっと。危ないな」
台詞からして間一髪男がキャッチしたのかもしれない。
確認することもできず、意識が虚無にのまれていく。
………
目を覚ますと、
「おかえり、モバイルレディ」
研究員に迎えられる。
帰ってきたくない場所に帰ってきてしまった。
建物こそ前とは違うが、オオガミの研究所というのは同じ。
研究員にぎゅうっと抱き締められる。
戻ってきたら、まずめちゃくちゃに怒られると思っていた。
けれど予想は外れた。
優しさが不気味だ。
抱き締められて、体に触れられても怖くて抵抗できない。
頭や背中を撫でられる。
髪に触れられても大人しくしていた。
顎に触れられ、無理やり上向かされた。
――うぅ……、いや……
嫌だと思うのに、逆らえない。
見つめられ、キスをされるのかとめまいがした。
「…?」
キスはされなかった。
「ひゃあっ!」
不意に体を持ち上げられ、どきっと心臓がはねる。
――あれ…?このひと、こんなに力持ちだったっけ?
とある事情で普通の女の子より重いのに男は軽々と持ち上げた。
お姫様抱っこで運ばれ、ベッドに腰かけさせられる。
「聞いたよ、モバイルレディ。好きな男にチョコを渡せなかったらしいな」
「それは……」
あなたたちに邪魔されたから。
そう言いたかったが、それだけではない。
邪魔がなくとも、あの光景を見たあとで渡しにいく勇気はとてもなかった。
研究員が何かを取り出した。
それを見て目を丸くする。
「お前が作ったチョコレートだろう?」
研究員が包装を破く。
「やめてっ、返して…」
「もう渡す相手もいない。俺がもらってやろう」
「だめっ、それは、風来坊さんに…」
「すでに女がいる男に渡すのか?迷惑なだけだと思うぞ。」
「う……」
なにも確定したわけではない。
だが、あの様子を見たあとで渡す勇気はやはりない。
研究員が包みを開ける。
「あぁ…やめて…」
「これがモバイルレディの手作りチョコか…。」
ハートの形をしたチョコレート。
「あの男をここに呼んでやろうか?」
「え…?なに言ってるの?」
「チョコを渡したいんだろう?」
「でも……」
何度も言っているように、もう他の人にチョコを渡されていた。
恋人かどうかはわからないが、かなり親密な空気が流れていたのは確かだった。
それに、もうひとつ。
「まあ、あの男がここにくれば秘密を知ることになる。そうなれば、外に出すわけにはいかなくなるだろうがな」
予想通り。
「絶対に呼んじゃダメ…」
「だが、あの男のために一生懸命チョコを作ったんだろう?」
「そうだけど…。ダメだよ…。巻き込むなんて、絶対にダメ…」
「俺の気がおさまらない。俺はお前の想いを叶えてやりたいんだ。」
「そんなの、いいから……」
「いいや、ダメだ。……まあ、あいつが他の女にチョコを渡されて、だらしない顔をしているのを見て、さめたというのなら話は別だがな」
「……」
研究員の狙いがわかった。
嫌いになったと言わせたいのだ。
「あの人のことは好きだったけど、もういいよ。もうなんとも思ってない。」
「…どうだか。口ではなんとでも言える」
チョコを手渡された。
彼のことを想いながら作ったチョコレート。
見ていると涙が出そうになる。
「あの男のことがどうでもいいというのなら、それを地面に叩きつけて粉々にしろ」
「そんな…」
どうすればいいのか必死で考える。
「どうした?できないのか?」
「食べ物を粗末にするのはよくないかなって」
うん、よくない、よくない、と精一杯明るい声で自分の言葉に同意する。
「それがお前の答えか。ヒーローを呼んでやろう。あの男の居場所は把握しているからな」
「ダメだってば!」
「ヤツへの贈り物がある限り、俺の気持ちは変わらないぞ」
「そんなぁ……」
「呼ぶ必要がないというのなら行動で示せ。簡単なことだ。他の女のヒーローになったあの男への怒りをぶつけろ。やつのために作ったものを気持ちと一緒に投げ捨てろ」
「う……うぅっ……」
「困ったな。情けない話だが、俺の手に負えそうにない。そうだ、あの男を呼ぶか。大好きな男に叱られたなら多少は効くだろう」
「ダメだって……」
「なら、俺の命令に従え。早くしろ。やつを無理やり連れてくるぞ?」
もうボロボロにされてしまったが、一生懸命やったラッピングをできるだけ治してチョコを最後にぎゅっと抱き締めた。
