【R18】突如チ〇ポが生えた弦巻は欲情して結月を襲うのか 作:一条和馬
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「ただいまー…」
日付が変わって20分程経った後、私は『家』の門をくぐった。真っ先に私を歓迎したのは素敵な旦那さまでも、愛しの我が子でもなく、酷いアルコール臭だった。朝から一日中付き合ってくれたストッキングを脱衣所のカゴに放り込んでからリビングへと向かう。
ドアを開けた先は散々な有様だった。アルコール臭は無論の事、その発生源であろうビール缶は無造作に散らばり、洗濯物は取り込んでそのままソファーに、そしてそれを枕に一人の少女が爆睡中だった。
「ずん子ちゃん……ずん子ちゃんってば、こんな所で寝ると風邪ひくよ」
「んっ……ふぅ……」
酒精を漂わせながら寝息を立てる私の友人は夢の世界から戻ってこなかった。きっと大好きなずんだ餅に囲まれる夢をみているに違いない。『こんな事もあろうかと』でリビングに常備された布団を彼女にかけてやると、気持ちよさそうに寝返りを打った。ミスコン一位の貴重な寝顔だ。
私が冷蔵庫から冷えた麦茶を取り出しコップを用意していると、日本酒片手にニコニコしてる女と目が合った。最初からテーブルに前にいたけと相手にしてやらなかった。
「セイカさん、ただいま」
「……おかえり、遅かったじゃん」
「気付いてもらえないかと思ったよ」
「あー、大丈夫。今気が付いた」
そう言うと、セイカさんは自分の手前にあった(ビールを飲んでいた名残のある)空のジョッキに日本酒を注いで飲み始めた。流石【ビールを肴にワインをつまみに酒を飲む酒豪】【胸に二つのでっかい肝臓が付いてる女】【合コンに来た男全員と飲み比べして一人勝ちした酒乱【居酒屋用納品リストに個人の名が並ぶ上得意様】京町セイカは伊達ではない。
「相当飲んだ?」
「私は肝臓が強いからな」
「セイカさんと一緒で鈍いんでしょ」
はっはっは!と笑いながらグイグイ酒を流し込む所を見るに、彼女は完全に酔っているに違いなかった。
「ゆかりんは?」
「明日仕事だからって11時には部屋に戻ったよ。つれないよねぇ?」
日本酒の側面を撫でながらセイカさんが妖艶な笑みを浮かべる。この人は一生結婚しなさそうだが、酒樽となら籍を入れてしまうかもしれない。『酒の名前を呼ぶとその酒に代わる湖』の畔で幸せに暮らすだろう。
「じゃ、私もそうしようかな」
「酒!?」
「風呂入って寝る」
「えー! 付き合ってくれないのかよぉ!」
「これでも私、学生でね」
色々文句を言ってきたセイカさんだが、どうやらその愚痴を肴に酒を飲むことに決め込んだのか、私がシャワーで汗を流している頃にはすっかり大人しくなっていた。マジでどうなってるんだろうねあのロリ巨乳。
シャワーで一日分の汗をしっかり流した私は、二階にある自室へと向かっていた。階段を上ってすぐ突き当りにトイレが存在し、道中家主の娘であるゆかりんの部屋がある廊下を超えた先に、私の部屋があった。
ここで一つ補足しておかねばならないのだが、ここは『私の家』ではない。なんなら一階で飲んでる奴でも飲み過ぎでソファーで寝てる奴でもない。家の前の表札にははっきりと『結月』と彫られている為、地理上は結月家という事になっているし、それが正しいのだが、何故か私は彼女と知り合った数年前からこの家に(互いの両親公認で)『私の部屋』が誕生したのだ。その経緯は今回あまり関係ないので割愛するが、何となく『仲良し四人組が週二か三の割合で互いの家を交互にお泊りする』と思ってくれれば良い。
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最初はベッドとクローゼット一つだったこの部屋も、何年か使用している内に次第に物が増え、実家の私の部屋とそう大差のない様相になっていた。寝起きなどは特に部屋の外に出ないとどっちの家に居るのかわからない、というのは何年経っても慣れないものだ。
『寝る時は下着付けない派』の私は今日もその教典を守って生まれたままの姿で布団にダイブする。ほのかに太陽の香りがするのはきっと、愛しのゆかりんが昼間に干してくれた証だ、あの子はどこに出しても恥ずかしくない嫁になると私は思うよ。そんな中、後一か月もすれば梅雨入りし、そして夏が始まる。衣替えも視野に入れないとな、と考えてウトウトしていると〈ARIA〉でONEさんからもらった頭痛薬の事を思い出した。思い出したら、頭が痛くなってきた。
「明日の講義、休めないしなぁ…」
モゾモゾとベッドの上を這って移動し、トートバッグに入った小さなケースを取り出す。寝ぼけた頭でも『水なし二錠』だけはしっかり覚えていたので、私はちゃんと二つ口に放り込んで飲み込み、そして寝た。
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それから何時間経ったのだろうか、私は息を荒くしながら体を起こした。
息が苦しい。全身が焼ける様に熱い。額に手を当てるとねばっとした汗が手に付いた。部屋の電気は消えているので見えないが、胸や二の腕、フトモモからも同じような汗が出ていた。
「なんだこれ…」
思わず口にしてしまうほどには混乱していた。そこで聡明な私は原因に思い当たった。あの『薬』だ。飲む時は半分寝てたのですっかり忘れていたが、副作用でとってもエッチな気分になると、ちゃんと説明を受けたではないか!
