毎年恒例、アウギュステの忌まわしき海産物が討たれてしばらくした頃の事だ。さる騎空団に身を寄せる少女、ラスティナは、遊びに誘ってくれた団長と一緒に街をぶらついていた。
今日は休日、毎年この騎空団はこの時期になると長期の休暇をアウギュステで取る。まあ、だいたいは何かしらのトラブルに巻き込まれ、実際の休日が減ってしまうのだが、今年はそこまで大きなものは無かったので例年に比べて休みは多い。
夏真っ盛りの日ということで、ラスティナは風通しの良いシャツに、ミドルのプリーツスカート、それと最近一部の団員から勧められたトレンカに、ビーチサンダルと、涼しそうな装いに身を包んでいる。
「やはり、夏のアウギュステはどの通りも良い匂いがするな!」
少女の言葉に青年は頷き、どれが食べたい? と訊ねた。
そこかしこで、立ち並ぶ屋台が様々な料理を売り出している。エヴィのフライ、ンニの丼物、焼きカキフライ、カツウォヌスのマリネなどなど。……どれも手頃な値段で量はたっぷり、悩みどころだ。
「欲を言うならどれも気になるが……しかし帰ったらローアイン達が晩ご飯を準備している頃だろうからな……」
ラスティナの漏らした言葉に彼は一瞬だけ固まって、首を傾げた。
「うん? 今日は彼らも休み? 各々好きに何処かで食べる形? それなら心配はなさそうだな!」
うんうんと彼は頷き、二人は屋台巡りを始めた。
「──店主! マリネを一つ貰いたい!」
とはいえ、ほぼ少女の側が先導し、青年がそれに釣られる形ではあったが。
マリネの酸味で食欲を誘い、他の料理も美味しく頂く作戦である。サッパリしているので口直しにも良さそうだと少女は考えたのであった。
そして。
「……うぅ…………動くのが、つらい……!」
そして、もちろん食べすぎたのである。
*
腹ごなしも兼ねて、二人はアウギュステの街を見て回った。商店街から工場町、小舟に乗り、水路からの街並みを眺めればまた変わる。風に揺れる木陰、薄っすらと見える離れ小島たち、普段は気にしない光景も、思い出としてであればずっと美しく心へ残った。
騎空士という仕事柄、このようにゆったりとした時間は久しぶりだった。
宿場町で舟を降りる頃には、陽が傾き始めていた。
「そろそろ戻ろうか、団ちょ……ぅンッ♡」
ラスティナの言葉を遮り、石造りの壁に隠すようにして、青年は彼女の尻を揉みしだいていた。
太く厚い指が、たっぷりと実った尻肉へ、痕を残すように食い込んだ。
それだけで、胎が、疼いていた。
ずくずくとした脈動が、女の裡側から熱を発散しようと渦を巻いている。
合図、符丁。……ふたりの。
力が抜けて。青年に、身を任せる。
すぐさま、自分の吐息が熱を孕み始めたのが少女には判った。
期待の熱だった。あさましく、飢えた、情念が籠もる吐息。
「ふ、ぅ……っ♡」
行こうか、という青年の声が恨めしくて、それでいて嬉しかった。
「ひゃい……♡」
団長は……彼は、ラスティナにとっての天敵であった。
出逢ってから程なくして、良いように食べられて、教え込まれた。
初めての時などそれはもうめちゃくちゃに暴れたのだけれど、きっちり抑え込まれて、躾けられた。その結果が、尻肉を掴まれるだけで発情する、今の有様だった。
彼に抑え込まれると、少女はどうしようもなくなる。彼の匂いを嗅ぐと、途端にだめになってしまう。心がすっかり蕩かされ、ただの小娘に戻ってしまうのだった。
