※この作品はR-18です。

ゴブリンスレイヤー・剣で舞う者   作:京勇樹

96 / 105
死の迷宮 突入

 

 

 

呼び出されたゴブリンスレイヤー一党は、国王からの依頼を受諾。王都と令嬢商人から、道具を仕入れた。

その時、剣の乙女が近寄ってきて

 

「こちらをどうぞ」

 

と羊皮紙の束を差し出してきた。

 

「……これは?」

 

「死の迷宮の第四層までの詳細な地図です。少し古いですが」

 

ゴブリンスレイヤーが問い掛けると、剣の乙女が説明した。剣の乙女は過去にあるパーティーで死の迷宮に入り、地図作成を担っていた。

死の迷宮が攻略されてからは、彼女が管理していたのを出してきたのだ。

 

「……マッパーは任せる」

 

「承知しましたぞ」

 

ゴブリンスレイヤーは地図を丸めると、蜥蜴人僧侶に手渡した。

 

「陛下の仰った通り、死の迷宮はコアが破壊され、障気は無くなり、危険度は大幅に下がっています……しかし、迷宮というのは魔物に対して有利になります……十分にお気をつけて」

 

「ああ……」

 

あるパーティーに攻略されるまでの間に、数多の冒険者達が突入し、大部分が帰ってこなかった。

その理由が、魔物だけでなく闇に染まった人間や、迷宮内で生成される罠に起因する。

宝箱に似た魔物のミミックに、壁かと思ってたら岩みたいな身体の魔物など、それは多岐にわたる。

そしてゴブリンスレイヤー一党は、死の迷宮側の門に集まったが、そこには軍も展開していた。

その先頭に立つのは、フル装備の国王だった。

そして軍が展開している理由は、死の迷宮の前に夥しい数の魔物が集まっているからだ。

それも複数種類の魔物がだ。

複数種類の魔物が殺し合う訳ではなく、明らかに人間のみを狙っている。

明らかに、魔物側に指揮を執っている存在が居る証拠である。

国王はゴブリンスレイヤー一党が集まっている事に気付き

 

「アレらは、我々で切り開く。貴君らは、気にせずに死の迷宮に向かえ。送り狼は一体たりとも行かせない」

 

と声を掛けた。

その後、軍の前で剣を抜いて高らかに掲げ

 

「我が勇猛果敢なる精鋭達よ! 勇敢なる冒険者達を死の迷宮に向かわせる為に、あの眼前の烏合の衆を蹴散らす! 抜剣!」

 

国王の号令に、軍は一斉に剣を抜いて構えた。

そして

 

「突撃せよ!!」

 

国王が最前列に立ち、軍は一斉に魔物の群に突撃した。最初に魔物を切り倒したのは、やはり国王だった。国王はオークを一刀両断し、次に狼を蹴り上げ、灰色熊を撃破した。

勿論軍も見ているだけなわけがなく、国王を攻擊しようとした他の魔物達を次々と斬殺していく。

勿論中には、魔物からの攻擊で傷付く兵士も出てくるが、同行していた神官達により治療され、直ぐに前線に復帰していく。

そして、魔法使い達が一斉に魔法を放ち、広範囲の魔物達が駆逐され、そこに兵士達が流れ込み、死の迷宮への道を作っていく。

そして開戦から数分後、死の迷宮への道が開けたのを確認し

 

「……一気に駆け抜ける。止まるな」

 

「あいよ!」

 

「承知しましたぞ!」

 

「行くわよ!」

 

ゴブリンスレイヤーを筆頭に、全員駆け出した。

一度止まってしまったら、最悪魔物達の圧で止められ、交戦を強いられる。

そうなれば、誘拐された王妹がどうなるか分からない。だから一党は、一切止まらずに死の迷宮まで駆け抜けた。

そして、扉に辿り着いた一党に、国王が

 

「頼んだぞ!!」

 

と声を掛け、最後尾に居た剣舞士は親指を立てて死の迷宮に入った。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。