お待たせしました、本編どうぞ!
ちゃんとエロあります!
「——どこが控え目なんだッ!!!」
ひとりで使うには広すぎる部屋に入り、黒髪に赤のメッシュの少女——レンは、開口一番そう叫んだ。
ここは、ペントハウスアパートメントという、マンションで最も価格の高い最上階の部屋である。
どれを取っても庶民ではお目にかかれないであろう豪華な造りのこの部屋に、思わずめまいを起こしてしまいそうだ。
てっきり1LDくらいを考えていた為、完全に予想外である。
控え目とは一体何か、と自問自答しそうになるレンであった。
「……ん、マリルからメッセージだ。なになに……『寝室は自由に1つ選んでいいからな~~、元老院の経費だから遠慮はいらんぞ~~♡』……納税者様に土下座しろ!!」
膨大な額が自分のために使われたと理解すると、途端に申し訳なくなるレン。
頭を抱えていると、ふとレンのことを呼ぶ声が聞こえた。
今日であったばかりの、水色髪のあの少女だ。
「レンちゃん! お帰り~!」
「アニー!? なんだいたのか~」
アニーである。
彼女は浴室であろう部屋からひょっこり顔を出し、パァッと花の咲いたような笑顔でレンを迎え入れた。
その姿は、髪を束ねた状態での女子校の制服だ。
お風呂あがりなのか、うなじが火照っている。
そこに思わずレンは大人の色香を感じて、生唾を呑み込んだ。
ドキリ、と勝手に心臓が早鐘を打つ。
ふいと視線を外したレンに、アニーは不思議そうに首をかしげる。
「ん? どうしたの?」
「い、いやっ! なんでもないっ!」
「そう? それより、レンちゃんの制服もあっちの箱に入ってるから
後で試着してみてね!」
「う……お、俺も着ないといけないのか……」
アニーの言葉に、複雑そうにそう言葉を零すレン。
そんな気乗りでない様子のレンに、アニーはころころと笑った。
「ふふっ、まだレンちゃんは女の子に慣れていないのかな?」
「こんな事、慣れる訳ないだろ……」
ガクリと肩を落とすレン。
「うぅ……こんな感覚、誰にも理解できないだろうな……」
そう言う彼女に、アニーはまっすぐ目を合わせて、こういった。
「——私は分かるよ」
そしてレンの隣に座ると、指でシミひとつない頬に軽く触れる。
その瞳には、優しさと、共感と、不安と恐怖。そういった複数の感情が、複雑に混ざり合ったものが感じ取れて。
「……アニー?」
「だって、私達は同じだもん」
アニーは、頬に指を添えたまま、苦みを含んだ笑みを向けた——
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それからアニーは、ぽつりぽつりと自身の過去について語りだした。
それは、先ほどまでの浮ついた空気で聞けるような話ではなかった。
空気が暗くなるのを嫌ってか、辛く苦しかったであろうその体験を何でもないように笑顔で話したアニー。
しかし、その笑顔はとても笑っているようには見えなかった。
どちらかといえば、そう……込み上がる感情をこらえているような。そんな
7年も異次元に閉じ込められて、独り。
戻ってきても世界から置いて行かれていて、独り。
もし自分が同じ状況に立たされたなら、どう思うか。
推して量ることすら侮辱となりえるのではないか、そんな考えが巡り、レンは何も言うことができなかった。
そんなレンに気を遣ってか、アニーは話題を野球のことへとシフトする。
野球のことになった途端、目を輝かせる彼女。
心の底から野球を愛する、その心底楽しそうな満面の笑みに。
どうしてか、きゅっと胸が締め付けられるような気がした——
「……私ね。実はレンちゃんにずっとお礼が言いたかったの。あの時空で彷徨っている私を、救い出してくれてありがとう って」
「えっ? 俺は何もしていないって……」
突然の感謝に、レンは面食らって頬をかいた。
だがアニーはそんなレンの否定を、ふるふると首を振って否定した。
「レンちゃんがどうやったかなんて分からない。だけど、あの時レンちゃんの暖かい手が、私を引っ張ってくれた事を私は確かに感じたの」
