日本の村に眠る淫習を訪ねて、柳沢研究室レポート 今に残る日本の村のエロ風習 ⭐︎各話読み切り 新作はイラスト付き 作:みなぽん
雪解け水を含んだ日本海から、まだ冷たい風が吹き上げてくる。
新潟県N市――北前船で栄えた港町から内陸へ一里、石畳の旧街道に面した宿場町のはずれに、目的の屋敷はあった。
「北前船の寄港地と宿場が重なる場所は、物の流れと人の縁が濃くなる。民俗は、たいていそういう場所で結晶するんですよ」
柳沢昂は、古い門構えを見上げながら言った。
大東亜文化大学で民俗学を教える彼は、旅先でも講義口調を崩さない。
「先生、もう始まってます。録音」
南條美和が、小型レコーダーを掲げて微笑む。すらりとした立ち姿は、いかにも元陸上部らしい。
「現地の空気、大事ですから。文字に起こす前に、匂いを覚えたいんです」
「君はいつもそうだな。美奈子くんは美和くんは感性派。いい対比だ」
門が開き、十三代目当主・大友国広が現れた。年の頃は50前後、声は静かで、言葉の選び方が慎重な人物だった。
「ようこそ。――“大和閨の事”の道場によく来てくださいました」
座敷に通されると、床の間には男女の交合の文様の古い掛け軸が掛けられている。
「四十八手、と聞くと、皆さん身構えますがね」
大友は湯呑を置き、穏やかに続けた。
「本来は“体位の図鑑”ではありません。夫婦が、季節や年齢、体調に応じて関係を保つための“心得集”です」
柳沢が頷く。
「名称に舟や櫓、筏が多いのは、航海民の語彙が生活全体に染みていた証左ですね。網代、入船、出船……」
「ええ。たとえば網代本手。網代とは漁具の編み目。二人の呼吸を“編む”ことを意味します。寿本手は祝言の夜の基本。派手さより、安定を尊ぶ」
美和が身を乗り出す。
「じゃあ、深山本手とか洞入り本手は?」
「深山は“人目を避ける場所”。洞入りは“内へ籠もる”。どちらも、外界から切り離された夫婦の時間を指す比喩です」
柳沢はメモを取りながら質問を重ねる。
「側位にあたる横笛、浮橋。これは?」
「横笛は音を合わせる楽器。浮橋は不安定な橋。若夫婦が試行錯誤する時期を示します。名前が教訓なのです」
美和は、広げられた古文書を見ながら感心する
「唐草居茶臼や本茶臼……“茶臼”が多いのも面白いですね。」
「茶臼は、回し続けなければ役に立たない。夫婦も同じ、という戒めです。北前船で茶が入ると、この比喩が増えました」
柳沢はふと笑った。
「つまり四十八手とは、性愛の指南である前に、生活倫理のカタログだ」
「その通り。卍崩しや廓繋ぎといった名も、複雑な家族関係や町の構造を映しています。単純では続かない、ということです」
美和が小さく息を吐く。
「名前だけで、風景が浮かぶ。実際の“やり方”を知らなくても、意味は伝わりますね」
「伝わるように作られているのです」
大友はそう言って、最後に巻物を巻き直した。
「どちらにしても百聞は一見にしかずです。まずはご覧に入れましょう」大友が大きく手を叩くと、奥の間から襖を開けて彼の奥さんが入ってきた。
「妻の明乃です。今年で35歳になりますがなかなか良い女でしょう。」大友が紹介すると、明乃は頬を染めた。
「歴史ある技法の伝承のためとはいえこのような盛りを過ぎた体をお見せしてお恥ずかしい限りです。」
「とんでもございません。まさに女盛り、私のような堅物の研究者にとっては思わぬ役得と言うものですよ」
柳沢が遠慮なく、彼女の体を眺め、正直に熟れた女体を賞賛した。
明乃は頬を染めながらも、体を隠そうとはしなかった。
静寂を破ったのは大友の低い声だった。「最初は“網代本手”」
明乃は羞恥に顔を伏せながらも、敷かれた畳の中央にゆっくりと横たわった。白襦袢の裾が乱れて太腿が覗く。大友が腰を下ろし、無言で帯を解いた。滑り落ちる衣擦れの音。腰が重なり、抱き合う。
唇を重ねゆっくりと愛しむように前戯をする大友、明乃の女盛りの蜜壺は敏感に反応する。
