勇者たちをもっとイチャイチャさせたい! 作:紅氷(しょうが味)
讃州中学、廊下。
高嶋友奈と郡千景は部室に向かうために廊下を歩いていた。
「今日の依頼も無事にうまくいったわね、高嶋さん」
表情を柔らかに千景は隣を歩く友奈に話す。部長である犬吠埼風から振り分けられた依頼の一つを二人でこなしていた、その帰りである。
「う、うん。そうだねぐんちゃん」
「……高嶋さん?」
頷いて答える友奈に千景は少しばかり違和感を覚えていた。それは今日の依頼中もずっと抱いていたものでもある。
ぱっと見や、彼女の受け答えは普通の人たちには見分けがつかない……そんな些細な傾向を。
千景は常に友奈と一緒に行動して、そして見てきた。だからこそ気が付くものがある。そんないつもと違った友奈の姿に心配そうに千景は見つめる。
「どうしたの? ……はっ、まさかどこか具合でも──っ!」
だとしたら今まで気が付かなかった自分のせいだ、と千景は焦りをみせる。
けれど、友奈もそんな彼女の対応に気が付いて首を横に振った。
「ううん。ごめんね! なんでもないから。この通り、いつもの高嶋友奈だよ」
「でも……とても苦しそうに見えるわ」
「大丈夫だよー……あっ!?」
「高嶋さんっ!!」
視線を千景に向けて歩いていたために躓いてしまう友奈。驚いた千景はいち早く彼女の身体を抱きとめて転ばないように支えた。
なんとか転ばずに済んで一安心でいた千景だったが、
「────あ、んん……っ!」
「……えっ」
千景は目を見開く。自分が友奈に触れた瞬間に彼女の身体がビクン、と跳ねたからだ。
「…ん……ぅ。ふ……っ!」
「あ、あの…たか、しまさん?」
一体何が起きたのか千景の思考では処理が追い付かない。困惑している千景を他所に友奈は小刻みに息を漏らしながらふらふらと立ち上がった。
「…ぐんちゃん……ぁ、ごめんね。ちょっと足がもつれちゃって……っ」
「け、怪我がないなら良かったわ。で、でも高嶋さん……今のって──」
心なしか友奈の顔は赤く火照っているようにも見える。そして今のような感じは千景には心当たりがあった。
でもそれを口にしてもいいのか分からずに千景は口を開閉するしかいないでいると、友奈は友奈で瞳を泳がせながら焦っているように見えた。
(い、言うべきなのかしら…? で、でも)
何が原因でそうなってしまっているのかは分からないが、自分がその一因になってしまっているのならばどうにかしないといけないと千景は考える。
ドキドキと心臓が脈打つのを感じながら千景はもう一度友奈に触れようと手を伸ばす。
「…あっ」
「──大丈夫か、友奈?」
すんでのところで千景の手は触れず、かわりに友奈は背後に引き寄せられた。その先にいる人物に千景も思わず声を漏らす。
「祐樹、くん」
「うん。千景、今日も勇者部の活動お疲れさま」
「え、えぇ…」
友奈の両肩に手を置いて現れたのは彼女と同じ姓を持つ祐樹であった。
この世界に最近になって喚ばれた唯一の男性の勇者。そして、千景や目の前の友奈…果ては勇者部のみんなと恋仲関係である彼は、元の世界の時と変わらない千景のよく知る優しい笑みを浮かべながら立っていた。
「はぁ…はぁ……ゆうき…くん」
「つらそうだね友奈。千景、友奈は僕に任せてくれないかな?」
「どういうことよ。高嶋さんは大丈夫なの?」
「そんな怖い顔しないでよ。大丈夫、ちょっと介抱してあげれば元に戻ると思うから千景は先に部室に戻って風や若葉にうまく言っておいてよ」
「…信じていいのね?」
「うん、それと──」
ちょいちょいと手招きして千景を近くまで呼び寄せると耳打ちで話し始める。
『しばらくしたら僕の部屋に来て欲しいんだ。一人で』
『祐樹くんの部屋? それってどういう……』
「…伝えたからね。じゃあ、後はよろしく!」
「あ、ちょっと──っ! いっちゃった…」
そう言って祐樹は笑みを浮かべ、そのまま友奈の手を引いて反対方向へと歩いて行ってしまった。
残された千景は何が何やらと首をひねるばかりだった──。
◇
場所は変わって祐樹の部屋────ではなく、千景と別れてから近くの空き教室に二人は赴いていた。
放課後のこの時間には使われない一室の扉をくぐり、すぐに扉を閉めると祐樹は今もなお息を荒げている友奈に向き直る。
「……はぁ、はぁ」
