※この作品はR-18です。

淫ラグルイ   作:セイラム

8 / 34
夢見弖ユメミ①☆★

 早乙女芽亜里が自分のために皇伊月を売ったように、皇伊月も自分のために誰かを犠牲にしようとしている。

 己と同じ家畜に堕ちた犠牲者が多いほど、自分の負担は少なくなるからだ。

 

 折れない程度に心を軋ませてやれば、伊月の思考をそちらへ誘導することは容易い。

 元々利己的な性格をしていたこともあり、ある日伊月は一人の女子生徒を俺へ紹介した。

 芽亜里と比べて半分ほどの期間だったのは、懸命というべきか保身が過ぎるというべきか。

 

 夢見弖ユメミ。

 生徒会広報の二年生。

 

 彼女は学内でも人気のインディーズアイドルだ。

 実際に会ったことは無いが、その存在はよく知っている。

 

 伊月曰く、彼女のアイドル活動はアカデミー賞を取るという夢を叶えるための足掛かりなのだとか。

 故に、というべきか。

 ユメミの視線は一般生徒達のそれとは違う目線を向いている。

 それは、人生をベットしたギャンブルだ。   

 

 だからこそ、この人選は不可解だった。

 芽亜里や伊月のようにギャンブルで多額の借金を背負わせようにも、こちらの誘いに乗ってくる確率は低いと思うのだが。

 

「誰が彼女とギャンブルするって言いました?」

 

 だが、伊月はその前段階で終わらせる気らしい。

 

 

 

 数日後、ユメミは約束通りに一人で指定した教室へとやってきた。

 今は伊月が集めてきた目の前の証拠品を前に、その顔を青ざめさせている。

 

「こ、これ、どこからっ……!」

 

 震えた歯がカチカチと音を鳴らしていた。

 怒りと恐怖をかき混ぜたような感情が渦巻いているのが、傍から見ても十全に伝わってくる。

 

 伊月の揃えた証拠品は、ユメミのアイドル活動を終わらせかねない代物だった。

 生徒会役員の座を利用し、伊月はユメミのプライベートを録音・録画した。

 ファンへの暴言、悪態、握手会直後に両手を消毒する映像等……。

 清純なイメージを売りにしている彼女からすれば、これらは核爆弾並に危険な代物だろう。

 

「――いくらが、望みなの……?」

 

 金目的の脅迫と思っているのか、ユメミはそう問うてきた。

 否定の代わりに、俺は一枚の紙をユメミへと渡す。

 芽亜里や伊月の時と同じ契約書だ。

 

 まず訝しむような眼、そして驚愕、さらに恐怖。

 契約書に目を通すユメミの表情が数瞬ごとにコロコロと変化し、最後には苦虫を嚙み潰したような形相へと変化する。

 

 提案を蹴った際のリスク、乗った場合のリスク。

 天秤に乗せた二つの未来をユメミは思案しているのだろう。

 

 選択に悩むユメミに、俺は新たな選択肢を用意した。

 百か零かの、ギャンブルを。

 

「――ッ」

 

 彼女は乗る。

 全取りの可能性を見せつけられた以上、乗らざるを得ない。

 例え家畜というリスクがあるとしても、彼女の夢は全取りの先にこそあるのだから。

 

 ちなみに。

 許容できない選択肢に不利な選択肢を添え、相手に選ばせるような手法は詐欺などで多用されるものである。

 つまりは効果的であるということで、俺は今まさにその効果を実感していた。

 

 

 

 翌日の放課後、俺は学校近くのカラオケボックスへと入る。

 中ではすでにユメミがギャンブルの開始を待っていた。

 

 ギャンブルの内容は単純だ。

 好きな曲を歌い、ユメミが九十点以上を出せばユメミの勝ち。

 八十九点以下なら俺の勝ち。

 

 ユメミが勝てば、集めた証拠品は全て廃棄。

 二度と今回のような脅迫は行わない。

 ただし、負ければユメミは俺の家畜となる。

 

 無論、ただそれだけではユメミの必勝である。

 アカデミー賞という広大な壁に挑むだけあって、彼女の歌唱力は本物だ。

 

 だから、追加ルールを設けた。

 俺はユメミが歌っている間、彼女を妨害する。

 ユメミの指定した三か所……秘部と口と喉以外を刺激し、彼女の集中を乱すのだ。

 歌唱に不可欠な口と喉をしっかりと指定する辺り、彼女も馬鹿ではないらしい。

 

「…………」

 

 選曲も終了し、あとは演奏開始のボタンを押せばギャンブルが始まる。

 マイクを持ったユメミの体は、僅かだが震えていた。

 

 それも当然だろう。

 ユメミにとって、このギャンブルは得る物が無いのだから。

 

 勝てば証拠の破棄。

 それは僥倖ではあるが、ユメミ自身が特に何かを得るわけではない。

 俺にとってもユメミという美少女を家畜にする機会を失いはするが、実質的な掛け金は伊月の集めた証拠品だけだ。

 

 対して負ければ個人の家畜。

 それは学園の家畜に比べればまだマシというだけで、彼女にとって地獄であることに変わりはない。

 感じているプレッシャーは相当なものだろう。

 それこそ、普段通りの力を発揮できるはずもない。

 

 震える指でユメミが演奏開始のボタンを押し、音楽が流れ出す。

 普段のアイドル活動とは違い誰かに見せるためではないからか、直立して彼女は歌い出した。

 それを合図に、俺はユメミの背後に回り両手で彼女の乳房を鷲掴みにした。

 

「……っ」

 

 呻き声のような声も一瞬。

 持ち前のプロ根性でユメミは歌へと集中する。

 

 このような状況だというのに、リズムも音程も完璧だ。

 数秒ほど本気で感心してしまい、それどころではないと反省する。

 この曲の演奏時間は四分二十六秒。

 制限時間は非常に短いのだ。

 

「……くっ……んっ……!」

 

 俺はユメミの制服を捲り上げて腕を内部へと滑り込ませ、直接胸を刺激する。

 平静を装ってはいるが、指先で触れた乳首は確実に固くなっていた。

 

 吐息のようなノイズが歌声に混じりだしたのを見て、俺はユメミの首筋を舌で舐める。

 

「ひゃっ!」

 

 胸以外は無警戒だったのだろう。

 予想外の刺激に、ユメミは甲高い悲鳴を上げた。

 

 動揺している今がチャンスだ。

 そう思い、俺はユメミをより一層激しく責め立てる。

 両の乳房を荒々しく揉みしだき、耳や首筋など敏感な部分をなぞる様に舐め回すとユメミの歌唱が乱れていく。

 

 曲は最後のサビへ入ろうとしている。

 もう時間は無い。

 

 俺は最後の手段として、ユメミの乳房から手を放す。

 そしてユメミの両腋を全力でくすぐった。

 

「ひゃ、あ、あぁっ……!」

 

 性的なものとは別の刺激に、ユメミの体が一気に崩れる。

 間髪入れずに膝裏、背筋と人体の敏感な部分を責めていく。

 それでも歌おうとするユメミへ、俺は再び乳房への責めを再開した。

 

「――ッ!」

 

 それで、彼女は限界だった。

 力が抜けた肉体がマイクを落とし、部屋に大音量のノイズが響く。

 ユメミの体はその場に崩れ落ち、へたり込んだまま彼女はプルプルと震えている。

 乱れた衣服から除くショーツには、愛液で染みが出来ていた。

 

 そしてそのまま三十秒ほどが経過し、曲が終了する。

 点数は六十九点、俺の勝ちだ。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。