勇者たちをもっとイチャイチャさせたい! 作:紅氷(しょうが味)
薄暗い部屋は窓から差し込む月明かりによって照らされていた。
その中で動く三つの影。密接に絡み合い、また色情に濡れられた声色をそれぞれが発して場の雰囲気は何とも言えない妖艶さを生み出していた。
「ちゅ、んぶ──じゅぶ、じゅぼ……ぐむっ」
「あ…っ。いいよ、友奈……そこ、気持ちいい。んっ…」
「祐樹くん……ん、ちゅ。れう……は、あ」
祐樹は服を全て脱いで、大の字でベットに寝転んでいる。股間には友奈が彼の男根を咥えて奉仕し、上半身には千景が跨ってキスをしていた。
先ほどを含めて、何度も達した友奈は冷めない情欲に突き動かされるように行為に没頭している。
自分の痴態を千景に見られて、更には千景自身も友奈に気持ちよくなってもらいたくて自ら率先して行為に及んでる姿にさえ、こうして煽るように興奮値が上がってしまう。
舐め吸い取るように、淫靡な水音を引き立たせて彼の耳に届かせていく。それは自身にさえ作用して秘裂から愛液が垂れてしまう。
「千景……んぶ、ちゅむ。れる」
「んっ、ふ……じゅ。んぅ」
友奈に奉仕してもらっている最中、祐樹は千景と深くキスをする。
間に彼女が居てくれたおかげでいくらか思考を取り戻した彼は少しだけ反省していた。
(いくら我を失っていたからとはいえ、千景に悪いことしたかな)
お互い男女の営みはあれど、こうして複数人でことに及ぶことは千景はどう思っているのだろうか。
いくら親しい関係だからといって少々強引過ぎたか。
申し訳なさ半分、しかしこうして交わる事ができる嬉しさ半分とどうしようもない男の性が現れていた。
「…ちゅぱ。ねえ、祐樹くん」
「なにかな?」
「別に私はその……高嶋さんとなら大丈夫よ」
「…もしかして顔に出てた?」
「うん。あなた結構分かりやすい時があるから」
恥ずかしそうに頰を染める千景。そんな姿が現実世界に居た頃の彼女と重なって愛しさがこみ上げてくる。
そっと彼女の頰に手を這わせ、サラリとした黒髪を彼女の耳にかける。
そして露わになったその耳に顔を近づけて唇で咥えた。
「ひゃ!? んん……ちょ、ちょっと祐樹くん!」
「んー? にゃに、ちかげ?」
「あ、ん……耳元で声を出されると感じちゃう…ひ、ぅ」
ゾクゾクといった感じで千景が小さく震える。あんまり慣れない快楽なのか身をよじって耐えている様子。
「なん、で…そんな耳ばっかり……ん」
「告白した時も言ったけれど、キミの全部を愛するって…ん、言ったからね」
「ぁ、
「キミにとってはそうなんだろうけど、僕にとって全部が千景だからさ。好きにならせてよ、キミのすべてを」
「…バカ」
消え入りそうな声で彼女は言った。
「ぐっ……カッコつけたところでごめ、ん……千景っ、友奈…出るっ!!」
「んん!? ちゅ、むー!」
びゅるる────! 先ほどからいい雰囲気で会話をしていたが、その間にも友奈の口淫は続いていたのだ。
ほんの少し気を緩めた瞬間に射精感が込み上げてきて堪らず吐き出してしまった。
友奈は目を閉じて咥えたまま、祐樹の白濁液を受け止める。
「…っ、は」
「…色々と台無しね。まぁ、そういうところもあなたらしいけども」
「あ、あはは。ごめん千景」
「いいわよ謝らなくて──ん? どうしたの高嶋さ──!?」
ちょいちょいと千景の肩に指で触れた友奈が取った次の行動に千景は目を見開いた。
彼女の顔が間近にあったのだ。それだけでも千景は驚くのに、あろうことか友奈はその唇を自分のものも重ね合わせていたのだ。
「じゅる。ふっ、れう……ちゅ。んむ」
「ふぁ!? まっへ……じゅむ。たかひまひゃ……んぶ!」
舌を割り込ませて彼女の含んでいた精液と共に口内で混ぜ合わせていく。
千景は驚きと、快楽と、雄の匂いで頭がどうにかなってしまいそうだった。
「はぅ……ふー…れぁ♪」
