日本の村に眠る淫習を訪ねて、柳沢研究室レポート 今に残る日本の村のエロ風習 ⭐︎各話読み切り 新作はイラスト付き 作:みなぽん
柳沢教授の悲しい恋
日本の淫習を訪ねて岩手県M村「在世湯灌」愛しき人と最後の時を
私は大王文化大学で民俗学の教鞭をとる傍ら村に眠る古い因習を研究しています。
その私に懐かしい人から1通の便りが来ました。
北上 操 (みさお)それは私にとって大変懐かしい名前です。目をつぶると雪深い山里の景色と岩木山の気高い山嶺が目に浮かびます。
操さんとは私の幼馴染であり、一時期は将来を近いあった仲でもありました。
白い封筒に書かれた文字の懐かしさ、インクのシミに至るまで全てが愛しく、20年以上前の昔が思い出されます。私はゼミ生の美奈子君と美和君にかくれて屋上で手紙を開きました。
大の男が指をふるわせて手紙の封を切ったのでした。
私たちの住む山深い村では平成に入ってなお、昭和の気風が厳然と息づき時が経つのを拒絶しているかのようでした。そんな村に私と操さんは育ったのです。
無邪気な幼なじみとして彼女とままごと遊びをし、かくれんぼをして、一緒に川遊びをして、、。そして次第に体の成長とともにそれぞれの性別に気づいて、相手に甘酸っぱい感情を持つようになりました。
私が彼女に村の夏祭りの晩に恋愛感情を告白したのは中学3年生の時でした。夏の空をひそめる大輪の花火の下で
彼女は小さくうなづいてくれました。あぁ思春期の初々しい青春のときめき。
そして震える手で握った彼女の柔らかい手。香る黒髪の眩しさ、白い肌の魅惑。私が熱い性の滾りにつき動かされて鎮守の森の影に彼女を連れて行き交わした抱擁、そして彼女と唇を重ねたのは高校1年の秋の時だったでしょうか。
その唇と柔らかな胸の感触を思い出し彼女への愛しさで悶々とした夜。
私の生まれてから青春に至るまでの多感な時代は全て彼女と共にあったのです。
その彼女から久しぶりに絶えていた手紙が来たのです。
私は彼女の手紙を読みました。
柳沢 昇様、ノボちゃん、みーちゃんと呼び合うにはあまりにも多くの月日が流れました。
先般、遠野新聞であなたの記事をお見かけして筆を取りました。
「柳沢教授、文部科学省の民族文化保存研究会の座長に就任、地元M村から雄飛したな学者」
その記事は長く塞いでいた私の心を久しぶりに温めてくれました。
高校時代の夢を叶え民族学の教授になられ、成功を収めたご様子、私にはそれが何より嬉しく思えます。
本当におめでとうございます。
あの日、あなたがM村を出た事は決して間違いではなかった、あのような別れを私が選んだ事があなたにとって決して悪いことではなかったのだと思えるからです。
私はあの日のことをずっとあなたに謝りたいと思っていました。
しかしその機会のないまま今日に至ってしまいました。
長年交際していたあなたを裏切って、青森市内の資産家、ホタテ成金の八戸家の息子と婚約をしたこと、高校生の身でありながら私がその男と淫らな行為を行っていたこと、、、それはあなたが目撃した通りの事実です。
当時、父の製材所の業績が傾いていた我が家にとってあの婚約は家族の命綱であり、私はあの男に気に入られなければ
ならなかったのです。
あなたも見ていたでしょう、学校の帰りに友人たちの見ている前で男の悪趣味な赤い車に乗せられる私を。
私はその後で彼に悪所に連れ回されました。友人たちにはとても見せられないような淫らな服に着替えて
けばけばしいメイクをして盛岡市内のクラブやディスコ、、人に言えないようなところにまで連れて行かれました。
あなたが褒めてくださった黒髪を汚らしい色に染めました。
それだけではありません。あの時、私はとんでもない裏切りを犯していたのです。
あなたが震える手で握ってくださった、手で男の欲望の哮りを握らせらました。
そしてあなたと重ねた唇に生臭く汚らわしいもの咥えさせられて、婢女のように奉仕をしました。
あなたに捧げるはずだった女の操を、、汚らわしい地下のクラブで、男の下卑た友人達とあばずれの女たちが見ている前で
あの男に奪われました。処女を奪われて泣き叫ぶ私を彼らは笑って見ていました。
