※この作品はR-18です。

戦友の艦隊   作:龍胆龍義

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Organize The Fleets.7 休日の朝食

Organize The Fleets.7 休日の朝食

 

 官舎にもどった提督は、自転車をかたづける。

 私室区域にはいると、エプロン姿の軽巡艦娘が出迎えてくれた。

 

「おはようございます、提督。そろそろお米も炊きあがるので、朝ごはんにしましょ」

 

 阿賀野型2番艦、能代だ。

 

「おはよう、能代。阿賀野も、起きてるのか?」

 

 脱いだ制帽をわたす。

 

「いえ、阿賀野姉ぇはまだ寝てます。起こしてきましょうか?」

 

 制帽を受け取り、帽子掛けにかける能代。

 

「いや、別に構わないさ。この戦時下、長期休暇なんてまず無いから、たまには朝寝させてやってもいいだろうよ」

 

 詰め襟の制服も、能代がうしろから脱がすのを手伝ってくれる。

 そのまま、ハンガーに。

 

「そうですね、たまにはいいですか」

 

 提督も、ワイシャツのボタンをいくつかはずして、楽にする。

 

「今朝の新聞、ちゃぶ台の横にありますから」

 

 言って能代は、厨房にもどっていく。

 

「おう」

 

 ごはん茶碗が左、味噌汁茶碗が右、その前に箸置きと箸。

 ふたつの茶碗を伏せる、基本的な作法どおりの置き方。

 

 そんなちゃぶ台の前の座布団に、提督はどっかと腰をおろす。

 

 かたわらの新聞をとり、広げる。

 

 

(……やっぱり、世界的に戦況はよくないなぁ……)

 

 軽く目を通して、提督は溜め息。

 

(ったく、スターリンのアホが。さっさと異棲物の脅威を認めて、協力しろっての。

 「共産圏には深海棲艦もその地上種もいない」なんてウソ、偵察機でも難民の証言でも、とっくの昔にばれてんだよ)

 

 新聞のページをめくる。

 

(……ありゃりゃ。ポーランドとリトアニア、とうとうドイツ軍の駐留を認めちゃったかぁ。ってことは、ラトビアとエストニアもいずれこれに追随するだろ。フィンランドは以前からドイツ軍がいるし……。ソ連の対独開戦の可能性、また高まってしまったな……)

 

 

 

「ごはんの用意、できましたよ」

 

 考えこんでいた提督は、紙面から顔を上げる。

 

「提督。食事のときは、楽しくすごしましょう?」

 

 不安げにのぞきこんでくる能代。

 

「そんなに、むずかしい顔をしていたか?」

 

「はい。

 提督の真剣な思案顔は、能代その……、格好良くて、素敵だと……ごにょごにょ……」

 

「ん?」

 

 よく聞き取れない。

 

「……そう思うのですけど。

 ときどき、強い怒りみたいなのも感じて、怖くなるんです……」

 

「そうか……」

 

 指揮官としては、感情がおもてに出るのは、あまりいいこととはいえない。

 もちろん、提督の怒りが奈辺にあるのかは、艦娘も妖精さんも、理解しているのだが。

 

「……そうだな。

 いまは、朝飯を楽しもうか」

 

 新聞をたたんで、ちゃぶ台の下、目に付かないところへしまう。

 

「はい!

 お(ひつ)とおなべ、持ってきますね♪」

 

 はずむ声で立ち上がるエプロン能代。

 

 ちゃぶ台の上にはもう、料理がならんでいた。

 

 鯨肉とおからのハンバーグ。焼き鮭。目玉焼き。かまぼこ。人参と白菜のお新香。

 これらは提督と能代の2人分。

 取り分けのおかずは、ハゼの唐揚げ。ひじきと薩摩揚げの煮付け。小松菜のおひたし。赤カブ白カブとその葉っぱの塩漬け。きゅうりとタコの酢の物。ナスの漬け物。たくあん漬け。

 ごはん用に、焼き海苔と生卵。

 

 味噌汁の鍋を持ってきた能代は、つぎにお櫃と、ご飯を盛った小皿を持ってくる。

 

 小皿は、となりの部屋の神棚に捧げてきた。

 神棚には、炊きあがりの釜を開けてすぐのごはんを捧げるのが、中ノ鳥島の習慣だった。

 

