およそ二十分遅れで、ユメミは待ち合わせ場所である喫茶店へとやってきた。
客も店員も、皆が彼女へと視線を向けている。
やけに露出の多いゴスロリのコスプレをした美少女。
そんな印象を与え続けるユメミは、俺の姿を確認すると早足でこちらへ歩き出す。
「あんたっ……」
開口一番に文句を告げようとしたユメミを置いて、俺は席を立つ。
トイレに行ってくるから待っていろと言い残してテーブルから離れ、物陰からこっそりと彼女の様子を観察する。
ユメミは店内中の視線を独り占めにしていた。
居心地悪そうにキョロキョロと周囲へ視線を動かし、己の恰好を確認しては赤面する。
不審者のように落ち着きのない態度が、更に注目を集めていた。
五分ほどその姿を堪能し、何食わぬ顔を意識して席に戻る。
苦虫を嚙み潰したような表情をこちらへ向けるユメミを意図的に無視し、近くを通った店員へとコーヒーを二つ注文した。
「ちょっと、早くここを……」
出ていきたいとユメミが願うのなら、俺はそれを拒絶したくなる。
彼女の表情は実に嗜虐心を煽っていた。
店員が運んできたコーヒーが冷めきるほどの時間を、俺はユメミとこの喫茶店で過ごした。
喫茶店を出ると、夕方を超えて夜に差し掛かりそうな時間になっていた。
僅かに残った夕焼けが、街をぼんやりと照らしている。
俺はユメミを再び路地裏に連れ込み、誰もいない空間で彼女の様子を観察する。
「くっ……ふぅっ……!」
ユメミは全身に薄く汗をかき、苦し気に呼吸をしている。
露出された太股や肩に手を置くと、ビクリと大きく彼女の肉体が跳ねる。
見られて感じ、刺激に敏感になっているのか。
そう問うと、ユメミは器用にも小声で叫んで否定する。
だが、太股に添えた右手を這わせ彼女の股へと持っていくと、彼女の秘部は微かにだが濡れていた。
「違っ」
必死に否定を使用とするユメミ。
しかし確実に彼女の肉体は感じている。
もしかすれば、それはただの汗なのかもしれない。
だがこれは好機だ。
冷静な判断力を失ったユメミへと、お前の股は愛液で濡れていると囁く。
見られて感じる性癖を持っていたのか、今回の命令はただのご褒美になっていたのか。
必死に違うと否定するユメミの秘部と尻を撫でるように愛撫し、彼女の興奮を煽る。
「あっ、んっ……!」
己の手で口元を押さえ、声を出さないようにするユメミ。
路地の外では今も通行人が大勢いる。
そんな場所で果てようとするユメミを煽り、お前は露出趣味のある変態なのだと錯覚させる。
「――ッ!」
そんなわけはないとユメミが首を振る瞬間、彼女は果てた。
立ったまま秘部から愛液を噴き出し、しかし両手で口を塞いで声だけは漏らさないようにとユメミは堪える。
ユメミの腰に手を回し、力の抜けた彼女が膝をつかないように支える。
そしてそのままもう片方の手で愛撫を続けると、ユメミの喉から漏れる声は次第に甘く蕩けるような嬌声へと変化していった。
「んっ、んぅっ……!」
野外で露出し果てたという事実を、ユメミに残す。
その目論見は見事に成功し、彼女をまた一段階堕とすことができた。
日の落ち切った深夜。
最後の総仕上げを行うため、俺はユメミを連れて公園へとやってきた。
「ぐっ、うぅっ……!」
今のユメミは、一切の衣服を身に着けていない。
全裸にピアスと首輪だけを装備し、野外である公園を歩いていた。
両手は後ろ手に手錠で拘束され、彼女の服と手錠の鍵は俺が持っている。
公園の中心にある噴水前で待つとだけ伝え、俺は入り口近くで彼女を置いていった。
実際は人が入ってこないように公園の入り口には進入禁止の看板を設置しておいたのだが、ユメミはその事実を知らない。
誰かに見られるかもしれないというリスクを感じながら、彼女は一人で歩いてくるのだ。
普通に歩けば五分ほどの道のりだが、ユメミがここまで歩いてくるまでにおよそ十五分の時間が経過していた。
存在しない空想の視線に晒され続けた彼女はこちらに歩いてくるだけでゆらゆらと揺れており、まっすぐに歩くこともできなくなっている。
「ぅぁ、あぁっ……」
俺の胸元へ倒れるように寄りかかるユメミ。
涎や涙を零しながら、彼女はただ呻いている。
両肩を掴むと、その刺激だけで彼女は絶頂した。
「――ッ!」
一度のけ反って、ユメミの体はその場に崩れ落ちる。
仰向けになって絶頂に震える彼女の姿に、俺の我慢は限界を超えた。
「い、ぎぃっ!」
肉棒を露出させ、ユメミの秘部へと一気に突き入れた。
己の肉棒は一切の前戯が不要なほどに勃起しており、彼女の膣も愛撫など不要なほどに濡れ切っている。
挿入の瞬間にユメミの喉からは獣じみた悲鳴が上がったが、歪んだその顔は確かに歓喜を伝えていた。
「ん、うぅっ……!」
ユメミの歪んだ顔面に顔を近づけ、艶やかに輝く唇を奪う。
彼女の口内へ舌を入れ、貪るように唇を重ね合わせる。
折角の接吻は柔らかな感触だけで、情緒やその他は性交の快楽にかき消されていた。
ただ興奮を煽るという意味では、最大限にその目的を果たしている。
ユメミの唇を奪ったという事実が、俺の肉棒をより一層固くそそり立たせた。
二度目の本番行為だというのに、それは飽きや慣れという概念が存在しないかのような至福の時間だった。
焼ききれそうな理性を必死に保ちながら、俺は目の前の肉体を貪り続ける。
「――ッ!」
あっという間の絶頂。
己の精液を注ぎ込みながらも、肉棒の勃起は一向に収まる気配を見せない。
ここが野外であるということも忘れ、俺とユメミはそのまま何度も果て続けた。