※この作品はR-18です。

オムニバス形式・ゆずアフター   作:水都(みなと)

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ひいらぎミオナさんの正月記念イラストを拝見し、執筆致しました。
イラストは以下URLよりご参照ください。
https://twitter.com/307_s/status/1079908217973497857


また、長文により前後編と分けております。
後編はR18表現もございますので、是非読んで頂ければ幸いです。


新年の憂鬱(芦花)【前編】

プルルルルルル…プルルルルルル……

プルルルルルル…プルルルルルル……

 

ん……うるさいなぁ…

元日くらいゆっくり寝かせてくれよ。

ただでさえ昨日廉太郎と騒いでたんだ…

 

日は既に高く昇っており、そろそろ頂点へ達しようとしている。

その頃まで寝ていた将臣が悪いのだが、けたたましく鳴り響く携帯電話が許さない。

一向に鳴り止む気配の無いそれは、持ち主に早く出ろと言わんばかりに電子音を奏でる。

 

んん……あぁ、もう!!

出ればいいんだろ出れば!!

……あれ? 芦花姉じゃん。どうしたんだろ。今頃店だよな?

 

「はい、もしもし?」

『やっと出たー! まー坊、今日時間ある!?』

「うん? あるけ」

『良かったぁ!!! 今日皆用事あるって断られてて!! じゃあ急いでお店に来て!!』

「え? あ、ちょ、芦花姉!!」

 

一体なんだったんだ…にしても凄い剣幕だったな。普段なら人の言葉を遮る様なことはしないのに。

あれ? 今度は爺ちゃんからだ。

既に通話が途切れた携帯を眺めているとそこにまた、新着の電話を知らせる音が鳴った。

 

「もしもし?」

『将臣か。直ぐに出るとは感心感心。正月だから稽古を休みにしていたが、どうやら杞憂だったようじゃな』

「ははは……そ、それで要件はどうしたの? 正月の昼間からさ」

『おぉ、そうじゃった。実はな将臣、今日お主暇か?』

「暇…って言いたいのは山々なんだけどね。つい今芦花姉に電話で呼び出されたところでね」

『む、芦花君の所もか。なに、そしたらこちらは気にするでない。芦花君の所へ行っておやり。』

「いいの? 爺ちゃん」

『よかろう。こちらに来てもあまりやることは変わぬ。ならば馬庭さんのお店を手伝っておやり。こちらは幸い、人は居るからの』

「う、うん??」

『しっかり働くのじゃぞ。「働かざる者食うべからず」じゃ』

 

う…うん……? だから俺何も知らされてないんだけどね…?

働くのか…そうか、働くのか…正月から働く俺……

まぁ約束したしなぁ。

行かないわけにはいかないよなぁ。

 

またもや通話の切れた携帯を眺めながら寂寥感に駆られる。

しかしいつまでも放けていてはいけない。

待ってる芦花姉の期待を裏切る訳にもいかず、出かける準備をして田心屋に向かう。

 

 

へぇ…穂織の正月、どこも賑やかだなぁ。

あそこの土産屋は混んでるし、こっちの飯屋は行列……流石観光地ってことなのか?

ここで年越すの始めてだけどこんなに栄えてるなんて凄いな。

これを見るとここに残ったのも正解かもしれないな。

 

建実神社も志那都荘もお客さん多いんだろうな…

あ、だから手伝わせる為に祖父ちゃんから電話来たのか!?

田心屋、甘味処だけど…どうなんだろ?俺に応援を頼むくらいだからやっぱ繁盛してるんだろうなぁ。

んん…? ちょっと待て、凄い列できてないか!?

