※この作品はR-18です。

DepraviA~とある提督の悪夢奔走記(トラウマウォーカー)~   作:八意 颯人

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第2話「希望への道標」

勇人が今現在居る世界が分かった頃 天界『アルカディア』にて

 

「……彼女(セレニア)と接触したわね……彼……」

 

「そうですね……良かった……無事だったか……」

 

「……彼女(セレニア)と勇人が無事で安堵するのは、まだ早いわ二人共……今二人が居る場所は悪魔に支配された村に居るわよ……しかもセレニアは大破状態で勇人は能力(ちから)が弱体化したせいで悪魔に対する対抗手段が無い……言わば『悪魔達の格好の餌』になっているのよ……彼女(セレニア)は兎も角、一体どうやって勇人に手助けをするのよ」

 

紫とミカエルは隙間を介してセレニアが勇人と合流した事に安堵し、真琴は今の二人の状態が『危険極まりない最悪な状態』を示唆しながらミカエルに聞くと、ミカエルは勇人の事を過大評価をしたせいで『何も考えていなかった』のか、その考えを猛省するかの様に目を反らし、俯きながら答えた

 

「それは……その……」

 

「オイ、そこの馬鹿天使……まさか『考えていなかった』……というオチじゃないよね?」

 

「ッ!?そ……そんな事は……」

 

真琴はミカエルの考えを読んでいたのか、ドスの効いた低い声でミカエルに聞くと、ミカエルは真琴の言葉が当たっているのか、かなり狼狽えながら言うと、紫は狼狽えているミカエルに助け舟を出すかの様に微笑みながら言った

 

「大丈夫よ♪彼女は事前に昔『潜入活動に使っていた武器』を勇人に渡すつもりだったのよ♪ただ、あの『武器』は非常に扱い難い武器(モノ)だから、武器に精通した人じゃないと扱えない武器(シナモノ)よ……それを懸念しているから勇人に渡すのを戸惑っているのでしょ?」

 

「ッ!?そ……そうです……」

 

「ほう……それじゃ見せて貰おうか?その扱(・)い(・)難(・)い(・)武(・)器(・)というのを……」

 

真琴はミカエルが何も策を考えていなかった事と紫が彼女(ミカエル)を守る為に咄嗟に言った嘘を完全に見破っていたのか、ドスの効いた低い声で睨み付けながらミカエルに『武器』を持ってくる様に命令すると紫は笑みを崩さないまま何かを探す様に隙間を弄り始めた

 

「分かったわ♪えーっと……あったあった……相変わらず禍々しいわね……これが例(・)の(・)武(・)器(・)よ♪」

 

紫は微笑みながら隙間から『如何にも死神が使っている様な髑髏をあしらった禍々しい鎌』を取り出すと、真琴は先程までの不機嫌な表情から少し笑みを溢しながら「ほう……」と呟き、鎌を右手に取ると鎌をジャグリングの様に軽く振り回し、鎌の品質が良かったのか微笑みながら言った

 

「……これは良い武器(モノ)だな♪勇人なら、すぐに使いこなせれるな♪しかし、些か軽(・)過(・)ぎ(・)る(・)から強度が持つかな……あの子、結構扱いが雑だからね……」

 

「なっ!?あの魔具『デスサイズ』を軽々と……」

 

「……真琴含めて、この家族は『化(・)け(・)物(・)一(・)家(・)』だから、魔具みたいな『曰く付きの武器(モノ)』でも簡単に扱えるわよ……」

 

「化け物言うな、私は人間だ……」

 

「貴女の様な人間が何処にいるのよ」

 

「同感です……」

 

真琴は二人の悪態に溜め息を吐き、呆れながら「泣けるわね」と言うと紫は真琴が魔具『デスサイズ』を優しく取り上げながら言った

 

「まぁ、真琴がコレ(魔具)を軽々に扱えるのなら問題無さそうね……それじゃ、コレを勇人に渡しますか♪」

 

ポイッ……

 

「ッ!?大賢者様!?魔具を粗雑に扱わないで下さい!!」

 

「……ミカエル、紫が粗雑に扱った程度でムキにならないで……あの子の方が『それ以上』に物凄く粗雑に扱うから……」

 

「……心配になってきました……主に魔具が崩壊する方と彼が原因で彼女(セレニア)に訪れる苦難に……」

 

紫は取り上げたデスサイズを隙間に放り投げ、ミカエルは頭を抱えながら自身の魔具とセレニアの身を案じたのは言うまでも無かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紫が魔具を隙間に放り投げる数分前 勇人が居る『廃墟と化した教会』にて

 

「……泣けるぜ、よりによってセレニアは既に防護服(アーマー)が崩壊されているわ、能力が弱体化するわ……俺に『死ね』と言いたいのか……あのババアは……」

 

