※この作品はR-18です。

日常の中に潜む悪意   作:メッチ

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一年に一回の更新ペースですみません!


02:お昼休み

 入学式の翌日となる今日。これから1年間をともに過ごすクラスメートとの顔合わせや教科書類の受け取りは前日に済ませ、朝から通常通りに授業を受ける新入生たち。2限目を終えてお昼休みに突入すると席の近い者同士、はたまた中学からの縁がある者たちによる小さなコミュニティが形成されていく。初動が遅れれば1年間、下手をすれば高校3年間の学校生活に影響するであろうことは誰しもが理解しており、とにかく仲の良い友人関係を築こうと躍起になっている。

 だがそんな中で一人あからさまに空気の違う女生徒がいた。

 私服登校が許されているとはいえ、入学式だけでなく平常時にも着物を着てきたその生徒に誰もが意識の一部を割いていた。その目立つ容貌に惹かれ、声をかけるタイミングを見計らっている子たちは何人もいる。しかし当の本人、両儀式は周りに意識を向ける素振りも見せず、そればかりか”誰からも話しかけられたくない”オーラをまき散らしていた。

 教科書を片付けた式はそのまま自席で昼食を取ろうとしていた。しかし彼女の雰囲気を読み取れない、もしくは分かった上でなお好奇心を抑えられなかったのか、一人の男子が彼女に声をかけた。

 

「あの、両儀さん」

 

 登校して教師以外に初めて名前を呼ばれた式は声のする方を振り返った。声をかけた黒ずくめの真面目そうな男子は式を正面に見据えて話しかける。

 

「僕、黒桐っていいます。昨日はごめんね。いきなり話しかけちゃって」

 

 朗らかな笑みの似合うその少年に式は見覚えがあった。彼が今言った通り、昨日の入学式で一人のところを話しかけられたからだ。

 あのときの式の状態は正常とはいえず、今以上に周りを警戒していたことから彼を完全に無視した。あんな態度を取ったにも関わらずめげずに話しかけてきた彼に、式は鬱陶しさと同時に僅かな好奇心も芽生えた。もっともそれはまだ彼女自身が自覚できるほどのものではなかったのだが。

 

「もし一人なら、その、一緒に食べない? まだ誰とも馴染めずに困ってたんだ」

 

 少しばかり図々しいとも取れる態度だったが、一人特攻した彼の行動に周りの生徒も心の中で拍手を送った。対して式も、自分に二度も話しかけてきた彼の柔らかな笑顔に何とも言えない安心感を覚えたが──

 

「っ……!」

 

 彼女は気づいてしまった。

 忘れたくても忘れられない、憎悪の対象である”彼”が教室の扉付近で彼女を手招きしていることに。

 ガタっと椅子を引きずりながら立ち上がる式。そんな彼女を驚いた顔で見る黒桐。

 

「……私、用があるから」

 

 それだけを言い残し、式は教室を出て行った。

 

 

◆

 

 

「ここが生徒会室だ。今は誰もいないから入って大丈夫だよ」

 

 彼女の教室まで出向き、放課後まで基本使われることのない生徒会室まで案内する。

 ここに来るまでの間にも普段にはない好奇の目線がひしひしと感じた。もっともそれは僕自身ではなく並んで歩いていた両儀さんへと向けられたものだった。

 

「ここなら誰も来ないしゆっくりできるよ。お昼は持ってきたかな?」

 

 室内には大きな長机が一つとそれを囲むように椅子が並べられている。部屋の奥、なるべく扉から離れた位置に座り、隣の椅子を引いてやる。暗に隣に座れという意思をちゃんと読み取ったのか、彼女は警戒しながらもそこに腰を下ろした。

 

「午前中はどうだった? まだ授業の雰囲気なんかも分からないと思うけど」

 

「…………」

 

 僕の質問には答えず、両儀さんはビニール袋からサンドイッチを取り出して口をつけた。目線すらこちらに向けてくれない。

 

「これから先、何か困ったことが起きたら遠慮なく相談してくれていいよ。これでも2年間ここでやってきたし、生徒会の一員でもあるからね」

 