 

なんて思いながら街を進む。

街中に人だかりができていて進み辛い。

外国客も大勢居て英語の看板を掲げている所もあるくらいだ。

雑踏を掻き分けながら進み、目に見えている芦花姉の待つ店へと足を進める。

近付くにつれ、店の違和感が確信へと変わる。

今まで行列ができていたことはあっても数人だったのが、今日は大行列の数十人が並んでいる。

 

「知ってるか? この店、店員が凄い綺麗らしいぞ」

「いーや、俺は断然あの小さい子だね。あの可愛さがいい」

「連絡先とかゲットできねーかなー」

「あの新しいデザート、美味しそうだよねー!」

「うんうん、正月限定に梨と桃と苺のやつ! 絶対美味しいって!!」

「見てよ! この『呟いったー』美味しそう! 早く食べたいー!」

「絶対インフォト映えするよー!」

 

なんて行列の声を耳にしながら「店の者です」と言いながら進み、目的地に着く。

3人目、諦めろ。芦花姉の連絡先は絶対にやらん。もし訊いてきたとしてもブロックしてやるよ。

しかし梨と桃に苺かぁ...

知らないうちに新商品を出してたことに少しショックと寂しさを受けながら店内に入る。

 

「失礼しまー」

「やっと来た! 遅ーいっ!」

「ごめんごめん、思った以上に人が多くて……って芦花姉その格好は!?」

「うん? これ? お正月は普段と違ってこの服なんだよ。じゃなくて! 今年はいつもよりお客様が多いの!! だから今すぐ手伝って!!」

「へ? あ、はい」

「じゃあ、はいこれ。まー坊のね!お父さんのお下がりだから大きいかもだけど早く着替えて来てね!」

「え、あ、はい」

 

手に渡されたのはいつもの制服と違っていて、少し豪華に彩られ和服。

白や銀でシンプルに彩られた着物に、黒の細いストライプが入った袴。

そこに大きく咲く一輪の菊の花が腰帯に咲く。

汚してしまってはクリーニング代が高そうだと思いながら更衣室へ持っていった。

 

 

しかし...芦花姉のあの服は反則だろ。

いつも履いている海老色の赤みが深い袴はまだいい。見慣れてるしな。

しかし問題なのは少し赤みがかった――銀朱色の着物の方だ。

白や黄色、オレンジにピンクといった色で梅や椿菊、桜に牡丹などが多く彩られている。

葉の青々しさがまた生地の銀朱を引き立てており、菱形模様や矢絣模様の柄...それらがまた、着物の豪華さを表しており、芦花姉の綺麗さがより映えている。

頭には一輪の大きな花の髪飾りと黒いリボン。

それらが一層芦花の大人っぽさを主張し、服の華やかさに拍車を掛けている。

……しかし何故長羽織を羽織って普通外で着る物だよな?

 

 

「今から入ります!」

「遅いよ、お兄ちゃん!」

「ごめん小春。なれない服に手間取ってさ」

「もう、しょうがないなぁ。んー...似合ってるから許してあげる」

「そこ、喋ってないで働いて!!」

「「は、はいっ!」」

「ふふっ、ごめんね、将臣君。あの子ったら、将臣君を働かせる申し訳なさと、一緒に働ける嬉しさが混ざってるだけだから」

「お母さんも余計な事言わなくていいから!!」

「あはは…」

 

それでも頼られたってことは期待されてるってことかな。

それにやっぱり最初に声を掛けてくれたってことは嬉しいし、ここでやらなきゃ男が廃るってもんだろ。

よーっし! やるか!! 頑張って芦花姉の力になるぞ!!

 

 

「お待たせしました。こちらの席へどうぞー」

「合計1,300円になります」

「和紅茶とプリンですね、少々お待ちください」

「ありがとうございました。また起こしくださいー!」

「お客様、うちの美人社長を勧誘したいお気持ちは分かりますがご遠慮ください」

「お待たせ致しました。こちら抹茶パフェになります」

「コーヒー入れました! 3番様にお願いします!」

 

 

……疲れた。非常に疲れた。

1日目から超ハードじゃん。

何、芦花姉たち毎年こんなことやってんの?

小春なんて机に突っ伏して寝てたよ??

そのままおじさんに背負われて帰ってたけど…大丈夫か?

