※この作品はR-18です。

種付けおじさんVS魔法少女in神浜 ~おじさんやめて! 妊娠しちゃう!~   作:(*´ω`*)モキュおじさん

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(*´ω`*)「初手説明回、次話からエロ。R18書くのは初めてですが、パトスの赴くままに執筆してみます」


第一章 種付けおじさんのウワサ
第一話 種付けおじさん爆誕!


 

 

 魔法少女と聞いて、まずは何を思い浮かべるだろうか?

 

 主人公の女の子が変身して、悪者を魔法の力でやっつける勧善懲悪の物語か。

 ライバルの魔法少女と競い合い、友情を(時には百合の花なんかも)育んだりと、おおよそ愛と希望のハッピーエンドが約束された物語を思い浮かべる事だろう。

 

 だがこの世界における魔法少女とは、そんな幸せとはどこまでも対極にある存在だった。

 

「僕と契約して魔法少女になってよ!

 その代わり、どんな願い事でも僕が叶えてあげられるよ!」

 

 『キュゥべえ』と名乗る非日常的(ファンタジー)な存在と契約を交わし、魔法少女になった少女達はやがて一つの真実に気付く。

 己が戦う化け物『魔女』の正体が、自分達魔法少女の成れの果てであると。

 

「この国では成長途上の女性の事を『少女』って呼ぶんだろう?

 ならいつか魔女になる君達の事は魔法少女と呼ぶべきだよね」

 

 希望を絶望へと変え、感情エネルギーを収集する【孵卵器(インキュベーター)】はそう嘯く。

 

 契約により、少女達はその魂を『ソウルジェム』と呼ばれる宝石へと変えられてしまう。

 それは持ち運びが容易で守りやすくするためであり、魂を抜かれた肉体は魔女との戦いに耐えられるよう調整を施されている。

 

 普通なら耐えられないような痛みにも耐えられるし、何だったら痛覚を無効にする事すら可能だ。

 魔法少女とはそんな、ソウルジェムさえ無事なら戦い続けられる無敵の身体を持っている。

 

 だが魔法少女には致命的な欠陥が秘められていた。

 それはソウルジェムが濁り切った時、希望は絶望へ、魔法少女は魔女へと『相転移』してしまう事。

 

 ソウルジェムは魔法を使う事以外でも、その精神状態によって穢れを溜めていく。

 だから真実に耐えられない者が絶望し、魔女になってしまう事も珍しくなかった。

 

 なぜ孵卵器はそんな事をするのか?

 それは枯渇していく宇宙のエネルギーを補填する為、エントロピーを覆す為のエネルギー源にする為だった。

 

 全ての魔法少女はこの宇宙の延命の為に絶望し、魔女になる宿命を背負っている。

 

 

 

 ――そんなどこまでも救われない魔法少女達の救済を掲げる、一つの組織があった。

 

 三人の天才達『マギウス』と、その構成員たる『マギウスの翼』達。

 彼女達は全ての魔法少女を救済する為、神浜市において孵卵器を排除し、彼等に代わって感情エネルギーの収集を行っていた。

 

 

 そんなマギウスの一人である【柊ねむ】は、とある悩みを抱えていた。

 眠そうな眼差しはどこか焦点があっていなかったが、その頭脳は様々な想像を巡らせている。

 

(最近、特にエネルギーの回収率が思わしくないね。

 せっかく『うわさ』を作っても、誰かさん達が消して回ってるせいで計画がちっとも進まないじゃないか……)

 

 彼女の固有魔法「物語の子供たち」によって生み出された【ウワサ】。

 それは噂や都市伝説を媒介に人々から感情エネルギーを収集する為の、柊ねむが命を削って産んだ怪異だ。

 魔女とよく似ているがその性質は極めて複雑であり、ウワサごとにある『物語』のため個体差が非常に大きい。

 

 何も知らない者から見れば、ウワサはただ人々に危害を加える化け物でしかなく、外部の魔法少女達がそれを排除するのは自然な流れだったのだろう。

 だがマギウスの目的からすれば、何も知らない癖に邪魔ばかりする彼女達の存在が非常に邪魔だった。

 

 だからねむは考える。

 邪魔な魔法少女達を効率的に排除する為の方法を。

 その為にどんなウワサを生み出せばいいのか想像する。 

 

 ねむは想像の天才である。

 将来の夢は小説家志望の文芸少女で、既にネットに載せた物語が本になっているような女の子だった。

 

 本来なら病により亡くなっているはずだったが、幸か不幸か魔法少女の契約がねむを生かした。

 そんな彼女が命を削って生み出した【ウワサ】を殺された事は、彼女にとって我が子を殺されたに等しい痛みを与えた。

 

 だからねむは傍観者の様な眼差しで、想像に一滴の悪意を込める。

 

 【ウワサ】には根幹となる噂が必要だ。

 そこでねむが選んだのは、ネット上でのとある冗談とも言える噂話。

 

 それは魔法少女に対して無敵の能力を持つという。

 同人誌と呼ばれる薄い本の中では、どんな最強の魔法少女だろうが為す術もなく「くっ、殺せ!」と泣き叫ぶしかないらしい。

 その名前こそ馬鹿らしく、おまけに醜く汚らわしいが、だからこそ邪魔な魔法少女を排除するには打ってつけの存在だ。

 

 知識としては知ってこそいるものの実感がないため、ねむはその凶悪さを真の意味で理解し切れてはいない。

 それを自覚しているからこそ、ねむは己に僅かな興味と好奇心があったことまでは否定できなかった。

 

 端的に言って、ねむもお年頃だった。

 本人に自覚は皆無だが、俗にいうむっつりスケベであった。

 

 そしてついに創造するウワサを決めると、ねむは己の持つ感情の写し(ドッペル)を解放する。

  

「魔法少女は孤独で空しい。だから足跡を残そう。

 この世界に、僕の命を使って……生まれておいで。僕の新しい作品(愛し子)」

 

 それはマギウスが成した魔女化しない為の機構(システム)。

 溜め込んだ穢れを移し出し、魔女にならないよう変換する。

 

 このシステムがあるからこそ、神浜の魔法少女達は魔女化を免れていた。

 その恩恵を受けている身でありながらマギウスに抗うなど、ねむには到底理解できない。

 

「さあ、今が広大な世界に足跡を残す機会だよ。盛大に暴れて堪能しておいで」 

 

 そして生まれた。

 対魔法少女用に特化したウワサ――【種付けおじさんのウワサ】が、ここに爆誕したのだった。

 

 

「……<ruby><rb>我が神のお望みとあらば</rb><rp>(</rp><rt>Wenn es meines Gottes Wille</rt><rp>)</rp></ruby>」

 

 

 ――その見た目は、今はただのメタボでハゲな汚っさん(全裸)だったが。

 

 声だけは無駄にイケボだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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