「網代とは漁師が使う編み目の深い籠。互いの肌を隙間なく包むように——」
大友と明乃が結合した。
柳沢は鉛筆を持つ手を震わせた。「見事な正体位だ。教科書通りの挿入角度……」
美和が小声で「あんなに深く……」と漏らす。結合部から滴るものが畳に染みを作る。
「次は揚羽蝶のように翅を広げる体勢、揚羽本手(あげはほんて)」
大友の腰が跳ね上がるたび、明乃の両脚が肩越しに天井へ向かって伸びた。腕は男の首に絡みつき、まるで羽化したばかりの蝶が宙を舞うような姿勢になる。
「若夫婦が好む動き。力強い抽送を伴う。痛みが少ないのが特徴だ」
明乃の喉から「あ……んぅ」と湿った吐息が洩れる。柳沢は眉間に皺を寄せた。「まさしく“だいしゅきホールド”だ。学術用語として使えないのが惜しい」
「ふぅ、明乃のやつも皆様に見ていただいて、いつもより興奮しているようです」
「あなた意地悪は言わないでください。早く次の体位を、、」
「筏のように安定させる。子宮への負担が最も少ない 筏本手(いかだほんて)」
大友が動きを緩め、揺籠のように優しく律動を刻む。明乃の背中が畳に沈み込むたび、乳房が波打った。
「産後や高齢者向き。波に揺られる心地よさを求める……」
美和がふと呟く。「まるで舟が寄せるようです」
「男は波で女は船なのですよ。あの国民的なアニメーションにも、波平と舟と言う夫婦が出てきますよね。」
「なにす……っ、やめっ!そ゛こだめッッ!! いや、んんっ、。恥ずかしい、んんあっ❤️」
「ふふふ明乃、イキ果てなさ!セキレイが水面をつつくように——鶺鴒本手(せきれいほんて)」
浅く早い抜き差しが始まった。
明乃の唇が開き「ハッ……ハッ……」と短い喘ぎが連続する。畳を掴む指先が白くなる。
「前戯に最適。焦らしと興奮を同時に与える……」
柳沢が額の汗を拭った。「絶対頂前の焦らしこれほど官能的な“正常位”バリエーションがあったとは」
「意地悪しないで、、んんんっ」
「キスしよう明乃❤️寿本手(ことぶきほんて)婚礼の夜を象徴する定番体位」
大友は正面から覆いかぶさり、肘を曲げて顔を近づけた。明乃の潤んだ瞳が灯明に揺れる。
「唇と唇を合わせて、性器でも繋がる」
「ふぅ……んっ……」唾液の糸が二人の間で光る。美和はレコーダーのマイクを微調整した。「濡れ音が録れますか?」
「洞入り本手(ほらいりほんて)外からの目を避ける洞窟のように——」
大友が半身になり、片足を持ち上げて斜めに貫く。明乃の尻が浮き上がり、結合部が天井を向く。
「旅館の狭い部屋で行われやすい。逃げ場のない快楽を与える……」
畳が軋む音と「あぁっ! あ、、ぁ、、、、ぁんっ、、あ、、、あ、、んくっ❤️ お゛!お゛!お゛!お゛!!」という叫びが同調する。
「あああ、あなたもっともっと突いて!」
「笠舟本手(かさふねほんて)膝を抱えて深く突き刺す」
大友の逞しい腕が明乃の両膝を胸元へ引き寄せた。恥丘が剥き出しになり、陰茎が垂直に打ち込まれる。
「“笠”は船頭が被る麦藁帽子。漕ぎ手と船底が一体となる動作だ」
柳沢が息を飲む。「なるほど……三角形の安定構造だ」
「私、、アレ好きかも、、」美和が思わずポツリとつぶやいた。
「イキ果てた姿を皆さんに見てもらいなさい明乃❤️山奥の秘湯のように人目を憚る体位、深山本手(みやまほんて)」
暗がりの中、二人の影が融合する。大友の背中が明乃に覆いかぶさり、耳元で囁く言葉が熱い吐息となって渦巻く。
「この状態で長時間持続すると発情ホルモンが増幅する…何度でもイかすことができる…」
明乃の爪が大友の背中に食い込んだ。「ヒッ…きひっ❤️きもひぃっ❤️そこッ❤️も、 あん、もっと❤️ツンツン シテッ❤️て、 ぁ、 し、てぇ、もっと突いて!突いてぇ❤️んっ、、そこッ❤️も、と ……っっ、、めちゃくちゃにシテ❤️…あぁ…イク❤️…あなた……もっと……」その声は既に理性を失っていた。
「入船本手(いりふねほんて)は船が岸壁に寄港する時のような安堵感——」