勇人は今現在の状況に軽い絶望感に陥っているのか、頭を抱え、悪態を吐きながら明石に言うと、明石もまた勇人と同じ事を思っているのか、俯いた様な低く悲しい声を発しながら勇人を励ます様に言った

 

「……提督……お気持ち察します……ですが紫さんにも何(・)か(・)あ(・)っ(・)た(・)から提督に任せたんだと思います」

 

「任された身にもなってみろよ……能力が弱体化……いや、隙(・)間(・)が(・)弱(・)体(・)化(・)し(・)た(・)って事は俺の『艤装』も必然的に制(・)限(・)が(・)掛(・)け(・)ら(・)れ(・)る(・)事(・)になるんだぞ……幸いにも『機関銃(CIWS)』と『艤装靴』みたいな小(・)型(・)の(・)艤(・)装(・)だけは隙間から出せるから問題無いが……『ムラマサブレード』と『毘沙門剣』は今『大規模修理(オーバーホール)中』だからな……俺のは兎も角、セレニア用の武器が無いと心細いぜ……何か無いのか?」

 

勇人は明石に接近戦用の武器の有無について聞くと、明石は沈んだ声で「残念ながら今の所は……」と答えると、セレニアは勇人と明石の会話を聞いていたのか、勇人の悩みに真剣に考え、何か策が思い付いたのか、勇人にアドバイスを掛ける様に優しく言った

 

「フム……接近戦用の武器か………ならハヤト……そして『アカシ』と言ったな、武器なら悪魔から奪えば良いのでは?」

 

セレニアは天使として『あるまじき発言(アドバイス)』を言うと、勇人はセレニアの『とある部分』を見てしまい、少し目を反らし、少し恥ずかしそうに答えた

 

何故なら……

 

「……それが出来れば苦労しねぇって……ってか、セレニア……『下(・)』が見えているぞ……ちゃんと隠せ、目のやり場が困る」

 

そう、セレニアの『女性らしい魅力的な太股』と『体毛の無い女性器』が勇人の視界に入っていたのだ

 

勇人はセレニアが勇人の軍服を羽織っているせいなのか、軍服を自身の『女性らしい魅力的な太股』を見せ付けるかの様に羽織り、『体毛の無い女性器』がセレニアが動く度に勇人の視界に入ってくる事を彼女に伝えるとセレニアは赤面し、外国人特有の豊満な胸を左腕で、局部を右手で隠し、少し前屈みになり、焦りながら答えた

 

「ッ!?胸のせいでボタンが着けれないんだ!!仕方無いだろ!ってか、見るな!!」

 

「あれ?襲わないのですか?提督の『主砲』……セレニアさんにも分かりやすく言うと、色んな意味で『奥様方や娼婦達がウットリするレベルの馬(・)並(・)み(・)な提督の息子』を使ってヤらないのですか?」

 

「ッ!?う……馬並み!?た……確かにハヤトは私好みの精悍な美男で大(・)き(・)さ(・)も申し分無いが………って、アカシ!!破廉恥過ぎるぞ!!それにハヤト!今のは忘れてくれ!!」

 

セレニアは動揺したのか赤面し焦りながら、明石は二人を茶化す様に言うと、勇人は溜め息を吐きながら答えた

 

「分かっている、それに今は『そういう事』をしている場合じゃねぇだろ……明石も茶化すな、妖夢が居る前で……」

 

「少尉なら提督の新しい武器を調達しに工房にいますよ♪それに、普(・)段(・)の(・)提(・)督(・)に(・)戻(・)り(・)ま(・)し(・)た(・)ね(・)♪」

 

明石は勇人を茶化した目的である『不安感による緊張しきっていた勇人をリラックスさせる事』に成功したのか、微笑みながら言うと勇人は明石に『してやられた』のか、苦笑しながら彼の故郷の方言である『石川弁』を交えながら明石に礼を言った

 

「……ったく、天使相手に何を言うと思ったら……やられたぜ、あんがとな明石、気が楽になったわ……」

 

「いえいえ♪後、本当にセレニアさんを襲わないで下さいね♪まぁ貞(・)操(・)概(・)念(・)も(・)馬(・)並(・)み(・)に(・)固(・)い(・)『ド(・)紳(・)士(・)』な(・)提(・)督(・)に限っては『それ』は無いと思いますが♪」

 

「……当たり前だ、そんな事をヤれば後が怖いからな……特に、お前や金剛達からの『御話し』が……」

 

「分かっているのなら良いですよ♪旦那様♪」

 

「旦那様言うな」

 

勇人は明石の冗談染みた忠告に苦笑しながら答えるとセレニアは二人の仲の良さに微笑ましく思ったのか、鼻で軽く笑い、場を更に和ませる為に明石を茶化す様に微笑みながら言った

 

「大丈夫だアカシ、お前の旦那様は私が奪うから安心しろ♪」

 