彼に連れられて、あれよあれよと裏路地の宿に導かれた。草臥れた佇まい、扉には掠れた文字で【御休憩 1時間1000ルピ】の文字。情け宿らしき看板。
こういう宿に特有の、下部が空いた仕切りに、代金を置く皿だけが置かれたカウンターへ、青年が紙幣を数枚載せた。
「……ベッドさえ壊さなければ、何しても良いぞ」
と、仕切りの向こうから二人に声が掛けられ、部屋の鍵が差し出される。青年が鍵を受け取り手を引かれて、部屋へ向かう。その最中、ラスティナはある事に気がついた。
(においが、する……。彼の、においが、する……)
胎の疼きが重くなり、呼気が一層熱を持った。手から感じる彼の体温も熱くなっているような気がした。
ずっと長い間歩いたような気分になりながら、やっとの体で部屋に辿り着く。
扉を閉めるなりぎゅうっと胸を掴まれ、青年の指が、少女の服の上からでもはっきりとわかるくらいに沈み込んだ。
「きゅぅっ♡♡」
小動物のような声が少女の喉から漏れた。
彼女には甘やかな痛みが心地良く感じられていた。ふわふわとした快楽が彼女の全身に広がり、つうと太腿に蜜が伝う。水気が多く含んだそれは、膝裏から踝を伝ってサンダルを汚す。互いが縺れるようにしてすぐ傍のベッドへ倒れ込めば、肺いっぱいに彼の匂いが胸いっぱいに広がり、重みに安心感を得た。
背に腕を回されて起こされ、キスをされた。息を奪われ、舌が食べられ、歯を舐られる。それだけで、骨抜きにされた。こそばゆさと共に、胸の先が濡れている。……少女の家系は、概ね半年ほどの周期で母乳を出す体質であった。今は……その時期。
それに気付いてか、妖しい目つきで青年が手を伸ばしてくる。少女も身を捩させるがすでに遅く敢えなく捕まった。
「服が、汚れた……お気に入りだったのに……ひゃうぅ♡♡」
再び、青年の指が乳房を思い切り揉みつぶすと服の沁みがじわりと広がっていく。ぷんと匂い立つ甘く温い体液に濡れ、生地がべったりと張り付いていった。
「あっ♡やっ♡だめだ♡♡だめなのにぃ♡♡♡」
沁み出す甘い匂いがお気に召したのか、彼はキスを続けながらラスティナの胸を揉み続けた。いつになく激しく、口での交合を続けながらシャツの中をめちゃくちゃに弄ばれる。水気を含んだ粘音が部屋へ響いていく。ブラもシャツもベタベタにされて数分か、いやもっと短い時間か、早くも女の乳首はぷっくりと勃たされ、膨らんだ乳輪ごと先端を指に挟み潰されて、一度目の絶頂を迎えさせられた。
「あ゛♡ひぅっ♡」
女の意識が浮遊感に包まれる。胸先から発される快楽が脳髄を灼き、股からプシッと潮の噴く音を立てながら彼女は青年の身体へ寄りかかった。
身体からくたりと力が抜けて、なのに女は半ば反射的に彼の匂いを求めてずるずると膝が落ちる。忘我のうちに張り詰めたズボンの股間に顔を埋めていた。
雄の匂いにくらくらとして、太腿にはまた水気を感じていた。なにやら今日は粗相が多くなりそうなのでトイレに行きたかったが、多分彼はそれを許してくれないだろうとラスティナは考えた。それも込みで、きっと多めに宿賃を支払っている気がする……とも。
彼女の耳にはズボンの上からでもはっきりとわかるくらいに熱く、血の脈打つ音が聞こえた。鼻がばかになっている感覚があった。力が入らない為脱がせることはできなかったが、舌だけは伸ばせたのでぺちゃ、ぺちゃ、と犬みたいにズボンの生地を舐めていると、微かなしょっぱさがあった。