両手を重ねながら始まったディープキスも終わりは友奈からであった。
お互いの唇を離していくと、透明な銀糸ではなく白い濁った白糸が
友奈は口端から垂れる白液を指で掬い取って、これ見よがしに見せつけながら舐めとっていく。
千景はぴくぴくと小刻みに身体を震わせ余韻に浸っていた。口は半開きのまま薄っすらと目尻に涙を溜めているその姿は淫らと表現するには十分過ぎる光景であった。
そうしていると、友奈が口を開く。
「ぐんちゃん。わたしも二人の仲間に入れて欲しいな。わたしもぐんちゃんのこと大好きだから。もっともーっと好きになっていきたいんだ♪」
「た…高嶋さん」
「祐樹くんもいいでしょ?」
友奈が千景を抱きしめながら祐樹に問いかける。
「もちろん。この世界でもまた昔みたいに三人で仲良くやっていこう。千景、キミはもう……
「……ぅ、ぁ」
千景の背中から抱擁していく。必然的に友奈も同じように抱きしめる形となって、その間にいる千景は二人から抱きしめられていることになった。
三人が一糸まとわぬ姿で抱きしめ合い、それぞれがそれぞれの温もり、熱を直に感じ取る事ができる。
千景はそんな大量の『熱』に耐えきれるはずもなかった。
「う、うぅ……ぐす」
「あ、あれ? ぐんちゃん泣いちゃった?!」
「あー、友奈が千景泣かした〜」
「わ、わたしのせい!? 」
塞きとめるものもなく、溢れてきてしまう千景の涙。友奈の肩に顔を埋めて嗚咽を漏らす彼女を見て慌てる友奈と、そんな友奈をからかう祐樹。
「ぐんちゃん泣かないでー。よしよし…祐樹くんが乱暴したから痛かったんだよねーもう大丈夫だよ」
「むっ、僕はキミたちにそんなことしないぞ! 友奈こそ、さっきのキスが強引すぎたんじゃないのか? ビックリしちゃったんだよきっと」
「そ、そんなことないもん!」
「…ぷ。ふっくく……あはは」
二人のやり取りを見て千景は思わずくつくつと笑ってしまう。
どうして笑ってしまったのか彼女自身にも理解できなかったけれど、まるで憑き物が完全に落ちたかのように感じた。
涙が溢れたままなのに、悲しい顔ではなく笑っている。そんな眩しい表情に祐樹と友奈は顔を見合わせてこちらも笑い合った。
◇
しゅち、しゅちと音を立てて祐樹と千景はお互いの性器を擦りつけ合う。
千景は仰向けに寝転び、その頭を友奈が膝枕で支えている状態だ。友奈は慈しむように千景の髪を撫でながら彼女を見下ろしていた。
祐樹はそんな千景の開いた股の間に身体を割り込ませて行為に及んでいる。
「ふっ、ん……ぁ、やん。はっ──恥ずかしいわ」
腕で口元を隠し小さく喘ぎながら視線をあちらこちらに泳がせている。
自分のあられもない姿を二人に視られている。まるで自身の外も内も全て曝け出されているような錯覚に見舞われると同時に、そんな状態の自分に興奮を覚えてしまっていた。
「
「う、うん……っ、あ、やぁ。はぁん……ゆうきくんのが……きてる」
「わぁー。こうやってシてるところ見るの初めてだよ」
つぷぷ────。千景の秘裂に祐樹の肉棒が押し広げていく。十分に潤んだ千景の肉壷は彼を向かい入れるように抵抗なく咥えこんでいった。
くちゅり、と一際耳に届く淫音とともに千景は途切れ途切れに息を吐き出す。あっけなく、祐樹の一物は千景の全てを埋めていた。
「ぐんちゃんとっても綺麗な
「や、あぁ……見ないで高嶋さん! あ”っ!?」
「千景……ちかげっ!」
彼女の太ももを掴んで祐樹はピストンを始める。ぱちゅ、ぱちゅとリズムよく繰り出される行為に千景は我を忘れて強く喘いだ。
「だめッ! あ、は──やぁ、ん” 激しい……ッ! ああ、んん……!?」
「ふ、ぅ……ぐっ。千景の
「そんな、ことを……あん! やあぁ、説明しないでいいからぁ……っ」
「ぐんちゃん気持ちよさそうー…」
友奈の手を握り、千景と祐樹は獣のように求めあっている。至近距離で行為を見ている友奈にとってはバクバクと心臓の鼓動が早く脈打ってしまう。