大友が上体を起こし、膝立ちで結合を保つ。明乃の両脚が絡みついて離れまいとする。
「帰還と安心を与える。“着岸の悦び”と言ってもいい」
柳沢はペンを落とした。「これほど多彩な“正常位”が体系化されていたとは……日本の性愛学は宇宙だったのか」
「唐草居茶臼(からくさいちゃうす)ここからは“座位”に入る」
大友が胡坐をかき、その上に明乃が跨る。対面座位で乳首が触れ合い、舌が絡み合う。
「中国由来の唐草模様が腰の動きと相似する。捩じれるような螺旋運動を生む」
明乃の腰が自発的に上下動を開始。衣擦れと甘い呻きが混じる。柳沢は汗を拭った。「これは……予想以上に淫靡だ……
「さらに上位互換。女性が重心を保持する忍び居茶臼(しのびいちゃうす)」
明乃が大友の首に腕を回し、尻を上下に激しく打ち付ける。筋肉のぶつかる乾いた音が響く。
「旅籠の隣室に気を使いながら行う忍び技。奥行きのある快感を追求する……」
美和が目を丸くする。「すごい……明乃さん自分の意志でこんなに……」
「はひゅ………あなた、だめ…っ❤️そこ゛ッ❤️はいったら、だッ❤️だめっおかしく、、ぉ゛っ❤️おッ、 お゛いいっ、❤️いやぁ、、おほお゛ぉ~~❤️」
「濵千鳥(はまちどり)水平線に千鳥が遊ぶように——」
大友が片手で支えながら斜め後ろに倒れ込む。明乃の背中を支えつつ側位へ移行。
「夫が仰向けになり、妻がわずかに上から体重をかける。体力差を補う工夫だ」
明乃の長い髪が畳に流れる。「はぁっ……! 深くて……痛いのに気持ちいい……!」
「並木の枝が触れるような優雅な接触 横笛(よこぶえ)」
横向きで絡み合う二人。背後から抱きかかえるように陰茎が挿入される。
「全身の密着度が高い。音楽を奏でる恋人達の呼吸法を模している」
柳沢は紙の上で手が止まった。「性と芸術がここまで同根だとは……」
「枯葉が舞い散るように—零れ松葉(こぼれまつば)—」
交差位へ移行。互い違いに股を擦り合わせる変則形。
「未亡人が次の恋を受け入れる前段階。喪服を脱ぎ捨てる比喩……」
明乃の足指が畳を掻く。「あっ……違うところ……擦れてる……! ダメぇ……!」
「菊一文字(きくいちもんじ)真直ぐ菊門を狙う非伝統型」
大友の指先が菊座を撫でる。「こちらも鍛錬すれば別の快感を得られる。だが今日はここまで」
柳沢は急いで頁を捲る。「肛門性交への移行準備体位……記録を取らねば……」
「水面に架かる不安定な橋 浮橋(うきはし)、それは人生の如し」
片脚を高く持ち上げて側面から貫く。明乃の尻が半円を描き宙を漂う。
「信頼関係のない相手では行えない。崩壊寸前の均衡が興奮を生む……」
明乃が悲鳴に近い喘ぎを上げた。「ああっ! 怖い……けど……すごいぃ…いっちゃうきひっ❤️きもひぃっ❤️そこッ❤️も、 あん、もっと❤️ツンツン シテッ❤️て、 ぁ、 し、てぇ、」
「 八重椿(やえつばき)花弁が幾重にも開くように」
完全な交差位で尻と股間がピッタリ重なる。
膣と膣前庭が押し潰される圧迫感。
「密着快感が最大。長時間持続可能。明乃のように下つきの女にはこれだ!」
明乃の目尻から涙が零れる。「もっと突いて!突いてぇ❤️イクっ いっぱいでたぁ❤️ んっ、、そこッ❤️も、と ……っっ、、めちゃくちゃにシテ❤️…❤️」あなた……私…死んじゃうかも……!」
「イキなさい!燕返し(つばめがえし)鋭角に降下して再上昇する燕」
大友が背中側から急角度で突入し、すぐ引き抜いて再侵入。明乃の身体が跳ねる。
「若い男性の本能的な挿抜に似ている。射精欲をコントロールする練習にも」
美和が顔を赤らめて呟く。「まるで野獣だわ……」
「卍崩し(まんじくずし)聖痕を刻む儀式のような組み換え」
交差位から腰を捻り、“卍”の紋様を描くように円を描く。
「えぐり悶え脳内で多幸感物質が分泌する……」
明乃の口から涎が垂れる。「もう……何も考えられない……ただ溶けるだけ
