Organize The Fleets.5 休日の、朝の洗い場
「し、司令官、あんまり触らないで。ちょっと、脱ぎづらい……」
すこし嫌がるそぶりを見せる長良。
(そういや、イったあと触られるのは刺激が強くてつらい、とか言ってっけ)
言われて提督は、背筋や脇腹を撫でるのをやめる。
かわりに、スポーツブラの背中のホックをはずしてやった。
「……ありがと」
もぞもぞと、ブルマや残りの下着を脱ぎはじめる。
(女の子が脱ぐってのは、どんなシチュエーションでもイイもんだなぁ……)
触られてつらいなら、視線で愛でてやるのが最適だろう、などとニヤついてると。
「――これが、男の人の、提督の、精子……。」
提督の左腕にくびれを抱きすくめられたまま、鬼怒はみずからの腹にぶちまけられた白濁をつついていた。
粘度の高い精液は、鬼怒のへそまわりにへばりついたまま。
彼女の指でつつかれてようやく、垂れ落ちようとしていた。
「これが、女の子の、鬼怒の、お腹で……」
額にうっすらと汗をうかべ、全体的にうすい赤面で、鬼怒はそれを、指ですくってみる。
人差し指と親指のあいだで、びろ~んとのびる子種汁。
指を開ききる直前で、やっと切れた。
(あれ?、鬼怒は明るいところで精液を見たことなかったっけ?)
提督は記憶をさぐる。
夜に寝室で、あるいはシャワーを浴びながら、というのがほとんどだったように思えた。
「これが、いつも、鬼怒の
受精。着床。妊娠。
そんな想像をしているのだろう。
首から上が見る見る紅潮していき、最後はかるく、ひくついた。
「っ、」
間違いなく無意識だろう、彼女の右手は提督の背を強く握り締める。
やがて。
精液をもてあそんでいた左手は、へそまわりのそれをお腹ぜんたいに撫でのばしていく。
目尻にかすかに涙が光るが、その表情はとても穏やかで、包容力さえ感じさせた。
「……て、いとく……」
「おっと」
肢体から力が抜ける鬼怒を、提督は支えてやった。
「――想像だけで絶頂するなんて、鬼怒もけっこう初心なままじゃない。かわいい♪」
全裸になり、本来の元気を取り戻した長良が、鬼怒をからかう。
「ぜ、絶頂なんて――」
鬼怒はあせって、自力で立った。
「――絶頂なんて、してないもんっ! ちょ、ちょっとだけ、幸せな気分になっただけだもんっ!!」
「そういう、少しむきになるところも、かわいいよねっ」
「む、むきにもなってないもんっ!」
図星なのか、半分涙目で姉をにらむ鬼怒。
「じゃあ、鬼怒。あなたに初心なままなところがあること、証明してあげる♪ ――提督?」
「ん?」
「あれやってあげてよ、あれ♪」
「あれ?」
影に隠れるようにする鬼怒を横目に、提督は考え込む。
が、すぐに思い出した。
「わかった」
長良に返事して、提督は動いた。
鬼怒を壁際につれていき、その背をもたれさせ。
顔の横に、強めに手をつく。
片手で、鬼怒の愛らしいあごを持ち上げ。
「――とても綺麗だよ、鬼怒」
鼻と鼻がくっつきそうな距離で告げる。
「そっ、なっ、……うぅ……ぷしゅぅぅ……」
いっぱいいっぱいな表情が、瞬時に真っ赤に。
いわゆる、壁ドンだった。
「ほらほら、やっぱり、初心でかわいいじゃない♪」
本質的に真面目な長良が、してやったり、の笑顔。
性的に煽られた借りを返した、とでも言いたげだった。
「ん~っ、身体が軽くなった気分だわ。提督、鬼怒。はやくお風呂入りましょ」
うながして、長良は先に行こうとする。
「……そういうところも、俺は好きだから、な」
うつむく鬼怒の額にキスして、いっしょに長良につづいた。
提督私室の浴室は、けっこう広い。
湯船は10人がゆったり入れるほどで、洗場も6つある。
鎮守府内部の官舎ゆえ、緊急時には複数人で常時使えるような仕様だった。
一般家屋は、ときに軍事的に徴用されたり占拠されたりするのも、また当然なのだ。
(しかしまあ、こんな建前、よく通ったよな)