……そのうちに、青年は見かねたのか衣服を脱いだ。ラスティナも生まれたままの姿になって、ベッドに腰掛ける彼に縋り付くように身を寄せた。吐息は酷く熱を持ち、その熱を分け与えるようにして匂いのもとに口付けると、口いっぱいに彼の味が感じられた。獣の匂いが、鼻腔を犯し、思考を痺れさせた。何度も練習したとおりに、びっくりするほど熱い、青年の雄肉を呑み込んでいく。教えられた頃は苦しかったが、今となっては息苦しさが快い。ラスティナは、これを卑猥な言葉で表す事を好まなかった。幾晩にも及ぶ話し合いの結果、互いの譲歩の上で直裁にチンポ、と呼ぶ事になってしまったが。
「ぐ……♡むぅ♡♡」
ラスティナはたっぷりと竿に唾液を塗して、とろとろと溢れている我慢汁を飲み干した。喉が熱い先走りに温められていく。張り詰めた肌を甘く噛んでやって、快感に堪える青年の呻きが聴こえた。ほんのりと心がすくような気持ちになり、彼女はベッドに手を着いていた青年の手を引いて、いつものように自分の角を握らせた。彼にも言っていない、閨の作法だった。
ドラフに伝わる交尾の作法──自ら相手に角を握らせること。
私はあなたのものだと伝えること。
つがいへのメッセージ。
どうされてもいいという証明。
ぐっと角に力がかかるのが判って、一層おんなの下腹部の疼きが強まった。包皮に包まれた大きめの肉豆が、ぴんと勃って外気に身を晒し始めていた。
ほんの僅かな時をおいて、ラスティナの口腔へ肉の幹が轍を作り始めた。彼女はしばらくご無沙汰だったからか、肉と肉の擦れる感触に懐かしさを感じていた。舌が熱で灼かれる感覚がどうしようもなく気持ちが良くて、喉奥を突かれる感触が愛おしくて、鼻先に陰毛が擦れる度に、意識が痺れた。
僅かな時間、少女は幹が引き戻される間に舌先を遊ばせた。青年の匂いが彼女の口に染みついているのが嬉しくて、それに浸る間もなく突き込まれた舌が押し除けられる快感に腰が震え、噴いた母乳が互いの体を汚す。
しかし、何よりも、なによりも彼女にとって幸せなのは、彼に主導権を渡している事だった。
(今……私はどんな表情だろうか……?)
蕩けた顔かもしれない。
だらしない顔かもしれない。
苦しそうな顔かもしれない。
もしかすると、安らいだ顔かもしれない。
その事に、この青年はちょっとした苛立ちを覚えるかもしれない。だがそうしたのは彼に躾けられたからだ……多分。と言い訳をする。
もっと虐めて欲しい。あなたの好きなようにして欲しい。私はあなたのもの。あなただけの所有物。それこそが愛情の涯に届く術なのだ。
ラスティナは、そんな事を考えていた。
そのうちに、喉奥へ一層強く雄の槍が押し付けられた。口の中で幹が膨張し、精液が昇る様子が判る。細い管を押し広げて、半固形状の精は瞬く間に喉へ辿り着く。
「む、ぶ──♡♡♡」
鼻先が埋まる陰毛の匂い──雄の精髄の匂いに三度思考を灼かれて、ラスティナは絶頂を迎えていた。喉奥が灼かれる感触の後、糊の様に濃い精液がべったりと粘膜を侵す感覚に腰をびくびくと震わせて、粗相をする。彼女は音を鳴らして精を飲み込んだが、きっと完全には飲み干せていなかったのだろう、無理やりだったからか、鼻から噴いてしまう。勢いよく噴き出される尿と潮の入り混じった雌の体液が、床のカーペットを汚していく。
彼に染められた事が、喩えようもなく嬉しくて、おんなは身体を震わせて甘い喘ぎを上げていた。身も心もとうに食い潰され、貪られ、好いた雄の胤を求めるけだものの姿が顕れていた。
「ん……♡くぅ♡♡」