しかし、全体的に見れば私は至って冷静だった。現状を正しく把握も出来た。私は今、全裸で、汗だくになりながら、大の字になって、全裸で、寝ていたのだ。よしオッケー完璧だ凄いぞ私。まずするべきは何か、そうだな、とても汗をかいてしまったから脱水症状のおそれがある。幸い、クソザコ吞兵衛の私は自室に水をストックした小型冷蔵庫を用意していた。『二日酔いを防止するには寝るまでに酒の二倍水を飲めばいい』という先人たちのありがたいお言葉を受けて購入したものが、ここで初めて日の目を浴びる事になる。『備えあれば嬉しいなハッピー』とはよく言ったものだ。後は部屋を出てシャワーを浴びれば万事解決だ。今もじんわり体が疼くか、人には言えない頻度で己を慰める事もある、普段とさして違いなかった。それよりも今は『風呂上りにそのまま横になってしまった』感のある布団やベッドシーツを何とかする事ばかり気に掛けていた。夜中だけど洗濯機にブチ込むか。何はともあれ、まずは部屋の明かりをつけねばならない、そう思い立った私は、寝返りをうつ様に横になり、照明用のリモコンを探し始めた。その時だ。
むにゅう、という幻聴が聞こえた、ような、そんな気がした。胸だろうか?(周囲の人間曰く)私の胸は大きいので、両腕を正面に向けるという行為も一苦労だ、そういう話をするとゆかりんは大層ヘソを曲げてしまわれるのだが、いや、今はその話は良いんだ。とにかくここで重要なのは、『肉をむにゅうと潰した』感覚が、腕の間ではなくフトモモの間で起きた事だった。
「?」
先端の陥没した(私の恥ずかしい秘密の一つだ)二つの双丘の向こうにゆっくりと手を這わせていく。ヘソの辺りから下半身の女の城壁へとゆっくり指を動かす内に、ある筈のない『モノ』があった。
「……」
そんな、ありえない。私はれっきとした女なんだぞ?いや、今より医療技術の発達していなかった時代、昭和の前半辺りまではさして珍しくなかったのだ。飲み会でナンパした美人のお姉さんが脱ぐとあらまぁビックリ、男が萎縮する程のご立派様が現れる事が何回かあった、と『下ネタ親父』と呼ばれる大学の教授が言っていたのも思い出す。しかし先天的ならまだしも22回も誕生日を迎えた女子のアレが後天的にソレするとは如何に医療分野が専門外の私でも「そんな、ありえない」と思う訳だ。
暗がりという事もあるし、何より私のおっぱいガードが現実から守ってくれている。男子の「大きいおっぱいサイコー!」に対して常日頃から思う事はあったが、今この瞬間だけは彼らに共感せざるを得なかった。
ここまでの話を、簡単にまとめると、こうだ。
変な薬飲んで寝たら、アレが生えた。
アレと言えばアレだ、男性器、ペニス、マラ、おちんちん等と呼ばれる男が股間からぶら下げている生殖器だ。
冷静に事態を受け止めるスタンスでやっていたけど、ちょっとそろそろ限界だった。
「えっ、えええ、ええぇーーーーーーーーッ!?」