提督はいまでも時々、そう思う。
正式に司令官に着任して以降、この鎮守府が本格的な襲撃にさらされたことは、まったく無かったのだから。
この群島全体でいうなら、小規模な空襲を受けたことならある。
だがそれも、目標が実艦の軍港だったり、空軍基地の滑走路だったり、軍需工場だったりで、その被害も一週間もあれば復旧するていどがせいぜいだった。
鎮守府だけでみれば、提督の着任直前のものが最大の被害といえた。
だから、他の入浴施設が使えなくなるとか、負傷者が極端に増えるとかいう非常事態や緊急事態も皆無で。
なのでこの浴室は、提督と艦娘たちが絆や愛を深めあい確かめあうのに使われるのが、もっぱらだった。
「おおーう、提督おはよう。朝っぱらからやるねぇ」
風呂場全体に響く、湯船からのあいさつ。
その声に、もうひとりもこちらに気付く。
「あ、おはようございます、提督。勝手ですが、お風呂いただいております」
こちらはカランの前で、ぺこりと頭を下げた。
加古と古鷹だった。
鎮守府の官舎、その提督私室区域は、法的に一般家屋あつかい。
それでも、一般家屋と違って、鍵のかかる玄関があるわけでもないので、関係者であれば誰でもほぼ自由に出入りできるのだった。
「お前たち、いつの間に……?」
右に長良、左に鬼怒、それぞれの肩に腕をまわした状態で、提督は問うた。
「ふあぁ~あ、けっこう前。日の出前から、かなぁ?」
あくび混じりに答える加古。
「夜中にさ、湯船に浸かりたくなって、けど艦娘兵舎のは、もう終わってたから……くぁ」
また、あくびで途切れる加古の返答。
個別の居室にはシャワーこそついているが、スペースの都合上、湯船は無かった。
艦娘兵舎の共同浴場は、出撃してる艦隊がいるときはボイラーは基本的につけっぱなしで、24時間入浴できるようになっている。損傷したり負傷したりする艦娘がいつ帰ってきてもいいようにするためだ。
だがいまは、鎮守府全体がちょっと長めの休暇中。だから、深夜は風呂のボイラーの火が落とされていた。
「そうです。それで、加古、またお風呂で眠っちゃったりしないよう、私もいっしょに来たんです」
立ち上がり、タオルで前を隠しながら、古鷹も答える。
いつもいつも眠たそうにしてる加古は、風呂場で眠ってしまうことも時々あった。
「そうか。なら、仕方ないな」
洗場に進む提督らの前で、古鷹が風呂いすやら洗面器やらを用意していく。
胸から太ももまでが隠されているゆえ、背中や腕、腰つきといった、濡れた肌がえがく丸みをおびたしなやかさが、色っぽい。
提督は、左胸の痕跡に、うずきを覚えた。
「んーー提督ぅ、どうしたの? ひょっとして、あんまり気持ちよくない?」
肩口のうしろから、鬼怒がのぞきこむように問うてきた。
「そんなことないわよね、司令官♪ あんなに出したのに、もう硬くなってるし」
反対側の耳元で、長良がささやく。
ふたりとも、泡まみれで提督に密着している。
できるだけ手を使わずに、胸で洗うよう、提督は命じていた。
長良も鬼怒も、素直に従い。
石鹸を惜しみなく使って盛大に泡立て、長良は前から、鬼怒は後ろから提督をはさみこんだ。
「ああ。もう少し、続けてくれ」
単に触れてでさえすべすべの肌。
それが泡にまみれて、さらに潤滑する。
泡と牝肌、その向こうにある牝脂の柔らかさ。
C寄りのBカップな長良、B寄りのCカップな鬼怒。
ときおり擦れるしこりは、乳首だろう。白い泡に隠れて見えないが、ふたりとも尖っているに違いない。
一介の牡たる提督にとって、そういう牝肉はどこまでも甘美で。
「きゃ」
「こひぇ」
長良の背やくびれを撫でたり、鬼怒のふくらはぎを揉んだりと、思わず手が動いてしまう。
そんなふざけ合いのかたわら、重巡がひざまずいている。
古鷹は古鷹で、命じられたわけでもないのに、自主的に提督の足を洗っている。両手に泡立てた石鹸で、足の指の間まで、しっかりと丹念に、だが強くなりすぎないよう、確実に洗っていく。
