※この作品はR-18です。

軍神お迎えできなかった無念   作:餅屋

9 / 10
ラスティナちゃん最終おめでとう(久遠渡しながら)


ラスティナちゃんのバレンタイン 失敗編

 ある騎空団が所有する飛空艇、その船室の一つに備えられたベッドには、1人の少女が腰掛けていた。何やら悩んだ様子でうぅむ、と唸る声。

 湯浴みを終えて湿り気を帯び、くるくると巻いた亜麻の髪の、側頭部からは種族の特徴の一つである角が銀煤竹色の艶を覗かせる。これまた種族の特徴であるきゅっと詰まった肉感的な身体は、湯上りの火照りに早くも汗ばんで、今の季節の屋外であれば湯気を立ち昇らせそうな趣。

 

「今年は……どうしようか……」

 

 そう少女──ラスティナは独りごちた。彼女を悩ませるのはもう直ぐに迫ったあるイベント……バレンタインの贈り物であった。とはいえ、チョコレイトを贈るだけである。

 あるのだが……。

 

「流石に、思い浮かばなくなってきたぞ……!」

 

 ラスティナは律儀な娘だ。身を寄せている騎空団の団長には世話になっていたし、なんなら男女の仲にまでなってしまっている。出逢った年からあの手この手で色々な趣向を凝らしたチョコレイトを渡してきたものの、今や数年を経ていよいよ案が尽きていた。

 そろそろ奇策に出るべきか? などと考えもしたものの、ここらでチョコレイトならお手の物だ! とばかりにあんまり妙な凝り方をすると最悪のタイミングで摩訶不思議な経路を経て最終的に自縄自縛に至るであろうという事を彼女はきっちりと学んでいた。

 ……学ばざるを得なかった、とも言う。

 

「うーむ……」

 

 唸りながらも様々な考えが脳裏を巡る。そのうち高空に吹く風の音が船内にまで聞こえた時、ふとラスティナの思考に電流を思わせる閃きが奔った。

 

「────これだ……!」

 

 基本的に彼女は賢い。

 賢いが。

 思い込みが、非常に激しい質でもある。

 気が急いている時は特に。

 そしてそういった時の彼女というのはほぼ失敗を呼び寄せるのだ。

 

 ○

 

 ともあれそれから、奇跡的に何事も無くラスティナは無事バレンタインの日を迎えた。朝から入れ替わり立ち替わり団員達から様々なチョコレイトなどの菓子を受け取る……一部は押し付けるような形にもなっていたが、概ね喜んで団長である青年はそれらを受け取り、日が暮れる頃には自室のテーブルに山が出来るくらいには沢山の贈り物が積まれた。

 さて、名案に脳を焼かれた当のラスティナはというと……。

 

「団長……今晩、私の部屋に来て欲しいんだ。その、贈り物をまだ渡してなかったから……」

 

 いつになく自信なさげな様子で青年を誘ったのである。この様子に青年はうん? と顔色には出さず違和感を覚えた。

 というのも、ラスティナがそういう姿を他人に見せる事が今までそうは無かったからだ。

 これは何かとんでもない物を渡されそうな気がする……と、ある意味では正鵠を射た予感を覚えながらも、彼は生来のお人よしであるから、気楽に了承して一度贈り物の整理でもしておこうと自室へと戻ったのだった。

 

 それから少しばかり時を進めて、日の回る少し前、青年はラスティナの過ごす部屋の扉を叩いた。

 幾らかバタバタとした音の後、僅かばかりに扉が開かれる。

 

「──団長、か……?」

 

 彼女の言葉に青年が応えると、彼は部屋の中に引き摺り込むようにして迎えられた。た、とん、とたたらを踏んで体勢を整えると、顔を紅潮させたラスティナが、薄手のネグリジェ姿で青年を見ていた。

 薄手のネグリジェ、というよりほぼ裸と言っていい姿だった。透ける繊維で織られた衣は手で一応隠された彼女の豊かな乳房を覆う役目にはてんで役立ってはいなかったし、亜麻色の叢もまた同様に、申し訳程度に見辛くなったかな程度の効果しか出ていないような有様。

 

 その上、ネグリジェの下乳の部分はぱっくりと切り取られて開いており、その中に備えた黒地で織られたブラジャーは乳頭を曝け出した作りで、秘所の部分もまた同様に布地が無い。有り体に言えば、彼女が纏っていたのは如何にもな夜の衣装……だった。

