※この作品はR-18です。

DepraviA~とある提督の悪夢奔走記(トラウマウォーカー)~   作:八意 颯人

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第5話「凌辱されし姉妹との出会い 前編」

「ちょっと待って下さい!!さ……サリエルが曾てハ(・)ヤ(・)ト(・)様(・)に(・)殺(・)さ(・)れ(・)て(・)い(・)た(・)とは聞いていません!!一体、どういう事ですか!?」

 

「え!?サリエルが!?だけど原作(本来)は1度しか……それに提督が転生したサリエルを殺したのは……本当の事なんですか?」

 

ミカエルと夕張は妖夢の発言に鳩が豆鉄砲を食らったかの様に驚愕し、狼狽えながら質問すると妖夢は勇人が昔『サリエルを殺害した経緯』そして『その悲惨さ』を粗方、知っているのか顔を青ざめ、自身の恐怖心が身体を支配したかの様に身震いをしながら聞き返した。

 

「は……はい本当です。ですが大将は、その時の記憶がありませんが……所で夕張さん、私と大将……いえ勇(・)人(・)さ(・)ん(・)と(・)出(・)会(・)っ(・)た(・)事(・)件(・)の事は御存じですよね?」

 

「確か……五年前の『金沢連続失踪事件』で当時『高校生』だった提督がクラスメイトと共に紫さんの力で強制的に幻想郷に飛ばされた事件ですよね?それと関係があるのですか?」

 

夕張は粗方ではあるが勇人が学生の時にクラスメイトと共に失踪した事件『金沢連続失踪事件』について触れると妖夢は夕張の質問を肯定し、更に説明を続けた。

 

「はい。あの事件の表向きは『あの姿』になった勇人さんに『瓜二つの男性』が起こした『誘拐事件』と公表しているのですが……」

 

妖夢は五年前の事件(金沢連続失踪事件)を思い出し、想像を絶する内容だったのか、身体を震わせ、冷や汗を流しながら説明すると紫は震えている妖夢を気遣った。

 

「……もう喋らないで妖夢。この後は私が言うわ。大和、妖夢を頼みますよ。」

 

「分かりました。では少尉、此方へ……」

 

「……す……スミマセン紫様に大和さん……」

 

妖夢は大和に介抱されながら特設ドックを後にすると紫は二人が退室したのを見図り、神妙な表情で五年前の事件(金沢連続失踪事件)の全貌を説明した。

 

「……行ったわね。では続きを説明するが先程、妖夢が言ってたのは、あくまでも『表向きでの全貌』であり『あ(・)の(・)姿(・)になった勇人に瓜二つの男』が犯人……いえ勇(・)人(・)自(・)身(・)が(・)犯(・)人(・)になっているが、実際は違うのよ。」

 

「提督が犯人?それに『表向き』?先程の少尉の状態に関係が?」

 

武蔵は紫の言葉に首を傾げると紫は「『関係ある』とか、そんな簡単な話じゃないわよ……」と妖夢同様、あの事件を思い出し、顔を青ざめながら『金沢連続失踪事件の全貌』と事件の首謀者である当時の紫の『目的』を皆に打ち明けた。

 

「……あの事件の『切欠』は当時『幻想郷』に転生したサリエルが『幻想郷に居るサリエル』こと『この世界の本来のサリエル』を殺し、幻想郷を支配し始めた事が切欠よ。そしてサリエルの能力(ちから)を重く見た私は彼女に対抗する為に勇人を初め『多数の人材』しかも『能(・)力(・)を(・)有(・)す(・)る(・)で(・)あ(・)ろ(・)う(・)人(・)材(・)』を片っ端から集めていたのよ。それが『金沢連続失踪事件』の真相であり首謀者である私の『目的(対抗手段)』だったのよ。そして……」

 

「……少尉が言っていた『その時の記憶が無い』って事は暴走状態に陥ったものの能力を開花した提督の手によってサリエルを殺害した……という訳だな?」

 

武蔵は紫の発言を遮る様に結論を纏め、紫に聞くと、紫は冷や汗を流してはいるものの神妙な表情を崩さず、武蔵の結論を肯定した。

 