「オイコラ、そこの馬鹿天使……お前も何を言っているんだ」

 

「何って……ナニだが?」

 

「な!?セレニアさん!!これは提督をリラックスする為のジョークですよ!!本気にならないで!!」

 

明石はセレニアの『寝取り発言(冗談)』に先程までの笑顔から嫉妬感丸出しの気迫の籠った強い口調でセレニアに言うと、セレニアは明石が自身の冗談に乗った事にコメディ映画を見ているかの様に鼻で笑いながら言った

 

「フフッ、冗談だ♪それに私は、ハヤトだけではなく私の事を案じている貴女に感謝しているのだ……いくら私(・)が(・)堕(・)天(・)使(・)に(・)成(・)れ(・)る(・)からって、その感謝を仇で返す程、落ちぶれて無い」

 

「ホッ……冗談がキツ過ぎますよ……え?」

 

「明石、お前が言うな……ん?堕(・)天(・)使(・)?ちょっと待て、セレニア……記憶喪失なのに何故……ッ!?セレニア!!危ねぇ!!」

 

「え?」

 

ドカッ!

 

グサッ!

 

「キャッ!?な……何をす……え!?こ……これは……」

 

勇人と明石はセレニアのキツイ冗談に呆れながらも彼女の『堕天使発言』に驚愕すると、勇人は天井から落ちてきた落下物に気付き、直ぐ様、セレニアに抱き着く様に体当たりをし、落下物を避けると、セレニアは勇人の奇妙な行動に動揺しながらも地面に刺さっている落下物を見て驚愕すると勇人はセレニアを離し、警戒しながら落下物に近付いた

 

「……さぁな、見た所……『悪趣味な装飾』をされている所以外、普通の大鎌だが……」

 

「ッ!?ハヤト!?迂闊に触るな!その鎌は悪魔と同じ気配を感じる!」

 

「おっと……曰く付きの鎌だったのか……ありがとうなセレニア」

 

勇人は無用心に落下物もとい『悪趣味な大鎌』に触れようと行ったがセレニアに止められると天井から隙間を介して紫が現れ、微笑みながら勇人に言った

 

「ヤッホー勇人♪確かにコレは『曰く付き』だけど貴方なら問題無いわ♪そして、コレが貴方専用の近接武器『魔具 デスサイズ』よ♪ちなみにコレは借り物だから大事に扱ってね♪それじゃ♪」

 

紫は微笑みながら言い残し、颯爽に教会を後にすると勇人は紫の存在に気が付いたものの、もう既に居なくなった紫に慌てながら呟いた

 

「ッ!?ちょ!?紫……チッ、行っちまったか……」

 

「ハヤトにアカシ……今の女性は?」

 

セレニアは突如現れ、颯爽と消えた紫について触れると勇人と明石は紫の気紛れに少し苛つきながらセレニアの質問に答えた

 

「……アイツは『八雲 紫』……俺を、この世界に遭難させた元凶だ」

 

「……本当に、あの人……気紛れ過ぎるのよね……はぁ……泣けるわ……」

 

「全くだ……せめて『大鎌(ガチ)』の方じゃなくて『某機動戦士(ガン〇ム)』の方が良かったが………まぁ話はさておき……セレニア、さっき言ってた『堕天使』と言ってたが、もう既に何かしらの方法で堕天使の力を手に入れたのだ?その時の記憶位はあるだろ?」

 

勇人は紫の気紛れに少し苛つきながらもセレニアの『堕天使発言』について再度、触れるとセレニアは申し分無さそうに俯きながら答えた

 

「……すまない、その時の記憶までもが無くなっているから『堕天使の能力(この力)』を手にした経緯が分からないんだ……ただ、そ(・)の(・)力(・)を(・)解(・)放(・)す(・)る(・)事(・)は(・)出(・)来(・)る(・)ん(・)だ(・)……」

 

「そうか、記憶喪失なら仕方が……ん!?堕(・)天(・)使(・)に(・)変(・)身(・)す(・)る(・)事(・)が(・)出(・)来(・)る(・)の(・)か(・)!?なら簡潔で良いから教えてくれないか?その『堕天使の力』というのを……」

 

勇人はセレニアの発言に驚愕しながら聞くと、セレニアは勇人の驚いた表情に「あ……ああ……」と狼狽えながら肯定し、堕天使について簡潔に説明した

 

だが、それは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……堕天使の力は……その使用者の『全ての能力』が一時的ではあるが飛躍的に上がり、防御力に関しては洒落にならない位『頑丈』になるんだ……そして力が収まると破壊された防護服(アーマー)が完(・)全(・)に(・)修(・)復(・)さ(・)れ(・)る(・)ん(・)だ(・)」

 

「……マジかよ!?」

 

……原作を『うろ覚え』の程度しか知らない勇人にとって『生き残る為の活路』になった事に……

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