 

「そ、その……何にするか迷っていたんだが……今年のバレンタインプレゼントはだな……わ、私にする事にしたんだ……」

 

 羞恥にか少しばかりつっかえながらもラスティナはそう青年に教えた。その首元には少し捻れた結びのリボンが巻かれ、少し苦しそうな面持ち。おそらくはプレゼント感を出したかったのだろう、と当たりを付けつつ、青年としても、恋人である少女から方向性こそ迷子になれども献身的に祝われ、嬉しく感じていた。

 

「だから、今夜の私は団長の物だ……。これまでも今後もそうと言えばそうなんだが……最近、忙しくて溜まってただろうし……羽目を外すつもりで私を食べてくれ……!」

 

 何故か最後は、力が籠もった言い切りである。

 青年は少し苦笑しながら、彼女の首元に巻かれたリボンをほどく事を返答とした。

 

 ○

 

「ん……ぁ……♡♡」

 

 一糸纏わぬ姿となった青年に、きゅ、と指を絡ませながら、少しつま先立ちになった少女がキスをねだれば、彼は微笑んで応えてくれた。重なった口腔で、伸ばされた舌先がぬるりと絡み、お互いを味わう。

 ラスティナは青年と交わるにあたって、キスなどによる触れ合いを特に好んだ。被虐嗜好もあるが、それは愛情表現として相手を受け止められる事が嬉しいのであり痛みを快感として受け取っている訳ではない、と彼女自身は考えていた。

 ともあれ、ゆったりとしたペースで一組のつがいの交わりは始まった……。

 

「ふ、ぅ……♡はふぅ……♡」

 

 指にかかる細やかな力の動きや、舌を絡ませてお互いの唾液を交わし合うのに合わせて、ゆるゆると2人の立つ場所がずれていき、やがてベッドの傍まで辿り着いたのは唇を重ねてから、およそ10分ばかり……これは体感的なものであって、実際には定かではないが。

 

「は、ぁ……♡♡」

 

 隅々までつがいの口腔を貪って、貪られて、ようやっとひと息ついた頃には、ラスティナの目つきはとろんと緩み、すっかり雌の面が曝け出されていた。肌が火照ってより柔らかさを増したような気配を纏い、肉の芯は瑞々しく潤んで雄を迎え入れる準備は万端、吐息には艶のある熱気を孕んでつがいの情欲を誘う。

 種族による体格の差から、豊かで柔らかな双丘に押し付けられる形となった青年の雄肉は、とっぷりと血を巡らせて、火傷しそうと錯覚するくらいの熱を放ちながら、焼鏝を押し付けられたような感触をラスティナの乳肉へ残す。

 じんじんとした疼きが雄のかたちを伴ってマーキングし、濃い獣臭が匂う透明な潤滑液が雌の柔肌をじっとりと湿らせて、その面にか細い糸を引く。

 

「それじゃあ……まずはこっちから……♡」

 

 甘やかな艶に彩られた言葉を呟いて、ラスティナは少し屈んで、ベッドへ腰掛けた青年の、雄の象徴に向き合った。

 びくっ、びくっ、と脈動する大小様々な血管が浮き上がった肉竿は、主の期待にか一際大きく脈打ち、エラは大きく笠を開いて、雌の膣肉を虐め抜く威容を視覚で伝えていた。今までに幾度も行われた交わりに淫水焼けした亀頭はぷっくりと張り詰め、その先端から濃い雫を溢して肉幹をじっとり湿らせている。

 ラスティナはすん、すん、と鼻を鳴らし、瞬く間に鼻腔をつがいの臭いに染め上げられ、ぶるりと尻を震わせた。

 

「んぅ……みゅ……♡♡」

 

 女はしばし鼻をひくつかせ、ぶる、ぶると鼻腔を染められた快楽にか震え、やがて意を決したような様子で脈打つ雄の先端に口付けた。

 ──服従の口付け。

 彼女が今から主人へ奉仕する、その事の証明。

 

「ふぎゅっ♡♡」

 

 ぽってりと柔らかな唇が、雄の色に、匂いに、あっという間に侵される。口腔の中を雄の欲の顕れに塗り替えられて、ラスティナは下腹部から脳髄に向けて電流の奔るような感覚を味わった。同時に、ぷしゃっ、と音を立てて淫水が床を濡らし、ふにゃりと腰から力が抜けて床にへたり込む。

 

