パワポケアブノーマルss集 作:艶 紫苑
実は主人公がのぞいていた、もしくはすべて知っていたってことにすれば完璧な寝とられですね。
大体そんな内容になってますのでご注意ください。
感染症対策等々色々ガバガバですが、きっとハタを立てられているせいです。
宇宙人もたぶんそういう経験がないからガバガバな対応なんです。
書き直すのが面倒とかそういうのではないですよ!
幼なじみが風邪を引いたらしい。
心配になって電話をしてみる。
「私はたいしたことありませんから。注射をしてもらうことになってますし、大丈夫ですよ。…ちょっと怖いですけど、それでよくなると思います」
注射。
思っていたより深刻なのではないか。
言葉を口にしようとすると、
「――私の心配はいいですから、あなたはするべきことをちゃんとしてきてくださいね」
「うっ…。そうだな。がんばるよ…」
本当なら幼なじみのそばにいたかったのだが、それは許されなかった。
宇宙人様に忠誠を誓ったばかり。
長い間、抵抗勢力のリーダーとして敵対し続けた罰を受けなければならない。
もし宇宙人様から見舞いに行くことを許されたとしても、当の幼なじみが許してくれないだろう。
――仕方ない。行ってくるか。今の俺にできることは宇宙人様への償いと、るりかによけいな心配かけさせないよう頑張ることだけだ。
それにしても、
あのしっかり者の幼なじみが注射が怖いなんて意外だった。
――なんか、かわいいな
思わず顔がゆるんだ。
………
基地拡張の工事。
バットなら握りなれているが、今回使うのはつるはしやらシャベルやらだ。
野球部で鍛えている体でも、なかなか堪えた。
「ふぅ…やっと休憩か…。るりかは大丈夫かな?」
電話をする。
――いや待てよ、電話じゃない方がいいな。
幼なじみの声を聞きたいあまり焦ってしまった。
慌てて電話を切った。
メッセージを作成していると折り返しの電話がかかってきた。
出てみると、心なしか彼女の弾んだ声が聞こえてきた。
「ごめんなさい、電話に出ようと思ったら、切れてしまって…」
「ごめん、起こしちゃった?」
「いえ、大丈夫ですよ。――いまから注射をうつところなんです」
「そっか…じゃあ、またあとで――」
「あっ、切らないでください!」
「え…?」
「注射が怖くて、私もちょうどあなたの声が聞きたかったんです。だから、このまま…」
「大丈夫?」
「ちょっと待ってくださいね…」
――病院にいるのかな?
電話したままでも大丈夫かと確認する声が聞こえてきた。
「大丈夫みたいです。」
「そっか。」
あのしっかり者の幼なじみが注射が怖いだなんて何度聞いても意外だ。
「き、切らないでくださいよ、これから、ですからね…」
声が震えていた。
長い間一緒にいる幼なじみ。
宇宙人の襲来で一時的に離ればなれになり、どうなることかと思った。
こうしてまた一緒になり、電話越しとはいえ頼りにされるのはとても嬉しい。
「いま何をしてるの?」
「ごしごしされて…」
――ん?ああ、注射前の消毒か…
「注射器がどんどん近づいて…あっ、いま、はいりました…あぁっ」
針を刺されたのか押し殺した声がかすかに聞こえてくる。
「はぁ、はぁ…んぅぅっ…」
――痛みに耐えてる声って、なんかエロい…
口にしたら確実に怒られることを考えてしまう。
「がんばれ、あと少しだ」
様子は見えないが、たぶんそうだろうと考えて激励の言葉をかける。
「はい…あぅ…ううぅ…」
「大丈夫か!?」
「はい…。思ったより、太くて…でも、大丈夫です…」
息も絶え絶えといった様子に心配になる。
「あっ…♥全部、入りました…」
安堵したのかため息が聞こえた。
――なんだろう、これ。聞いてると変な気持ちになるな…
はぁはぁと幼なじみの乱れた呼吸にこちらの心まで乱される。
電話越しの吐息に、達成感からか熱っぽさまで感じる。
下半身にもやもやとしたものが集まった。
――でも、注射って、薬を入れるときの方が痛いんじゃなかったっけ?