にしてもあの野郎…本当に芦花姉の連絡先訊いてくるとは……

 

営業時間も過ぎ去り、暖簾を仕舞った田心屋。

全員が調理に接客に勘定と忙しなく働いていた日中も過ぎ、月が山頂近くから里を照らしている。

正月だからか、里は静まる様子もなく、建実神社にも人が賑わっている様子が見える。

 

休み時間も殆どなく働きいて体力が底をつく従業員たち。

小春は営業時間が終わる少し前に休憩室で横になり、両親が迎えに来た。

千代も疲れが表情に隠しきれず惣菜を買って帰るらしい。

芦花の両親は店が繁盛しているのが理由に笑顔で帰宅しており、将臣は借りた制服を返却し私服へと姿を変えている。

 

「今日もお疲れ様でした」

「芦花姉もお疲れ様。なんでそんな元気そうなの……」

「なんでだろうねー。従業員くんが私を守ってくれたからかな?」

「守った???」

「いいの、いいの。さて、帰ろうか。今日のお給料は奮発しちゃうよ」

「あ、帰る前になんだけどさ、少しいいかな?」

「うん?どうしたの?」

「ちょっと俺の部屋来ない?」

「………い、今ッ!!?」

「まぁできれば…渡したい物あるし」

「ふーん。じゃあ行こっかなぁ」

 

 

 

「お邪魔しまーす」

「どうぞどうぞ。と言っても自分の家じゃないけどね」

「ふふっ、知ってる」

「じゃあちょっと座って待ってて。すぐ持ってくるからさ」

「はーい」

 

弾むような軽い足取りで帰宅路を歩き、終始微笑みだった彼女。

先程までの疲れは微塵も捉えることができない表情。

これから起こる事に対する期待と、将臣が自分の為に準備したという嬉しさ。

彼女自身嬉々爛漫としているのが、彼女を知らない人でも伺える。

 

お馴染みの志那都荘。

その離れの一室が将臣の部屋となっている。

部屋の中央に置かれたテーブル。横に3人並んで座っても余裕がある。

その片側に置かれた真紅の丸いクッション。

何度目かに来た時に用意され、芦花はいつの間にか定位置となったそこに座る。

 

「お待たせー」

「はいはーい!」

「はいこれ。食べてみてくれる?」

「なに…これ。グラニ…テ……?」

「そうそう。芦花姉『サングリア』って分かる?」

「名前は聴いたことあるかなぁ…」

「果物をワインに浸けたお酒なんだけどね。芦花姉でもこれなら大丈夫かなって」

「むむっ。どういう意味よーそれー!!」

 

将臣が持ってきたのはサングリアで作られたグラニテ。

淵の深いデザートを盛り付ける皿に、赤紫色のシャーベットが盛られている。シャーベットの周りには、凍らされる前にワインに浸けられていたであろうオレンジ、イチゴ、桃などの果物が一口サイズにカットされて氷菓をデコレーションしている。

それを芦花の前に差し出しながら将臣は――こちらも定位置となっている――隣に置いている緑の座布団の上に腰をかける。

 

お酒弱い芦花姉でもこれなら大丈夫だろ。

ワインのアルコール高いけど果物の果汁が和らげてくれるし、シャーベットだから更に低くなってるからな。

果物…はワインが染み込んでるからちょっと怪しいけど、まぁ元は果実。うん、大丈夫なはずだ。

シゲさんにも協力してもらったから味の保証もできるはずだ。

シゲさんありがとう!

 

「まぁ、食べてみてよ。付き合って初めての正月で記念ってことで作ったんだからさ」

「むぅ…そんなこと言っちゃってさ。生意気……あ、美味しーこれ」

「でしょう! 結構試行錯誤したんだ」

「ワインの甘酸っぱさに、果物の風味が加わってて美味しいー。ワイン特有の、喉通った時の焼けるような感じがないのもいいね、食べやすーい。例えばどんな挑戦したの?」

「まず、氷の作り方でしょ。果物と一緒に凍らせたら果物硬すぎて磨ることできなかったし、かと言ってワインから取り出したら凍るまでに果物の保存方法、そもそも何時間漬けたら果汁が染み出るのかとかさ」