「ん……♡ひゅ……♡♡」

 

 女は腕の力だけでずりずりと再び青年の元へ近づいて、今度は何事もなく雄肉を咥えた。

 生温い熱を孕んだ吐息が亀頭をくすぐり、ちろちろと這う舌は雁首を刮ぐように責め立てる。裏筋をやさしく拭うように、女はぞろりと舌肉でつがいの得物をなぞりあげてひと息。口を離すと、今度は啄むような口付けを亀頭や竿、陰嚢に至るまで。幾度となく、丁寧に浴びせた。

 

「ん♡んちゅ♡ちゅ♡ふーっ♡ふぅーっ……♡♡」

 

 甘く湿った吐息を雄肉へ塗り込めるかのような仕草をして、女は肩を上下させて息を切らす。

 

「ん、ふ……ぅ♡んぅ……♡♡」

 

 そして今度は先程より強く、再び幾度も口付けた。鬱血した痕が青年の陽根に刻まれて、快い刺激に玉袋に貯まった子種はふつふつと煮え滾る。

 

(何度も身体を重ねたが……こんなに……団長のモノが硬くなってるのを見るのは初めてだ……。火傷しそうなくらいに熱くて、別の生き物みたいに怖くて…………お腹が、疼いてる)

 

 縋るようにして奉仕を続けるラスティナの姿は、祈りにも似ていた。

 やがてひとりの牝のつがいである事を主張する痕が雄の象徴へ満遍なく刻まれた頃ともなれば、牝の身体はすっかり交尾に向けて仕上がっていた。

 奉仕の間に両手で数える必要があるほどに潮を噴いた秘所は、どろりと白濁した愛液を垂れ流してぱく、ぱく、と妖しく蠢き、本能のままにつがいの遺伝子を欲しがっている。

 透けたネグリジェは興奮で染み出した母乳に濡れて、僅かな明かりを幾ばくか反射している事に気付かぬまま息を荒くする主の様子が淫らさをより一層引き立たせた。

 浮かび、流れ落ちて揮発する汗はつがいの興奮を煽るような媚香へと変じて青年の鼻を冒したし、そのうちにラスティナの豊かで柔らかな乳肉の谷間に雫が流れ落ちては、その中を雄肉に快楽を与える為に醸成された、じっとりと滑ついた擬似膣へと変貌している。

 つるりと美しかった額も、奉仕のうちにとろとろと湧き出た我慢汁にべったりと塗れ、亜麻髪を張り付かせて雄の所有物である匂いをぷんと漂わせる始末。

 とろり溢れて零れ落ちる先走りに谷間を湿らせながら、牝は絡ませたつがいの指を自らの角へと導いた。

 

「ふぅ、ぅ……♡♡……来て、くださいっ♡♡♡」

 

 主人の答えは、腰を落として乳肉へと突き込まれた雄肉が示していた。

 

 ○

 

「んっ♡んふっ♡ちゅっ♡♡ぁぅっ♡♡♡」

 

 ぱじゅっ♡ぱじゅっ♡と淫猥に泥濘んだ音が部屋へ響いていた。ラスティナは自身の豊かな双丘にすら納まりきらない主人の肉槍が突き込まれる度にその先端へ愛情たっぷりの接吻を繰り返し、溢れる雫を啜ってはつがいの昂りを味わい、嚥下して身を震わせる。

 膣肉さながらの雌壺に変じた乳肉は、主人の欲望を吐き出させる為良いように使われて、ぐにゅむにゅと形を歪ませながら指の痕を残す様、痛みは当然ある。打擲される乳房にもじくりとした仄かな痛み、薄らと赤く腫れ、ぼんやりとした血の紅と滲み広がる乳汁の白を浮き立たせて映える。

 それらの効果のほどは彼女の陰がいやと言うほど知っている。吐き出している。むっちりとした太ももをとめどなく濡らす淫液と、ひくひくと淫靡に蠢く花弁の相。淫穴から溢れる粘度の高い白濁した愛の露は時を重ねるごとに、乳房が打たれる度に、揉み捏ねられる毎にその体積を増して、カーペットへ垂れ落ちる。

 

「んぐっ♡んひゅ♡♡ぷぁ♡♡」

 

 そのうちにラスティナへ肉槍が打ち付けられる頻度は緩やかになった。代わりに押し付けられて眼前に見える鈴口を、ぷんと濃い雄臭を立ち上らせる雁首を、強く脈動する雄茎を、彼女は己が愛槍を手入れするが如く、丹念に愛撫する。

