俺の彼女はロリ巨乳で動画配信者でクラスメイトで銀髪ツインテオッドアイで紐パンで中二病! 作:緋枝路 オシエ
あのフライトシムを購入したのだって、メギド本人だからじゃないのか?
動画配信者、それもおっぱい大きくて若気の至り、暗黒期真っ只中な数々の発言が、心と股間をキャッチして『ネットで話題のニュース』なるサイトや、彼女の言動から配信した内容までを纏めたサイトまで作られる人気者だ。
俺も暇つぶしにその動画を見ているけど、彼女の配信だけは殆ど欠かさずに回覧している。丁度俺が何もする事の無い時間帯に配信してくれるって理由もあるが、夢中になれる事が1つも無いって言ったけど、敢えて捧げるのなら『彼女の動画』かな?
俺が知ってる配信者で、一番可愛くてエッチだなって理由からだけどさ...
あの子を氷獄メギドだと仮定し、他にどんなの買うんだろうって気になった俺は、ストーカー紛いに彼女の後をこっそり追いかけた(小走りでかなり早かったけど)
(凍依って線は限りなく薄いとして、やっぱメギド本人なのかなぁ。ネットアイドルだけど人間だからそりゃ、電気街で買い物する日だってあるだろうけど、目撃出来たのはラッキーに他ならないだろ)
まぁ、追いかけてもそこから先、何かのアクションをする度胸は俺に無いんだけどな。「キミ、氷獄メギド?」って尋ねても絶対「はぁ?」の一言で沈黙させられるし、下手すれば大声出されて俺は『はじめてのパトカー☆』になるだろうし...
帰る予定時間を二時間も過ぎてまで、トトトトト……小走りで逃げ回る黒ブラ少女を追い続けた結果――――
コスプレ用のウィッグ、撮影機材、剥がせる壁紙、中二病特集の本
氷獄メギド以外の誰だって言うんだよッ、一筋の光明どころか確定事項だ!
大量の紙袋を手に持ち――――おっぱいが邪魔して非常に辛そう――――駅へとヨタ歩く彼女。
普段であればシカト決めてるけど...相手は氷獄メギドだ、もう一度あの巨乳を拝みたい想いもあって、荷物を口実に話しかけてみたい想いが嵩じた俺は、17年の中で一番度胸があっただろう。
「あ、あ、あのぉ、もし良かったら俺が荷物を――――」
「ふっ、ふぇぇッ!!? レミヤ君ッ!? また会って……じゃなくって、なっ、なな、まだこの街に居たのぉ...」
――――――!?
氷獄メギドが『俺の名を知っていた?』
▼▼▼▼▼▼
(凍依...さんが氷獄メギドだったんだ......)
(………(コクンッ))
街中であーだこーだ、それは出来ないから適当な喫茶店に入る俺ら。
まるで女の子とデートしている心境、になる訳が無く、頭の中は有名動画配信者のおっぱいと、対面に座る地味眼鏡のおっぱいで いっぱいだった。
「…………(カチカチッ)」
「…………(ポチポチッ)」
席に座るや否や、現実が受け止めきれて無い俺を店員はスルーして、凍依にオーダーを取る。
ボショボショ...おっぱいと相反する声は、蟻が全力で人間へ訴えてるみたいだった。つまり蟻からすれば頑張ってるけど、人間からすれば4回も聞き直しするくらいに、喉から離れたらかき消される脆弱さ。
コイツがクラス内でも喋っているシーン、授業で名指しされた時くらいしか思い出せない。その時でもここまで酷くは無いんだが...俺に正体がバレて緊張と動揺が走っているんだろう。
「…………」
「…………///」
彼女が頼んだドリンクがテーブルに置かれる。
俺はホットのココア、彼女もホットココアだがオレンジがカップに刺さってて、蕩ける甘さに少々の酸味がブレンドされた彩りも風味もいい見栄えに、『俺にも同じの頼んでよ』って、声すら出せなかったのに無責任に羨ましがってる俺。
さっきから無言のまま、カップを偶に啜ってるけど、いろんな要素が合併して俺も彼女も、どっちも恥ずかしいって理由で『メールでやりとりしている』んだ。
……交換してから気がついた、家族と一握りだけ存在しながらも、メールした事のない形だけの野郎友達を除き、メアド登録したの――――しかも女の子だし――――初めてじゃんって!
こんな一言も喋ったことの無い地味子でも、クラスメイト、隠れ巨乳ってワード並べたら――――不覚にも、そう、不覚にもッ――――昂ぶるモノがある。
って、彼女でオナッた事があるから"不覚"もクソもないか...動画配信者って裏の顔を持っていた彼女に比べて、何の取り柄も無い、生産性のない男の俺が彼女を見下しすぎていた、反省。
(ねぇ、レミヤ君...私が氷獄メギドって...内密に、秘密にして欲しいなっ.......)