(艦娘に、いや、女の子に身体を洗ってもらうのは、やっぱり癒されるなぁ……)
そんなふうに
「提督、いつもは先に、頭を洗うんじゃなかったか?」
「……あ」
間抜けな声が漏れてしまう。
「――それと、おひげとかも、そうでしたよね?」
今度は古鷹だ。
頭を洗い、髭を剃り、身体を洗う。
これが提督の、いつもの入浴手順だった。
だが今日は、長良鬼怒との淫戯や、古鷹加古との期待で、忘れてしまっていた。
(今さら面倒だしなぁ。……さて、どうするか……?)
「――あら、提督? 入ってらしたんですか?」
「どうしたの、姉さま? ……なぁんだ、提督か」
扶桑と山城だった。
ふたりとも、グラマラスな肢体、その前をタオルで隠している。
扶桑は、長い髪をタオルでまとめていた。
「あたしたちがいるのに入ってくるとか、扶桑さんたちも積極的だねぇ」
加古が茶化す。
「何言ってるのよ。提督がいたら入るわけないでしょ」
山城が反論。
「でも、脱衣所に提督の衣類はありませんよ? だから、提督はいらっしゃらないと思ったのですが」
とは扶桑。
「あ、それ、鬼怒が隠しちゃった♪ だって提督、長良姉さんばっかり構うんだもの」
てへぺろする軽巡。
実際、それで提督は、古鷹加古の衣類に気付かなかったのだから、人のことは言えない。
「それはそうと、扶桑さんたちは?」
加古が問う。
「はい。夜はまだ冷えるので、厚めの毛布を使ったら寝汗がひどくて目覚めてしまいました。それで朝にシャワーを使おうとしたら、お湯が出ないので……」
「……ああ、なるほど……」
納得してしまう提督だった。
不幸体質と言われる扶桑型姉妹。
だがそれは、けっして彼女ら自身が望んだものではない。
だから、扶桑山城のふたりには、「不幸」とか「不運」とかを言わない、という配慮をしている提督だった。
「――はくちゅっ」
「――ひぇぷふぃっ」
長良と鬼怒が、かわいらしいくしゃみ。
「扶桑、山城。戸を閉めて、はやく入ってこい。長良も鬼怒も、身体が冷えないうちに、湯につかれ」
提督は命ずるが、
「だから、提督が――」
「山城」
妹の抵抗をさえぎる姉。
「この様子だと、提督はまだまだあがりませんよ? それに、戦力強化の好機は、逃すべきではありません。こういう運気の私たちならば、なおさらです」
山城をさとす扶桑。
状況を把握したうえで、なおかつ自らのことも理解して、事態に向き合おうとする。
(孫子のあの言葉、扶桑はちゃんと身についているようだな)
提督は、扶桑のそういう心意気を、好ましく思っていた。
「扶桑姉さまが、そういうなら……」
山城はしぶしぶながらも従った。
かけ湯して、湯船に入るふたりを見ながら、
「――加古。頭、洗ってくれ。古鷹は、
重巡姉妹に新たな指示を出した。
「りょーかぁい」
「わかりました」
ほがらかな、あるいは素直な返事で、ふたりは動きだした。
「――提督の髪の毛ってさ、かなり太いよね」
提督の頭をわしゃわしゃと洗いながら、加古がつぶやく。
「そうか?」
「うん。艦娘でここまで太いのはいないから」
特に根拠があるわけではないが、提督は思ったことを口にしてみる。
「きっと、男性ホルモンが活発化してるのだろうな」
ちょっと長めの休日は、射精につぐ射精の日々だった。
提督の性的な要素が戦略と深く関わると判明して以降、毎日5回は精液を放っていた。もちろんその都度に、さまざまな女性ホルモンを体内に取り込んでいる。
「そのせいか、最近の俺、胸毛も生えてきてないか?」
「ええ、そういうもんなの?」
「古鷹、ちょっと見てくれ」
はい、と返事して、提督の胸板を凝視する。
「――たしかに、2、3本、生えてますね。あ、これもそうなら4本ですかね」
古鷹の報告に、提督はつぶやく。
「着任したときは、全然無かったんだけどなぁ」
(体毛に関するホルモンも、活性化してるのかな?)