 鈴口へ舌先を挿し入れ、啄み、湧く雫を腑へ落とし。

 雁首は柔こい唇で喰み、隅々までを自らの唾液で覆い、磨き上げ。

 雄茎を包み込む柔肉が雄の形を覚え、ふつふつと汗の珠が浮かぶ間もなく圧し広げられ、肌の上に延ばされてより強い淫臭を染み付かせる。

 雄と雌の絡み合う匂いは刻々と濃密になり、興奮も相応に高まっていく。青年がつがいの角を掴めば、少女は頷くようにして再び肉竿を口腔へ迎え入れ、つがいが赴くままに吐精される瞬間を心待ちにした。

 

「──ん゛っ゛♡♡♡んぐぅ♡♡♡お゛っ♡♡♡」

 

 間もなくその時は訪れた。

 少女はつがいから押し付けられた陰毛に鼻先が埋もれて、激烈な雄臭に意識がぼうっと持っていかれそうになる。びくびくと脈打つ肉槍は喉奥まで入り込んで口腔を丁寧に蹂躙し、彼女の眦からは反射的に涙が溢れて頬を伝う。

 吐き出される煮詰められて濃くなった精は、残らず彼女に飲み下されていた。幾度もの経験から喉奥は収縮を繰り返して雁首に留まる種汁を搾り出し、鈴口からとろとろと吐き出させる。彼女はつがいを果てさせる事が出来たという達成感からか、それとも丹念に刻み込まれた悦楽の記憶が作用したのか、ぶるぶると尻肉を震えさせながら小刻みな絶頂に意識を茫洋とさせて勢いよく潮を漏らした。

 しかしこんな物で2人の欲は尽きる事も無い。まだまだ主人が満足していない事はラスティナの胎がずくりと疼いて示しているし、また彼女が無意識に優しく揉み上げていた主人の陰嚢の様からもそれは感じ取れた。

 

「ぉ……♡ぼ……♡」

 

 ラスティナはずるりと引き抜かれた甘勃ちの肉幹の、己が唾液と主人の精に塗れた様子をぼんやりと眺めて舌を伸ばし、拭い始めた。

 より深い愛をもって。

 より大きな期待を寄せて。

 恋人との交わりはこれからが本番なのだから。

 

 ○

 

 一度目を放った肉竿をすっかり舐り拭わせて、青年は愛すべきつがいを抱き抱えてベッドに降ろしてやった。

 とろんとした眼差しのラスティナは、湯気立つような熱気を裡に秘めて汗を浮かばせる。豊かな乳房には、先程の奉仕の痕が赤く残っている。乳首は情欲にぴんと勃ち、母乳を滲ませている。唇からは先の精臭が香り、女陰は濃い雌臭を放って今か今かと来たる時を待ち構えている。

 

 雄は合図代わりに汗ばんだ額へ口付けて、雌の手を握った。甘い体臭に仄かな塩気を舌に転がしながら、指先まで熱が籠っている事に微笑んでより強く指を絡ませた。

 

「ぁ……♡はい……♡♡」

 

 雌が受け入れた言葉を聞いたのと、その膣内に雄肉が突き入れられたのは殆ど同時。

 随分前から準備万端だった雌胎は、やっと迎え入れたつがいを大いに歓迎していた。ぞわぞわと身動ぎして全体を甘噛みし、縋り付いてかたちを記憶し、鈴口から先走る粘液を飲み干してはねだり、脈動する血の心地に歓喜し……。

 それら多々な雌が雄へ奉仕する様は、快楽という形を経て雌の意識を強かに打ち据えていた。無理矢理に処理された異常量の法悦が意識を灼き、脳をずくずくに蕩かして肉体を反応させる。

 その結果は単純だった。

 

「ぁ──♡♡♡」

 

 ちょろろろ……と結合部から水気の音が響いた。それはシーツを瞬く間に濡らし、染み込んで、雌のフェロモンをたっぷりと立ち昇らせた。

 すっかり彼女の癖になっているお漏らしである。何度我慢しても耐えられないものだった。

 つがいを受け入れた歓びに、そうするように躾けられてしまっていた……それも青年によるものではなく、自らに。

 ラスティナは雌の匂いにより、青年が一層昂ったのを胎の熱で理解した。受け入れた直後よりも彼女の膣は圧し広げられ、熱に焼かれて、脈動の音を感じ取り、そのいずれにも屈服する。また快楽がやってくる。