「へー、ふーん、ほーん。そんなに頑張ってくれたんだー」

「そりゃぁ芦花姉に喜んでもらいたかったからね。芦花姉の気持ちも分かった気がするよ……」

 

コーヒーの時とか、豆の拘りや他の料理との組み合わせ。

煎餅の時は戦略販売…どうやって販売していくか。

どれもこれも考えて考えて考え抜いて販売されていった商品。

商品にするのがどれだけ大変か、この一件で芦花姉の凄さが少し分かった気がする……

って、芦花姉凄い勢いで食べてるな。もう半分無くなってるよ。

結構気に入ってくれたのか?

 

ニコニコともニヤニヤとも取れる笑みでグラニテを口に運んでいる。

ひと匙ひと匙丁寧に味を噛み締め、休めることなく手を動かしている。

器に盛られている山は、未だ氷の冷たさを十分に保ったまま高さを半分にしており、カラフルな丘陵は既に平地とと化している。

 

「芦花姉、そんなに食べて大丈夫?」

「んー? らいじょーぶ、らいじょーぶ」

「って、酔ってるじゃん!!!」

「よってなんかないもん!!」

「はぁ……これでもダメかぁ。うーん、アルコールは低いと思うんだけどなぁ…」

「ちょっと!! 聞いてるの、まー坊!!」

「聞いてる、聞いてる…」

「えへへーー」

「はぁ……」

 

芦花は将臣へ身体ごともたれかかっていくと、彼女を受け止め、頭を撫でる。

すると満足そうに幸せの笑みを浮かべ、同時に彼は深い溜息をつく。

彼女の着ている和服が少し崩れるも気にしない様子で、腕を絡め取り、頭をぐりぐりと左右に振りながら押し付け、撫でられるのを催促している。

 

「折角これでまた芦花姉の気持ち解った気がするのになぁ…」

「えーなになにーー、どういうことー?」

 

何気ない呟きの一言に勢いよく身体を起こし、キラキラと輝いた翡翠色の瞳は少し色褪せた琥珀色を掴む。

白い頬は紅く染まり将臣の視界を奪い、先ほどより力強い両の手で腕を抱き、将臣を逃がさない様に捕まえている。

 

近い近い……いや、近いのは嬉しいんだけれどね。芦花姉の綺麗な顔が見れるんだし。

しかし、その…また当たってますよ? 左腕に貴女の大きな物が2つあたってますよ……?

やっぱりわざと当ててるんじゃないの???

しかも良い匂いが香ってくるんだよなぁ…ちょっと限界なんですけどお姉さん????

 

「前にも言ったけどさ、コーヒーでしょ。色んな豆使ったりしながら味わいやコクを比べてたよね。田心屋に一番合う豆はどれかってさ。今では看板商品のひとつと言っても良いくらいの人気商品でしょ?」

「えへへー、頑張ったんだよー。」

「その姿を見てたからさ『材料に拘る』って言うのは非常に解ったよ。このグラニテだって同じオレンジや桃でも品種や組み合わせを変えれば味が大きく変わったし…」

「えー、らぁ、それだけで結構お金かかったんじゃない?」

「そこはアルバイトとかさせてもらってますから」

「偉ーい。お姉さんが褒めてあげるー」

「ちょ、まっ……本当に待った!! ……ったぁ!!?」

 

芦花姉は俺を撫でようとして右手を伸ばし、頭へ一直線に目指す。

左腕で腕を一気に引き寄せられた俺は体制を崩してしまい――なんとか身体を回して自分自身をクッションにできたが――芦花姉共々に倒れてしまった。驚きはしたが、芦花姉が無事でなによりだ。

俺の胸で顔を隠している頭にポンポンと数回、手を当てて安心を促すと満足そうな顔が現れた。

 

「えへへー。まー坊ー」

「はいはい、何でしょう」

「もっとぉ~。撫でられるの好きぃー」

「はいはい...」

 

これも惚れた弱みだろうか?芦花姉に甘えられるとすぐに応えてしまう。

いや、酔ってる人を介抱しているからに過ぎない!きっとそうだ!!

