※この作品はR-18です。

ゴブリンスレイヤー・剣で舞う者   作:京勇樹

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闇ギルド

剣舞士の耳にキナ臭い話が舞い込んできたのは、ある情報屋からだった。

 

「暗殺依頼……俺を狙ってか」

 

「ああ……お前さんが、何回も邪神信奉者達の邪魔をしたからだな。入手した話じゃ、金貨500枚の値段で依頼されたようだぜ? んで、受けたのは……堕天使と呼ばれる二人組の女だそうだ」

 

剣舞士からしたら、狙って妨害した訳では無いのだが、邪神信奉者からしたらどうでもいいのだろう。

そして剣舞士としては、暗殺者など慣れている。

 

「他には?」

 

「お前さんとよく一緒に居るゴブリンスレイヤー一党、あいつらも狙われてるって噂だ。そっちはまだ、暗殺依頼は出されていないらしい」

 

そこまで聞いた剣舞士は、去り際にその情報屋の前に金貨が入った袋を置いてから、バーを出た。

そして数日後

 

「剣舞士さん、指名依頼が来てます」

 

ギルドに来た剣舞士を見て、受付嬢が告げた。

 

「……依頼内容は?」

 

「商隊の護衛依頼です。報酬は金貨200枚となってます」

 

報酬を聞きながら、剣舞士は受付嬢から依頼内容が書かれた羊皮紙を受け取り、確認する。

ルートは訓練所から水の都までの往復で、商隊の一人には令嬢商人の名前もある。

どうやら商隊は訓練所に武器を輸送する為に、一度水の都に行き、武器を受け取り次第、また訓練所に戻るようだ。

それを確認した剣舞士は

 

「わかった、引き受けよう……待ち合わせは、訓練所で良いんだな?」

 

と受付嬢に確認した。

 

「はい。訓練所で商隊が準備している筈ですので、その準備が出来次第出発すると聞いてます」

 

そこまで確認した剣舞士は、羊皮紙を受付嬢に返しながら

 

「手続きは頼む……俺は行く」

 

「はい! ご無事を祈ります!」

 

と仲間や受付嬢達に見送られながら、ギルドを後にした。そして、道具類を用意してから、訓練所に向かう剣舞士。

 

「……さて、闇ギルドには……二度と手出し出来なくなるように……徹底的に……狩るか……!」

 

剣舞士はそう言って、西の街の門から出たと同時に駆け出した。

実は剣舞士は、門に近付いた辺りから殺気を感じていたのだ。その時、数本の矢が剣舞士に飛来してくるが

 

「一直線に飛んでくるだけなど……!」

 

その矢は全て、叩き落とした。そして、走りながら足元の石を蹴りあげて

 

「そら……お返しだ……!!」

 

と刀で弾き飛ばした。剣舞士が飛ばした石は、一直線に生け垣に突っ込み

 

「ぐがっ!?」

 

と一人の男が、姿を表した。男は額を抑えながら起き上がろうとしたが、いつの間にか剣舞士が跳躍していて

 

「そのまま寝てろ!!」

 

男の顔面を、容赦なく足裏で蹴り、そのまま地面に頭がめり込む程に踏んだ。そして剣舞士は、その男が落とした矢を掴み

 

「そら、そこっ!」

 

とほぼ真上に投げた。

 

「ぎゃあっ!」

 

剣舞士が投げた矢は真上の枝の上に居た別の男の足を貫き、男が枝から落ちた。その男はすぐに逃げようとしたが

 

「逃がすかっ!」

 

と剣舞士は、最初に気絶させた男の腰にあった剣を投げて、男の肩を刺し貫いて、木に縫い付けた。

そして、逆手持ちで脇差しを抜き

 

「お前は……殺気を消せっ!」

 

と後ろから来ていた敵を斬った。

そうして剣舞士は、もう気配が無いのを確認してから

 

「……前座だな……他愛ない……」

 

と呟き、駆け寄ってきた衛兵に対処は任せて、訓練所に向かった。

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