DepraviA~とある提督の悪夢奔走記(トラウマウォーカー)~ 作:八意 颯人
勇人達が村を探査している頃、勇人の世界の横須賀鎮守府こと『大本営』内の部屋『政府連絡会議室』にて……
「ッ!?………不味い事になったわね。最悪だ……」
『とある事』で混乱と激しい口論が渦巻く会議室の中、ソファーに座っている『吸血鬼を彷彿させる様な蝙蝠の翼を着けた銀髪の女性』が頭を抱えながら呟くと近くに居た『茶色の軍服を着た優しさと厳格の2つの雰囲気を持つ茶髪の若い女性』こと『勇人の母親』であり『艦娘 三笠』こと『
「どうしたの『レミ』、何か不味い事が『見えたの』?」
朱里は銀髪の女性こと『レミリア・スカーレット(以後 レミリア)』に聞くとレミリアは頭を抱えながら自身の能力である『運命を操る程度の能力』を使って見えた
「……あの隙間妖怪が悪手を打ったわ」
「「「ッ!?」」」
「チッ!よりによって、こんなに早く……早く出なさいよ……馬鹿息子……」
レミリアは朱里含め、その場に居た将官クラスの軍人達に自身が見た結果を頭を抱えながら言うと、朱里を初め、その場に居た全員がレミリアが言う『悪手』である『紫が勇人をデプラビアの世界に飛ばした事』を知り、「……最悪だ」と言わんばかりに顔を顰め、朱里は
場所は変わり、時は少し遡り デプラビアの世界にて……
「……チッ!空は赤いわ、地面は所々、肉片や強酸らしき液体で埋め尽くされているわ……まるで
勇人は周囲の状況に悪態を吐きながらもジルを背負い、辛うじて残っている足場に飛び移りながらセレニアに聞くと、セレニアは少し血塗られてはいるが天使特有の白い翼を使って上空から周囲の状況を確認しながら勇人に言った。
「……正しく『その通り』だな。辺りを見渡しても肉壁の様な赤黒い空に酸っぱい匂いを発した液体が川の様に流れているからな……もしかしたら、お前の弱体化って……これに関係しているのか?」
セレニアは先程の教会の件を思い出し、この怪奇な状況と勇人の弱体化の関連性を見出し、それを勇人に伝えると勇人は何事も無かったかの様に足場……というより強酸に少し浸っている廃家の屋根に居る悪魔を強酸が流れている川に向けて投げ飛ばし、セレニアの質問に首を傾げながら答えた。
「う〜ん……多分な……まぁ先ずは、さっさとレベッカを見付け、この村から脱出する事に専念するぞ。そして邪魔や!」
ドカッ!
ドボーン!
シュー……
「そうだな………そして、もうツッコまないぞ。お前の常識外れの行動に……」
セレニアは勇人がさり気なく悪魔達を一掃した事には触れず、少し休憩する為に勇人が居る
「凄い……私を背負いながら意図も簡単に悪魔を……
ジルは驚愕し、勇人を見て『日本に対して間違った認識』をするとセレニアは呆れながら答えた。
「それはアイツだけだ……多分……」
セレニアは呆れながら答えると勇人はジルを安心させる様に微笑みながらセレニアの発言を訂正した。
「それは、あくまで『この世界の日本』だけだ。俺の
「えぇ!?『ハヤトさんの
「……もう全員呼んだ方が良いんじゃないか?そうすれば……」
勇人の発言にジルは顔を引き釣り、セレニアに関しては事の終息を急くかの様に勇人に助言すると、勇人はセレニアの意見に困惑しながら答えた。
「それが出来れば苦労はしねぇって、何せ能力が弱体化しているから、それすら叶わないんだ」
「……それは分かっている。あの時、魔具を放り投げた女……確か『ユカリ』だっけ?ソイツに頼む事が出来ないのか?」
セレニアは勇人に
「それこそ無理な話だ。アイツは神出鬼没だからな……能力が戻れば捕まえる事が出来るが……」
「……結果はどうあれ、早くレベッカを見付け、此処から出ないといけませんね。では先を進みましょ」
「そうだな」
「……だな……ん?ちょっと待って、スマホが鳴って……ゲ!?マジかよ……こんな時に……」