そんなことを考えていると、案の定、彼女の悩ましい吐息が聞こえてきた。
「大丈夫か?」
「は、はいっ…だいじょうぶ、ですっ…」
「んうぅっ」と痛みに耐えて、喘ぎ声を押し殺したような吐息が聞こえる。
それが途切れ途切れに、しばらく続いた。
ギシギシと何か軋む音まで聞こえたような気がした。
あまりの痛みに身悶えしているのか、布が擦れあうような音もする。
「本当に大丈夫か?」
「え、ええ…だいじょうぶ…ううぅっ♥」
身を絞るような苦悶の声。
そのあとに、はぁはぁとゆるんだ吐息が聞こえてくる。
――注射ってこんなにエロかったか?
疑念が浮かびかけたとき、
「オイ、イツマデ休ンデイルツモリダ!」
背後から宇宙人の怒声がとんでくる。
「うわっ、ごめんなさい!」
「ハヤクシロ」
「はいっ、すぐに行きます!」
――もうこんなに時間がたってたのか……
「…もうっ、ダメじゃないですか。しっかりしてください」
向こうにも聞こえてしまったらしい。
会話をしながら大慌てで身支度をする。
「ごめんなさい、私のせいですよね」
「いや、そんなことないよ。時間を見てなかった俺が悪いんだ」
幸いわずかだが時間はある。
声をかけられていなかったら完全に遅刻していた。
「あなたの声が聞けたおかげで、勇気が出ました。ちゃんと注射できましたよ」
「俺もるりかの声が聞けてよかった。午後からはもっとがんばれそうだ。じゃあ、いってくるよ。」
「いってらっしゃい……あ――♥」
通話を切る瞬間、色っぽい声が聞こえてドキッとする。
――ああっ!しまった!まだ何か言うつもりだったのかな?……「あ」って聞こえたような気もするけど、なんだろ…? あなた? 愛してる? いや、それはないか。…くっそー、電話もう少しだけ切らずにおけばよかったな…
「ハヤクシロ!」
甘い妄想にひたっていると、怒声で現実に引き戻された 。
「あっ、はい!すみません…」
「マッタク…」
………
数日後。
同じクラスの少年が風邪をひいたらしい。
聞けば幼なじみと同じ症状、濃厚接触がどうとかいう話も聞いた。
「あいつと一緒にいたのか?」
「はい…。注射をして、だいぶよくなったので、宇宙人様のためにある作業をしていて、そのとき彼も同じ部屋にいたんです」
「へぇ、そうなんだ…」
「うかつでした。まさか、こんなことになるなんて。症状が軽かったからただの風邪だと思っていたのに…」
「いや、宇宙人様のミスだろう?」
手違いで他の人の結果が自分のものとしてきたらしい。
それからかなり時間がたっていたので再検査では陰性だったが、一回目の本当の検査結果は陽性だったそうだ。
「宇宙人様のせいにするつもりですか?」
「るりかは悪くないよ」
「いえ…、もっと慎重に行動するべきでした…。彼にうつしてしまって、どうしたらいいか…」
「るりかのせいじゃないって」
「看護師をめざしているのに、こんなことじゃダメですね……」
「そんなことないよ」
「いえ――」
彼女に慰めの言葉をかけるが、かければかけるほど自分を責めて、なんだか逆効果だ。
――それにしても…
二人が濃厚接触したという話を聞いてから、ずっともやもやとしている。
「…なにか変なことを考えてませんか?」
突然の沈黙を不審に思ったのか少女がこちらを見つめている。
「え?いや、考えてないよ!?」
否定したが、幼なじみの少女と不良少年が濃厚に絡み合う姿を想像してしまっていた。
――ははは、まさかな…。
知る限り二人に接点はない。
それに彼は幼なじみが嫌いそうなタイプな気がする。
「なんでもないよ。」
「そうですか?」
「二人が濃厚接触したって話を聞いて、ちょっとね」
ぽつりと本音がもれる。
少女の顔が真っ赤になる。