「明乃はこれに弱いのですよ。さぁ、柳沢先生に絶頂するところを見せなさい!」
大友のピストンが、ひときわ早く力強くなっていく
明乃の尻が揺れる。「あぁっ! 動物みたいに……私…ああっ」
大友が正座し、明乃を後背から跨らせる。安定した掘削運動が続く。
「女性の体重が一点に集中するため疲労は大きい。快楽も比例して膨張する」
明乃の膝がガクガク震える。
「あなた……腰が……抜けちゃう!」
「これが最後の仕上げだ」
大友の声は低く震えていた。
明乃を正座させたまま背後から深く貫き、両手で乳房を握る。彼女の耳元で何かを囁くたびに細い首が反り返った。
「“月見茶臼”。満月を肴に楽しむ古の宴だ。腰の動きが止まっている……なぜなら
「――あなたの全てを感じて…イキあ、ア ぁ ーーーーッッ!!❤️ え゛ぅッぅ、ぁ、
お゛ぉおッッ❤️ほ、んぉおッッ❤️ ❤️やめ、いぐぅっいふぅ、。やめぇ……っ、❤️ぉっ❤️ぉお゛っ❤️ーーーーふ、ぅう…………好き❤️…❤️」
明乃の答えは途切れ途切れだ。
「柳沢先生」
突然呼ばれてペンを落とす。
「四十八手の核心は何だと思いますか?」
尋ねる大友の額には汗が光る。
「……相互理解でしょうか」
学者が即答する。
「惜しい。答えは“共時性”です」
腰の動きが加速する。明乃の腰が痙攣を始めた。
「肉体と魂が同時に昇華する瞬間を作ること。それこそが性愛の神髄です」
美和が息を呑む。二人の動きが完璧に同期し始めたのだ。
明乃の嬌声と大友の唸りが交錯し、畳を叩く音が祭囃子の如く響く。
「あの……!」
美和がレコーダーを床に置き両手で顔を覆う。しかし指の隙間から全てを見届けている。
「私ももう……」
柳沢が立ち上がろうとした刹那――
「イクぅうう!!!」
明乃の絶叫と共に稲妻が走った。
大友の身体が硬直し、十秒の沈黙。その後、脈動とともに「う……っ!」と野太い声が漏れる。ドビュッドビュッドビュッ!
噴出する白濁が明乃の体内で炸裂する感覚が波紋のように広がる。
明乃の爪が畳を引っ掻き、「ひぃ……❤️」と甘い嗚咽が漏れた。
「出ている……いっぱい……あなたの印が……❤️」
彼女の声は蜜のように粘る。
やがて力尽きた二人が重なったまま倒れ込む。
静寂のなかで鼓動だけが残った。
柳沢はノートを閉じ、深々と頭を下げた。
「貴重な示導に感謝いたします。私は今まで性的行動の“機能”ばかりを見ていました。ですが……」
「“儀式”としての意義に気づかれましたか?」
大友が微笑みながら汗を拭う。
「まさに。夫婦の契りは生命と文化の循環装置でした」
美和がレコーダーを止める。
「さて、ここで柳沢先生も実践されることをお勧めするが、まさかそこの若い学生さんが私のお相手は叶いますまいな」
大友の視線が美和を射る。彼女は息を吸い込み、胸を張った。
「喜んで」
美和の声は意外なほど明瞭だった。
柳沢が振り返る。「美和くん?」
「だって先生、資料は多いほどいいですよ?それに……」彼女は恥ずかしげもなく言う。「私も興味ありますもの。四十八手という世界遺産級の性文化」
大友が低く笑う。
「見どころがありますな。では」
彼は畳に手をつき一礼する。
「御学識豊か大友様にご指導の機会を賜りますこと誠に恐縮でございます」
柳沢は眼鏡を上げ「いや、それは……」と言いかけたが、美和が制した。
「どうぞ先生は記録を。民俗学研究室の最新フィールドワークです」
彼女はジャケットを脱ぎ捨てブラウスのボタンを素早く外す。薄いシルクのキャミソールが覗く。
「さすがは東亜文化大学の才媛。決断が早い」
大友は彼女の両肩に手を添えゆっくりと誘導する。
「では最初はやはり初心者向きの『寿本手』から始めましょう」
美和が畳に寝そべる。柳沢はメモ帳を持ったまま後退る。
「おいおい待ってくれ本当に実演を……」
「先生、しっかり見ていて下さいね❤️記録は取らないとダメですよ」
美和が笑う。その瞳には好奇心と少しの恐怖が揺れている。