その証明とでも言うように、彼女は少し硬度を失った青年のものへ舌を這わせて体液の残滓を舐めとっていた。精の匂いが濃い彼の肉に、再び血が巡っていく。雁首を刮ぐように舌を圧し付けて、鈴口にキスをして啄むように吸ってやると、尿道に引っかかっていたお残しがとぷりと舌に絡んだ。それを舌で絡め取り、コクリと飲み込んで綺麗にする。つるりとした亀頭を舐り、再び熱を取り戻してきた幹を食み、雄臭い陰毛に鼻を埋めて、特に匂いの強い玉袋へと舌を伸ばした。
「あ……む♡ふみ゛ゅぅ゛……♡♡」
ぼってりと大きな陰部を口に含めば、こびりついた脂に舌がピリピリとした。一段と濃い匂いに、舌を這わせる度に脳髄へ痺れが走るような感覚がしていた。飴玉を転がすようにすると、ほどなくきゅぅと締まる様がいやに彼女の心を擽っていた。
こんなにも熱い代物が、程なく私をめちゃめちゃにするのだ。と、ラスティナは考えた。
(きっと、さっきよりもずっと硬くなったこの火箸のようなチンポが、私をたっぷりと耕すんだ……♡口に含んでも理解る……♡♡どくどく脈打って……この中身が私の膣内に注がれて……♡♡♡)
そう、考えるだけで。
「ぁ、ひゅ……♡♡♡」
ぷしゃっと音をてて、ラスティナはまた粗相をしてしまった。はしたなくて、浅ましくて、なんだか申し訳ない気持ちになり、へたりと床に座り込んでいる。
そんな彼女を見て、青年は女の身体を抱き上げ、対面する形で愛撫を始めた。
「ふっ♡ふゔぅ……♡♡ゃ♡♡」
ごつごつと硬い皮に包まれた、彼の指がラスティナの肌を玩ぶ。とぷとぷと先走りを湧かす雄肉が、どろりと熟した秘部と、お尻に挟まれてじりじりと灼いてくる。
脈動が血肉を伝って、どくっ、どくっ、と拍動の度に女の尻を叩き、滑る先走りで汚していく。
「あぅぅ……♡♡」
刻々と濃密さを増す雄の匂いが鼻腔まで立ち昇り、ラスティナの意識をあやしく蕩していく。とうに呂律はまわらない。頭が回っても、舌先はそれに追いつかない。こうするうちは永遠に。
そのうちに指先が、彼女の女陰にまで伸ばされて、つぷりと侵入した。貪欲に、女の膣肉は彼の指を舐めしゃぶり、細かな襞は久しぶりのつがいに戦慄いて、悦んで吸いついていた。
「も゛っ♡はやく♡♡きぃ……っ♡♡」
あやふやな言葉に、青年はいよいよ体勢を整え、ラスティナの身体を軽く持ち上げて、濡れた鈴口を女の入り口へと押し付けた。
「あ、ちゅ……ぅ♡♡♡」
ラスティナはというと、焼鏝を当てられたような熱に大事な器官を灼かれて、更に呂律が回らなくなっていた。自分でもよく分からないまま、本能に従って必死で舌を伸ばして、青年に唇を塞がれる。
「ぷ……む……♡」
唇を塞がれたラスティナは安心したような表情になってぎゅっと身を寄せた。稚児を思わせる安らいだ顔であった。青年もまた求められるのに応え、女を抱き締めた。
それとほぼ同時に、緩やかに雄肉が膣に飲み込まれていく。
抱き締められて身体が軋む音と共に、女は電撃の様な、一瞬の浮遊感に襲われた。
「──ぷ、あぅ?? あ、あ──♡♡♡」
あまりにも抵抗なく、つがいを受け入れて、ざわざわと実感がやってくる。
喘ぎなのか悲鳴なのか。間抜けな声が、洩れる。
「あ゛、ひ──❤︎❤︎❤︎」
ぷじゃっと勢いよく、結合部が濡れる。抑えが効かなくなっていた。
「や゛ぁ❤︎……止ま、止まりゃ……❤︎❤︎」
じょろじょろと粗相をした。排泄感とあまりにも大きな快楽がない混ぜになり、なけなしの力が抜けていく。青年は腰をぐりぐりと押し付けて、つがいの子袋を解していく。