「やっぱり変なことを考えてるじゃないですか!」
「ご、ごめん…」
「同じ部屋にいるだけでも濃厚接触と言うんです。」
「へ?」
「彼とはたまたま同じ部屋で作業していただけですから、勘違いしないでくださいっ」
「そうなんだ…」
微妙な空気になったので、慌てて話題をかえる。
「このあと、一緒にでかけないか?」
「ごめんなさい、今日は大事な用事があって…」
断られてしまう。
不意にあることを思い出し、顔がゆるんだ。
「な、なんですか、その顔…。また変なことを…」
「ちがうよ。るりかが注射が苦手なんて意外だったなーって思って」
「うっ…それは、仕方ないじゃないですか!すごい太い針だったんですよ」
もうっと頬をふくらませている。
その可愛らしい表情をほほえましくみていた。
だが、次の一言で血の気が一気に引く。
「あなたのよりずっと太かったんですから」
「……え?」
「……あ」
冗談です、と彼女が慌ててごまかす。
「俺の見たことあったっけ?」
「それは、ほら、うんと小さいときに…って、なにを言わせるんですか!」
「言い出したのはそっちじゃないか」
「とにかく!冗談ですからね!」
「…。」
彼女はいつから、こんな冗談を言うようになったんだろう。
「あ、もうこんな時間。用事がありますので、失礼します」
「あ――」
聞きたいことがあったが、彼女はそそくさと行ってしまった。
――まさか、あいつのところ…。いや、それはないか…。
………
数日前。
「ふぅ…」
幼なじみとの通話を切り、パジャマ姿の少女がため息をつく。
「あいつはなんて?」
「かなり心配しているみたいですね」
「でも、するべきことをやれ、って言われてからは結構あっさりと電話を切ったな」
ベッドに腰かける少女のとなりに少年が座った。
腕を回し、肩を抱く。
「彼にだって罪悪感があるんでしょう」
「るりかの尻に敷かれるあいつの未来の姿が見えたよ」
「うっ……」
少年の手が背中を撫でおり、臀部をぎゅっとわしづかみにした。
「もうっ、私、風邪を引いてるんですよ?」
「すっかり良くなったって言ったじゃないか」
本当はそうだ。
ウィルスの検査も陰性。
幼なじみとの電話では嘘をついてしまった。
「良くはなりましたけど…、まだ、そんなことしたら、うつしてしまうかもしれないですし…」
少年が体を近づけてくる。
「そんなこと?何を想像してるの?」
少女はぷいっと顔をそむけた。
逃げようとしたが、ぐっと抱き寄せられてしまう。
「ふんっ!想像なんて、何も――」
「そういやあいつとの電話でも変なこと言ってたな。注射がどうとか。あれどういう意味?」
「そ、それは……」
顔を真っ赤にして、それでもなんとか言い訳しようとする口を少年にふさがれてしまった。
「熱いな。まだ熱があるんじゃないか?」
「熱はもうないですよ…。さっき計りましたから…。」
「じゃあなんでこんなに熱いの?」
体が密着する。
「それは…、あなたが変なこと、するから…」
「じゃあもっとしようか。体温あげて、しっかり汗かいて。風邪を完全に追い出そう」
「体調はもう大丈夫です…。でも、こんなことしてたら、本当にうつっちゃいますよっ」
「うつすと治るっていうし、俺にうつして完璧に治しちゃえ」
「そんなのダメですっ…んうぅ♥は♥んむぅ♥」
何度も何度もキスをされる。
はじめは優しく触れ合わせるだけだったものが、どんどんと濃厚なものに変わっていく。
ぬるぬると擦り合わせ、貪り合う大人のキス。
口のなかにたまったものを少女はごくんとのみこんだ。
た。
ドキドキと胸が熱くなる。
――私にとっては最高の薬かもしれませんね。
幼なじみが宇宙人に抵抗を続けている間、この少年はずっとそばにいてくれた。