ぎゅ。
アニーがレンの手を握る。
その手はとても暖かくて、その熱いくらいの暖かさに、想いの深さを感じた。
「だから、ありがとう。レンちゃん」
「……うん。どういたしまして。……そう考えると、俺が女の子になってアニーと出会えたのも、良い事だったのかも」
アニーはキョトンとすると、数回目を瞬いてから、にぱっと笑って、こう言った。
「——かもねっ!」
それは、ひまわりのように、柔らかくて暖かい笑顔だった。
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その後、マリルに会話を盗み聞きされていたり、早く風呂に入って寝ろと言われたりして、お開きとなった。
そして、レンは脱衣所へと移動した。
慣れない女性用の服に苦戦しながらもどうにか脱衣し、豪華なリビングに恥じない使い心地のバスタブへと歩を進める。
ちなみに、一番脱衣に手間取ったのはブラジャーだ。
どこにホックがあるのか分からず、アニーを呼ぼうか一瞬本気で悩んだほど。
タイルに髪が付かないよう後ろでひとつに纏め、熱いシャワーを浴びる。
「はぁ~ぁぁ~。ず~っとドタバタしてた後のお風呂は、ものすごくリラックスできるな~……」
スッキリした表情で間延びした感想を零すレン。
う~ん、とひとつ伸びをしてから、鏡に映る自分の姿を改めて眺めた。
「これが、ほんとに俺の身体……なのか?」
陶磁器のように白い肌、線の細い華奢な肩、ほっそりとしたくびれに、それなりに豊かに実った双丘。加えて、ぷるんとした小さめの可愛らしいお尻。
元の男の面影など一切ない、完璧で理想的な女子の肢体である。
レンは色々なところに、少女らしく小さくなった手を這わせ、その肌触りを確かめる。
「びっくりするほど白い肌……触ってみるとスベスベするし……」
と、その手が際どい所まで行ったところで、ふと我に返る。
「ほおぁぁ——ッ! 何しようとしてるんだ俺!」
あれだけ自分で触っておいて、今さらビビるのもおかしな話である。
「……いや、これが現実なんだ。今はこれが俺の身体なんだ……。しっかり洗おう……今日は疲れた」
備え付けのふわっふわな洗身用タオルで、身体を入念に洗うレン。
朝に自慰をし、謎の敵と戦い、昼におかしな空気に流され、その後に自慰をした身体だ。
さぞかし汚れていることだろう、ゴシゴシと擦り、次々と身体を洗っていくレンだった。
「ん……んん……」
猫撫で声が自然と漏れる。
まだ慣れてない自分の声に、なんだかヘンな気持ちになってゆく。
「畜生……この声、なんか……いやらしい……」
ゴシゴシと擦りながら、顔を赤くするレン。
「う――。こんな身体、慣れるわけないだろぉ……!!」
段々と熱くなってきたカラダ。
内股をするりと擦って——
あ……ん——
「っって!! 一体何回するんだよ俺はッッ!!」
洗身タオルを床に叩きつけた。
これでやってしまえば、今日すでに4回目である。
絶頂回数で言えば8回目になる。
まだ女になって初日である。いくら何でもやりすぎなのは誰の目にも明らかだった。
「俺はもう今日はシないんだっ。というか男の俺があんなになる事自体おかしいんだっ!」
ぷりぷりと怒るレン。
その怒りは自分に対してか、マリルやアニーに対してか、こんな姿にした何者かに対してか。
それは本人のみぞ知ることだが、少なくとも叩きつけられたタオルは何も悪くない。
霧散した妖しい空気の勢いで、せかせかと身体を洗い、流す。
髪の毛も乱雑にシャンプーをつけ、ガシガシと毛が巻き込まれるのも厭わず洗い、流し、コンディショナーもせずにそのまま上がった。
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「ふぃ~、良いお湯だった……」
乾いたタオルで濡れた髪をバサバサと拭きながら、真新しいピンク色のパジャマ(例によって女モノ)に身を包み、リビングに出る。
汗を流して清々しい気分のレンに、ソファーでくつろいでいたアニーがジトっとした目を向けた。