 青年が口付けると共に舌が挿し入れられ、抵抗する間もなく唾液を流し込まれる。普段ならばもう少し抵抗するが、悦楽に打ちのめされた意識ではそれもままならず、ただ主人の望むままに振る舞う事を優先する。

 

 彼だけの顔を思うままに愛でさせて。

 彼だけの乳肉を思うままに嬲らせて。

 彼だけの胎を思うままに耕させる。

 

 彼だけの……主人だけの……青年だけの……つがいだけの……雌。

 

 脳裏に深く刻まれる徴は肉体を動かす。奉仕する為により良い形を求めて、繋がったまま彼方へ此方へ。やがて収まり良い形に辿り着き、今度は雌から雄へと口付けをする。

 体勢も反転、快楽を求めるのは雌の方。

 繰り返される抽送。しとどに濡れた陰肉は、どろどろにシーツを濡らしながらも限界まで雄に吸い付いて逃がさない。飛び散る汗と母乳は雄の肌へと打ち付けられ、入り混じって淫らに匂い立つ。

 粘り着くような雄と雌が交わる音、いやに静かな吐息が交わされる音、互いに早鐘を打つ脈動の音、時折混ざるのはぷしゃっ、と水気の響き。

 

 幾度もの絶頂に心身を焦がし、ラスティナは奉仕する。彼女なりの愛のかたちを確かめるために。

 世に愛情のかたちは数あれ、彼女に根ざしたのは奉仕の愛だ。つがいへ主導権を譲り、血肉を握らせ、心を開け渡し、全てを奉仕する、どこか歪で、寂しがりの愛。

 それを肯定したのは、つがいである目の前の青年だった。それに彼女は救われ、今やこうして確かめている。彼が主人であると信じて。

 

 愛を以て睦み合う事のなんと幸福であらんや。想念が互いを行き来するにも形は段々と失われて、言葉はばらばらにほどけてより純化されていく。ことばの代わりに無意識下からの行動を以て顕して、やがてそれらは永遠のように長い体感を経て、ひとつのかたちを象る。

 

 ラスティナ、と青年が名を呼んだ。

 名を呼ばれた女は、ほろほろと零れ落ちる涙を拭いもせずに、呼んだ男へ口付けをねだった。

 

 触れ合う肌がずっと増える。

 お互いの心音が聞こえる。

 お互いの匂いがする。

 お互いがどこに居るのかが判る。

 

 息を2人で分けて……。分けて……。

 

 胎に熱を感じ取って、敏感になっていた五感が一気に集中する。

 

「……ぁ──♡♡♡♡♡」

 

 押し流されるような快楽の波に揉まれ、息を荒げてラスティナは絶頂した。

 視界は激しく明滅し、耳は自分か相手かどちらかの心音を捕らえ続け、舌は酸素を求めてか長く伸ばされ、爪先が彼の背に食い込んで血を滲ませる。一度脈打つ毎に恐ろしい粘度に凝った種汁が、驚くような粘度で子宮を重くしていく様子がはっきりと理解できた。縋るように青年にのしかかり、彼の子胤を子宮でたっぷりと、存分に飲み干していく。幹中に留まった残り胤までも膣内ですっかり搾り上げて干す有様。

 

 長い、長い吐精に陰嚢が窄まり、今溜まっていた精を根こそぎ吐き出したかのような感覚を青年は覚えた。

 

 ひゅう、ひゅう、とラスティナの息が掠れて聞こえる。彼女の精神はもはや虫の息だが、青年としてはそうでもない。先の交わりでは彼女の負担が大きかったのも原因であろうか。

 未だ繋がったままの膣内では、多少柔らかくなりながらも硬さを維持する陽根が、その熱でありありと存在を示した。

 

 しかし今しばらくは、休憩の時間である。

 青年は少女の口元へ水差しの口を持っていき、そのまま無理やりに水分を摂らせながら一息付く。たった一戦でこの有様だ。

 まだ夜は長いというのに……。

 

 今晩はじっくりと彼女を味わう必要がありそうと青年は考えて、水差しで喉を潤した。

 ラスティナの呻くような声が、そこから再び甘ったるい嬌声を上げるようになるまで、さして時間は掛からなかった。

 

 

 




ケツ肉真っ赤になるまで叩くのはまた別の機会にします!
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