※この作品はR-18です。

DepraviA~とある提督の悪夢奔走記(トラウマウォーカー)~   作:八意 颯人

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第4話「原作との相違点」

ミカエルが大和達に説明している頃 異世界『デプラビア』内の廃教会にて

 

「な!?堕天使化すると防護服が元に戻るのか!?なら、さっさと堕天使になってくれないか?男として今のセレニアの姿は色んな意味で困るからさ」

 

勇人はセレニアの能力である『堕天使化』のメリットを聞き、勇人自身の『男の本能』を抑え込む様にセレニアに懇願するとセレニアは勇人の要求に若干呆れたものの『男として』という言葉を聞き仕方無く勇人の要求を飲んだ。

 

「『男として』って……まぁ、この姿はハヤトにとって性的な意味で『生殺し』させている姿だから仕方無いか……分かった」

 

セレニアは今の自身の姿が勇人(健全な男性)にとって『生殺し』言わば『性的に誘惑』している事に理解し、目を閉じ、全神経を集中するかの様に静かに呼吸をし始め、そして……

 

「………ハァァァァ!!」

 

ボワッ!

 

「うおっ!?凄い衝撃波だ……ふ……吹き飛ばされ……ウオォォォォ!!」

 

……全神経を解放するかの様に紫色が入った漆黒のオーラが『近くにいた勇人』と『地面に散らばった瓦礫』を吹き飛ばしながら発すると堕天使化したセレニアは「あ!?しまった!?」と吹き飛ばされた勇人の存在に気付き、慌てながら瓦礫に埋もれている勇人の救助に向かった。

 

「は……ハヤト!!大丈夫か!?」

 

セレニアは瓦礫に埋もれている勇人の安否を確認しながら急いで瓦礫を退かしていると勇人は『軍人』セレニアから言わせると『人間の兵士』特有の強靭過ぎる肉体を総動員するかの様に瓦礫を背負う様に立ち上がり、セレニアに言った。

 

「大丈夫だ、問題無い……これが『堕天使化』か……」

 

「……ああ。本当は見せたく無かったんだが……どうだ?これが私が『堕天使化』した姿だ」

 

勇人は堕天使化したセレニアの姿を見て少し驚いた表情になりながらも冷静に堕天使化したセレニアの外見を分析し始めた。

 

「フム……これが……如何にも『堕天使』と主張するかの様に翼だけではなく衣装や髪色までもが『紫一色』だな……ちなみに自分の意思で元に戻れるのか?」

 

勇人はセレニアに『彼女自身が自身の堕天使化(能力)を抑え込む事が出来る前提』で質問をするとセレニアは然も当たり前な態度で勇人の質問に答えた。

 

「当たり前だ、この姿は本来天使として『死刑に値する大重罪』だからな。フゥゥゥ……よし!次はハヤトの番だ。お前の能力を見せてくれないか?」

 

セレニアは堕天使化を解き、姿も先程の全裸から蒼と白を基調とした騎士風の防護服に身を纏った姿になり、これ迄の勇人の『奇妙な能力の一片』を見てきたせいなのか、少し警戒心を醸しながらも不安そうに勇人に問い詰めると勇人はセレニアと同じく『何かしらの事情』があるのか、少し気難しい表情になりながらセレニアに聞き返した

 

「……分かった。ただ俺の能力の公表は本来『特別防衛機密の漏洩による漏洩罪』セレニアに言わせれば『死刑レベルの大重罪』に値する罪だが、今は『緊急事態』として公表するから黙ってくれよな?」

 

「……勿論だ。その代わりハヤトも私が堕天使化した事を言わないでくれよ。」

 

「分かっている。それじゃ始めるぞ……フゥゥゥ……」

 

ポワッ……

 

「ッ!?ハヤトの右手に……『タロットカードらしき紙』が!?」

 