「どうしましょう提督。これも、剃っちゃいますか?」
カミソリ役になることの多い古鷹が、真剣に問うてくる。
「……うーん、そうだなぁ」
あるにはあるで、男らしくていいんじゃないか、とは思う。
が、それが彼女たちにとってはどうなのか、そこがわからない。
「お前たちは、どう思う?」
「あってもいいんじゃない?」とは長良。
「えー、ない方がいいよー」とは鬼怒。
「私は、どちらでもいいです」とは古鷹。
「あたしゃ、よくわかんないや」とは加古。
「そんなの、知りませんよ」とは山城。
で、扶桑は、
「有りか無しかより、どんなかたちに生えそろうか、それが肝要かと」
しっかりした意見だった。
言われてみれば、そうだ。
要は、見え方なのだ。
自然ときれいになるならよし。ならないなら、不要な部分を剃ればいいわけだし、都合が悪いなら全部剃ってしまえばいい。
(結局は、髯と同じかぁ)
提督が得心していると、
「でも一応、今夜のイベントで、皆さんに聞いてみるのも、いいかもしれませんね」
扶桑が付け足してくる。
「……それが最適だろうな」
(やっぱり扶桑、場をまとめるのが上手だな。恒常的に艦隊旗艦を任せてみるのもいいか?)
などと思っていると、いきなりシャワーを浴びせられた。
「ぶっ!?」
「はいっ、シャンプーおーわりー! きれーになったよ提督♪」
加古が無造作にシャワーを当ててくる。
「ぷはっ! もうすこし丁寧にやってくれ、いきなり顔にかかったぞ」
「あははは、ごめんごめん」
「もう、加古ったら。……では提督、胸の体毛は、とりあえずこのままでよろしいでしょうか?」
「ああ、しばらく様子をみよう」
「わかりました。では、そろそろひげ剃りを始めたいのですが」
カミソリを用意する古鷹。石鹸を、泡立てはじめる。
と、加古が背中に密着してきた。
「提督ぅ、ちょっとこうしてていい? 提督の背中、なんか安心するんだ」
肩に顎を乗せてくる。
「……カミソリには、十分気をつけるんだぞ?」
わかってるって、なニコニコ笑みを横目に、古鷹に合図。
「はじめますね」
頬に、顎に、鼻の下に、泡をぬりつけてくる古鷹。
真剣な表情で、カミソリをあててくる。
――しょりしょり。
古鷹の繊細な指先が、何度も何度も顔をなでていく。
心地よさで目をつむるが、開けてみればすぐそばに古鷹の顔。
美人というよりは可愛らしい顔立ち。何より、左右で瞳の色がちがうオッドアイが、提督をドキリとさせるのだ。
(……美しいな……)
「失礼しますね」
言ってゆっくりと、温めのシャワーをかけてくる。
終わったらしい。
熱いタオルで、お湯の雫をぬぐわれる。
「腋の下は、いかがなさいますか?」
「たのむ。――扶桑、山城」
湯船の戦艦姉妹を呼ぶ。
振り向いたふたりに、
「肘掛け」
短く告げた。
――しょりしょり、しょりしょり。
古鷹が、提督の体にカミソリを走らせている。
ひげ剃りに使ったのとは別の、腋下専用のカミソリだ。
「腕をうえに、お願いします」
古鷹の指示に、素直に応じる提督。
で、古鷹の左右には、戦艦姉妹。
その巨乳を自らの手で寄せ、捧げるよう持ち上げている。
提督の手首は、その肉の肘掛けにあった。
反対側の腕は、前に出されているのがいつも。
それでは腕が疲れるので、カミソリ役とは別の艦娘がいるときは、そうさせていたのだった。
扶桑も山城も、どちらも実に女性らしいグラマラスなスタイルで、その乳房は十分に巨乳といえた。
(扶桑……はEだな。山城……もE、いや、Fカップか?)
