つまりリクエストってことですね!はい!!!!
書くの自体が初のキャラなので、少しでも魅力が表現できていればいいなって思います。
ついでに言うと、プロットもありませんので、物語は雑かもしれません。
ハードルは低く低く。。。。。
「それじゃあ、行ってきます」
「行ってきまーす!廉兄ぃ、ありがとうね!」
「おぅ、もう良いから、行った。行った。土産忘れんなよー」
「行ってらっしゃーい。楽しんできてねー」
俺と小春は少しだけ穂織の町を出ることとなった。きっかけは数日前にお袋から来た電話だった。人手の要る用事が出来てしまい、急遽自分にも声が掛かったというわけだ。
何故、小春も一緒に来ることになったのか。その理由は数日前に遡る――
「芦花姉ぇ、ごめん。今度の休日なんだけど、休ませてもらってもいいかな?」
「急だねぇ。どうしたの?」
「実は親から急遽帰ってくる様に言われてさ。何でも人手が欲しいんだって」
「え、何々ー。お兄ちゃん、都会に戻っちゃうのー?」
「数日だけな」
俺・小春・芦花姉ぇ・廉太郎と幼馴染の4人集が集った、田心屋。今はバイト中だが、賑やかな時間帯も過ぎ、客も落ち着いている。急な話だし客も廉太郎しか居ないという事で、俺が穂織を少し離れる話を持ち出した。
「んー、そういうことなら仕方ないなぁ」
「おい小春。お前も将臣に着いて行ったらどうだ?」
「えっ、でもそんなことしたらお兄ちゃんにもお姉ちゃんにも悪いし……」
休日に従業員2人も休むのは店が回らないんじゃないか?本音を言えば俺も一緒に行きたい所けれど……なんて思っていると、ほら言わんこっちゃない。芦花姉ぇからも待ったが掛かった。
「そうねぇ。流石に休日に2人も居ないとなると流石に厳しいかなぁ」
「それなら俺が小春の代わりに働くってのは?臨時でさ」
「えー、廉兄ぃ、何の企みー?」
「お、ま、え、のっ、為を思って言ってやってんだろうが!これを機に将臣の親に顔合わせでもして来いよ」
「廉太郎……明日は、槍でも振るのか?」
「何でお前もなんだよ!!?」
「廉太郎、そうしてくれるなら私も喜んで2人を送り出すんだけど、給仕の仕方やメニューの金額とか大丈夫なの?」
「大丈夫だって。毎日の様に来てるんだぜ?もう覚えちまったよ」
自信満々に答える廉太郎。それならば、とテストを行うことになったが……吃驚するくらいに完璧だった。メニューの金額も暗記済みで、配膳にも余裕がある。
話を持ち出してから営業が終了するまで、試しに一緒に働いたが、芦花姉ぇや芦花姉ぇの両親も廉太郎の働きっぷりに満足している。
「な?大丈夫だったろ?」
「そうね。この分ならお願いしようかしら。でも1人足りないのは変わりないんだから、ちゃんとしてよね?」
「おぅ」
「廉太郎、サンキューな」
「良いって。言ったろ?2人のことを昔から知ってる身としては応援してんだって」
応援してくれるのは嬉しいな。小春とは従兄妹の関係なだけに、よく思わない人もいるかもしれない。そんな中、こうやって小春との恋を応援してくれるのはありがたい。
「じゃあ小春。行こうか」
「うん、お兄ちゃん!」
手を差し伸べると、笑顔で嬉しそうに俺の手を受け取る。そして一緒に、穂織から新たな一歩を踏み出す。用事で出るとは言え、小春にとっては久し振りの都会だろう。楽しんでもらえるといいけれど。
…………そう言えば、両親に小春と一緒の事を伝え忘れたな。まぁあの両親のことだ。きっと喜んでくれるだろう。
まずは穂織からタクシーで最寄り駅まで向かい、そこから実家へと向かう。道中も都会への期待に胸を膨らませて、会話に花が咲く。笑い合いながら会話を楽しむ姿が兄妹に見えたのか、席を譲った妊婦の方から「仲の良いご兄妹ね」と言われてしまった。
「この子が2人目でね。上に5歳のお兄ちゃんが居るの。あなた達の様に仲良くしてもらいたいわ~」
「そ、そんな……照れますよ~」
「ありがとうございます」
兄妹じゃないんだれどなぁ。訂正して深堀りされても困るだけなので、こういう場合は流すに限る。そんな小さいハプニングがあったりもしたが、無事に実家に帰ることができた。
家に近付くにつれ緊張が表に出てくる小春。両親と知らない間柄じゃないのに顔もガチガチだ。最後に会ったのも数年前だし仕方ないのかな?俺も爺ちゃんに挨拶しに行く時、第三者から見るとあんなに緊張した顔をしていたのだろうか。
「ただいまー」
「お……お邪魔しまーす……」
「そんなに緊張しなくても、お袋と親父なら大丈夫だって」
「でもでも、そんなこと言ったってー!!」
スペアキーを使って家に入る俺たち。この鍵は、穂織に行く前から、俺自信が持っていた物だ。尤も、小春は腰が引けていてゆっくりと玄関の敷居を跨いでいた。扉を閉めると、奥からお袋が駆け寄って来る。