今回だってそう。
やっとこちら側に来たかと思えば罰で会えないという幼なじみにかわって看病をしてくれたのだ。
意外と優しくて、料理も上手な彼に甘えてしまった。
今日もまた。
風邪をうつしてしまうかもしれないと思い、彼を押して距離を取ろうとする。
だが、びくともしない。
彼の体に触れて、たくましさを再確認して、胸の鼓動が早くなる。
「…は♥…んんぅっ♥」
ぎゅうぅっといっそう強く抱き締められた。
キスも激しさを増して、小さな胸が張り裂けてしまいそうなほどドキドキする。
キスをしながら、ボタンを外されてしまう。
彼の手がパジャマの内側にもぐりこんでくる。
「汗かいてるな」
「あなたが、こんなことするから…」
「しっかり拭いとかないとな」
「うあっ♥だめです…♥ううっ♥」
「動くなよ、ちゃんと拭けないだろ?」
「は、はい…んぅ♥」
またキスをされた。
体がじわっと熱くなる。
これでは拭いても拭いても、びしょ濡れになってしまいそうだ。
「は…♥あっ…♥」
頭を撫でられながらキス。
反対の手で胸元を愛撫されて、びくっと震えた。
固くなった乳首も刺激されて、いやらしい声が抜けてしまう。
彼に触れられるたび、つきんつきんと電撃のような感覚が胸に突き刺さる。
鼓動が早くなって、息が苦しくなる。
けれど不思議と嫌な感じはしない。
もっともっとしてほしいとすら思ってしまう。
胸の高鳴りが下腹の方にまでひろがって、子宮がキュンキュンと疼く。
――わたし、たぶん、すごいいやらしい顔になってるかも…
キスをしながらされているのは表情を見られなくていい。
声はどうにもならないが、照れ隠しに彼に吸い付くことはできる。
「今日はやけに積極的だな」と笑われる隙さえ与えないよう情熱的にキスをする。
陰茎をつきつけられる。
「んっ♥」
初めのころはオシッコをするところに――なんて、抵抗もあったが、いまではそうするのが当たり前のように、ちゅっと口づけした。
舌を這わせ、唇をおしつけ、唾液をぬりつけるようにたっぷりと愛撫して、じゅぶっと口のなかに迎え入れた。
幼なじみには小言をもらした口で、彼の陰茎を優しくみがきあげる。
「うまくなったな」
「んはっ♥んんっ♥」
頭を撫でられてキュンとする。
下腹が熱くなる。
――これが私のなかに……
彼の大きさや固さが奉仕する口から伝わってくる。
こんな立派なもので何度も貫かれるのかと思うと少し不安になる。
同時に期待している部分もあった。
片手を彼の根本に、もう片方の手を自分の股間に添えてゆっくりと刺激をくわえる。
――これで、何回も…
これまでのことを思い出して愛蜜をわかせる。
大好きだったはずの幼なじみの姿がかすんでいく。
ぬちゅっ、くちゅっと上からも下からも水音が響いた。
「いくよ、――」
彼が言った。
肉棒がぷくっとふくれあがったような気がした。
先端からびゅるびゅると粘っこい液体が吐き出される。
口に広がる苦みに思わず眉を歪めてしまう。
しかし、意を決して、口のなかにたまった精液をごくっとのみこんだ。
「はぁ…♥」
「のみこんだのか…?」
彼がびっくりしている。
今まで主導権を握られっぱなしだったので、そういう顔を見られるのはなんだか嬉しい。
こくりとうなずいて、口を開いて、精液をのみこんだ証拠を見せる。
「無理しなくてもよかったんだぞ?」
「無理なんかしてませんよ。」
「まずかっただろ?」
「良薬口に苦し、ですよ」
「…それは、やっぱりまずいってことでいいのかな?」
苦笑いする彼に、首を横に振って見せる。
「おまちかねの注射だ」
陰茎を割れ目に擦り付けて、彼が笑った。
のぞきこまれて、ぷいと視線をそらした。
恥ずかしくて股を閉じたいが、間に彼がいるのでそれは叶わない。