 それらを終えてはじめて、自分たちの茶碗に、ご飯や味噌汁をよそおう。

 

「……今日は、あさりか」

 

「はい、初めてつくったので、味はあまり自信ないのですけど……」

 

 能代は謙遜したが、提督は気にしなかった。

 

 着任当初はカレーしか作れなかった能代。

 が、鳳翔や間宮の助力もありこそすれ、努力してきたのは能代自身である。

 いまでは、ちょっとしたものなら一通りつくれるようになっていた。

 

(……料理がもっとも上達したのって、能代かもしれないなぁ……)

 

 ぐぐぐぐううぅぅぅぅぅ~~……。

 

 盛大に鳴り響く、提督の腹。

 

 能代はくすりと笑い、自分のは普通に、提督のは山盛りに、白飯をよそおった。

 

「さっそくですが、いただきましょう」

「お、おう」

 

 いただきます、と唱和して、箸をのばす。

 

 

 提督はしばらくの間、無言で食べつづけた。

 艦上生活してる海軍将兵はもちろん、陸軍空軍の一食よりも多い食べ物を、口に運んではしっかり噛み、きちんと呑み込んでいく。

 唐揚げのハゼのはもちろん、焼き鮭の背骨まで、がりごり噛み砕いて食べてしまう。

 

(精力つけるためにも、しっかり栄養とっておかないと、な!)

 

「あ、提督。貝殻はこちらにお願いします」

「ああ、そうだったな」

 

 言われて提督は、あさりの貝殻を、卵の殻といっしょにする。

 これは生ゴミとして捨てるのではなく、あとでニワトリの餌にするためだ。

 

(「節約、代用、再利用」、か……)

 

 今は戦時下。

 太平洋上の群島であるがゆえ、ただでさえ本土や大陸の物資は入手しづらい中ノ鳥島では、それがスローガンになっていた。

 

 節約できるところは節約し、代用できるのは代用し、さらに再利用できるなら再利用する。

 

 卵の殻や貝殻も、砕いて飼料に混ぜて、ニワトリに与えるのが、推奨されていた。

 

 だから、本来は牛肉豚肉でつくるハンバーグも、鯨肉で代用し、おからで割り増ししているのだった。

 

 ごはんも、1週間のうちに数回、麦やサツマイモなどと一緒に炊きあげる、かて飯にすることになっていた。

 

 一方で。

 

 焼き鮭の皮はむろん、背骨まで食べるのは、提督自身のこだわりである。

 

 以前、それを問われた提督は、こう答えた。

 

 鮭の背骨くらい食えないで、なにが壮士(そうし)か、と。

 

 

 順調に、おかわりを続ける提督。

 1杯目はそのまま、2杯目は焼き海苔で、3杯目は生卵で、4杯目は目玉焼きの黄身を乗せ、ごはんを平らげていく。

 2杯目のお茶が注がれた湯飲みを受け取り、代わりに5杯目のおかわり。

 

 その間、能代はどこか楽しそう嬉しそうに、ご飯をよそおい、お茶をついで。

 

 おかずも、自分用のはすべて、取り分け用のも5割から7割を、平らげる提督。

 5杯目には、最後に残った目玉焼きの切れ端をのせ、醤油をたらす。

 

 それをかっこむ提督を、能代はおだやかに見つめるのだった。

 

 

 

 ちゃぶ台の上に、食器類はもうない。

 残った取り分け用のおかずは冷蔵庫にしまわれ、空になった皿も流し台にかたづけられた。

 

 胡座(あぐら)のまま、湯飲みのお茶をすする提督。

 再度、新聞をとろうとすると、

 

「ちゃぶ台、拭いちゃいますね」

 

 と、能代が台布巾(だいふきん)を持ってくる。

 

 提督の左で、正座するように膝をついて、台布巾を持った右腕をのばす。

 

 ノースリーブな阿賀野型のセーラー服ゆえ、つるりとしてる腋の下はがら空き。

 あきらかに巨乳クラスの胸部装甲も、拭くたびにはっきりと揺れて。

 

 提督はおもむろに、能代の右太ももを掴んだ。

 

「きゃ!?」

 

 ハイソックスは左足だけなので、右の太ももは生の肌。

 かわいく驚く軽巡の声を放っておいて、提督は左手で美膚(びふ)を撫でさすり。

 

「もー、そんなに好きなんですか、能代の太もも……」

 