セレニアは勇人の能力を漏洩しない代わりに自身の堕天使化の事を他の天使達や人間達に漏洩しない条件を勇人に言うと勇人はセレニアの条件を飲みながら右手を前に優しく出すと勇人は何かを念じる様に右手に集中すると、何も無かった右手に一枚のタロットカード風のカードが現れ、現れたカードを掴みながらセレニアに言った。

 

「……このカードは俺の能力の一部を発する為の『トリガー』言わば『切っ掛け』に過ぎないんだ。それじゃ……」

 

勇人は驚愕しているセレニアに簡易的に説明をし、カードを上に放り投げながら一部の能力が発動する切っ掛けであるカード『スペルカード』を発動した。

 

「……スペルカード『神剣 エクスカリバー』」

 

勇人は高揚感の無い淡々とした口調で弱体化した能力の一部であるカード『スペルカード』を発動させると上空に放り投げたカードが光を放し、光を纏ったカードは徐々に大剣に変わり、勇人は落下する大剣を受け取り、大剣を肩に担ぎながらセレニアに説明した。

 

「……これが俺の能力『森羅万象(しんらばんしょう)を司る能力』の一部だ。この能力は先程の大剣以外にも『転移系』や『防壁(シールド)系』等の創(・)作(・)含(・)め(・)て(・)全(・)て(・)の(・)能(・)力(・)が使えるんだ。だが此処に来てから能力が原因不明の弱体化しているから、あまり多用出来ないから『もう1つの能力』に支障を来しているんだ。」

 

「………マジかよ。弱体化したとは言え神しか持てない力を意図も簡単に……本当に人間か……ん?も(・)う(・)1(・)つ(・)の(・)能(・)力(・)?ハヤト、その『もう1つの能力』って何だ?」

 

セレニアは勇人の能力である『森羅万象を司る能力』もとい『森羅万象を司る程(・)度(・)の能力』の全貌を聞き驚愕したものの、勇人が発言した『もう1つの能力』について首を傾げながら聞くと勇人は今現在、自身が居る世界の年代が『中世ヨーロッパ』に似た時代に居る事を大体察していたのか、その時代に合わせセレニアに説明した。

 

「う~ん……何て説明すれば良いかな……俺のもう1つの能力は海賊や海兵が乗っている『戦船(いくさぶね)』の兵器『艤装(ぎそう)』が使えるんだが……能力が弱体化しているから主砲(大砲)等のデカイ艤装が使えないんだ。」

 

「な!?戦船の兵器を!?本当に人間か!?」

 

セレニアは勇人の説明に再度驚愕し、狼狽えながら勇人に聞くと勇人は気難しそうに答えた。

 

「……『一応』な、さて!そろそろ探索しないか?此処に居ても埒が明かないからな」

 

「あ……ああ……」

 

セレニアは勇人の言葉に狼狽えながらも勇人と共に街を探索しに教会を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻 佐世保鎮守府 特設ドックにて

 

「……という訳です。」

 

ミカエルは大和達の殺気に完全に屈したのか、身体を震わせ、顔面蒼白になりながら先程の夕張の説明を簡略した内容を説明すると妖夢は相当苛立っているのか怒りの籠った低い声を発し、刀をミカエルに突き立てながら確認するかの様に彼女の説明を復唱した。

 

「……つまり、貴女の間(・)違(・)っ(・)た(・)命(・)令(・)のせいでセレニアさんが所属している部隊が壊滅しただけではなく、この事に無関係な勇人さんを巻き込ませてまでセレニアさんと彼方の世界の人間の生き残りを助けると共に『黒幕』を倒す為に紫様と真琴さんに頼んで彼を『悪魔と堕天使達によって造られた地獄絵図と化した世界』に転移させた……という訳ですね?」

 

妖夢は目の前にいるミカエル(捕虜)に殺意をぶつけるかの様に剣先をミカエルの顎を撫でる様に持ち上げるとミカエルは只々「……はい、その通りです。」と妖夢達に怯え、身体を震わせながら答えると紫と真琴はミカエルを庇うかの様に激怒している妖夢達を窘めた。

 