「待ってなんか、いません…」
「ふーん。そ。じゃ、やめとく?」
男が離れていく。
「え?」と思わず動揺の声をあげてしまう。
「あ…」自分の反応にびっくりして顔が熱くなった。
これでは入れて欲しいと言っているようなものだ。
不意に携帯が振動した。
「ん?あいつから?」
「は、はい…。」
電源を切っておかなかったことを後悔する。
「休憩時間かな?」
「もうこんなに時間がたっていたんですね…」
「電話、貸して」
「ちょっと…こんな状況で、出ちゃダメですよ…」
「わかってるって。まだ出ないよ」
彼がにやりと笑った。
「まだって…なにを…ひぃっ♥」
携帯の角を股間に押し付けてきた。
ぷくっとふくらんだ陰核に振動が送られる。
「ああっ、だめっ♥」
「大丈夫だよ。ちゃんと濡れないようにしてあげるから」
「そういう問題じゃあ…ひゃあっ♥だめっ、だめですぅ…♥」
体をぴんとそらして、口を引き結ぶ。
――あっ、だめっ、イクッ……
キスと愛撫で熱くなった体はあっという間に追いつめられる。
――あれ…?
あと少しで絶頂に達する、そのタイミングで振動が止ま
った。
「あーあ、あいつ、なにやってんだよ。大好きな幼なじみをイかせるチャンスだったのに。」
「もう!人の携帯でなにやってるんですか」
「あはは、わるいわるい」
にやにやとのぞきこまれる。
「なんですか?」
「幼なじみにイかされそうになった気分は?」
「なんでそうなるんですか…」
「あいつからの着信だぜ?」
「それは、そうかもしれないですけど…」
恥ずかしくて口ごもってしまう。
「どうした?」
「…あなたが当ててくれたからです。あのひとだったら、たぶん、気持ちのいいところを見つけられないと思います…」
いった。
いってしまった。
自分は何をいっているんだろうと体が熱くなる。
彼を喜ばせるために、幼なじみをおとしめてしまったことを少し後悔する。
だが、彼の嬉しそうな顔を見て、その感情はすぐに霧散した。
………
「いってらっしゃい……あ――♥」
幼なじみに折り返した電話を切る。
切る直前に愛撫されて、思わず声がもれた。
少年をにらみつける。
「何してるんですか!」
「あはは、わるいわるい」
「最後の、聞かれてしまったかも…」
「大丈夫だって。もしなにか言われたら注射を引き抜かれて声が出たって言えばいい」
「あう…♥」
太いものをずるりと引き抜かれて、切ない声がでる。
「バレてないですよね?」
「大丈夫だろ」
幼なじみと電話をしながら、あんなことをするなんて。
最後にはドロドロの液体をたっぷりと注射されて、そのまま彼と会話した。
まだドキドキしている。
液体もまだ体の中に残っている。
少年が覆い被さってきた。
頭を撫でてくる。
顔が近い。
「あいつはこれから肉体労働かな?」
「そうみたいですね。」
「俺たちは二回目の濃厚せっ◯◯と行こうか」
「二回どころじゃない気もしますけどね」
「ん?何か言ったか?」
「いえ、なにもいって――ふあ♥ああっ♥」
再度注射されて、声があふれでる。
「さっきはあんな切羽詰まった声だったのに、とろけた声になったな」
「だって、さっきは♥あの人にバレないようにぃ♥必死っ、だったからぁ♥」
太いものでかき混ぜられて、丁寧な口調さえ崩れてしまう。
「そのおかげかな?いつもより熱かったし、締め付け強かった」
「なに言ってるんですか!?」
「バレるかもしれないっていうドキドキ感と、声を出さないように歯を食い縛ってたからかな?」
「う…うぅ~っ…」
「あ、でも、いつもが締まりがないってわけじゃないぜ?いつも締まりがいいけど、今日はそれ以上に――」
「そんなこと言わなくていいですから!」