 怒ったように、だが恥ずかしげに、批判じみた視線を向ける能代。

 

 かるくマッサージするように、だが内ももの方にはけっして触れない。

 手つきも動きも変えず、能代の感触を味わいながら、他の阿賀野型姉妹のも思い出す。

 

「うん。阿賀野はむっちりしすぎだし、矢矧は牝脂(ひんし)がちと足りない。酒匂のは、そうだな……若々しい肌だけど、それだけ、とも言えるからな」

 

「え、もう酒匂にも手をつけられたんですか?」

 

「いや。まだキスしかしてないな。

 近々、銀の指輪をわたすつもりだから、あとはそれから、だな」

 

 

 

 長期休暇にはいるしばらく前の、ある日の夕方。

 

 鉄の指輪をわたしてコウサイカッコカリとなっていた酒匂を、提督は執務室に呼び出した。

 夕焼けのなか、銅の指輪をしめせば酒匂は、投錨徽章をささげてきた。

 コンヤクカッコカリである。

 

 その時が、提督と酒匂のファーストキス。

 

 すると酒匂は、もう一度、口づけをもとめてくる。

 応じて、再度のキス。

 またもとめてきたので、応える。

 

 というように、何度も何度も接吻をねだられ応じているうちに、提督もその気になり。

 

 執務室となりの休憩仮眠室。

 そのベッドに押し倒し、愛らしい唇を吸いながら太ももを撫でまさぐったところで、敵襲を告げるサイレンが鳴る。

 

 ふたりとも、作戦司令室や出撃待機所に向かった。

 

 

 以後、提督は他の艦娘たちとの約束や予定があり、酒匂もスケジュールが空かず、ふたりの間に肉体的な接触はなかった。

 

 

 

「もー、そんなにニヤつかないでくださいよー」

 

 能代の声で、提督は記憶からもどる。

 

「う、すまんすまん」

 

「むー。

 太もも撫でたままで謝った、ということは……提督、酒匂のことを思い出していましたね?」

 

「……」

 

 図星だから、二の句が継げない。

 だが。

 

「でも……」

 

 能代はほほえんだ。

 

「ん?」

 

「でもこれで、もうすぐになりましたね。

 阿賀野型4人全員で、提督のお世話をするの」

 

 現世での阿賀野型は、4番艦酒匂の竣工前に1番艦阿賀野が戦没しており、4隻がともに行動することは無かった。

 

 だがこの情世では、提督のもとで、4人全員での演習や出撃だけでなく、戦術的局所的な勝利をも、すでに獲得していた。

 

 艦娘の、艦艇としての活躍は十分であり、しかもそれは現在進行形でもあった。

 

 

 ならばあとは、艦娘の、女性としての役割である。

 

 面倒見のよい性格の能代は、よく阿賀野の世話をしているが。

 

(提督のお世話をするのも好き、とも言っていたよなぁ)

 

 提督と男女の関係になってから、その傾向は顕著になっているようだった。

 閨房(けいぼう)、すなわち寝室でのことも、自身が(とぎ)するだけでなく、阿賀野や矢矧を誘うこともあった。

 風呂では今朝の古鷹のように、かいがいしく奉仕してくれるのである。

 

 そこに、末の妹の酒匂を加えたい、と能代はいう。

 

 

 提督としては異存は無い、むしろ大歓迎なのだが。

 

(ひょっとして、この願いは俺よりも能代の方がつよいのか……?)

 

 

「提督」

 

「うん?」

 

「この能代だけでなく、酒匂も、もちろん阿賀野姉ぇや矢矧のことを想っていただけるのは、ほんとうに嬉しいです」

 

「ああ」

 

 向き直る軽巡。

 

「でもいま、提督が触れているのは、能代です。

 いまは能代を、能代だけを……」

 

 その右手は、提督の左腕にすがり。

 その左手は、提督の手が離れぬよう、かぶせられ。

 さらに、開き気味にした太もも、まだ触れてなかった内ももに、男の掌を導くのだった。

 

 

 

「――んむ、む、ちゅ、ちゅむ……」

 

 胡座(あぐら)のうえにのせた能代をうしろから抱きすくめ、提督はその唇と舌先を幾度もついばむ。

 裾の短いセーラー服のなかで左手は腹やくびれ、ヘソまわりをまさぐり、右手はあいかわらず太ももを撫でさする。

 敏感らしいところに触れる都度、舌の動きが止まる能代。

 

 だから提督は遠慮なく、好きなように味わう。

 

(緑茶の香りのディープキスってのも、たまにはいいな!)