自分の体を抱いて何かに耐え忍ぶ彼女の姿はどこか扇情的で、こちらを映す瞳と薄紅色の唇を濡らしていた。
「──よく我慢できたね、友奈?」
「……ぁ、うん」
近づいて友奈の頰に手を添える。ぴくっ、と可愛らしい反応が返ってきて祐樹は顔を近づけ口を開く。
「……
「…………ぅぅ」
目を伏せてイヤイヤする友奈に、祐樹は問い続ける。
「ちゃんと言わないとダメじゃないか。これはキミも望んだことでしょ? 友奈」
「あっ……き、九回……です。お昼から今までで…あぁ、んん!」
最後まで言う前に友奈は身体をよじらせた。そして静寂に満ちた教室に聞こえてくる小さな振動音に彼女の耳は赤く染まっていく。
「なら、これで十回目だね。友奈、さっき千景の前でイってたでしょ?」
「……あ、あ、祐樹…くん。とめ──とめて、ぇ…!」
「イケナイ子だね友奈は……こんな、オモチャを着けて外を出歩いているんだから」
「────っ!!」
耳元で囁かれる祐樹の言葉に友奈は再び身体をぴく、と跳ねさせると立っていられなくなったのか膝を折って床に座り込む。
そんな状態の友奈を祐樹は上から見下ろす。
────その手にはピンク色の
「…最初はびっくりしたよ。まさかキミからこんなお願いされた時は文字通り耳を疑ったから」
「や、あ……はぁん。今は、だめ、ぇ…」
「だめじゃないでしょ……ほら、こんなにもぐちゅぐちゅだよ?」
「あ”っ! ダメダメっ!!? あ──っんんん!!」
抵抗のないスカートをめくって友奈の秘部を露わにする。そこには太ももに祐樹の持つものと同じようなのものが装着されていた。
そこから伸びる一本の配線は友奈の下着の隙間からさらに奥へ伸びていて、そこから振動音がうっすらと聞こえてきていたのだ。
祐樹が下着越しに指で秘裂をなぞるだけで卑猥な水音がぐちぐちと聴こえてきて友奈はその度に喘いでいた。
「とてもエッチな
「やっ!? しゃ、写真……撮らないで…ん、あぁ」
「そうだ、今度みんなに見てもらおうよ。友奈のこーんなエッチな姿を、さ?」
「ひ、うぅ……んん!」
端末のカメラモードを起動し、撮影ボタンを押す。そしてシャッター音が聞こえる度に友奈は固く目を閉じていた。
撮られている、という羞恥心に耐えている様子だ。
(…まぁ、本当は撮ってないけどね)
実はカメラ機能のシャッター音だけを友奈に聞こえるように仕向けているだけなのだが、友奈自身が目を閉じてしまっているので彼女からすれば本当に撮られているように錯覚してしまっている。
そして先ほどから口から漏れる言葉は否定が出てくるが、身体はその真逆で悦んでいることに祐樹は気が付いた。
現にあられもない痴態を隠すこともせずに、快楽に身を委ねている姿が何よりの証拠だからだ。
祐樹の手は次に彼女の下着を脱がすと機械──ピンクローターの線を指で摘んでゆっくりと引っ張り始めた。
「あ、あ、やん……いま、ダメだよ……っぁ。ゆうきくぅん……!」
友奈の手は祐樹の指の動きを止めようと伸ばす……が、伸ばしたその手はやはり途中で止まり、かわりにきゅっとシャツの端を掴んで耐えていた。
祐樹はそれを了承と受け取り行為を続けていくと、徐々に音が大きくなってくるとともにローターの本体とも言える球体の先端が友奈の膣内から顔をのぞかせていた。
「──ほら、出てきたよ。友奈のエッチなツユで濡れたローターが」
「はぁー…はぁぁ。祐樹、くん。見せちゃ──やだぁ」
「すごい。お昼過ぎからずっと着けっぱなしだったもんね。それに
中指を友奈の恥部へと入れていき、ゆっくり出し入れしていくと彼女の嬌声も強くなる。
「そん…な、やあん……気持ち、いい…よぉ」
両手で真っ赤にした顔を覆い、目の前の光景を見ないように友奈は動く。
けれど自分の身体が自分のものではないような、そんな未知の快楽に対して友奈の声は喜色の色が混じっていた。
それはいつも自分ではなく、他人を優先してしまう彼女が見せた一つの片鱗。自分だけが気持ちよくなるように行為に及ぶ────あるいはしてもらうという我欲。
────祐樹くん。わたしを……その……
衝撃を受けるとはまさにこのことだった。昨夜、彼の部屋に訪れた友奈はそんなことを祐樹に告げてきたのだ。
もちろん彼の記憶では、高嶋友奈という少女はそういうことを好んでする──ましてやしてもらうようにねだる女の子ではなかったはず。
────本気なの?