ジルとセレニアそして勇人は重い溜め息を溢しながら探査を再開しようとした途端、勇人のスマホが鳴り響き、勇人は顔を顰めながら通話相手である朱里からの電話に出た。
「……母さんか?どしたん?」
勇人は重い溜め息を溢し、嫌々ながらも電話に出ると朱里は勇人の事が心配なのか、怒鳴る様に命令を出した。
「勇人!!アンタ、まさか異世界に居るんじゃ無いよね?居るんなら今すぐ隙間を使って脱出しなさいよ!!」
「……何で俺が異世界に居る事を知ってんだ?それに今現在、能力が弱体化しているせいで脱出不可能だ」
勇人は朱里が何故『勇人が
「……レミから聞いたのよ。アンタ、アイツの罠に掛かっているわよ」
「……へ?アイツ?それに罠?」
勇人は朱里の答えに首を傾げながら聞き返すと朱里は勇人を
「……説明無しで飛ばされたのね。5年前の事件の『結末』覚えてる?」
「……暴走状態のまま解決してしまったから覚えてる以前に知らねぇが……まさか『5年前の黒幕』が『今回の黒幕』って言うオチじゃねぇよな?」
勇人は朱里の質問に全く身に覚えが無く、首を傾げつつも『5年前の事件』と『今回の出来事』に深く関わりがある事を結論付けると朱里は『5年前の事件の黒幕』であり『今回の黒幕の正体』を明かした。
「その『まさか』よ。5年前、アンタが惨殺し、恐山に封印した筈の大天使『サリエル』が復活し、此処を地獄に変えたのよ」
「え!?ハヤトさんが天使を殺した!?」
「ッ!?嘘だろ……これを起こしたのが大天使様だったとは……」
「サリエルって……確か、あのメスガキか?それに俺が殺した?どういう事だ?何かしらの事故で死亡したのは知っているが……」
ジルとセレニアは理由は違えど驚愕し、勇人に至ってはサリエルの存在そして彼女が死んだ事は知っているが、まさか
「……『この事』については墓まで持って行くつもりだったが、仕方無い……勇人、サリエルは5年前『能力の暴走状態に陥った貴方』に惨殺されたのよ。そして貴方は暴走状態になったとはいえ、人として『過ち』を犯したせいで情緒不安定に陥り、暴走状態と相まって幻想郷を破壊しようとしたのよ」
「嘘だろ……俺が……子供を……ウグッ!?あ……頭が……」
「ッ!?ハヤト!!」
「ッ!?」
勇人は朱里から放たれた『5年前の真相』を聞かされると突然、激しい頭痛に襲われ、スマホを落とし、片膝を着くとセレニアは勇人の異変に逸早く気付き、ジルは慌てふためきながら勇人に寄り添いながら安否を確認した。
「はわわわ!?どうしようセレニアさん、は……ハヤトさんが……」
「落ち着け、ジル!!ハヤト!大丈夫か!!お前……ハヤトに何をした!?」
セレニアはスマホを拾い、モニター越しではあるが勇人の不調を起こした原因である朱里に強い口調で問い質すと朱里は重みのある強い口調で激怒しているセレニアを宥めた。
「……落ち着きなさい。私は勇人に『
「だからって何故、アイツの『
セレニアは勇人の身を案じ、母親として最低な事を伝えた朱里に怒りをぶつけると朱里はセレニアの言葉に神妙な表情になりながら答えた。
「……確かに貴女の言う通り、この事は勇人にとって『本能的に
朱里は今回の異変が『デプラビアの世界』だけでなく『勇人の世界を含め"全ての世界"の存亡に関わる
「はわわわ!?ハヤトさんの世界まで!?これは一大事ですね……」
「……確かに、私達の世界だけの問題なら『平行世界の
……今回の事件の規模が自身が想像をする以上に大きい事を知り、セレニアは朱里の心境を理解そして納得し、ジルは先程以上に慌てふためいたのだ。
セレニアは朱里の言葉を聞き、先程までの怒りが落ち着いたのか、何時もの凛々しい表情になりながら朱里の素性について聞くと、朱里もまた勇人の事が心配だったのか、セレニア達に無礼を詫びる様に友好的な笑みを溢しながら自己紹介を始めた。