 両儀さんは変わらずサンドイッチを食べ続ける。その無反応に寂しさを覚えるが、もとより良い反応が貰えるとは思っていない。彼女からしたら僕は乱暴の末、そのときのネタで脅してくる嫌悪の対象でしかないのだから。

 しかし彼女は僕には逆らえない。その事実が僕を容易に狂わせる。

 彼女の綺麗な黒髪を撫でると初めて反応らしい反応を見せた。

 

「っ、いやっ……!」

 

 鋭い視線でこちら射抜き威圧してくる両儀さん。しかしその反抗的な態度を無理やり従順なものへと変える力を持つ僕にとっては興奮材料の一つでしかなかった。

 あらかじめ準備しておいた機材。テレビの画面を点けるリモコンのスイッチを押すと、部屋に備え付けられたテレビ起動し──

 

『あん! や、はぁっ、やめっ、は、あ、あ、んん!』

 

 初めて彼女を犯したときの映像が映し出される。

 

「なっ……」

 

 それを彼女は驚愕の面持ちで眺める。

 自分のあられのない姿。無様に乱れ狂う女の姿を消す手段は彼女にはない。ただ一つを除いて。

 

「やめてください、こんな」

 

「それは君次第かな。君は僕のモノなんだからあんな態度を取っちゃいけないと思うんだ」

 

「っ……」

 

「勿論君にも選択の自由はある。僕と一緒にいたくないのならすぐに戻ってもらって構わない。けどその場合、その後のことは保証できないよ」

 

 これがある限り彼女は僕に従うしかない。テレビを止めるには僕に媚びるほかないのだ。

 

「ふふっ、何度見ても興奮するなぁ。両儀さんの淫らな姿。僕だけのものにしたいけど……ここの置いておいたら他の人たちにも見られちゃうかなぁ」

 

「っ、お願いします、やめて、ください」

 

「それじゃあほら、もっと近くに来なよ」

 

 彼女を試すような曖昧な命令を下す。両儀さんは幾ばくか逡巡した後、座っていた椅子を僕の椅子に密着させて座り込んだ。僕はその行動に対し、不正解の罰としてテレビの音量を大きく上げた。

 

「いや、なんで……!」

 

「分からない? じゃあヒントをあげるよ。……わざわざ別に座る必要もないだろう? “ここ”が空いているじゃないか」

 

 ぽんぽんと自分の膝を叩く。その意味を理解した両儀さんは迷いながらもそこに座り込んだ。背中をこちらに向けて身体を預けることもしない。本当なら向き合う形が望ましかったがこれはこれで楽しめるので一旦テレビの音量を下げてあげる。

 こちらからでは窺えないがおそらくは安堵していることだろう。そんな彼女に対しこれで終わりではないことを突きつけるため、着物の上から身体のラインをなぞる。

 

「い、や」

 

「逃げちゃ駄目だよ。君は僕のモノなんだから」

 

 強張る両儀さんの身体。女の子特有の柔らかな身体を撫でまわす。

 肩や腰、帯が結ばれたお腹を経て……最も柔らかい部分である胸に触れる。その瞬間は露骨に身体を震えさせたが同時に逃げ出せないことも理解しているのか、じっと耐えている。

 最初は着物越しに二つの膨らみの感触を楽しんでいたが、程なくして着物の袷の中に手を入れた。

 前と同じように晒を巻いた胸部。着物越しよりも生に近い感触を味わう。掌で包み、全体の感触を楽しむように揉み込む。

 

「ふっ、ん、ぁっ……」

 

 ちょっとずつ乱れる両儀さんの吐息。さらにそれを大きくするため、余った片手で着物の裾を大胆に捲り、現れた生足をゆったりと撫で上げる。

 

「っ、あっ、だ、め」

 

 内腿をさわさわと撫でまわし、次第に上へと移動する。ただ指を這わせるだけで面白いくらいに反応する両儀さんの身体。手は最終目的地である股間部へと到着した。

 飾り気のない白い下着の上から縦筋になぞる。指の腹で何度も上下に擦り、秘部の入り口を刺激する。しばらくすると胸の突起が晒越しにも分かるようになり、浮かび上がってきたそれを指先で引っかいてやる。

 