 

 ふたりとも、朝食後のお茶のあと。

 その芳香が口腔内にのこっているのは当然だった。

 

「……っと」

「ん?」

「……もっと、抱きしめて……」

 

 能代の右手が、提督の頬に添えられて。

 

(ああ、もう! かわいいな!)

 

 女に求められ、提督は吸うのを強くしてやることにした。

 歯も歯茎も頬の内側もしっかりと舌を這わせ、あふれる唾液をのこらず舐めとる。

 口もとからこぼれたのも追いかけ、それもただでは戻らず、頬や鼻先にもキスしてやる。

 

 すると能代は身をよじり、なおも密着しようとしてきた。

 その尻が、股間の膨張をこすってきて。

 

 思わず提督も、さらなる欲求。

 左手は左の乳房をにぎり、右手はスカートのなかで、下着の中心部に当てる。

 

「――んぁんっ……」

 

 大きめのヒクつき。

 かまわず提督は、濡れた下着のうえから、裂け目を強くなぞってやる。

 

「――んんんっっ……」

 

 軽く達する軽巡のアクメ声は、男の口内に封じられるのだった。

 

 

 

 畳のうえに数枚、並べられた座布団に、上半身裸で横たわる能代。

 両の乳房、その頂上は彼女自身の手でおおわれている。

 だから提督は、色づく軽巡の美貌に、好きなように接吻を降らせられる。唇は当然のこと、鼻梁、頬、額からまぶた、さらには耳や首筋、鎖骨にまで。

 

「ふぁん……」

 

 愛らしい鼻声をよこに、寝乱れたおさげにも提督は顔をよせる。

 やや赤みがかった髪の毛のなか、隠されていたうなじの香しさを楽しみつつ、右手で能代の左乳房を揉みはじめる。

 

「やっぱり、おっぱいも、ですか?」

 

 両手で乳頭を伏せたまま、濡れた声色で問うてくる。

 

「当たり前だ。こんな素晴らしい美巨乳、放っておけるものか」

 

 提督は、乳房の谷間に顔をうずめる。

 かるくイッたあとゆえ、ほのかに汗ばんだ肌。そのうるおいから匂い立つ色香に、男はさらに興奮をかきたてられる。

 

 やさしく、時には強く大きく、揉み捏ねながら、提督は能代の左乳房だけを、執拗に愛撫した。

 すべやかな乳肌をなめまわし、下乳とあばらの合間に鼻先をこじいれる。

 下乳の、張っているのにやわらかい肌が、頬に心地よくて。

 

 頂上をおおう手をのけるよう、隙間からさしこんだ指で乳輪、その肌と粘膜の境目あたりをやさしく、だがしつこくな撫で回して。

 

「手、どけて?」

「や、恥ずかしい……」

 

 応じてくれない。

 やむを得ず提督は、左手で能代の左手を、首のあたりまでどかした。

 見せまいと伸びてくる軽巡の右手は、自分の頭で邪魔をする。

 

「――あっ……」

 

 能代の乳房、その頂上にあるべき突端が、ない。

 代わりに、へそのような切れ込みが、乳暈(にゅううん)にはある。

 

 いわゆる、陥没乳首だった。

 

「あ、あまり見ないで……」

 

 羞恥の言葉を気にかけず、提督はそこに口をよせる。

 

 乳輪とそのまわりの肌を舐め回し、たっぷりと唾液で濡らす。

 そして、乳暈をまるごと吸い込むよう、頬張る。

 舌先でなぞれば、皮膚の下にしこりがあるのが、すぐにわかった。

 

 思いっきり、吸い上げる。

 

「――きゃうんっ」

 

 提督の口内に、まろび出るしこり。

 それを舌先で転がすたび、能代は身をおおきくよじり。

 

「そ、そんなに、いじめないで……」

 

 が、突出はまだ完全ではないようだ。

 提督は乳房を両手で押さえ、すぼめた唇で、引っ張る。

 

「きゅふぅっ」

 

 のけぞる能代。

 

 唾液をたっぷりとまぶしてから、唇をはなす提督。

 