「ぐりぐり❤︎や゛、や゛ぁ❤︎❤︎い゛きゅっ❤︎❤︎❤︎」
身悶えするほどに与えられる快楽が大きくなり、女の意識は飛びそうだった。みちみちと音を立てて、中が圧し広げられる感覚があった。
ざくざくと刻まれる意識の中、挿入されている今この瞬間にもつがいの幹が、亀頭が、より大きくなっているのだろうということをおぼろげながらに理解して、その怯えにか、ラスティナはより強く、彼を締め付けていた。
「あ゛ぅ❤」
みっちりと青年を味わって。
彼の、かたちが、より克明にわかった。
表面に浮いた脈の。
つがいを散々になぶる亀頭の。
ゾリゾリと膣肉を耕すエラの。
襞肉へそのかたちを焼き付ける熱の。
ラスティナは、青年がつがいを存分に味わうほどに、心がどろどろと溶けていくのが理解ってしまった。
支えを欲しがった身体が自然と青年の身体に絡む。首に腕を回し、愛おしい体温をより感じようとした。呂律が回らなくなりつつある舌は喘ぎ混じりの呼吸に投げ出され、いともたやすく彼に捕らえられる。
あらゆる行動はつがいに貪られるために行われていた。欲を煽り、快楽を分け、存分に味わってもらうための誘いに変じる。
「んっ❤ひゅ、ぅ❤み゛ゅ❤」
また、口腔をなぶられる。舌を啜られる。唇が貪られる。息を奪われる。苦しさが快さに変えられていく。
下腹に凝る熱が、削られるように小さくなっていくのがわかる。これが何度目の絶頂なのかもわからないまま、惚けた頭で女は彼を汚していることを申し訳なく思っていた。
「あ゛っ❤️あ゛っ❤️あ゛ぅ゛っ❤️❤️」
つがいの奥を捏ねるようにして青年が動く。空いた手が雌の乳房をぎゅぅっと絞ると、噴き出した母乳が彼の胸板を汚して、それを躾けるように青年のチンポがぐりゅりと雌の奥を抉る。女殺しの禍々しい凶器は、腹の上からでも薄らと浮かび上がってその威容を視覚で、触覚で伝える。
ぴったりとくっついて、存分につがいを頬張る雄肉の感触が、明らかに変化したのは刹那の間だった。
ぶるりと震え、根本からざわりと膨張するような感覚。それが徐々に迫り上がる……ラスティナの子袋を、終点として。
おんなを打ち据える熔鉄が、臓腑に流し込まれていた。
「あ゛っ──❤️❤️」
咽び啼く声が、響いた。
メスの声だ。
けだものの、声だ。
幸福な、声。
「────っ゛❤❤❤❤❤❤」
輪郭さえ失った音が部屋に響いただろう。本能的に手足がより強くつがいにすがりつき、舌が自ら食べてほしいと差し出され、膣肉がチンポに絡みついて逃さない。押しつぶされた乳房も快感を得て思考を灼いていく。
彼もまたつがいを逃さないようにがっしりと掴んでいた。身体が軋むほどに抱き締めて、角を握って頭を固定させ、唇を奪いながら、雌の何もかもを貪り味わっていた。
雌にとって最も大事な器官が侵されていく。重く、濃い胤が何度も何度も子袋をなぶっている。雌には、時期さえ合えば一発で孕むような濃さなのが見ずともわかるような気がした。全身を包む多幸感に襲われながら、つがいの吐精が終わるのをじっと待とうとして、硬さが失われていないことに気付いた。気付いて、しまった。
「ふっ❤ひゅ……❤な……なぁ……❤ちょっとだけ、休ま……きゃん❤❤❤」
ラスティナは言い終わる前に転がされた。仰向けに、青年に組み伏せられる。シーツはお互いの体液に、ベちゃべちゃに濡れていた。