その視線の先は、雑に洗って拭いたせいでバサバサになったレンの髪だ。
女として、思うところがあるのだろう。
アニーは起き上がり、レンのほっぺを両手で挟んだ。
「ちょっとレンちゃんっ!」
「ひゃいっ!? にゃ、にゃんれひょうか!?」
「髪! ちゃんと手入れしてないでしょ!」
「ふぇっ!? ひゃみっ!?」
むぅーっ、と頬を膨らませてレンのほっぺをムニムニするアニー。
されるがままのレンが自分の髪に手をやると、憤慨した様子で「そう、それっ」と頷いた。
頷いてから、やっとほっぺから手を放す。
「どうやって洗ったの?」
「え、と……普通にわしゃわしゃと」
頭を掻きむしるような洗い方を再現するレンに、アニーはひえ~と悲鳴を上げた。
「だーめっ! そんな洗い方じゃ髪の毛痛んじゃうよっ。ちゃんと洗い方があるのっ!」
「え~? いいじゃんか髪くらい……」
「ダメったらダメっ! せっかく綺麗な髪してるのにもったいないっ!」
「そんな事言われても、俺洗い方なんて知らないし……」
困り顔で後頭部をかくレン。
そんな彼女に、アニーはひとつため息を吐いて、髪の毛を優しく手のひらで擦るジェスチャーをしながら言う。
「私が教えてあげるから。今日はもう乾かすだけにするけど、明日からはしっかり手入れするようにっ!」
「……はーい」
ここで断っても引き下がらないんだろうな、と直感したレンは、面倒くさいと思いながらも渋々了承することにした。
——それからたっぷり1時間以上時間を掛けて髪を乾かしたレンは、ただ座っていただけなのに、やけに疲れた顔をしてソファーのクッションに顔を埋めていた。
「づがれだ……女の子って毎日こんな事してるの?」
「これだけじゃないわよ? お風呂での手入れ、乾かしてからの手入れ、それからお肌の手入れ。いっぱいすることあって、すっごい時間かかるんだから」
「ひえ~っ、勘弁してくれ~~」
心底うんざりした様子のレンに苦笑すると、不意にアニーはレンへと身を寄せた。
「ふふっ」
「どうしたの?」
「いや……昼間のレンちゃん可愛かったなぁ~って思って」
「うわぁぁぁあああッッ!! 思い出さなくて良いからッ!!」
昼間のこと。
十中八九ふたりに弄ばれたことを言っているだろう。
レンにとってあれは忘れたい記憶以外の何者でもないので、蒸し返されるのは非常に困った。
一瞬で顔を真っ赤にしたレンを見て、アニーは年齢に似合わぬ妖艶な微笑みを浮かべる。
「えぇ~、なんで? すっごく可愛かったよ?」
「可愛くないッ!!」
涙目で否定するレンだが、彼女は気づいていない。
そういう顔こそが、俗にいう“そそられる”表情なのだということに。
ゾクゾク。
無意識に舌なめずりをしたアニーがレンに密着し、熱っぽい息を耳に吹きかけながら、言う。
「ね……行こ……?」
アニーの熱を孕んだ視線の先には、寝室が。
その手はレンの華奢な腕を捕まえていて。
レンの小さな手のひらを、自身の胸に押し付けた。
「ふぇ……ぅん……」
はちみつよりも甘い誘惑に、あっけなくレンは引っかかってしまったのだった。
悲しいかな、こういうところはしっかり男であるレンだった。
ベッドへと移動すると、やはり最初に動いたのはアニーだった。
レンを押し倒すと、その首筋にキスを落とした。
チュッ。
「ひゃんっ」
「ふふっ、かぁ~わいい~~」
そう言いながら次々に唇を落とすアニー。
そのたびにレンは猫撫で声で嬌声を上げた。
上気した顔と潤んだ瞳で、レンはアニーに提案をする。
「な、なぁっ、アニー? その、もうやめて寝ないかっ?」
「ん~~、だーめっ♡」
「なんでっ!?」
笑顔で提案を却下するアニーに、涙目になるレン。
なぜと問うと、アニーは言葉にせずに答えを教えた。
アニーの手に導かれて、レンの指がアニーの大事なトコロへと潜り込む。
——くちゅ。
「あ——濡れてる……」
その呟きに、アニーが顔を赤くしながら微笑んだ。
「そ……昼間の可愛いレンちゃん見てたら、我慢できなくなっちゃった……このままじゃ寝れないわ……」
「——ッ」
ゴクリ。