「まぁまぁ、ミカエルも『この事』については勇人に申し訳無く思っているし反省しているから艤装(ぶき)を仕舞って……ね?」

 

「それにミカエルも全面的に協力すると言っているんだ。それに此処で黒幕を潰さないとアッチだけではなく此処も壊滅されるかも知れないわよ。」

 

「「「ッ!?か……壊滅!?」」」

 

「………成程ね、貴女は黒幕である『サリエル』が率いる堕天使と悪魔達で結集されたテロリスト集団『エグリゴリ』を潰す為に提督を……しかし何故サリエルが私達の世界に?サリエル……いえエグリゴリを潰すだけならセレニアさんだけで大丈夫かと?」

 

大和、武蔵そして妖夢は二人の説明もとい原作の黒幕である『サリエル』が此処に攻め混んでくる事に驚愕し、夕張は『自身が知っている原作』と『今起きた内容』との相違点を見付け、その事をミカエルに聞くと、ミカエルは夕張の発言に驚愕し、狼狽えながら聞き返した。

 

「な!?さ……サリエルが!?アイツは死(・)ん(・)だ(・)筈(・)じゃ……そもそも何故、貴女が黒幕の正体を知っているのですか!?」

 

「フフーン♪私達は無能なアンタと違って常日頃から新しい情報を収集をしているのよ!この世界の戦争は『情報』が命だからね。」

 

「ウグッ……其処まで言われると……言い返せれない……」

 

ミカエルは夕張が持っている情報である『原作のネタバレ(黒幕の正体)』に驚愕し、夕張はドヤ顔になりながら答えると大和型の二人と妖夢は夕張の情報原である『原作』ついて愚痴る様に小声で会話した

 

「本当は『原作』を相当やり込み、世界観等を熟知しているから、そんな発言を……」

 

「……まぁ夕張のオタクっぷりは今に始まった事では無いんだが……よりによって少尉に悪影響しか出ないヤバい世界(ゲーム)が今起きているとは……」

 

「そんなにヤバい世界(ゲーム)なんですか?その『Depravia egligli』という世界(原作)は……」

 

「……あの夕張が狼狽える位だ。相当ヤバい世界(ゲーム)だと思う。」

 

「……泣けますね。」

 

「同じく……」

 

「黙らっしゃい!!其所の『箱入り三人娘』!!んで、話を戻すけど何故、サリエル達を潰す為にセレニアさんだけではなく提督も?今のセレニアさんならサリエル達を此処に侵略させる前に潰す事が出来るのに?」

 

夕張は小声で会話している大和型姉妹と妖夢に一喝(ツッコミ)を入れつつも何故、勇人を巻き込ませた理由をミカエルに問い詰めるとミカエルは夕張の指摘に俯きながら答えた。

 

「……それは悪魔達の力が原因不明の強大化していたからです。私は悪魔達が強大化した事を知らずに人間界を防衛する様セレニア達に命令し……」

 

「……今の状態に陥ってしまった……という訳ね。」

 

夕張はミカエルから事の発端を聞き、溜め息を吐きながら答えると妖夢は先程のミカエルの発言と夕張のネタバレそして『妖夢自身と勇人が体験した事件』について『とある疑問』が頭の中に現れ、首を傾げながら二人に聞いた。

 

だが、その『疑問』は……

 

「そういう訳だったのですか……ん?ちょっと待って下さい。サリエルは何故『二度』も生(・)き(・)返(・)っ(・)た(・)のですか?私(・)が(・)知(・)っ(・)て(・)い(・)る(・)サ(・)リ(・)エ(・)ル(・)は五年前『霊夢さん』と『早苗さん』そして『能力によって暴走した勇人さん』によって殺(・)さ(・)れ(・)た(・)筈(・)では……その事は真琴さんや紫様も知(・)っ(・)て(・)い(・)る(・)筈(・)では?」

 

「な!?さ……サリエルが『二度』も!?」

 

「「え!?」」

 

「「……」」

 

 

更に混乱を招く事態になったとは……

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