 E寄りのFカップの頂点には、見事な円柱形が濡れていた。

 

「――提督。もう、耐えられません」

 

 乳首の露出した左乳房も、そうでない右乳房もさらけ出して、能代は提督の首筋にすがりつく。

 

 その喉元にキスしていた提督は、スカートの中に両手をいれる。

 指先が下着に触れるよりやや早く、能代の方から腰を浮かせてきた。

 

 素早く、下着を下げる。

 黒いショーツを左足から抜かせる間、提督もベルトをはずして。

 

 

「――はい。能代、提督にお仕えいたします……」

 

 

 ずぶ濡れの裂け目に、突っ込んだ。

 

 

 

「――んくぅっ」

「お、おう……」

 

 同時にのけぞるふたり。

 

 能代の最奥まで没入させてから、提督はなかば本気でうめいた。

 

(乳首露出の有無だけで、感触の違うところがあるとは、な……!)

 

 挿入感の違いに、提督は驚いていた。

 

 

 最初は、錯覚だと思っていた。

 陥没乳首を露出させるかさせないかで、能代の膣内の感触が違うのである。

 どういう仕組みかは、わからない。

 だが確かに、同じような深さの入れ方でも、一箇所だけ、肉身への反応が違うのだ。

 

 乳首を露出させないときは、その箇所を意識することはできない。

 ほかと同じように、ヒダヒダの絡みつきも、濡れ具合も同質。

 だが露出させたときは、あきらかに提督のにすり寄ってきている。

 

 以前、能代当人にもそれとなく、ぼかすように問うてみたが、本人はまったく意識してないようで、意味ある言葉はかえってこなかった。

 

(――これも、女体の神秘、ってヤツなのか?――)

 

 すがりつき、舌を差し出すしか出来なくなってる軽巡艦娘に、提督は律動をはじめた。

 

「んんぅ、……す、すごいです、提督の巨砲身……」

 

 ひっくり返ったカエルのように両脚を広げる能代は、荒々しく揺すられながらも、愛する相手の背中に両腕をからめ、そのすべてを受け入れようとする。

 

 提督も、女の腋の下から肩へと腕をまわし、胸板で巨乳を押しつぶすかのよう、密着しながら腰を繰り出す。

 

 子宮口の手前のPスポット、すなわちポルチオ性感帯の、さらにわずかに手前。

 乳首露出による特異点を狙って、切っ先をぶつけてやる。

 

「んんんうぅぅっっ! て、提督……!」

 

 ワイシャツの背中に爪を立ててくる能代。

 

「どうした、つらいか?」

 

 膣奥の特異点をなぶる動きを変えず、提督は問うてみる。

 

「いえ、いいえ! 能代は、女として提督にお仕えする身。ぁんっ! 提督より先に、先に達するわけには、いきません……!」

 

「いい返事だ。……くっ、なら、もう少し激しくするぞ?」

 

「どうぞ、どうぞ提督!」

 

 能代の方からも、腰を使ってきた。

 だから提督の巨砲身は、狙いどおりに特異点を撃ち抜いたあと、子宮口にも流れ弾。

 

(こ、これはまずい……!)

 

 膣奥の特異点は、なぶられながらも裏スジやその周囲、つまり肉身の弱点を確実に刺激してくる。

 そのうえ、最終的には亀頭が子宮口に迎撃されるのだ。

 

 朝風呂での扶桑の母乳も、能代が用意した朝食も、提督の精力を強化し回復していて、精巣はすでに満タン。いつでも放てる状態だった。

 そこへこれらの悦楽がもたらされては、オスとしてもたまらない。

 

 手を畳につき、肘をのばして、身をやや起こす提督。

 

「て、提督……?」

 

 密着感の喪失にとまどう軽巡の、軽巡らしくない胸部装甲を、力いっぱい、握り込む。

 

「お、おっぱいまで……!? ん、んぁっ!?