「あん、いや、そこ、だっ、め」

 

 手に持っていたサンドイッチを床に落とし、迫りくる快楽に口を噤みながら耐えている両儀さん。気付けば背中を密着させ、こちらに身体を預けている。もうそんなことにまで意識を割く余裕もなくなってきているのだろう。

 

「だんだん濡れてきたね。もう指挿れても大丈夫かな?」

 

「だめっ、そんな、ぁぁっ……あんっ!」

 

 言葉とは裏腹にしっかりと湿り気を帯びた秘部。下着を横にずらして指を二本ナカに侵入させる。異物の侵入を簡単に許したそこは淫液にまみれ、何回か出し入れすると厭らしい水音を奏で始めた。

 

「んぐ、んんんっ! あぁっ、ぁっ!」

 

「すごい、手がもうぐっしょりだ。そんなに気持ちいいんだ」

 

「ちがっ、ああ! こんな、の……!」

 

 肉壁を引っかく指の動きを激しくしていくと水音はどんどん大きくなり溢れる淫液で手が濡れる。両儀さんも無意識に股を大きく開き、完全に手マンを受け入れる体勢を取っていた。

 手マンと同時に乳首もぐりぐりと捏ねると両儀さんはさらに嬌声を漏らした。

 

「そろそろいいかな」

 

 頃合いを見計らって愛撫の手を止める。

 突然の中断をどう思ったのか、両儀さんが潤んだ瞳でこちらを見上げる。僕は力が抜けきっている彼女を立たせ、上半身を目の前の長机へ押し当てる。丁度こちらにお尻を突き出す体勢を取らせ、僕は乱れた着物に手を入れて下着を一気にずり下した。

 

「それじゃあそろそろ本番といこうか」

 

 彼女の淫液で濡れてしまったズボンのベルトを外す。下着ごと脱ぎ捨てて大きく膨らんだ陰茎を見せつけると、彼女もこれからすることを察したのか、慌てて言葉を発した。

 

「いや、お願い、それだけは……!」

 

 涙を含んだ目で懇願する両儀さん。そのあまりに魅力的な姿を見せられてはなおさら止まることなどできない。

 

「ここまで来てそれはないんじゃない? それにほら、両儀さんの”ここ”はそう言ってはいないみたいだよ?」

 

 淫液を零す秘部にまた指を挿れてかき回す。彼女の身体はどうしようもないくらいに堕ちており、僕の指を強く締め付けてくる。

 

「あっ、んん! おねがい、お願い、します……」

 

「……分かった。そこまで言うなら君に選ばせてあげるよ」

 

 そう言うと両儀さんは露骨に安堵した表情を浮かべた。──しかしそれもすぐに崩れ去る運命にある。

 

「どっちがいい? ──おマンコとお尻」

 

 前の穴にかき回しながら、もう片方の手の指をお尻の穴に挿れる。唾液で濡らしてあげたから何もないよりかはスムーズに挿入できた。

 肛門に挿れた指を曲げて肉壁を引っかくと彼女の下半身は大きく跳ねた。

 

「そん、な、あっ! いや、ぁぁ……」

 

「ほら、君の好きな方を選びなよ」

 

 選択の自由を与えたがそれは『する』か『しない』かの選択ではない。『膣』と『お尻』のどちらでするかという選択。

 自分に与えられたものが望んでいたものではなかった。それが分かり、両儀さんは苦しさから嗚咽を漏らす。

 そんな両儀さんをさらに追い詰めるため、お尻に挿れる指を二本に増やし、前の穴と同時にかき回す。

 

「か、はっ、……だ、め、一緒に、あ、あぁ、うごかさ、ない、で……!」

 

「それならさっさと決めなよ。──もし選べないのなら僕の好きにさせてもらうけど、いいよね? 時間はあるし両方で楽しませてもらおうかなぁ」

 

 両儀さんの回答がどちらにせよ、すぐに挿れられるように両方の穴をほぐす。前は勿論、後ろの方も指を二本受け入れているだけあって、だいぶいい具合になってきている。

 そしてそんな前戯を続けること十数秒。

 

「ぁ、────お尻、で」

 

「うん?」

 