………………
ここで俺がエロ漫画な『黙っていてほしけりゃ、俺専用のパイズリマンコになれっ!』って脅しつけても、警察にメール見せられてしまったら俺の家に、青い服着たおじさん達が来るだろう。
実は千載一遇のチャンス! だったのかもしれないけど、ぜっ~~たいそんなに上手く話が進むわけが無い。それをネタに寧ろ貢がされる事だって十分に考えられる。
(いっ、言わないよ? 大丈夫だって)
(そ? よかったぁ...! 下着と...む、むねのおおきさ...レミヤ君私のそんなところを観察してたんだねっ...)
(あっ、あっ...前に偶然お前の下着がさっ、見えて...いやっ、見たくて見たんじゃ無いけど偶然だよ偶然っ!? 氷獄メギドも同じ黒のレースでかつ、おっぱいも...凍依と同じくらいの大きさだったなぁって...そっから糸をたぐり寄せて情報を纏めた感じ...)
(…………)
さり気なくセクハラメールしてるのに気がついてない俺。メールだからって、女の子に対する慎重な対応? が薄れていたのかも。
地味子でも女の子だし、実はおっぱいデカいし、氷獄メギドの中の人だしで...やっぱ興奮してたから?
(見えちゃった物はしょうがない、よね? 胸の部分だけ大きい制服なんだけど、そっかぁ...新しいの発注した方がいいのかなぁ...今着てるTシャツもね、すぐヨレヨレになっちゃうから安いのなんだ...)
ふーん、おっぱいデカいから緩くなりやすいから短命なのか、他の衣装とかは高級そうなのに、Tシャツだけはリサイクルショップにでもありそうな物なのかーって、結構エッチな女の子事情をメールとは言え(寧ろだから?)聴いてしまったんだけど...
改めて凍依を細部まで、顕微鏡でも使ったのかってくらい一望する。
のしっ! ドンッ! ドデカッ! ぽわっ、ぽにゅん♪
おっ、おっぱいがテーブルに載っかってる!!!!!!
教室では載っかっていなかったハズだぞっ、氷獄メギドも同じ様な姿勢でゲーム配信する事あるけど、メギド成分が密かに顕れているのか!?
(バラしたりとかはしないけどさ、どんな環境で配信実況してるのかな~~~とかは興味あるかも、なんつって)
眼鏡付けたまんまじゃ、イマイチ正確な分析は出来ないけど、メギドは結構なロリ顔。複雑怪奇な難解用語を乱立させて(中二って設定だし)大人っぽく演じてるけど、大人なのは目測G~Hのおっぱいだけ。
中の人であるコイツも、ロリ巨乳としては非の打ち所の無い身体だ。大きいおっぱいは好きだけど、身長は低い方が理想像、その理想を顕現化させたのが、氷獄メギドであり本体がコイツ、煉清凍依...
(………知りたい? ウチ、来る? 良かったら...だけど...)
(はっ......!? えっ、なんで?)
(見たいって、配信環境...いいよ、内緒にしてくれるなら...私の家に来てもいいよ? 一人暮らしだけど......あっ、あっ、レミヤ君にお時間あったら、ねっ...?)
本当の『千載一遇のチャンス』は"コレ"なのかもしれない。
そんなつもりでメール送ったんじゃないけど、ちびちびココアを喉に入れながら、10分くらいかけての返信が「ウチに来ない?」だった...
これは俺を陥れる罠か? だが俺を嵌めるメリットなんてあるのだろうか?
くっ、思いがけないラッキーイベントなのに、童貞の俺は踏ん切りがつかないでいる!
だって高校二年で一人暮らしって、そんなの滅多に居ないぞ!? そんなっ...二人っきりになっちゃうじゃん!
(やっぱり迷惑だったかな? ゴメン、今のは忘れて――――)
(いっ、行く! 色々と見せて欲しい! 全部内緒にするから俺にだけ見せて!)
なんだよその、新しい飼い主を見つけたと思ったら、ダンボール覗いただけで去って行った人間を見る、捨て猫みたいな目は...
まるで俺に拒まれて残念がってるみたいじゃん...友達ですらない、クラスメイトって接点しかない俺を、家にあげたがってるみたいじゃん...
俺が彼女を虐めてるみたいな空気になり、シュンッとした表情に――――ごく少量ながら萌えを感じてしまい――――承諾メールを送ってしまったのだった。
エッチな雰囲気が増してきましたね