むせ返るような色気にあてられて、勝手に身体が唾液を呑み込む。
そして……アニーがレンのカラダをまさぐり始めた。
「ひゃっ、あ……んっ……アニー……ッ!」
「気持ちい~い?」
「し……しらないっ……!」
まだ理性がしっかりしているのか、耳まで赤くしながらふいっと顔を背けるレン。
だが荒んできた息遣いと、切なそうに擦り合わせる太ももが、いかに期待してしまっているかを物語っている。
当然アニーにはそれが丸分かりで、にんまりと唇を吊り上げ、レンのパンツの中に指を潜り込ませた。
くちゅり。
「あんっ! アニー、そこっ、らめっ!」
「ねぇ~~レンちゃん? もうココとろとろだけど、どうしてなのかなぁ~~?」
「……ぅううううう~~~~……ッ」
悔しそうに歯を食いしばりながら、これ以上ないくらいの羞恥に真っ赤になりながら、それでもカラダはピクッと反応してしまう。
既にレンの割れ目は、いやらしく洪水を起こしていた。
とろー、と垂れてしまうほどだ。
順調過ぎるほどに、レンは女の快楽を覚えこまされてきているようだ。
「ほら、レンちゃんも私の触って……?」
「う……ぅんっ……」
催促されるがままに、レンもアニーのを触る。
自分で触って気持ち良かった場所……突起をくりくりと触る。
「あっ……気持ちいいよレンちゃん……」
「ぁ……ぅ……ここ、かな……」
「んっ……ソコっ、ソコ気持ちいいっ……もっと……ッ」
……気づけば、互いは互いの秘裂と卑猥な突起、いやらしい肉穴を弄ることに夢中になっていた。
ベッドの上で、黒赤の少女と水気の少女が複雑に絡み合う。
そのうち部屋からは、衣服が乱れる衣擦れと、粘度の高い淫猥な水音と、荒い息遣いだけが聞こえるようになっている。
時折切なそうに互いの名前を呼び合っては、甘ったるい嬌声が飛び交う。
そしてそれは、段々と激しく早くなっていった。
くちゃっ、くちゃっ、ぬちっ、ぬちゃっ、ぬちゅっ!
くちゃっくちゃっくちゃっくちゃっくちゃっくちゃっ!
「んうぅぅぅぅぅうっ! アニーっ、アニーッ! 俺っ、もうッ——!」
「あっあっあっあっあっあっあっあっ! 私ももうッ、ダメぇっ!!」
「あっあっあっ、イクっ、イクッ、イッちゃうぅぅッ!」
「レンちゃんッ、レンちゃんッッ!! ちゅーしよっ、レンちゃんっ」
互いに限界ギリギリのところで、アニーがキスをねだる。
べっと伸ばされた舌が、熱くレンを求めている。
レンは一瞬迷いを見せるも、ドロドロにとろけた理性はほんの一瞬しか役に立たなかった。
レンもまた真っ赤な舌を出して、アニーの舌を口内に受け入れた。
「うんっ! ちゅっ……れろ、んちゅっ、ちゅっ」
「あふ……れろ、れろ、んっ……ちゅう~~っ」
——そして、ふたり同時に限界を迎えた。
「「——~~~~~~~~っっッッ!!!!」」
強く抱きしめ合いながら、唇を合わせて激しく痙攣しあうふたり。
数分もの間ずっと痙攣しっぱなしで、その間、ずっと舌を絡めて唾液を交換し続けていた。
それもしばらくすると収まり、どちらからともなく唇を放した。
色素の薄い桜色の唇と唇の間に、銀色の唾液の架け橋が渡っている。
少しの間互いに目を見つめ合い——ぷっ、と吹き出した。
「……シちゃったね」
「そうね」
「このまま寝る?」
「うん……疲れちゃった」
そう言って笑い合うと、お互いに抱き締め合って横になる。
次第に会話が減り、やがてアニーが先に寝てしまった。
腕の中で静かな寝息を立てるアニーを見て、ふとレンは思う。
(アニーはもしかして、寂しかったのかな……。7年も独りなら、当然か。……すっごい恥ずかしいけど、アニーは嬉しそうだったから、まあいいか~)
アニーが強く求めてきたのは、寂しさを埋めるためだったのか。
そんなことを考えながら、レンも遅れてやってきた疲労感に身を任せ、まどろみの中へと沈んでいくのだった。
……ちなみに、これで本日通算4回目のえっちなことである。
絶頂回数なら8回目である。
風呂場で我慢した意味がなかったレンちゃんなのであった。
感想、誤字脱字報告受け付けております。
TSレズはいいぞ。