高々と掲げる。
彼を巻き込まないようにするため。
気持ちを吹っ切るため。
「うあああああああああっ!!」
そこにこめた想いまで壊れるように、チョコを思い切り地面に叩きつけた。
がしゃんと何か割れる音が聞こえた気がした。
膝をついてうなだれる。
ううっと嗚咽がもれた。
「え?あれ?」
あたたかいものが頬を伝う。
それは透明なしずくとなって、こぼれ落ちる。
ひとつではない、次から次へと。
「うそ…なんで…」
「驚いたか?寝ている間にお前の体をいじらせてもらった。これでお前はそこらの人間と同じように感情の高ぶりで涙が流せるようになった」
「そんなぁ…ひどいよ…こんなの…」
ぽろぽろと涙がこぼれる。
こんな男に泣き顔を見られたくはなかった。
そう思うのに止められない。
ボロボロになった包みを濡らし、隙間から内側に伝い落ちていく。
きっとチョコにも染み込んでいるだろう。
男がチョコを拾い上げる。
「風来坊さんとやらは別の女のヒーロー。お前を救うヒーローは俺だ」
「ちがう…」
「涙を流せるようにしてやったぞ?それに寿命タイマーも解除した」
「うそ…」
「本当だ。どうだ?あいつはお前を救ってくれなかった。だが、俺は違う。アホな上司に不要な機能だとカットされてしまった涙を戻した。寿命タイマーと言うふざけたものもとりのぞいた。俺こそがお前のヒーローだろう?」
男がぼろぼろの包装をとりのぞいた。
チョコレートが粉々になっていた。
それを見せられると、また涙があふれてくる。
「たくさんあるな。オオガミの皆で分けるにはちょうどよさそうだ」
男がハートの欠片を口にした。
「へぇ。おいしいな。甘いだけじゃない。しょっぱさもある。それがチョコの甘さと上手く溶け合って…これは涙の味か。どうだ、お前も食べてみるか」
ふるふると力なく首を振った。
「遠慮するな。そうだ!いいことを思いついたぞ」
絶対にろくでもないことだ。
男がとなりに腰かける。
砕けたハートをたくさん口にして顔を近づけてくる。
「ちょっと…なに…?ひっ!んぅううっ!」
キスをされた。
噛み砕き、どろどろに溶かされたチョコが流し込まれる。
ほろ苦さと甘さが口のなかいっぱいにひろがった。
――いやっ、こんなの、のみこみたくない…
腕を回され、逃げることもできない。
男の唾液がまぶされたチョコが次から次へと流し込まれる。
拒絶の思いとは裏腹にごくりとのみこんでしまう。
風来坊に渡すつもりだったチョコレート。
失恋して、気持ち共々粉々に砕けて、それを卑劣な男に溶かされて、どろりと口移しされた。
「どうだ?生まれ変わったチョコの味は?失恋前のものよりうまくなったんじゃないか?」
「そんなわけないよ…うぅ…最悪…」
汚辱感にさいなまれる。
のみこんだものをすべて吐き出してしまいたかった。
「まだたくさんあるぞ。半分は俺がもらう。半分はお前に食べさせてやろう」
「やだっ、もう、しないで…あぅ…んぅぅっ!」
咀嚼。キス。そして口移し。
………
心の傷口を舐めて塞ぐように、どろどろにしたチョコをモバイルレディの口に流し込む。
彼女は嫌そうな顔をしているが、吐き出すことはできず、ごくりとのみこんだ。
口移しの快感とチョコのに甘さに興奮が高まっていく。
「ちょっと…やめて…」
モバイルレディをベッドに押し倒す。
白と赤の神の御使いのような衣服の上から体を撫で回す。
スカートをめくり、ショーツを脱がした。
「こっちの割れ目もふさいでやろう」
「やだっ…」
「お前の愛情たっぷりのチョコを食ったせいでビンビンだ。おかえしのチ〇コだよ」
別の男のために作ったものを食らい、歪な興奮がふくれあがっていた。
「なんだ、お前もびしょ濡れじゃないか」
「ちがうの、これは……うあっ」
性器が触れ合う。
「いやっ…」
「失恋の悲しさを埋めてやろう。」
「あっ、だっ、だめぇ…!」
恥裂を擦り、先端をもぐりこませる。
敏感な肉の先がぬめりとぬくもりに包まれた。
機械ではない、人間のあたたかさに顔がゆるむ。
「いま、お前の大好きな男は他の女とやってるんだぞ」
「うぅ…それは…」
「よけいなことを考えられないようにしてやる」
腰を入れる。
久々の感覚にうっと呻いてしまう。
モバイルレディも苦悶の表情を浮かべた。
声にならない声をもらして体をくねらせる。
一物を包む肉がキュンっと締まった。