 両儀さんのボソッとした声。聞こえているがあえて聞き返す。無論指の動きは止めずに。

 

「ぐっ、んんっ! お、お尻で、お願い、しま、す……」

 

「そっかそっか。お尻でしたいなんて両儀さんも物好きだね」

 

 自分の口から漏れる弾んだ嗤笑。言い返すこともできない彼女の屈辱に染まった顔が脳裏に浮かぶ。

 もっとも両儀さんとしてもその選択の理由は一つ、妊娠の回避だろう。初めてならいざ知らず、すでにお尻に挿れられた経験のある彼女なら、この選択をするであろうことは予想できていた。

 指で拡張され、入り口の広がったお尻に亀頭部分をあてがい、最後の一押しをする。

 

「ほら、ちゃんと言って。ここをどうされたい?」

 

「っ、…………お尻、に、い、いれて、くだ、さい」

 

「──合格だよ」

 

 震えを含んだ懇願。決して心から望んだわけはないそれを引き出せたことにまずは満足し、我慢を重ねた陰茎を挿入する。

 丁寧にほぐしたおかげで心地よいキツさを感じる。先端から零れる我慢汁と彼女の腸液が絡まり、挿入のたびにくちゅくちゅという水音が響く。

 

「ぐぅぅっ、か、あっ、はぁぅ! あっ、あん、あぁ、おっ、んぐ!」

 

「どうだい、お尻を犯される感覚は? 二度目だしだいぶ”イイ”んじゃないかな?」

 

「い、やぁ、これ、だめっ……、こんな、の、あ゛あ゛っ! はぁん!」

 

 両儀さんの口から漏れる苦悶の声。しかしそこには確かな色気と快楽が織り交ぜられている。今やテレビの音量を超える声量で喘ぐ姿は見るものの感情を爆発的に高める。

 指の数倍、自分で言うのもあれだが人並以上の大きさを誇る陰茎を高速で挿入する。何度も何度も腰を打ち付け、お尻をめちゃくちゃに犯す。彼女の声が完全な嬌声に移り変わるのにそう時間はかからず、嫌がる態度が形だけのものになり下がったのを確認する。

 

「あん! あぁん! もうっ、やめ、てっ……! ひゃっぁ!」

 

「そんなこと言ってももう説得力がないなぁ。お尻の方は完全に僕のモノを受け入れちゃってるし、何よりそれだけ気持ちよさそうに喘いでいちゃあね」

 

「そ、んな、わけ、おっ! ぐぅ、あ、あ、あぁぁっ!」

 

 一番奥を突いて否定台詞を黙らせる。カリ部分で必要に壁を擦るといよいよ彼女の身体の挙動が変わってきた。

 

「もうそろそろイクのかな? ……いいよ、僕のちんこでイキなよ」

 

「あぁ、そんな! あぁっ、あっ、あっ、だめ、わたし、わたっ、もうっ!」

 

「ちゃんと見ててあげるよ────お尻を犯されながら無様にイク姿をね」

 

「あっ、あっ! だめ、イク、イっ…………ひゃぁぁぁああああっ!!」

 

 お尻を犯す物理的な責めと精神を攻撃する言葉責め。二段構えの責めを受けて両儀さんは早々に達した。それに追う形でこちらも白い欲望をぶちまける。

 もはや膣もお尻も関係ない。ただ両儀さんの中で射精するという行為が格別の快楽を僕にもたらす。

 全身の震えを見ると絶頂の深さは相当のものだったのだろう。しっかりとお尻で精を出し切ってから陰茎を抜いて彼女の身体を反転させる。

 

「……自分が今、どんな顔をしているか、分かるかな?」

 

 今まで見えなかった両儀さんの顔。それは快楽に溺れ、だらしなく蕩けきって”女”の顔だった。

 長机に背中を預け、息も絶え絶えな彼女に告げる。

 

「明日からもずっと、お昼はここに来なよ。流石に毎日とはいかないけど、こうやって君を可愛がってあげるからさ」

 

 両儀さんからしたら嫌悪、そして絶望を覚える発言。しかしそれを聞いてなおその負の感情を顔に出せず、快楽から抜けきれない彼女の姿をしっかりと目に焼き付けた。




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