息も徐々に荒くなっていき、秘部の奥が疼き始めた。
「ぐんちゃん……ちゅる。じゅぷ」
「ひぁあ!? だめぇ……たかしま、さん! 胸、そんな吸っちゃ──はぁぁあん?!」
「ふふ♪ ぐんちゃんここが弱いんだね」
コリコリと舌の上で転がす乳丘を友奈は愉しむ。千景は全身から快楽が止めどなく襲い、もうなにがなんだか分からない状態になっていた。
長い艶のある黒髪をベットの上で乱れさせ、雄の象徴を千景は受け入れる。
けれどその一杯いっぱいの中で友奈による愛撫が決め手となって千景は達してしまった。
びくびく、と身体を強く痙攣させ空気を求めるように口を開閉していた。
だが、まだ祐樹は達していない。絶頂の波が引かぬうちに祐樹は肉棒を彼女の膣壁に擦りつける。
「ひ、あぁあ……イって──ひってるからぁ……お”っ!?」
「千景────
「ダメダメダメッ! いま、出されたら私ぃ────!!?」
彼女の制止も聞かずに祐樹は腰の動きを速めて一気に射精感が昇りつめてくる。彼はそれに抗うことなく、全力で彼女の膣へ吐き出した。
びゅるる、びゅく────。 まるで壊れた蛇口のように射精される精液の量は千景の許容量を軽く超えていく。
「あちゅい……あぁぁ……すごい、あつ、いわ」
接合部の隙間から溢れ、それでもなお止まることのない精液を打ち付けられて千景は再び女としての悦びと絶頂を迎えた。
いつまでも続くかのような射精も程なく終わり、祐樹はゆっくりと膣から男根を抜き出す。
「ひゃう……はぁー……はーー…」
「いっぱい出たね祐樹くん。ぐんちゃん疲れちゃった?」
「ゆうきくんが激しくするから、よ……」
「……千景の
「ふふ。そんなことないよ。ぐんちゃん、とっても幸せそうな顔してる」
「……恥ずかしい。あまりまじまじと見ないで高嶋さん」
「あはは。ごめんごめん」
「それに────今度は高嶋さん、でしょ?」
「へっ!?」
肩で息を整えながら、ベットの上で千景は彼女を見上げる。千景の一言に友奈は声を裏返して反応を返していた。
「わ、わたしは満足したからいいよー。祐樹くんも何回も出して疲れちゃったでしょ?」
なぜか急に言い訳を始める彼女に、祐樹と千景はお互いに顔を見合わせて友奈を見やる。
「僕はまだまだイケるよ友奈」
「だそうよ高嶋さん。それに……元はと言えば高嶋さんが始めたことよ?」
「ぐ、ぐんちゃん? 祐樹くんもそんな────ゃ」
いつの間にか祐樹に背後をとられて押さえつけられる。その際に背中にあたる怒張の硬さといったらまだまだイケるアピールが凄かった。
千景もまだ完全に復活をしていないので、這うようにして友奈に近づく。
「ひゃん!? ぐ、ぐんちゃん!」
「ふふ、高嶋さんのここ。ぐちょぐちょよ? 物欲しそうにヒクヒクしてるわ♪」
「ならいっぱい愛してあげないとな。友奈、僕と千景の愛を受け取って欲しい」
「お、おっぱい触っちゃ────やぁん、ぐんちゃんそんなとこダメだよぉー……」
「可愛いわ高嶋さん。本当に────」
その後、一室から響く嬌声は朝方まで続いたそうな────?
「……ふーん? そういうコト」
三人が密接に交じり合っている最中の刻。闇に紛れたその空間で一人の声が虚空に響いていた。
誰もその存在には気が付いていない。闇の中に居る人物は口角を三日月に広げて部屋の中で情事に及んでいる彼らを眺めていた。
「なるほど。近頃のあの子たちの猛威はこういうことだったかー。ふーん……へぇー」
一人ぶつぶつと呟いてなにやら納得している様子を見せる。
「神樹様も粋な計らいをしてくれるね。ならうまく利用させてもらうとしましょう」
よっ、と座っていた木から飛び退くと学校の屋上に着地する。
そうしてその者は夜空を見上げた。
「────また会えて嬉しいよ。祐クン♪」
その笑顔の意味は何を指しているのか……かの者にしかわからない。