露骨に声出して驚こうとしたら思いの外デカい声が出てしまった。「近所迷惑になるのでは?」という考えが一瞬よぎった事で私は冷静さを取り戻す。隣の部屋で寝ているゆかりんや、まだ飲んでるかもしれないセイカさんが、はたまた心配性の塊のずん子ちゃんが飛んで来たらなんて説明しようとも考えるほどだったが、そんな気配は微塵もなかったのは幸いだった。
そして冷静になってくると、今度は焦りと理性が抑えていた劣情と「ちゃんと機能するのだろうか?」という興味が段々と私を支配した。自分でも分かるくらいに荒い鼻息を繰り返しながら、再び手を股の方へと忍ばせる。右手で根元を押さえ、左手でぎこちなく指を這いあがらせる。無敵のおっぱいガードで見えない分、触覚からの情報のみで『形』を想像していく。男性との恋愛経験皆無な私でも流石に「やだ…こんなにグロテスクなの?」「弟のと全然違う…」なんて頬を赤らめたりしない。第一、私に弟はいないし。私はこの部屋のどこかに転がっているであろう、双頭ディルドのサイズを思い出し、手の中の感触と比べてみる。ディルドに比べればサイズこそ少し短いものの、道中、つまりは竿の部分は至る所に血管が浮き出ており、握ると血の流れと共にまるで風邪をひいた時の額の様な内側からの激しい熱を感じた。私はそこに、無機質なシリコンにはない、命の脈動を見出した。私は両手の指を絡ませて、掌の間にペニスを挟み込んだ。生娘というほど知識に欠けるわけでもなく、しかし処女で男性経験0の私は普段どうやって男の人が自分を慰めてるか知らないので、とりあえず包み込むイメージの力加減で上下にゆっくり手を動かし始めてみた。ヘルアンドヘブン。
「……んっ……」
ベトベトの汗が潤滑剤代わりになっているおかげか、即席オナホールはスムーズにペニスを扱く。だが、クリトリスを弄られた時の感触と比べるとまだ地味だった。それも当然だろう、人体の構造的にペニスとクリトリスは性感帯の数が同じなのだ。密度の観点から言っても一撃から貰うダメージの桁が違う。最も、ペニス全体を包み込まれた場合は話は別だろうけども。
「ッ!」
その考えがいけなかった。乳房の向こう、見えぬ先に全裸のゆかりんとずん子ちゃんとセイカさんの三人がかりで私のペニスを思い思いに愛でるイメージが襲ってきた。私は処女だが生娘ではないので、ゆかりんとは結構な頻度で互いを慰め合う。ずん子ちゃんとセイカさんとは酒の勢いで、みたいなのが何回かある程度だが、皆負けず劣らずの美女だ。その美女たちが、悉く男性関係の進歩が皆無の彼女らが、私のチンポを面白そうになでたり、扱いたり、顔を近付けたりする、そんな幻覚が見えてしまってからは、もう駄目だった。それ以外の背景が真っ白になり、彼女達だけを意識して、彼女達の代わりに私の腕の動きが激しくなる。
嗚呼、ついこの間まで他の誰かと肌を合わせる事をしなかったずん子ちゃんが羞恥半分興味半分の眼で遠慮がちに、しかししっかりと手を這わせている!その反対では唯一男性に絶賛片思い中だけど告白できず、模擬戦の数だけは一人前のセイカさんが意中の相手の名前を呟きながら激しく扱いている。「水無瀬先生……水無瀬せんせぇ……!」せめて私の名前を呼んでおくれよみじめな気分になっちゃうじゃないか!