あまりの恥ずかしさに絶叫した。
………
数日後。
「まさかこんなことになるなんて。本当にごめんなさい」
「気にしなくていいよ。押しかけたのは俺なんだし」
「甘えてしまった部分もありますから…」
少女はウィルスをうつしてしまった彼に謝罪する。
「俺のせいだよ。気にすんな」
「でも…」
「しっかし、意外に積極的なんだな。まさかうちに押しかけてくるなんて。感染とかしない?」
ダメだと言うのに無理やり押し入られてしまった。
大人しいと思っていた少女の強引さに面食らった。
「抗体ができているから大丈夫だと思います…たぶん」
「頼りない返事だな。…いいのか?男の部屋に二人きりなんて。幼なじみのあいつが知ったら怒るんじゃないか?」
「彼とは、そんな関係じゃないって言ってるでしょう」
少女はうつむいて口を閉ざした。
「どうした?」
「実は、今日、彼にどこか出かけないかと誘われたんです。それを断って、ここに」
「へぇ。大事な幼なじみがクラスの不良と濃厚せっ○◯したって聞いて焦ったのかな?」
「濃厚接触です…その単語であの人も変な想像してたみたいですし…」
「男の性だな。あいつ嫉妬とかするのかな?」
「どうでしょう」
「何て言って断ったんだ?」
「大事な用事があるので、と」
「嘘をついたわけだ。」
「嘘じゃありません!本当に、大事なことです…あなたのことが心配だったから…」
「あいつと出かけることよりも大事?」
少女はこくりとうなずいた。
少し迷うだろうと予想していたのに、ためらいなくうなずかれて少年はドキッとした。
――さすがに、いまはマズいよな。一緒の部屋にいるってだけでもマズいのに…
ゆるゆるのウィルス対策と少女のびっくりするほどの押しの強さでここまで接近しているが、これよりさらに濃厚な接触をするのはダメだと少年は衝動を押さえこんだ。
「注射させてくれたら一発で治りそうなんだけどなー」
冗談を言って、ふくれあがる衝動を霧散させようとした。
「あなたが注射をするんですか?それって逆じゃあ――」
「真面目だなー。細かいことは気にするなよ。注射させてくれ」
「ダメです」
――ん?
少女が接近してくる。
虚をつかれて反応できなかった少年の唇にちゅっと柔らかいものが触れる。
「早く、よくなってくださいね」
唇を触れ合わせた少女が笑顔を浮かべる。
少年は事態がのみこめずに目を丸くする。
「早く治るようにおまじないです♥」
「あ…そっか。ありがとう」
やっと事態を飲み込んで、笑顔を浮かべた。
「このつづきは、あなたの体調がよくなってから…ね?」
「ああ、楽しみにしてるよ。」
うぶな男の子みたいな反応を見せてしまった照れ隠しに少年は意地の悪い笑顔を浮かべる。
「こんなに積極的だったなんて思わなかったよ。」
「それは…あなたの強引さに影響されて…そう!あなたのせいです!」
「人のせい?ひどいなぁ。」
少年は苦笑いする。
「でも、俺の影響で変わったっていうのは嬉しいよ。そんなものをうつしてたなんてな」
少女の顔がみるみる赤くなる。
「なに変なこと言ってるんですか!もうっ、はずかしいですから、こっちを見ないでください!」
「えー。もっと見せろよ」
やんちゃな少年と真面目な少女が二人きり。
ウィルスに感染しているが、ハタを立てられているせいで正常な判断ができなくなっている。
なにも起きないはずもなく、
ハタを立てられると判断力が鈍ります。
不良少年にころっといかされてしまいます。
なので、大切な幼なじみがハタを立てられてしまった場合はすぐにハタをとりのぞくか、それが無理そうなら宇宙人のことなんかほっぽって、みずからハタを立て一緒にいましょう!(罪悪感がすごいのでバッドエンド回避方法みたいなものを)