「お帰りー、待ってたのよ。良かったわー間に合って……あら、その娘は?」
「ごめん、伝え忘れてた。小春だよ」
「お、お久し振りですっ!鞍馬小春です!!」
お袋と出会い頭に、頭を勢いよく下げて、大きな声でお辞儀をした。腰も90度と大きく曲げている。
「あらー、小春ちゃん!?大きくなってー!!久し振りねー!でも何で将臣と一緒になの?」
「母さん。実はさ、俺、小春と付き合っているんだ。しかも真剣に」
「あらー、いいんじゃない?小春ちゃんなら大歓迎よ!こんなに可愛くて素直なんだもの!!お父さんにも私から言っておくわね」
その言葉に一先ず小春と共に胸を撫で下ろす。素直と分かったのも、小春が勢いよくお辞儀をしたところで分かったらしい。うん、流石お袋。分かっているじゃないか。
「しかし、小春ちゃんが来るなら連絡入れて頂戴。お布団とか用意しなきゃいけないんだから。小春ちゃん、お布団、将臣と一緒の所に置いておくわね」
「あ、ありがとうございますっ!」
「母さん。立ち話もなんだから入れてくれないか?」
「そうね、ごめんなさい」
持ってきたキャリーケースと鞄を俺の部屋に置いて、リビングへと向かう。流石に鞄は別々で、ピンク色のボストンバッグが小春の物。俺は黒のキャリーケースだ。転がすだけのキャリーケースより、ボストンバッグの方が重いので俺が両方持っていた。
小春の両親も快く送り出してくれた。小春から聴いた所によると「今行かないと次の機会はいつ来るか分からないのだから行っておけ」と言われたそうだ。
俺が今回呼び出しを受けた理由を聴くと、明日大きな祭りがあり人手が必要だとか。毎年やっていて、近くの住民たちは必ず耳にしたことがあり、斯く言う俺もその中の1人だ。
俺の両親も運営に携わっていたが――親父がまさかのぎっくり腰を発症。医者から暫く安静にする様に言われ、俺に声が掛かった。
……まったく。もう若くないんだから無茶をしないでもらいたいものだ。
「悪いな、将臣……」
「命に関わるものじゃなくて良かった。明日は俺がやるから、父さんは布団でゆっくりしていてくれ」
やれやれ、これじゃ顔合わせなんて言ってられないな。また落ち着いてからやるか。
その後、晩飯を外食で摂ることにした。お袋の料理でも良かったのだが、小春から「ファミレス……って言うんだっけ?良かったら行ってみたいなぁ、なんて……えへへ」
言われたのが一番の理由だった。穂織には夜遅くまでやっている飲食店はなく、名前は聞いたことがあるものの行ったことがなかったらしい。
そう言えば、穂織は基本的に個人経営の店ばかりなので、深夜まで営業している店は珍しいのか。俺も穂織での生活が当たり前になってきて、小春に言われるまで気付かなかった。
メニューと睨めっこすること20分。小春はクリームシチューのオムライス、俺はカルボナーラのパスタを注文した。この2種類までは絞れたが、決め切れなかったため、俺と半分ずつ分けることにして解決した。
「ごめんね、お兄ちゃん。時間掛かっちゃってー」
「いいよいいよ。それより小春の食べたいもの食べれるし良いんじゃないか?」
「だってだって、どっちも美味しそうだったんだもーん!!……ねぇ、お兄ちゃん」
「ん?どうした?」
「なんだか、こっちに来てから、私たち色んな人に見られてる気がするんだけれど、気のせいかな?」
「あ、あー……」
「え、何々。おーしーえーてーよーっ」
その問いに対する答えは簡単だ、ずばり原因は俺たちの着ている服。街から直接来たため、俺たちは和服だが、周りの人たちは洋服。周りの人たちから見ると和服を着ている若者は相当珍しいんじゃないか?それで俺たちに自然と視線が集中している。
ただなぁ……。それを今言うと緊張でガッチガチになったり、顔を真っ赤に染め上げて、折角の料理が楽しめなくなるんじゃないか?助かった!料理が来たので誤魔かすことにした。
「まぁ、いいんじゃないか。ほら、料理も来たんだ。冷める前に食べよう」
「むー……」
小春の両手で抱え持つコップから、オレンジジュースが水圧に従ってストローから駆け上がる。小さなおちょぼ口に吸い込まれ、半透明なコップの中に入っているのがみるみる少なくなっていく。不満げな瞳で見詰めてくるその表情すら可愛い。
俺が何も言わないと分かると、料理へと手を着け始めた。スプーンにオムライスと白いソースが掛かっている部分を乗せて口に運ぶ。
「はぁ、しょうがないか……はむっ。んー!おいひーよ、おにーちゃん!!」
「こら。飲食店で働いている娘が、物を食べながら喋るんじゃないよ」
「……んっ。はーい、ごめんなさーい」