「……あれは殺害じゃなくて『惨殺』と言い換えた方が『あの時の状況』に合っている気がするが、その通りよ。そしてサリエルを殺害した勇人は堕天使(サリエル)とは言え、人(・)を(・)殺(・)め(・)て(・)し(・)ま(・)っ(・)た(・)罪(・)悪(・)感(・)に(・)よ(・)る(・)情(・)緒(・)不(・)安(・)定(・)に陥り、能(・)力(・)を(・)手(・)中(・)に(・)納(・)め(・)切(・)れ(・)な(・)か(・)っ(・)た(・)事(・)に(・)よ(・)る(・)暴(・)走(・)状(・)態(・)と相まって幻想郷の住人達そして私が拐ってきた能力者達を攻撃し始めたのよ。それが『表向き』の『真相』よ。そして能力者達による攻撃で暴走状態から解放された勇人は自身の能力でありサリエルを葬らせた武器である『森羅万象を司る能力』の『2つの危険性(デメリット)』である『過度な能力使用による精神崩壊(傀儡化)』軽くても『精神異常を起こす程の強い心理的負荷(ストレス)による精神障害』そして『この能力は誰にでも使用する事が出来る汎用性の高さ』を懸念し、誰にも使えない様に厳重に結界を重ね、博麗神社(家元)の地下深くに封印した……これが『金沢連続失踪事件』の『全貌』よ。だが……」

 

「……この前の『舞鶴の件』で恩人達を助ける為に自ら封印を解き、心身共に強くなった提督の手によって能力のデメリットを克服し、完全に能力を手中に納めた……という訳だな。」

 

「……そうよ。」

 

「そんなリスクを背負った状態でサリエルを惨殺し、更に能力による精神異常を持ち前の精神力で克服するとは……末恐ろしい御方だ……」

 

「改めて聞くと驚く事ばかりよ。提督の精神力も学生の時から『ヒイ〇・ユイ』並の強靭(タフ)な精神力を持っていた事に驚いているけど、一番驚いているのは、その『キチガイ染みたチート能力のデメリット』が能(・)力(・)に(・)侵(・)食(・)さ(・)れ(・)傀(・)儡(・)化(・)や私(・)達(・)で(・)も(・)使(・)え(・)る(・)汎(・)用(・)性(・)の(・)高(・)さ(・)とか……完全に『ゼロシステム』そのものじゃないの」

 

「……言われて見れば、そうだな」

 

紫は武蔵の発言に肯定するかの様に頷き、ミカエルは勇人の能力に怯えるかの様に顔を引き釣り、夕張は某機動戦士に使われている機能や登場人物に喩えながら唖然としつつも武蔵と共にミカエルに同意すると真琴は神妙な表情で武蔵達に急かした。

 

「……だけど今回は、勇人の奥の手である『ゼロシステム擬きの能力(森羅万象を司る能力)』が『弱体化』しているのよ。これから悪魔や堕天使達に立ち向かう為に『能力の代用品』である勇人の艤装を彼方の世界に合わせて『改修(カスタム)』そして弱体化した原因を『調査』しないと勇人とセレニアが殺されるだけではなく、幻想郷も含め、この世界も破壊されてしまうわよ!勿論、私達もサポートするし幻想郷から『河童達』を派遣させるから改修を急いで!もし『勇人が殺害された』と言う事は彼女(サリエル)が『勇人の能力を手中に納めた』と思いなさい!さぁ、さっさと取り掛かるわよ!!これは時間との勝負よ!!」

 

「「「………」」」

 

真琴は今、自身がやるべき事を伝えると武蔵達は事の重大さを知り、黙って頷き勇人の艤装の改修そして弱体化した原因を調査する為に各自、持ち場に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして同時刻 デプラビアの世界の市街地にて……

 

「な!?こ……これは……」

 

「チッ……」

 

勇人とセレニアは教会を後にし、外に出てみると勇人は町の様子を見て狼狽え、セレニアは不快感を表すかの様に舌打ちをしながら町の様子を見渡した。

 

