妹と…
「ほんとお兄ちゃんと恋人同士になれるなんて嬉しいなぁ」
俺は今目の前にいる妹と見つめ合っていた。
いや、今は妹で彼女か。
つい数分前に俺が好きだと打ち明けてくれた女の子。
キスを交わしその余韻冷めないままこうして見つめ合っている。
「ねぇお兄ちゃん…」
「ん?なんだ?」
ユキはそこで少しためらいがちに俺にこう聞いてきた。
「お兄ちゃんはさ…キスより先のこと…したい?」
俺はその言葉を聞き心臓がぎゅっと掴まれたみたいになる。
一気に鼓動が早まるのが分かった。
「…え?」
俺は素っ頓狂な声を上げることしかできなかった。
それほど驚きの言葉だったからだ。
「だからさお兄ちゃんはキスより先のことがしたいの!?」
少し怒ったように言うユキ。
怒った顔もかわいいなぁなんて思うほどの余裕は俺にはなかった。
「そ、そりゃぁ男としてはしたいけど…兄としてはお前を大事にしたいからそんなことできない」
俺はそう答えるので精いっぱいだった。
本当はしたいさ、俺だって。
でもそうしてしまうと俺たちはもう元には戻れなくなる。
いや、今だって結構戻ってこれないところにいるが。
まぁ要するに人としての倫理とか道徳とかがあるのだ。
「もぅ!ホントお兄ちゃんはハッキリしないんだから!」
ユキは少し冷ややかな視線を込めて俺を睨む。
俺はその視線を避けるように反射的に顔を逸らした。
「じゃあさ…お兄ちゃんはこれでもしたくないっていうの…?」
ユキは唐突に制服のボタンに手をかけ服をはだけさせていく。
「ちょ!?お前何してるんだよ!」
俺は慌てて視界を塞ぐように目を手でふさぐ。
しかし目の前でだんだんとその白い肌をさらしていく妹の姿はその行為を無駄な抵抗だと言わんばかりに映る。
「お兄ちゃん…私のこと、ちゃんと見てよ…」
ユキはとうとう制服を全て脱ぎ捨て俺の前でその細く白い身体をさらす。
俺はごくりと生唾を飲んでいた。
強く抱きしめると壊れてしまいそうな細い体のライン、きめ細やかな白い肌、そしてブラの奥に隠された小さなふくらみ。
その全てが俺の理性を奪っていく。
「これでもお兄ちゃんはしたくないって言えるの…?」
「…俺は…いや、ダメだ…兄妹でこんなことってやっぱりおかしいだろ?」
俺は必死にとどめていた理性でその選択をする。
自分でもよくここまでのことがいえたなと褒めてやりたいぐらいだ。
「お兄ちゃん…」
ユキは寂しそうな瞳で俺を見つめた後声を荒げてこう言った。
「お兄ちゃんのヘタレ!甲斐性無し!」
俺はその場に崩れ落ちそうになった。
妹に言われると結構傷つくな、これ…。
「お兄ちゃんにその気がないなら私が…」
そう言ったユキは俺の元へと近づきベッドへと押し倒した。