笑顔で次々と黄色い山を崩す小春。たった今まで不機嫌そうにしていたのはなんだったのか。まぁ機嫌を直したのなら何も言うことはない。……ちゃんと注意が耳に入っているのか疑問は残ったけれど、明るい笑顔に何も言う気にはなれなかった。
そう言えば、自分のパスタも半分あげる約束をしていたっけ。ふと、そんなことを思い出した。取り皿にフォークで自分の料理を移し、窪んだ頂に乗っている卵もスプーンで割れないように掬い、別の皿へと移動させる。
…………ある提案を思い付き、パスタを絡めていたフォークを止める。そして、パスタを持ち上げて落ちないのを確認すると、そのまま小春の顔の前に差し出すと、きょとん顔でこっちに顔を向けた。
「ふぇ?」
「こっちのパスタもあげる約束をしていただろ?はい、あーん」
「ふえええぇぇぇぇえええ!!?お、おおお、お兄ちゃん!!?」
「静かにしようか!」
意図を理解すると、はっきりと顔を赤らめて目を点にした表情を浮かべる。大声のおかげで更に注目を浴びてしまい、他の客から視線が集まる……勿論、俺の手が伸びた状態で、だ。大きく何回も横に首を振って、両の手の平も同時に振る小春に優しく声を掛ける。俺の可愛い人がすみません……。
俺たちの行動が気になり、横目でチラチラみる人や、直視でしっかりと見てくる人も居る。中には「お兄ちゃんって呼んでたよね、あの子。え、じゃあそういう関係なのかな?」等と言っている人も……違いますから、その変な妄想は辞めてください。
「1回だけでも。向こうじゃあっという間に広まるんだから、こっちじゃないと出来ないからね」
「うぅ……お兄ちゃんが意地悪だよぉ……」
「そんなことはないでしょ。これも俺が小春にしてあげたくてやっていることだよ」
「その言い方は更に意地悪だよぉ……。じゃ、じゃあ私が食べたら、お兄ちゃんもだからね?食べてよね??」
「オッケー。じゃあまずは小春からどうぞ」
差し出したフォークにパクッっと咥え、1回で全て口の中に入れる。「美味しい?」という問いに答えがないまま、無言でオムライスを乗せたスプーンを乗せて、真っ赤ながらも真剣な表情で身を乗り出しながらカラトリーを差し出して来た。そしてスプーンの上に乗っている小山を、俺も1口で頬張る。
周りの女性客から「きゃー!」とか「間接キス……!」という黄色い声や、「あの子、真っ赤になってて可愛いー」という声も聴こえた。
「ん……美味いけど、よく分かんないな」
「でしょう!?すっごい恥ずかしかったんだから!こういうことやるなら、今度からはお家の中でやってよね!もー」
美味しかったのは確かだが、緊張で少し味が不鮮明だったのもまた確かだ。小春に至っては顔も真っ赤だったし、俺以上に味が分からなかったのかもしれない。取り皿に移していた残りのパスタを、小春の元へ移動させた。……自宅でならやっていいんだな。等と場違いな感想を抱きながら。
それからお互い無言で食事を終えて会計を済ました。料金を払う時に1言謝罪を入れたら店員さんから「気にしないでください」と言われたがそういう神経もしていない。
店を出たら、2人が自然と手を繋ぎ、帰路に着く。小春の表情は、まだ恥ずかしがっているが俺もやったことで嬉し恥ずかしいと言った表情を浮かべている。
さて、明日の仕事も頑張りますか。今日の小春の姿を見ると癒されたしな。それに明日は俺のみ参加だから小春は基本実家に居ることになっている。親父の看病を母の代わりに行うとのこと。帰って来ると小春から「お帰りなさい」と聴く楽しみも出来た。
温かい風呂でゆっくりと今日の疲れを取り、小春の隣で布団に入った。既に小春は寝ており、スヤスヤと静かな吐息を立てている。おやすみ、小春。また明日な。
誤字脱字はあるものさ気にしない!!!!!!
(それでも見つけ次第後連絡頂ければ嬉しいです…………)
メニューが、卵と卵で被ったのも気にしない!!!
なんだか重そうなメニューだ!!!!
本当はこれの二日後を書こうとしていましたが、筆者の体力の限界等により、
一部のみの公開となりました。(吐血)
二部は需要があったり、自分自身に色んな余裕が出てくれば書くかも…?
さて、冬コミの原稿の合間に、気分転換として書きましたが、中々に楽しく書きました。しかし小春ちゃんで書くのは初めての試みです。前書きの通り、彼女の魅力を少しでも表現できていれば幸いでした――。
それでは、冬コミは、『天色*アイルノーツ』の『真咲・ガイヤール』ちゃんで小説本を執筆中です。完成できるように頑張ります……ふへへへ。
来週からまた原稿がんばゆ・・・・・・(遺言)
それでは、冬コミに会場でお会いできれば幸いです!
では!!!!!!
ところで、前回の更新日から5ヶ月振りの更新らしいですよ????