処女を捧げることも我が家が援助を受ける条件でした。
操と言う名前であるにもかかわらず、操を守れなかった馬鹿な女です。
でも悪い事はできないものですね。あの男との汚らわしい交わりをあなたに見られてしまった、あの日の事。
思い出の神社の裏で白い尻を突き出してあの下衆な成金男に貫かれていた操はもはや操の抜け殻でございました。
あなたに愛された操はその時、死んでいたのでございます。
そんな私なんかのために、あなたが屋敷に乗り込んで、ボロボロになりながら私たちのいる奥の部屋までやってきて、
憎い八戸を殴りつけてくれた事、私の代わりに涙を流して怒ってくれたこと、本当に嬉しかった。
でも私に救いの手を差し伸べてくださったのに、私はアバズレのような汚い言葉を吐いてあなたを追い返しましたね。
言い訳に聞こえるかもしれませんが、あれは八戸の報復からあなたを守るための方便でした。
そうしなければ村はじまって以来の秀才と言われたあなたの輝かしい未来が、やくざな男たちの手で閉ざされたことでしょう。
操と同じ汚い泥沼のような世界にあなたを引きずり込みたくなかったのです。
こんな私のためにあなたが命がけで乗り込んでくれた事は本当は涙が出るほど嬉しかったです。
でも止むに止まれぬ宿命の糸はもう後戻りができないところまで私をがんじがらめにしていたのです。
私の行動があなたを深く傷つけたこと人生で最大の悔いでした。優しいあなたは村に背を向けるように
東京に旅立っていかれましたね。
そして長い月日が流れました。八戸は3年前に他界いたしました。
ホタテ養殖業も斜陽化し場末の酒場で酒浸りとなり、心筋梗塞であえなく最期を遂げました。
子供にも恵まれずに私は今、生まれ育った生家に1人静かに暮らしています。
そして私は2年前から病をえました。末期がんとの事。
余命宣告された最後の時期が着実に近づいています。
お医者様の宣告がなくとも自分の体が何よりもわかっているようです。
私はもう今年の冬をもう迎える事はないでしょう。
あなたと眺めた美しい岩木山の雪景色をもう見る事はないでしょう。
もはや思い残す事はないと思っていたのですが、最後にどうしてもあなたに会いたくなりました。
村のお寺の湯灌場を覚えていますか?
亡くなった方のご遺体を入浴させるのが他の地域では一般的だそうですね。
でも私たちの村にあった風習の「在世湯灌」を覚えてらっしゃいますか?
死期を迎えた者の最も近しいものが生前に湯灌をして差し上げると言う風習でしたね。
現世の穢れを愛しい人の手でぬぐってもらって、美しい体と心で来世へと旅立つ
思えばなんと幸せな風習でしょうか、、、。
柳沢昇様、私のノボちゃんにどうか私の「在世湯灌」をお願いしたいのです。
操からの最後のお願いです。かすかな期待を込めて筆を取りました。
人生の最後の瞬間、愛しいあなたの姿を胸に刻んで旅立ちたいのです。
北上 操
私は胸にこみ上げる悲しみと愛しさでその場にうずくまりました。
涙が溢れて止まりません。大学の屋上で私はうめくように泣きました。
そして、午後の授業を急遽休講にして、新幹線に飛び乗ったのです。
荷物も何も持たずに一刻も早く彼女の顔がみたくて、私は長年、背を向けてきた郷里を目指しました。
盛岡駅でレンタカーを借り、懐かしい村に着いたときにはもう夜の7時を回っていました。
20年以上前の記憶を頼りに彼女の生家を探り当て、銅ぶき屋根の家の扉を叩きました。
庭先の桜が満開を迎えていました。春の遅いこの地では、今がまさに桜の花が満開でした。
「こんな夜分にどなた様でしょうか?」扉の向こうでか細い女性の声がします。
「柳沢昇です。ノボだよ!みーちゃん!みーちゃん!」
私は20年ぶりに彼女の名を呼びます。抑えていた涙が溢れて止まりませんでした。
慌ただしく鍵を開ける音がして中から操さんが出てきました。
桜色のふくよかな頬は痩せこけて、あの香り立つ黒髪には所々白い霜が降りていました。
そしてぎゅっと包容した彼女の体は闘病生活でやつれ、悲しいほどに細く痩せていました。
ただ私を見上げるつぶらな瞳だけが以前と変わらず私を見ていました。