彼が問いかけると俯き気味に小さく頷いていた。
彼女が潜在的に求めていたのか、祐樹のような『衝動』のようなものなのかはわからない。
でもそれで彼女が満足してくれるのならば祐樹はその願いに応えることにしたのだ。
幸いとでもいうべきか、その手の道具はひなたから受け取っていたのでそれを利用させてもらうことにした。
「友奈……ここでするのもまたいいけどさ。もう少し、楽しませてもらおうかな?」
「え……ゆうき、くん……それってどういう──こ、と……?」
「ちゃんと手入れはしてるよ。ひなたに感謝しないとね。友奈」
祐樹は平静を保ちながらあるものを友奈に見せる。それは男性の一物を模した
友奈の視界一杯に広がる男性器に見立てたソレに彼女は言葉を失っていた。
「……っ! ちゅ、はむ……んぐ」
呆けていた彼女の唇を奪う。
口内に舌を忍ばせ深い接吻をお互いに交わしながら、祐樹はバイブの先端を友奈の秘裂に宛がった。
友奈の反応が驚きに変化する。祐樹は相変わらずキスを続けながら、手に持ったバイブを馴染ませるように線に沿って擦り上げる。
「んぅ!? ……ふー…ふぐっ。ん、あっ!? んぶぅ……!」
「ちゅ……れる。
愛液が十分にソレを潤わせると、先端を入り口に定める。そしてゆっくりとバイブを友奈の膣内につぷん──と挿入していった。
「…ぷあ!? ひ、ぁあ! やぁあん!!」
強い快楽に唇を離して友奈は喘ぎ叫んだ。亀頭に当たる部分が入り口を押し開き、そのあとの竿のイボがごりごりと膣壁に刺激を加える。
これまで玩具での行為はローターでしか知らない彼女にとってこれは初めての快楽だ。祐樹はだらしなく口をあけ、蕩けている友奈を余所にその手の動きを止めることなく────いっきにバイブを根元まで押し込んだ。
「───か、は……っ!」
肺の酸素が吐き出されて友奈は絶頂を迎えた。ひくひくと痙攣する膣はバイブをきちんと咥えこんでいて、その光景はとても男の欲を駆り立てる画になっていた。
そして友奈の今までみたことのない痴態姿に祐樹の男根も痛いぐらいに主張をし始める。同時に奥から
自身も含め一度呼吸を落ち着かせていくと、祐樹はおもむろに立ち上がって彼女に手を差し伸べた。
「……どう、したの? 祐樹くん……」
「ほら、行こう友奈。僕の部屋に」
「えっ……でも」
快楽の波にもまれながら、困惑の色を露にした。それもそうだ。ここまでしておいて終わりなんて生殺しにもほどがある。
それでも反射的に彼の手を取る友奈は立ち上がろうとする────だが、自分の下半身に未だ残るソレを思い出しモジモジと手で押さえて上目使いでこちらを見てきた。
そんな彼女の様子を見た祐樹は薄く笑みを浮かべて、
「そのままで行くんだよ友奈」
祐樹は彼女に命令した────。
◇
放課後といえど学校は学校だ。自宅のようなプライベート空間ではない。
教室をでて祐樹と友奈は隣り合って歩いていた。
「……っ」
足元が覚束ないのは友奈で、頰を赤らめてその口から漏れる息も荒い。スカートの端を抑え、万が一にも見えてしまわないように対策を施す。とても歩きづらい。
ローターの時とは違い、すっぽりと中に収まっているわけでないからだ。一応下着を履いてそれを栓代わりにしているが、それでも歩調は乱れてしまう。
祐樹に手を握ってもらってやっと歩けている状態であった。
(……恥ずかしいよ。でもわたし……)
こんな状態でも友奈は興奮を覚えていた。
今でも振り返ればどうしてあんなことを口走ってしまったのだろうかと思う。彼と──祐樹と再会できて嬉しいし、だからといってこういう方面になるとは考えもしなかった。
(今も胸のドキドキが治らないし…なんだか祐樹くんと一緒にいると……ぅぅ。わたしどうしちゃったのかな)
自身に似合わない言動や行動に友奈でさえ制御が出来ていない。
お互いの醸し出す雰囲気というか空気というものがいつもと違った印象を受けるのだ。
だからといって現状はどうにかなる訳でもなく、身を委ねるしかない。
「──あれ? 祐樹と高嶋じゃない」
