濡羽綾女の調教は、こちらが新たな手を加えるまでもないほどに順調だった。
ギャンブルは弱く、プライドや意思も希薄。
時折理由を付けてはその肉体を貪ってはいたが、まさかそれだけで快楽に墜ちるとは。
「んっ、く、うぅっ……!」
目の前に置かれたカメラへ向けて秘部を晒しながら、綾女は一心不乱に自慰を行っていた。
ぐちゅぐちゅと水音を立てながら、彼女は己の指を秘部に挿入し膣をかき回している。
かつて羞恥で赤く染まっていた顔は、純粋な快楽によって紅潮していた。
「――ッ!」
悲鳴にも似た嬌声を上げ、綾女は絶頂に達した。
俯きながら全身を痙攣させ、膣から多量の愛液を分泌している。
ぜいぜいと呼吸を荒げながらも、綾女の指は己の膣を刺激し続けている。
彼女は完全に快楽の虜となっていた。
家でも自慰を行っているのか。
俺はカメラを止め、綾女にそう問う。
「は、はい……寝る前はいつも体が疼いて……お、オナニーしないと、眠れないんです……!」
改めて口にするのは恥ずかしいのか、消え入るようなか細い声で綾女は肯定した。
カメラは止めたとはいえ、俺に今も秘部を見せつけているのだがそれは恥ずかしくないのだろうか。
一度絶頂したことで収まりがつかなくなったのか、綾女の自慰は激しさを増していく。
既に右手の人差し指と中指が根元まで膣に刺さっていた。
道具は使うのか。
そう聞くと、綾女は数秒押し黙り、観念したように口を開いた。
「ろ、ローターとか、バイブとか……でも、最近は満足できなくなってきて、もっと激しいのを買おうかと思ってます……」
思わずため息が漏れた。
こちらが策を弄する必要がないというのは楽でいいのだが、なんというか、こう。
俺は彼女の調教に使おうと思っていた性具を懐から取り出し、綾女に見せつける。
途端、彼女の自慰をする手は止まり、見とれたように性具を注視しはじめた。
まるで誕生日プレゼントを貰う子供のような反応に、俺はもう一度深くため息を吐いた。
「は、早く、お願いします……!」
何があっても自分からは動くなと綾女に命じ、俺は彼女の膣にバイブを添える。
新たに手に入れたこの極太バイブはその大きさもさるものながら、無数のイボが凶悪な印象を与えている。
これを挿入されるなど泣き叫んでもおかしくないはずなのだが、綾女は餌を待つ犬のように責めを待ち望んでいた。
俺は濡れ切った綾女の秘部に、バイブを一気に挿入する。
「――ッ!」
挿入した瞬間に綾女は絶頂した。
足をM字に開いたまま上半身をのけ反らせ、噴水のように愛液を結合部から噴き出している。
しかしこのバイブはこれで終わりではない。
根元のスイッチを入れると、電動式のバイブはゆっくりと回転を開始した。
「ひっ……うぁっ……!」
バイブのイボが綾女の膣をゴリゴリと削っていき、彼女の喉から激しい嬌声を漏らさせる。
三段階のうち最も弱い回転でこれだ。
俺は綾女を休ませることなく、スイッチを一気に最大にする。
「――ッ!」
高速回転を開始するバイブの刺激に、綾女の肉体は耐え切れない。
俺は再び絶頂した彼女の背後に回り、嬌声を上げる口を塞いだ。
「むぐっ……!」
そして動くなと再度命じ、バイブによる刺激を綾女に与え続けた。
彼女は目尻から涙を流しながら絶頂を繰り返し続ける。
綾女の精神が限界を超え失神するまで、十分もかからなかった。
「う、ぁ……」
軽く頬を叩くと、綾女は意識を取り戻した。
虚ろな意識のままキョロキョロを周囲を見渡し、十数秒の時間をかけて彼女は現状を認識する。
綾女の膣に刺さっていたバイブは抜き取られ、代わりに俺の肉棒が突き刺さっている。
彼女を起こそうと思って挿入したのだが、ここまで意識を取り戻さないとは想定外だった。
「え……あ、え……?」
まだ脳が目覚め切っていない様子の綾女は、戸惑ったような声を上げるだけだ。
そんな彼女の耳元で、俺はこう囁いた。
動くな、十分動かなければお前の借金はチャラにしてやると。
「ほ、本当ですか……?!」
その言葉で一気に目が覚めた綾女は、緊張に体を強張らせる。
俺が一気に彼女を犯し始めるとでも考えたのだろうが、答えは逆だ。
俺は一切動くことなく、綾女を見つめ続ける。
「う、ぅぅ……」
僅か二分ほどで、綾女は瞳を潤ませて結合部に視線を落とす。
肉体から沸き上がる欲求に必死に耐えているのだろうが、既に限界が近い様子だ。
三分、四分。
どんどん綾女の呼吸は荒くなり、苦し気な表情を浮かべだす。
五分、六分、そして七分が経過した頃。
「……え、あれ……?」
綾女は自分から腰を振りだした。
初めはゆっくりと、そして徐々に速度が速くなっていく。
「ち、ちがっ……!」
思考とは別に、彼女の本能が肉体を動かしているとでも言うのだろうか。
否定の言葉を浮かべながらも、綾女は快楽を求めて腰を振り続ける。
言い訳の言葉は喘ぎ声に変化し、困惑の色を浮かべていた瞳は焦点の合わない虚ろな物へと変わっていく。
「――ッ!」
俺が精を放つと同時に、彼女も絶頂した。
唸り声に似た絶叫は、人と呼ぶよりも獣という呼称が相応しい。
そして、綾女の欲望は尽きていなかった。
薄れる意識の中、それでも腰を振り快楽を求める姿に俺は満足感を覚える。
性の虜となった彼女は家畜に墜ち、二度と人に戻ることは無いだろう。