私は無言で彼女の唇に自分の唇を重ねました。
もはや言葉は虚しく、自身の体を持って彼女への万感の思いを伝えたのです。彼女も同じ思いだったのでしょう。
私は痩せた体を痛いほど抱きしめて唇を重ねました。
そして私は彼女を抱きかかえて家に上がりました。
彼女は台所でかいがいしく私の夕飯を作りました。
体調が悪いにもかかわらず彼女はそれを頑として譲りませんでした。
「愛する人の食事を作るのが女の幸せ」彼女が最高の笑顔でいいました。
思えば高校時代、何度そのことを2人で夢想したでしょうか。神社の境内の地面に木の枝で将来2人で作るスイートホームの
部屋の間取りを書いたりもしました。彼女と向き合って食卓を囲みたいそれは私の切なる願いでした。
皮肉なことに20年以上の歳月を経て、私たちはやっとその願いを叶えたのです。
質素な食事ではありましたが、彼女の作る料理がいとおしく、そして尊く、私は1口1口かみ締めて食べました。
そして2人で向かい合ってお茶を飲みました。
2人が別れてから20年の歳月は語るにはあまりにも長く、私達はぴったりと寄り添って、高校時代の甘い思い出を
語り合って夜を過ごしました。
そして明くる日、彼女は言いました。
「もう、私の命も今週が最後かもしれません。今日の夕方、お寺の湯灌場の用意をお願いしてもいいですか?」
もはやいかなる慰めも意味がない事が私にはわかりました。
お寺につくと住職が湯灌場の鍵を渡してくれました。
そして、寺の本堂に寝床をのべておいてくれるとおっしゃいました。
住職が気をきかせてその日は市内で法事を頼まれて泊まりで出かけると言っておられました。
おそらく村の皆が今日のこの日のことをわかっているのでしょう。
私は本堂の裏で薪を割り、新鮮な井戸水を汲んでたっぷりの湯を沸かしました。
そして、付近の野山を回り、色とりどりの野の花を積んで湯に敷き詰めました。
まるで花畑の中にいるかのように馥郁たる香りがあたりを包みました。
そして、山部深い村に夕暮れが近づいてきます。山の向こうにこうこうとした満月が昇ります。
私は彼女が来るのを山門の前で松明を灯して待ちます。これが在世湯灌の作法だからです
月明かりの石段を1段1段踏みしめるように、操さんが登ってきました。
白い死装束をまとって登ってくるのです。しかし、その白い装いが私には彼女の花嫁衣装のように見えました。
私は思わず石段を駆け下りて彼女を抱き上げて一歩一歩、石段を登りました。
持ち上げた彼女の体がやせ衰えて、とても軽かったのが悲しくて、悲しくて、、、。必死に涙をこらえました。
湯灌場への道が実ることのなかった2人の恋のバージンロードです。
そして私は彼女を湯灌場へと彼女を誘いました。
一面花畑のようになった湯灌場を見て彼女はクスッと笑いました
「もうノボちゃんの悪戯好きは変わらないんだから❤️」
しかし私はすぐに返事ができませんでした。
なぜなら湯灌場の明かりの下で見る彼女の美しさに目を奪われていたからです。
白髪混じりの髪は黒く染められ、血の気の失せた唇に念入りに紅が引かれ、肌も桜色に化粧されていました。
まさにこれから死にゆく者とは思えない、美しい姿を彼女がこの一瞬取り戻していたのです。
まさに命の残り日のすべてをかき集めて彼女は最高に輝いていました。
湯灌場の暗い明かりが見せた幻かもしれませんがその時の私には間違いなくそう見えました。
私は彼女の帯を解き、彼女を裸にしました。
長年の闘病生活で日に当たらなかった彼女の肌は透き通るように白く、はかない天女ように思えました。
まさに彼女は天女の姿に戻って、今、天に帰ろうとしているのかもしれません。
そして、つつましやかな胸は今でも女としての色気をたたえていました。
そして、折れるほど細い腰にほっそりとした足、その上流に一筋のクレバスがなまめかしく生きずいていました。
私は、彼女を優しく抱きかかえ暖かい湯の中につけました。
「ああ、いい気持ち、それにとってもいい香り、このまま湯の中に溶けてしまいそう」
彼女は目を細めうっとりとした声で言いました。
「ノボちゃんも一緒に入って、私の体洗ってくれる。」