「……そう言えば自己紹介がまだだったわね。私は勇人の『上官』でもあり『母親』の『朱里』よ。こう見えて『三十路一歩手前』のオバサンよ」
「え……えぇぇぇ!?ハヤトさんのお母さん!?お姉さんじゃなくて!?」
「なっ!?29!?イヤイヤ!ちょっと待て!幾ら何でも若すぎるぞ!!ハヤト!お前の歳は?」
ジルは朱里の事を『勇人の姉』だと勘違いしていたのか『姉』では無く『母親』だと知り只々、驚愕し、セレニアもまた朱里の実年齢を聞き、あまりにも母親にしては大人になった息子こと勇人を持っている事を知り、混乱しながら勇人に聞くと、勇人は既に頭痛が収まり、何時ものラフな表情になりながらセレニアの質問に答えた。
「あぁ〜痛かった……『22』いや今月で『23』になるな。それに母さんは親父の
「そういう事よ。んで、貴女達は?」
勇人は朱里との年齢による矛盾を簡潔に説明するとセレニアとジルは安堵感を零す様に重い溜め息を溢しながら自己紹介を始めた。
「なんだ……そういう事だったのか……私は天使兵の『セレニア』だ。そして……」
「この村で『
「年上だと思っていたのか?」
「はい……」
セレニアは自身の記憶が失っている関係上、手短に、ジルは勇人の実年齢を聞いて少し驚きながらも自身の素性そして本名を名乗ると朱里はジルの本名を聞いて内心「そこは"○レンタイン"じゃないのね……」と某生物兵器に出てくる人物を連想していたのか、少し残念そうに思いながらも勇人に今後の行動について聞いた。
「……んで、これからどうするの?今のままじゃ解決策が見い出せないわよ」
「取り敢えず『ジルの妹』である『レベッカ』を探しつつ村から脱出するさ……まぁ、その……」
勇人は少し気不味そうに言葉を濁すと、朱里は勇人の真意を汲み取り、神妙な表情で勇人が言葉を濁した理由と共に答えた。
「……『現時点での最悪な結果』である『レベッカがサリエルの仲間によって
朱里は『現時点での最悪な結果』である『この村の最後の生存者である
「もう『変えた』わ。この先の『城』に居るわ……だけど早目に向かった方が良いわ」
「レミリアも居たのか……分かった。俺達の補助を宜しく頼む」
勇人はレミリアがアシストとして参戦してくれた事に嬉しかったのか微笑みながら御願いするとレミリアは相当躍起になっているのか、真剣な表情で勇人達に言った。
「勿論よ。スカーレット家の頭首……いえ『ツェペシュの末裔』として全面的にサポートするわ!!だから……死なないで……貴方達こそが『希望』だから……」
レミリアは勇人達に言い残し、スマホの通話を切るとジルは容姿端麗なレミリアの姿を見て只々、圧巻しながら言った。
「外見だけでは無く、中身まで気高く、清く美しい人でしたね……レミリアさんは……実際に会ってみたいです」
「………」
ジルは、まるでレミリアを『最高傑作の美しいビーナス像』を見ているかの様に惚れ惚れした表情になりながら言うと、勇人はレミリアが何故『容姿端麗な大人の姿』になっている経緯を知っているのか只々、苦笑しているとセレニアは勇人とジルに気合いを入れ直すかの様に強い口調で2人に言った。
「……無駄口は其処までにして、先を急ぐぞ!」
「ああ、そうだな」
「ッ!?そうですね」
勇人とジルはセレニアの叱喝を受け、レベッカが居るであろう目の前に建てられている城に入り、城の広間に到着した途端、驚愕した。
「「ッ!?嘘だろ……」」
「そんな……」
3人は今、目の前に起きている状況を見て驚愕し、ジルに至っては目の前の
何故なら……
「うぅ……だ……誰か……た……助けて……」
……眼鏡を着けた少女こと『レベッカ』が蝙蝠を模した悪魔に凌辱され、その悪魔が快楽に似た高揚した声を上げながら自身の精液をレベッカの膣内に出していたのだ。