何故なら空は赤黒く染め上がり、街の様子は建物が燃え、地面には首や胴体等の身体の各部位が欠損した老人や男性の死体や身体の一部が町全体に敷き詰めるかの様に捨ててあり、燃え盛った建物の中では『異形とも取れる鬼の様な人型(ひとがた)』が逃げ遅れたであろう若い女性に自身の欲求を満たすかの様に『人型の異形』は『女性の悲痛な叫び』と『租借音に近い妖艶な音』に興奮し、町の女性の陰茎部に自身の快楽を注ぎ込む様に一物から放たれる『粘りのある白濁色の液体』を女性の胎内に注入したり、要済みになったであろう女性を惨殺し、更には惨殺された遺体を晒すかの様に吊り首や串刺しを行う等、人間を家畜以下として扱い、街は完全に異形(バケモノ)に支配されていたのだ。

 

「許せねぇ……民間人相手に……ウオォォォォォ!!!」

 

「ッ!?行くなハヤト!お前に勝てる見込みのある連中じゃ……」

 

二人は文字通り『地獄絵図』と化した街に強い不快感を示すかの様に顔を顰め、特に勇人は不快感よりも強い怒りが混み上がったのかセレニアの制止を無視し、怒鳴りながら若い女性を強姦している異形(バケモノ)に目掛けて燃え盛る建物の窓から飛び込び、そして……

 

 

 

 

 

 

 

「このバケモノ風情がぁぁぁぁぁぁ!!此処で死に晒せぇぇぇぇ!!」

 

 

 

 

グサッ!!

 

 

ブチブチブチブチ!!!

 

 

 

 

「ば……馬鹿な!?に……人間が……あ……悪魔を……引(・)き(・)裂(・)い(・)た(・)!?」

 

手に持っていたデスサイズに殺意を乗せるかの様に『異形(バケモノ)』もとい『悪魔』の胸に強く突き刺し、デスサイズが刺さった状態で悪魔の胸に手を入れ、そのまま悪魔を真っ二つに分けるかの様に引き裂いたのだ。

 

セレニアは自身の『天使兵としての常識』である『人間が悪魔に勝てない事』を勇人が常識を逸した行動に度肝を抜かれ、狼狽えていると勇人は悪魔に強姦された女性に近付き、介抱しながら容態を確認した。

 

「オイ!!大丈夫か!!しっかりしろ!!バケモノは俺が倒した!!」

 

勇人は悪魔に強姦されたせいで目が虚ろになっている女性を正気に戻すかの様に強い口調で励ますと女性は勇人の言葉に少しずつではあるが、目に光が宿い、安堵しながら勇人に言った。

 

「……白い礼装を着た筋骨粒々の牧師が私達を……まさか此処は天国の階段?」

 

「マッチョは認めるが残念ながら俺は牧師じゃねぇし、あの世じゃねぇよ。一体、何があったんだ?答えれる範囲で教えてくれ。」

 

勇人は女性の言葉に優しくツッコミをしつつ、事の経緯について聞こうとしたら女性は地獄絵図な状況に錯乱しつつも、何かを思い出し、それを勇人達に託す様に勇人達に懇願した。

 

「すみません。私も何が起きたか………ッ!?妹を……『レベッカ』を助けて下さい!!御願いです!!私の身体は悪魔の魔力に侵食され、いずれ悪魔になってしまう身です!!さぁ、早く御逃げて下さい!!」

 

「妹は助けてやるが、最後の願いは応えれないな。俺は医者だ。二人……いや街の生存者を助けないとな。待ってろ、今(・)助(・)け(・)て(・)や(・)る(・)……フゥゥゥ……」

 

勇人は女性の訴えを一部、拒絶し、右手に全神経を集中すると、先程セレニアに見せたタロットカードとは異なる『樹の枝に巻き付いている蛇』と『恰幅の良い修行僧』が描かれている二枚のカードを召還し、勇人は召還したカードの名称を高々に唱えた。

 

「……良かった。『この2つ』が出るって事は霊力は然程落ちて無い様だな……スペルカード!治癒極(ちゆのきわみ)『アクスレーピオスの蛇杖』!!そして大祓詞(おおはらえのうた)『祓戸大神(はらえどのおおがみ)の祓詞(はらえうた)』!!オラァ!!」

 

ペチッ!!