しかし、こんなに密着されていて何もできないというのがなぁ…

うぅ…膝に当たるデカくて柔らかい感蝕が……

伸び伸びと手を伸ばしながら背伸びしているし……猫かな??

 

腕にしがみついていた身体を徐々に下げ、将臣の膝の上へと移動をしている。

自らの胸を横切らせる形で乗せながら、俯せ状態となり寛いでいた。

すると急に俯せから身体を180度反転させ、仰向け状態になる。

そして、両の手を指先までまっすぐ伸ばし将臣へと手を差し出す。

 

「まー坊、んっ」

「『んっ』って?」

「だーかーらー、んっ」

「あー……ちゅっ。」

「えへへー、もっとぉー」

「んっ、ちゅっ、ちゅっ、んむっ、ちゅぅぅ…ぷはぁ」

「えへへ、ありがとっ」

「ふぅ……んんッ!!!?」

 

身体を起こし、前屈姿勢になり、――今更ということもないが――目を瞑って最愛の人にキスをする。

触れるだけのバードキスだけじゃ物足りないのか、フレンチキスを求めてきてそれに応える。

腕で頭を抱える様に抱きしめられ、満足するまで離されることは許されなかった。

漸く離されたのも束の間、目を開けるとそこには服のはだけた芦花姉の姿があった。

 

「ちょ、芦花姉…それ……」

「んー? あー、この服? この服がどうしたのー??」

「いや、どうしたのじゃなくて……え??」

 

ちょっと待ってくれ、あまりに急なことに頭が追いついていない。

キスをしたな、それは良い。

次。頭をホールドされて、ディープキスになったな? まぁ...それもいいか。結果としてなったもののそれ自体は嬉しかったしな。

うん、問題なのが次だな。

服が崩れてて長羽織が脱げてて……え? あの格好は? いつから……??

まさか店で働いていた時からってことはないよな??

 

「あの、芦花姉…??」

「だから、なぁにってば」

「その中に着てる服は一体いつからその状態だったのでしょうか……?」

「んー? これ? ちょっとセクシーすぎるよねぇ。お母さんが無理矢理これに決めてさ…もう、やんなっちゃう」

「いや、だから…その。ちなみに、いつからでしょう……?」

「おみせー。この姿じゃ流石に恥ずかしいもん。まー坊もしかして照れてるの?可愛いー」

 

いやいやいやいや、そうじゃないだろ!?

上から着ていたとはいえ、その下にこんな服が隠されていたとは…

布面積は襟と衽部分のみ。肩から胸、そしてお腹にかけて結ばれている。そのため芦花姉の大きい胸がはみ出しているのが見えるし、肩が露出されていて、前身頃は……無い様に見える。袖丈はどうやって……あぁ、ひょっとしたら胴裏で襟や衽と繋がっているのか?

 

「あのね、芦花姉。上から羽織る物があるかないかじゃないんだよ」

「あはは………やっぱり…?」

「うん。彼女がそんな無防備だらけの格好をしてお店に出てる? ふざけんなって思うよ。実際、芦花姉目当ての客だって今日はいたんだし明日からも来る。少し気崩れただけでそんなエロい格好が出てくるんだから、彼氏としても辞めろって思うよ」

「これ着てたらまー坊が私にときめいてくれるかなって思ったんだけどね。ごめんなさい」

「芦花姉のその姿を見て俺が心動かされない訳が無いでしょ。ただ、相談するか時と場合を選んで欲しかったってこと」

「まー坊……好きッ!!えいッ!!!」

「うわっ、え、ちょ、おい!!」

 

一旦将臣の膝を離れ、その場に座り直した芦花。

彼氏彼女の話になり、男女の話になってから気が落ち込みはしたものの、将臣の台詞で復活を遂げる。

起き上がると、若干氷が残っていたグラニテを手に取り、器ごと口の中に一気に注ぐ。

器を空にすると再び勢いよく将臣の胸へと勢いよく飛び込む。

 

 

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