そこらの女とは比べ物にならないほど甘美な媚肉。
過去にモバイルレディに鍛えられていなければ、あっという間に果てていただろう。
モバイルレディが想いを寄せていた風来坊さんとやらがどれほどの人物かは知らないが、相当なモテ男でも、これほどまでの名器が相手では三擦り半で昇天するに違いない。
「しかしその男もバカだな。こんなに可愛い女が想いを寄せていたというのに、他にいくとは」
「仕方ないよ…あたしなんか…。相手の人、すっごい美人だったし…」
「なるほど。この自信のなさが原因かな?自信を持って、もっとガツガツいかないとダメだぞ」
ヌプッヌプッと出し入れする。
モバイルレディは口を塞いだ。
声がもれないようにしているらしい健気な様子が嗜虐心をそそる。
「お前の得意の体位で寝込みを襲えば、一気にものにできたのになぁ」
「無理だよ…風来坊さんは、あなたみたいな人とは違うから、…」
「男なんて皆単純だ。お前みたいな可愛い女にまたがられたら悪い気はしない。実行していれば今日彼にチョコレートを渡しているのはお前だったかもな」
モバイルレディの表情が歪む。
「実はお前の恋が成就していれば、見逃すつもりだったんだ」
「え…?」
「だが、あの男には別の女がいた。かなしいな」
内側を擦りあげながら、頭を撫でる。
彼女はいやそうに体をくねらせた。
強い視線でにらみつけてくる。
「ぜったい、うそだよ…どっちみち、連れて帰るつもりだったんでしょ…」
「嘘じゃない。お前があの男と結ばれていれば何もせず引き上げるように命令していた」
「そんなのっ、信じられない…」
「俺はお前の幸せを願ってるんだよ」
「だったら、こんなことっ、やめてよっ…」
下から胸を押して抵抗してくる。
「これは失恋の痛みを忘れさせるためだ。おかえしのホワイトチョコもごちそうしないといけないしな」
「最低っ…うぅ…もうやだぁっ」
抵抗をはねのけ抜き差しを続ける。
ぬぷっぬぷっと卑猥な音が響く。
擦れ合う部分から熱がひろがって箍を焼き焦がそうとしてくる。
彼女の白いセーターをめくりあげた。
ブラをずりあげ、ピストンに合わせて揺れる乳房を堪能する。
「最高の眺めだ。あの男にも見せてやりたいよ」
「こんなの見せられたって風来坊さんは迷惑なだけだよ…」
「まさか。嬉しいに決まっている。好きだったと伝えてやれば、なぜお前の好意に気づかなかったのかと後悔もするだろうな。」
乳房に指を沈めて、もてあそぶ。
一物をねじこみ子宮をぐっと押し込む。
「もうやだぁっ」
「いやか。ちょうど俺も限界だ。中に出してやる」
「いやっ!そんなのだめぇっ」
悲鳴をあげるモバイルレディの膣奥を何度も突き上げる。
「嫌だと言っているわりには随分締め付けてくるな。中出ししてほしくてたまらないんじゃないか?」
「うそっ…適当なこと言わないで…」
「余計な細工は外してやった。昔のことを思い出してきただろう?」
「そんなことない…あなたなんか、嫌いっ…」
「素直になれ」
頭を撫でながら唇をふさぐ。
「んぅっ…ううぅっ♥」
彼女の体がそりかえる。
こわばり、びくびくと痙攣を走らせる。
内側がぎゅうぅっと締まった。
「はぁ…♥はぁ…♥」
「いったか」
「イッてないっ…」
「そうか、なら…」
「ひっ…だめっ…あああっ♥」
汗まみれ、ほんのり赤く染まった肌に手を這わせる。
過去の記憶すら掘り起こそうと、じゅぷじゅぷと容赦なく肉ひだをめくりかえす。
………
「お前は人として大事なものが欠けている。」研究員にひどいことを言われて落ち込んでいた。
「よく言うだろ?バカって言う方がバカだって。あれはあいつの自己紹介みたいなもんだから気にするな」
そんなとき慰めてくれたのがこの男だった。
「ううん。あたしがいけないんだよ…」
「何があったんだ?」
「それは…。だめ、やっぱり言えない。また怒られちゃうから」
「そうか。なにがあったかはわからないけど、気にするな。お前にそんなことを言うやつの方がよっぽど大事なものが欠けてるんだから」
「わっ!ちょっと…恥ずかしいよ…」
わしゃわしゃと頭を撫でられて、笑顔を向けられる。
こんなことを言って慰めてくれる人は他に誰もいなかった。
よしよしと頭を撫でられ至近距離で見つめられるとどきっとする。
――まあ、他の人とくらべたら、比較的…?うーん…?