見た目と触れた感触で、おっぱいの大きさを勝手に想像する提督。
左手で扶桑の、乳輪のまわりを軽くこする。
「ぁん、提督、お戯れを……」
実に色っぽい反応。
「そうよ提督、姉さまに悪戯は――やだ」
山城のは、乳首をつまんでやった。
「終わりました提督」
「ご苦労。引き続き、たのむ」
「はい」
ふたたびカミソリを持ち替える古鷹。
石鹸の泡は、股間に塗られる。
「加古、気をつけてね?」
古鷹が念を押すが、返事がない。
「……ああ、寝ちゃってら」
気付けば、加古はまぶたを閉じ、かすかな寝息をたてている。
「提督の背中、包み込まれるくらい雄大ですから」
古鷹がほほえむ。
「それは、悪い気はしないな、うん」
照れたつもりはない提督だが、巨砲身はぴくりと反応した。
「くす、それでは……」
「おう」
陰毛の処理をはじめる古鷹。
肉竿の付け根、その上側の部分だけ残し、ほかはすべて剃り落とす。
陰茎のも陰嚢のも、皮膚をつっぱりしわをのばし、余計な毛は1本も残さない。
(そういや以前は、フェラチオさせながら、だったなぁ)
だがそれは、すぐに禁止されるようになった。
口唇奉仕の快感で、肉棒が不随意に動いてしまい、それゆえカミソリで傷ついてしまったことがある。
傷は陰茎の根本で、深さも皮一枚、ちょっと血がにじんだが、1日で完治するレベルだった。
だがそのカミソリ役の艦娘は、妖精さんにこっぴどく叱責された。
妖精さんにとっては、貴重な戦力強化の源泉が、一歩間違えば永久に失われることになりかねないからだ。
提督も、傷じたいは何でもなかったが、男性機能喪失、と言われば
さらに、傷口が完全にふさがるまで交接禁止、と言われて、へこんだ記憶がある。
挿入はだめだが、口唇奉仕は問題ない、とされたので、飲ませまくって性欲は解消できてはいたが。
以降、陰毛処理中はフェラも性的刺激も禁止、となった。
「終わりましたよ、提督」
股間にシャワーを向けながら、古鷹が報告する。
おう、と応じた提督は彼女を抱き寄せて、その唇にキス。
「ありがとうな古鷹」
扶桑はやさしく、山城は強引に抱き寄せ、
「扶桑、山城。ご苦労だった」
やはり、順番にキスしてやった。
「起きなさい加古。もう終わったわよ」
「むにゃ~~、ねむにゃむ……」
提督の背にしなだれかかったまま、加古はまだ夢の中。
「仕方ないな。――よっと」
素早く振り向き、くずおれる前に抱きすくめる。
キスして、その唇を噛んでやった。
「――いてっ。……提督何するんだよ」
「髪洗いのねぎらいと、目覚ましさ」
加古の覚醒を確認して、提督は立ち上がる。
「ちょっと湯につかるか」
とてもさっぱりした気分で、湯船のふちをまたいだ。