 

「ッ!?あ……あれ……痛く……ない……それに暖かい……」

 

勇人はカードの名称を高々に宣言すると2つのカードは太陽の様な暖かい光を纏い、勇人は2つのカードを女性の腹部に叩き付けるとカードは女性を優しく保護するかの様に女性を光に纏わせると悪魔達を倒し終えたのか純白な翼が何故か赤く染め上がったセレニアが現れ、相当急いで来たのか息切れをしながら勇人を叱った。

 

「ハァ……ハァ………この……馬鹿野郎!!!し……死にたいのか!!人間が悪魔に勝てる筈が無いのに、お前は……」

 

「な!?大丈夫かセレニア!?何処か怪我を……」

 

勇人は全身『血に染まっているセレニア』を見て血相を変えながら聞くとセレニアは勇人と女性が無事だったのか、安堵しつつも勇人の質問に悪態を吐いた。

 

「……全部、返(・)り(・)血(・)だ。誰(・)か(・)さ(・)ん(・)の(・)無(・)鉄(・)砲(・)な(・)突(・)撃(・)の(・)せ(・)い(・)で私が建物の中にいる悪魔を全滅しなざるを得なかったからな。感謝しろよな……ハヤト」

 

「……はいはい悪かった。所でセレニア『レベッカ』と会ったか?」

 

勇人はセレニアに軽く謝罪しつつも女性が言っていた『レベッカ』について聞くとセレニアは勇人の態度に苛つき眉をピクリと動かしつつ首を傾げながら答えた。

 

「……いや、そもそも『レベッカ』って誰?」

 

「この女の妹。ついさっき頼まれたんだ……助けて欲しいとな。けど、その前に建物から出るぞ。崩壊するぞ」

 

「……ああ」

 

勇人は光を纏っている女性を抱え込み、セレニアと共に建物から飛び出すかの様に窓から脱出し、外に出た途端、建物が崩壊し、三人は安堵しながら会話した。

 

「よっと!危なかったな……」

 

「良かった……牧師だけではなく天使様まで助けて下さるとは……」

 

「……もう無茶な真似は止めてくれハヤト。心臓に悪いから……後、コイツは牧師っぽい服を着ているが牧師ではないから勘違いしないでくれ」

 

「そう言う事だ。そう言えば、お前の名前は?」

 

勇人はセレニアの発言に同意しつつ、女性に聞くと女性は二人に助けられた事による安堵感が混み上がり、落ち着いた口調で答えた。

 

「『ジル』です。こう見えて『錬金術師(アルケミスト)』と『回復師(ヒーラー)』ですので、お役に立てるのかと……」

 

「天使兵のセレニアだ。そしてジルを助けた東洋人が……」

 

「勇人だ。所で錬金術師(アルケミスト)は分かるが『回復師(ヒーラー)』とは一体?」

 

勇人は過去に『某小柄な錬金術師の漫画(鋼〇錬金術師)』を読んだ事があり『錬金術師(アルケミスト)』については大雑把ではあるが把握していたが『回復師(ヒーラー)』について聞いた事が無いのか首を傾げながら聞くと女性もといジルが勇人の発言に驚愕した。

 

「え!?貴方、回復師(ヒーラー)じゃ無かったのですか!?てっきり『魔法』で私を治療したから同業者かと……」

 

「……成程、ドラ〇エで言うヒロインが使う魔法で治療する人が『回復師(ヒーラー)』と言われているんか……そう考えたら俺も違う意味ではあるが回復師(ヒーラー)だな。」

 

「ドラク〇?ヒロイン?お前は何を言っているんだ?」

 

「そこは気にするな。さっさとレベッカを助けに行くぞ……嫌な予感がする」

 

「「……」」

 

勇人はジルの説明に某RPGに喩えながら理解しつつ、先程から嫌な予感を感じていたのか二人を急かす様に言うと二人は勇人の神妙な表情に強い緊迫感に圧される様に黙って頷き、急いで先を進んだ。

 

だが、勇人達は『ある人物』の存在に気付いて居なかった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……チッ!よりによって『あの御方』が此処に来るとは……あの御方が短気を起こして『この世界の僕』を殺してしまう前に何とかしないと……」

 

遥か上空で『とある天使兵』に監視されていた事に……

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