友奈は悶々と思考を巡らせていると廊下の曲がり角を曲がったところである人物とばったり出会ってしまった。
「お、夏凜。偶然だな」
「偶然ね…って、なんで二人ともこんなとこを歩いてるのよ。千景から訊いたけど高嶋の具合が悪いんだって? 大丈夫なの?」
夏凜が心配そうに横にいる友奈に呼びかける。
「あ、あはは……心配してくれてありがとう夏凜ちゃ────んんっ!!?」
「ちょ!? え、高嶋??」
なるべくいつも通りを貫こうと口を開いた瞬間に、下腹部から熱のある快感が友奈の全身を駆け抜けた。
突然のリアクションに夏凜は驚く。
「ちょっと、あんた本当に大丈夫なの? なんだか息も荒いし、顔も真っ赤だし……もしかして熱でもあるんじゃ──」
「ひゃ!? うぅ……」
夏凜は近づいて友奈のおでこに手を添える。しかし今も興奮が冷め止まない身体はそれすらも敏感に反応してしまう。
「な、なんでも……ないからぁ……」
「……っ!?」
そんな状態を目の前の三好夏凜は知る由もない。
瞳を濡らし甘く蕩けるような口調や仕草に夏凜の頬は一瞬で真っ赤になっていた。『高嶋友奈』という少女は、皆の知っている通り『結城友奈』の姿にそっくりである。
そして夏凜にとって結城友奈は今の自分に変えてくれた大切な友人でもある。彼女たちは双子でも同一人物でもないのは重々承知していることだが、どうしても目に映るこの光景は二人の姿を重ね合わせてしまう。それ故に夏凜は狼狽える。
「ゆ、祐樹! た、たた高嶋は──!」
「どうどう夏凜。友奈はちょっと疲れてるんだ、僕が介抱するから夏凜はそっとしておいてあげると助かるよ」
「そ、そそそうなの!? ならえっと……お大事にね高嶋。あっ、なら体調がすぐれない時に良く効くサプリを祐樹に渡しておくからっ! じゃ、じゃあ祐樹頼んだわよ──!」
「あぁ」
対応に困った夏凜に助け舟を出してあげると、すぐに乗ってくれてそそくさと退散していった。あれ以上踏み込まれるとバレてしまう恐れがあったのですぐに身を引いてくれて助かった。
祐樹は手を振って彼女を見送り、隣に居る友奈に目を向けるとなぜか膨れっ面になっていた。
「──祐樹くんのイジワル」
「悪かったって」
「夏凜ちゃんて感が鋭いんだからバレちゃうところだったよぉ……急にスイッチ入れちゃうからびっくりしちゃったし」
「でも気持ちよかったでしょ?」
「……ぁ、ぅ」
「はは。そういう素直な反応しちゃう友奈が大好きだよ」
「も、もー! あと祐樹くんわざと回り道してたでしょー。あっ、んん……もう歩けない」
「あ、バレてた?」
勢いで快楽を誤魔化そうとしていたようだが、立て続けの刺激に友奈は立っていられなくなってしまう。
祐樹はそんな状態の友奈を抱きかかえてあげた。
「わ、わわ……」
「もう外では終わりだよ友奈。これ以上は僕も不安になる」
お姫様抱っこをしながら祐樹は今度こそ部屋に向けて歩き出した。
そんな彼の言葉を聞いて友奈は見上げて顔色を伺う。
「不安って?」
「……僕だってバレないかヒヤヒヤしてたんだぞ。もしかしたら『衝動』のせいで友奈に酷いことしちゃうかもって」
「祐樹くんになら酷いことされてもいいよ?」
「そこは否定してくれ……」
「くす。だって例え祐樹くんが正気を失っちゃっても、優しい人なのは知ってるから。ごめんね、わたしの我儘に付き合ってもらっちゃって…」
「いいよ────ねぇ、友奈」
「なに?」
肩を抱く手に力が篭る。
「……優しいって評価してもらった手前言いづらいんだけど、その……」
「うん、わたしも祐樹くんとしたいな。わたしばっかり気持ちよくなっちゃって申し訳なかったから」
どうやらお見通しらしい。友奈のあんな痴態を見せつけられてた祐樹の『衝動』も、そろそろ耐えられなくなってきた。
◇
部屋に戻ってきた祐樹は玄関のドアを締める。
扉に手を当てて鳴りやまぬ鼓動に祐樹は顔を顰めた。
(──我ながらよくここまで我慢できた。あれ以上踏み込んでたらあのまま学校でしちゃってたかもしれないし……)
友奈と同じ昂って昂り続けた彼の性欲は膨らんだ風船のように、パンパンになっている。