男は端正な顔立ちをしていた。
あのころは、まだ幼かったのでその点もきっとかなり大きいかもしれない。
――絶対そう!そうじゃなきゃ、ありえないよ。こんなやらしくて、ドスケベで、ひどい人のことを…。若さゆえの、ってやつだよ…
研究所にいたころの記憶が次々とよみがえってくる。
失恋の痛みが薄れていくような気がした。
ほんの少しだけ。
風来坊さんが他の女の子から心のこもったチョコを渡されているのを目撃したあと、あのまま一人で家路につくよりは、今の方がなどと考えてしまう。
いろいろなことが重なって錯乱しているだけかもしれない。
………
「お前が眠っている間に体をいじらせてもらった」
「さっき聞いた…。」
「涙だけじゃないぞ。メンテナンスもした。体の調子がいいだろう?」
「こんなことされるから、わかんない…」
「じゃあこれはわかるかな?涙とメンテナンス以外にもいろいろいじらせてもらった。なんだと思う?」
男がぐっと腰を入れた。
子宮をぐっと圧迫される。
亀頭をはめこまれて、じわっと甘いしびれが深く強く染み込んでくる。
「ひぃっ♥」息がつまる。
これまで感じたことのないほど強い感覚。
連れ戻されて、キスをされて、ひどいことをされて、ずっと感じていたのだが認めたくなかった。
「本当は嬉しいんだろ?中に出してやるって言った瞬間から一段と反応がよくなった」
「うれしくなんかぁ…うぅ♥」
「思い出してきたか?俺とのこと」
激しく愛される。
熱いものがこみあげて、あふれだしたものが柔らかな肉を伝い落ちた。
「泣くほどうれしいか。そんなに喜んでもらえると俺もうれしいよ」
「ちがう…これはぁ…」
「涙を流せると、気持ちも違うだろ?」
男の指が濡れたほっぺたをぬぐった。
「俺はやっとあいつに逆らえるようになったんだ。あのときは何もしてやれなくてごめんな。」
「あのとき…?わかんないよ…」
涙がとめどなくあふれてくる。
「いくぞ、モバイルレディ。全部出してやるからな」
「うぅ…だめぇ…それだけはだめ…」
そんなことをされたら戻れなくなる。
そう思うのに、びっくりするぐらい抵抗できない。
下腹の奥からひろがる強い刺激にわけがわからなくなった。
男の腰に脚を巻き付けて、ぎゅっと抱き寄せる。
肉棒がずんっと奥までねじこまれた。
「う…ああっ♥」
熱くて粘っこいものでお腹をいっぱいにされる。
おかえしのチ〇コがずるりと引き抜かれた。
粘液まみれのそれが口もとに突きつけられる。
「…あむ♥」
そうすることが当たり前のように、口を開けて彼のものを迎え入れた。
目を閉じて、大きなチ〇コをしっかりと味わう。
途中ちらっとまぶたをあげて、彼の表情をうかがう。
嬉しそうな顔。
体の内にあたたかいものが宿るのを感じながら、うっとりと目を閉じた。
………
「はぁ…」
「どうした、ため息なんかついて」
「チョコを割らせるなんてひどいよ…」
「チョコを壊して、思い切り泣いて。失恋のショックがちょっとは吹き飛んだだろう?」
「…」
「なんだ?」
「そのあとの、その、くちうつしは何の意味があったの…?」
「粉々に砕けてお前の心を舐めて癒して、お前の体に戻してやろうという――」
「いろいろつっこみたいことはあるけど、だとしても、舐める前にボリボリ噛み砕いてたよね!?」
「創造の前の破壊だよ」
「前から思ってたけど、あなたって結構変なこと言うよね」
「そうか?」
モバイルレディがはぁっとまた大きなため息をついた。
手を伸ばしてチョコの入っていた箱を引き寄せる。
端っこの方に残っていたカケラを自分の口に入れた。
咀嚼したかと思うと、こちらを向き唇をつきだした。
意図を察して、唇をくっつける。
「また、ちゃんとしたのを作るから、今日はこれで…ダメかな?」
「ダメなわけがあるか。楽しみにしてるよ」
「…そういえばさ、さっき言ってたのって本気?」
「さっき?どれだ?」
「えーっと…あたしと風来坊さんが付き合うことになってたら見逃してたみたいな感じの」
「本気だ」
「本当かなぁ?信用できないなぁ」
「不服そうだな?信用できないのなら…」
「できないなら?」
「パワプロクンポケット9というゲームをプレイして、」
「へぇ!?」
「広川武美という女の子と仲良くなって、」
「ちょっとぉ!?」
「ハッピーエンドを迎えてみるんだな。俺の言葉が嘘じゃないとわかる」
「その発言はマズいよ!?」