 ――ああああああああああーーーーーーっっ!!」

 

 ブリッジするよう背を()らす能代。

 

「っ!」

 

 その子宮めがけて、提督はたかぶるに任せて、白濁を放った。

 

 

 

 (おす)として万全な、精力みなぎる状態での射精ほど、最高級に心地よい快楽はない。

 そしてそれが自慰でなく、愛する異性との肉交でなら、なおのこと、と提督はつねづね思っていた。

 

 まさにそういう悦楽と、その余韻にひたっていた提督は、手の違和感にすぐには気付けなかった。

 

 中出し絶頂の歓喜に振るえ、ひくつく牝器。

 その内部に自分という牡を刻みこむべく、離れる直前にもう一度、強く大きく突きこむことを、おのが義務と課していた提督。

 

 そのための支点にと、乳房をつかみなおしたところで、手の甲が濡れているのに気付いた。

 左手はなんともない、右手だけ。

 

 Fカップ巨乳をつかむ手を、その頂点からの白い液体が、つたっていた。

 

 

「気付いているか能代。母乳、出てるぞ?」

 

 数日前の報告で出るようになったとは聞いていた提督だが、実際にこの目で彼女のを見るのははじめてである。

 

 ――じゅぶっ!

 

 中出し射精後に抜き去る直前の、追い打ちの一撃。

 他の女たちにいつもしてるように、ただ今回はより強めに突いてみた。

 

 しかし能代は、絶頂失神で果てたまま。

 

 返事がないので仕方なく、母乳(マムマ)のしたたる左乳房を、しずかに揉む。

 揉めば揉んだだけ、マムマがこぼれる。

 

 扶桑のを味わい、数人分をたいらげた直後なのに、言いしれぬ飢餓感におそわれた提督は、結合を解いた。

 白濁まみれの女性器を一瞥し、左乳房にしゃぶりつく。

 

 揉むのをとめ、乳肌のを舐めとってから、乳首をふくむ。

 安心感ある味わいが口内にひろがり。

 

(うま)いなぁ……)

 

 夢中で吸い飲む。

 

 男性特有、というかおそらくはオス全般であろう、射精直後の疲労感が、雲散霧消していくのを、しっかり感覚する提督。

 

 目をつむって味覚に集中していたので、その手が首筋にふれるまで、能代が回復したのを知らなかった。

 

「――もー……提督も、阿賀野姉ぇと似てるところがあるんですね……」

 

 提督の髪をやさしくなでてくる。

 

「そうかな?」

「だって、こんなに甘えてくるなんて、思ってませんでしたから」

「――男ってのは」

 

 提督は一度、乳首から口をはなした。

 

「男ってのは、たいてい、そんなもんさ。

 どんなに荒々しく、どんなに猛々しい男でもみんな、子供っぽいところはある。

 普段をそれを見せないだけ、隠しているだけ。

 けど、心をゆるせる女の前でなら、そんな外聞とか体面とかも関係無くなるんだよ」

 

 くす、と能代はほほえむ。

 

「おっぱい吸いながら言っても、格好良くありませんよ?」

「おっぱいの前でなら、男は誰でも少年さ」

 

 提督は言い捨てて、再度乳首に熱中する。

 

 

「――提督」

「ん?」

「その、……もう片方も……」

 

 見れば、能代の陥没していた右乳首も、いつの間にか顔を出している。

 顔だけでなく、乳も出している。

 

 すぐさま吸いつく男。

 

 思いっきり絞り揉みして吸い飲んだので、あっという間に出なくなる。

 左の方も、どうやら枯渇してしまったようだ。

 

「能代のは、はじめて飲むからな。もっと味わいたいんだが……」

 

 不満げに舌先で乳首をはじく。

 

「でしたら、提督。

 その……もう一度、抱いていただけませんか?

 お腹の奥で提督を感じられれば、また出そうな……」

 

 同じ体勢で、ふたりはまたひとつになった。

 

 

 

 残念ながら、2度目の交わりでは、母乳は出なかった。

 それでも能代がねだるので、提督はやり方を変えてみる。

 

 能代にコップを複数、ちゃぶ台の上に持ってこさせる間、提督は座椅子を用意する。

 

 コップのならぶ前、座椅子にて、背面座位で三度(みたび)、セックスする。

 

 思うままにFカップを揉み拉きながら、次女牝器を突き上げる提督。

 

 膣奥の特異点で巨砲身を(さいな)まれつつ、提督は乳房をしぼり乳首をつまみ、クリトリスをつつく。

 

 舌先をからめながらの同時的エクスタシーは、乳袋を張り詰めさせ。

 

 能代の子宮を、提督の精液が満たしたとき、両乳から噴き出る母乳が、ちゃぶ台一面に飛び散るのだった。

 

 

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