今思えば上里ひなたはこうならないように適度にガス抜きしてくれていたのかもしれない、と苦笑を浮かべる祐樹であった。
しかしだからといって今この場に彼女を呼ぼうとは考えていない。
彼の目には今は高嶋友奈という少女しか映っていないからだ。
「──いこうか」
待たせてしまっている彼女のもとに向かう。部屋のドアを開けて中に入ると、
「──友奈」
「あ、あ……ゆうき、くぅん……はや、早くぅ」
目の前に広がっていた光景に祐樹は喉を鳴らす。
制服がシワにならないように脱いだワイシャツ姿の友奈がベットの上で乱れている。その白い指先は自身の下半身に向かい自慰に耽っていた。
「わたし……やん。あそこが──あつくってぇ……あ、や……!」
こちらを呼ぶ声色は色情に濡れその目元は白い布に覆われている。そのため彼女からすれば祐樹の姿は見ることが出来ない。
「…………、」
無言のまま彼女に近づいていく。
ぎしり、とベットの軋ませ友奈もその存在に気が付くと血色の良い唇を薄く広げた。
「ゆうきくん……わたしのここ……触って?」
「────っ!」
再びごくり、と息を呑む。目隠しされた友奈は妖艶な笑みを浮かべ、自身の性器を広げてみせてきたのだ。
物欲しげに口を開くそこに自然と息も荒くなってしまう。
「やん!? 祐樹くんの息が当たって……きもちぃ」
「───ちゅ」
「ひゃ!? あ、あ、祐樹くん……! 吸っちゃ───はぁん」
目隠しされているせいか彼女の感じる快楽が強くなっている。じゅる、と蜜壷から溢れる愛液を舐めとり、吸いとるがそれでも止めどなく溢れてきた。
「あ、や……舌が。は、あん! 中でうねうねしてぇ!?」
「じゅるう……ちゅむ、んぶ──っ!」
「や、だめ! イっちゃうう!! あぁ?!」
頭を両手で抑えられながらつま先をぴんと伸ばして友奈は絶頂した。
身体を小刻みに痙攣させ、絶頂による快楽を全身で受け止めている彼女の下に近づいてその唇を重ね合わせる。
「んちゅ、む……ふぁ、ぁ……ふ、んん!」
「じゅる……じゅるるる!!」
「んんっ!!? ふぇ?! な──んぶぅ!」
「…ぷあ、ダメでしょ友奈。キスに集中しないと」
「だ、だっふぇ……なんで? あ、あぁ!!?」
友奈は視界を塞がれてよくわからない。キスをしているのは確かに祐樹で、だけど迫りくる快感は一つではなかった。
舌を絡ませ深いキスを交わしている最中に、まるでもう一つの舌が彼女の秘裂を舐めまわしている感覚。
「だ、れ? 誰かいる、の祐樹くん……やあ、あん、あふ」
「……誰って僕一人だよ?」
「え? だ、だってこれって……あ、ああ……そんなにしちゃったらまた────くぅんっ!?」
敏感になった秘部を執拗に攻められまたもや達してしまう。その時、目元を覆っていた布の結び目が解けてはらりと脇に落ちていく。
視界が晴れて一瞬目を覆う友奈であったが、すぐにその正体をその瞳でとらえることになった。
「……ふぇっ?」
友奈は目を丸くする。信じられないものを見るかのような……そんな表情の先には祐樹と───
「───高嶋、さん」
「ぐ、ぐんちゃん!?」
口元を友奈の愛液で濡らした郡千景の姿がそこにあった。
股の間に千景は顔をうずめ、友奈のアソコを愛撫していたのだ。快楽の正体を知った友奈の顔はまるで沸騰したかのように赤くなる。
そんな友奈の知らない表情を視た千景は戸惑いながらも目の前の少女と同じように色情に染まっていた。
「祐樹くん! なんでぐんちゃんがここにいるの……ぐんちゃんもなんでこんな───」
「それはね友奈。僕が千景に頼んだんだ……三人でキモチよくなろうって」
「そ、そうなの?」
祐樹の言葉を聞いて千景の方を見る。彼女は目を逸らしながらも小さく頷いてみせた。
「……ええ、祐樹君の言う通りよ高嶋さん。それに私も高嶋さんを気持ちよくさせたいと思ってた、から……んっ」
「ぐ、ぐんちゃ……んっ!!?」
「──いっぱいキモチよくさせてあげるよ…………二人とも」
千景が友奈の口元を塞ぎ、行為に没頭している横で祐樹はにやりと笑みを浮かべていた───。