私は服を脱ぎ棄て彼女と大きな湯灌オケに入りました。
湯灌場の湯桶は家庭用の風呂場の2倍以上あり体を全部伸ばして入ることができます。
私は彼女を後ろから抱きしめて、柔らかいスポンジで優しく彼女の体を洗いました。
彼女の胸を洗うと「あ、、あ、、、ああ、、、」と彼女はかすかな喘ぎを漏らしました。
私は彼女の唇を優しく奪いながら彼女の胸を念入りに洗いました。
私の腕の中で彼女の小さな体が身震いします。
私は柔らかいスポンジで彼女の体のラインを撫でるように、彼女の肩、首、お腹、
そしてすらりと伸びた足を念入りに洗っていきました。
「ああ、はぁ、あ、、、あ、、あ、」彼女の消え入るような喘ぎ声が湯灌場に響きます。
そして彼女の細い手が私の手のひらをつかんで自らの花園へと導きました。
「お願いここも洗って、私の穢れたココをきれいにして」
私は壊れ物でも扱うかのように柔らかい力加減で彼女の花園を愛しました。
そして、静かに足を開かせて、彼女の花にたっぷりとキスをしました。
「ああ、あん、ノボちゃん、ノボちゃん、あ、あ、あ、、ああ ひーーーひーー」
あまり激しい攻めをすると体力の残り少ない彼女は息が続きません。
私はじっくり時間をかけて、彼女の敏感な花園を愛しました。
彼女の体の奥から熱い蜜が溢れます。
「ノボちゃん、お願い、みさおの中に、、、きて、、」
操は真剣な眼差しで私を見つめました。私もすべての思いを込めて彼女を見つめました。
「みさお、愛してる、一つになろう、、」
私は静かに彼女の中に入りました。
彼女の体内の温もり、このぬくもりが遠からず消えてしまうなんて、あまりに切なくて悲しいことです。
私は自らの命を注ぎ込むようなつもりで彼女の中で私の物を優しく動かしました。
「あ、ああ、ノボちゃん、が入ってくる。あったかいよ、ノボちゃん、ああ、ああ、、、んん、、ふぅ」
彼女の1番奥を私のペニスがこすり上げると、彼女の呼吸が速くなり、切ない声で泣きました。
彼女はまさに今、絶頂を迎えようとしているのです。
「ひぅーーああ、いく、いく、ノボちゃん、みさお、、あ、あ、いい、いく、いく、いぐぅーーーーーー!」
彼女が眉間にシワを寄せて歯を食いしばって絶頂しました。
彼女の細い足が私の腰に絡められ、迎え腰で射精を促します。
「みさお、愛してる!あぁーーーーー!射精る」私は彼女の中にビュクビュクと射精しました。
そして私たちは口づけを交わし、しばらく熱い交わりの余韻に浸りました。
そして、今一度お互いの体を清めて湯灌場から外に出ました。
本堂内から空を眺めると一面の星空、私は彼女の肩を抱きながら美しい夜空を眺めました。
境内の桜も満開で月明かりの下ハラハラと花びらをちらしています。
「みさお、雪の面影を慕うように桜が散っているね」
「そうね、白く月に照らされて岩木山に雪が降ったみたいね、ノボちゃん」
お互いの体温をいとしく感じながら私たちは静かに時を過ごしました。
彼女は私の胸に頭を預けて安らかな寝息を立てていました。
そして私は彼女を抱え上げて本堂の布団で一緒に寝ました。
私はその夜、彼女と結婚して幸せな生活を送る夢を見ました。
彼女のまぶしい笑顔、暖かく幸せな家庭、そんな夢を見たんです。
朝の光が本堂に差し込み、私は幸せな夢から目覚めました。
そして隣に寝ているみさおに声をかけました。
「みさお、、朝だよ。」
しかし、操から答えが帰ってくる事はありませんでした。
彼女は穏やかに、、深く目を閉じて、、死に顔にかすかな微笑を浮かべて、、
その日、天女のように空へ帰って行ったのです。
本堂の扉を開けると、朝日の中で一陣の風が桜の花びらを高く高く天へと舞いあげました。
「みさお、、」
私はあふれる涙を止めることもできず、ずっと空を眺めていました。
私はその後、彼女の親戚たちとともに彼女の葬儀を上げて東京へと帰りました。
人の多くは愛する人への思いを告げることなく旅立っていきます。
「在世湯灌」は生死の狭間で愛しき人と最後の別れを告げる悲しくも至福の瞬間なのかもしれません。
そして彼女は人生の最後で幸せな思い出を胸に旅立ったと私は信じたいのです。