「いつ出しても良いんですよ…?」
ゆかりんがいつも私と二人の時にだけ見せてくれるメスの顔で私を誘惑する。ゆかりんの目の前には私のご立派様の一番敏感な先端があり、彼女の静かな、しかし確かに興奮した色のあたたかな吐息が全体に吹きかかる。もう限界だった。しかし彼女達は一切手を抜いてくれない。ずん子ちゃんとセイカさんのたわわに実った四つのπが柔らかく挟む。しっとりとした汗とペニスとは違う温かい熱がやさしく包み込んできた。ここがこの世の楽園か!仲間に入れなかった鬼頭ちゃんが「定員オーバー?そりゃないぜ」と嘆く。しかし女神ゆかりんは醜悪な見た目の罪人にも慈悲を与えた。舌を出し、鬼頭ちゃんに向かって唾液を滴らせ始めたのだ。これが音に聞こえしカンダタの蜘蛛の糸か!しかしこの女神ただ優しいだけではなかった。唾液を垂らすだけ垂らしてこちらに笑みを浮かべる「ここまで登ってこれる?」挑発的な目だった。興奮する。やってやろうじゃねぇかこの野郎!私は腰を振り上げた。だが、届かない。ずん子ちゃんとセイカさんが絶妙な力加減でしごきつつ、私が天の頂に向かうのを阻止していたのだ。なんてこった、二人は悪魔だった。私が悶え苦しむのを見て喜ぶサキュバスだったんだ!「あっ……♡」二人の悪魔が女神の唇を左右から攻める。三つの下が絡み、甘い吐息が湯気になってより一層官能的な雰囲気を醸し出す。やめてお願い、そこは私の、私が辿り着くべきフロンティアなんだ。天への道は三人の唾液によってその太さを増すが、楽園は遠のく。楽園の方から堕ちていくのが分かったのだ。穢される。背徳的な気分になる。私はまた興奮した。負けてたまるか。また腰が浮く。扱く手が早くなる。「もうダメぇ……」多分私だったと思う、情けない声が響いた。すると女神はその顔を悪魔に豹変させ、ずん子ちゃんとセイカさんの二人が身を引いた瞬間に私のペニスを喉奥までくわえ込む。気持ちいい。じゅっぽ♡じゅっぽ♡じゅるるるるる♡下品な音を立てながら高速で私のペニスを吸う。汗も唾液もお構いなしに、私の魂諸共吸い尽くす様な激しいバキュームだった。頭の中で激しい警鐘が鳴り響く。「もうこれ以上抑えられない!爆発するぞぉ!」脳内で誰かが叫ぶ。黄色い毛玉みたいな奴だった。ペニスが内側から不気味に蠢くのが伝わり、そしてそれが最後の抵抗だった。
「イクッ!んんんっ!!」
脳みその裏側にバチバチと火花が走る。私は下品に腰を浮かしながら、初めてチンポで絶頂した。
「はぁ………はぁ……」
視界から美女たちの幻影が消え、辺りは真っ暗な自分の部屋へと戻る。絶頂そのものは同じだが、何と言えばいいだろう『後味』が違う。例えるなら、テトリスで一列消した時『上の一列がブロック1マスだけ空いてる』のがいつもので『ブロック1マス除いて横一列消えた』のが今のだと言えばいいだろうか。とにかく、今まで自慰では味わえなかった『最後の1ピース』を手に入れたと思ったら他のピースが足りなかった、そんな感じである。
「あー………」
いつも絶頂の後はほんのり熱を帯びて体が疼き、そんな調子で二回戦三回戦と連続マッチするんだけど、今回はいつもとは違った。たったの一回で覚めて色々と考えてしまう。すっかり萎えてしまったペニスから手をどけると、汗から更に粘り気を強くしたようなドロッとした液体が指や掌に大量に付着していた。恐る恐る顔に近づけてみると、ほのかに磯臭い。紛う事なき精液だった。己から発したオスの匂いに身体のメスが反応する。しかしそれ以上に、手にまとわりつくこの感触が気持ち悪くて仕方なかった。それと同時に尿意も襲ってきたので、私は暗闇で必死にティッシュ箱を探し、手を拭いた。2枚ではぬぐい切れず、3枚目を出すと1枚目と2枚目の欠片が付いてきた。なんだこれ超めんどくせぇ。5枚目で観念してウェットティッシュを使用し妥協点まで綺麗にした私はダッシュで部屋から脱出し、廊下の向こうのトイレへと駆け込んだ。ちょっと漏らした。
「あぁー………」
男性が放尿する時、いつもどうしてるのだろうとは思った事はあったが、座っていても支える必要があるのは面倒だと思った。こいつは荒れ狂うホースなのだ。horseじゃないよhoseね。
「やっちまったなぁー…」
締まりきらなかったドアの隙間から廊下を覗く。トイレの電気ではその全てを照らすことは構わないが、明らかに色んな液体が木目の床に付着し、てらてらと怪しく光を反射させていた。じょぼじょぼじょぼ…。沈黙すると嫌に長い放尿の音が耳につく。私はなんとか気を紛らわせようと、室内に置いてあった小さな時計に目を向けた。元々ゆかりんが自室で使っていたが、買い替えた時に「勿体ないから」という理由で捨てずに置かれたウサギの意匠があしらわれた時計は、私がシャワーを浴びて部屋に戻ってからまだ10分しか経過していない事を教えてくれた。