彼の、荒い息遣いが聞こえる。繋がったままのチンポが、また硬さを増していくのが理解る。粘度の高い、恐ろしく濃い種はそれでも体外へ漏れるそぶりもなく、胎の中で卵を探している。
彼の、視線に射抜かれる。つがいは、深く息を吸った。それだけでも、いくらか整えることができた。
「ふう、う……ん……❤い……いいぞ……❤❤──あっ❤❤ひゅ❤❤❤」
ずるりと引き戻してから、一気に奥まで打ち据えられて肺から息が漏れる。必死に手がシーツを掴み、激しい抽送に耐えようとする。
「あ゛っ❤あ゛ぅ❤我慢❤しないでっ❤❤あひっ❤❤」
強かに打たれる痛みさえ気持ちいい。彼の力強さが愛おしく感じた。
「ひ、ぁ❤ぜんぶ❤ぜんぶ受け止めるかりゃぁっ❤❤い゛っ❤❤」
千々に乱れる意識のさなかに、女がことばを伝える。想いを伝える。つがいは応えてくれた。
「きゅぅっ❤おっぱひ❤❤のびっ❤❤」
抽送を続けながら乳房を掴まれ、思い切り吸われた。甘く痺れた感覚が広がり、快感が脳髄を灼いていく。
お互いが溶け、混ざり合うような感覚がこの上なく幸せだった。
○
それからのラスティナは、およそ半日以上に渡ってあらゆる手管で青年に貪られた。乳房には赤く鬱血した歯や唇の跡がついた。強く揉まれ絞られたからか、じんじんとした感覚が消えなかった。もちろん貪り味われたのは乳房にとどまらず、全身に及んでいた。
例えば、気にしている腹肉を掴みながら舌を喰まれた。
例えば、秘部の豆を捏ね潰された。
例えば、尻が赤くなるまで叩かれた。
例えば、耳を甘噛された。
そのどれもで、ラスティナは咽び啼いて絶頂を迎えた。何度も潮を噴いて青年の身体を汚し、シーツもずくずくに濡らして、汚れていない場所は無かっただろう。
長い長い交わりにすっかり彼女の身体は力が抜けきり、水音を立てて引き抜かれ、口元に差し出されたチンポをなすがままに舐る。濃い、雄の匂いがした。つがいのにおいがした。
「ふぎゅっ❤❤❤」
やけどしそうなくらいに熱い肉に舌を灼かれながら、また腰を浮かせて絶頂を迎えた。
顔の横に手をつかれ、再びどろどろに蕩けた子袋に向かって膣肉が撹拌される。無意識的にラスティナはつがいの手をとり、それに気付いて抽送が止まる。
言葉はいらなかった。
仕草のみで伝わった。
ラスティナは、自らの首元へつがいの手を導いて、こくりと頷いた。
抽送が再開されるとともに、首へ力が込められる。息苦しさと、今までを塗りつぶすような膨大な快楽を処理しきれずに、ただつがいのことだけを考えた。
おんなの身体は、ずっと純粋につがいへと奉仕した。やっと全てをそのままに差し出せたことが嬉しかった。生命の権利でさえ。
「────……❤❤❤❤」
酸欠に意識が途切れる寸前で、胎は何度めかの灼熱に甚振られた。何度目かもわからないというのに、びっくりするくらい重い感覚が胎内で広がっていく。
現に引き戻され、遅れてやってきた快感に圧し潰される。放精しながらギュッと抱きしめてくれる青年の重みがこの上なく幸せで、嬉しくて、おんなはまた粗相をした。
(これなら……多分……孕んでる……♡)
ちょっとした願望を思いながら、疲労による微睡の中、ラスティナは繋がったまま彼の身体にべったりとくっついて、眠りについた。
その時見た夢は、語るべくもない。
改めて書いてみるとちょっとこのハムいちゃらぶルート入ったら強すぎへんかみたいなところあると思いました(小並感)。
この娘の純愛系助平話増えないかしら……。