大友の大きな掌が彼女の鎖骨を滑り脇腹へ下りていく。
「まず呼吸を整えて……はい、鼻から息を吸って……」
彼の指が胸の谷間をそっと撫でた瞬間、美和の背筋が震えた。
「んっ……」
「初々しい反応です。緊張してますね」
大友は彼女の耳朶に唇を当て囁く。
「力を抜いてください。先生のご教授で学んだことが実践できますよ」
美和はぎこちなく頷く。柳沢は距離を取りながらペンを握りしめる。
「位置関係は……正常位……いやこれも寿本手の正式配置か……」
大友の腰がゆっくり進む。美和の膝が開かれ白い布地に指がかかった。
「挿入時の角度は四十度。膣壁への圧力を均等に……」
彼の実況が研究室の講義めいてくる。
「あ……っ」
美和の喉が跳ねる。柳沢は必死にメモを取るが手が震えている。
「待ってくれ美和くん!これは……あまりに……」
「だめです先生!記録を」
美和が叫ぶ。彼女の瞳には涙が浮かんでいるものの強い意思が宿っていた。
大友の陰茎が完全に入ると畳が軋む。
「第二関節まで入ったところが快感ポイントです。浅く刺激することで……」
美和の腹部が波打つ。「ふぁ……っ、すごい……動いて……」
「動きますよ」
大友の腰が小刻みに動き始めた。
柳沢のメモ書きが乱れる。
[10:58寿本手開始/美和 反応良好/挿入深度約9センチ]
[10:59 小刻みな往復運動開始/美和の呼吸乱れる]
美和の腕が大友の首に巻き付く。
「あ……これ……すご……い」
大友は耳元で続ける。
「今は静かに、潮が満ちるまで待ちましょう。先生の観察のために」
柳沢の喉が鳴る。眼鏡のレンズが曇る。
「これは……データとして……価値が……」
三分後、大友の腰が加速した。
「さあ波に乗りますよ!」
パンパンと肌が弾ける音が座敷に響く。
「ひゃっ!あ……!早すぎる……!」
美和の髪が乱れ紅潮した顔が歪む。
「速さ27往復/分!これこそ標準的な寿本手のリズム!」
大友の実況が異様なテンションで上がる。美和の爪が畳を掻く。
「イク!……イっちゃうかも……!」
柳沢はペンを落とした。立ち上がろうとした瞬間――
「記録を怠ってはなりません先生!」
美和の叱咤が飛ぶ。柳沢は青ざめた顔でノートを拾う。
「うわぁあああ!!」
美和の絶叫が上がり腰が跳ねた。同時に大友の動きが止まり鈍い呻きが漏れる。
「出ますぞ!二十八発目!」
柳沢は顔を両手で覆いながら指の隙間から覗く。
美和の全身が痙攣し背中が弓なりに反る。
「あ……出てる……中に……」
白濁が畳に滴り落ちる。
大友が腰を引くと粘液が糸を引いた。
「三十五秒間の充填。理想的な反応です」
彼は冷静に測定結果を報告する。
美和は荒い息で倒れている。
「先生……どうです……?」
柳沢はかすれた声で答えた。
「……最高のフィールドワークだった」
ノートに震える文字で記す。
[11:14 寿本手 完了/美和 同時絶頂確認]
大友が手を差し伸べる。
「さて次の『浮橋』に移りましょうか」
「待て!」
柳沢が割って入る。
「これ以上の実験は危険すぎる!」
「危険ですか?」大友の目に真剣さが宿る。「何よりも危険なのは正しい知識を得ずにいることです」
美和が起き上がる。汗で濡れた髪をかき上げながら宣言する。
「続けましょう。民俗学の未来のために」
柳沢は歯を食いしばった。メモ帳を強く握り締めながら覚悟を決めた。
「……分かった。ただし次は『並木』のみ。三十往復を超える速度は禁止だ」
大友が頷き美和の隣に横臥する。
「了解しました。並木の葉擦れの音を聞きながら――」
美和は柳沢に微笑んだ。
「ちゃんと数えててくださいね。研究者の務めです」
並木本手が始まり柳沢のメモ帳には滝のような汗が滴っていた。
「ふふふ、柳沢先生、観察しているだけではお辛いでしょうね❤️そろそろ三つ巴といきましょう。私と先生で美和さんを愛で嬲るのです。」美和が掠れた声で呟く。
「柳沢先生、いっぱい美和を犯してください…」
柳沢の指が美和の乳房に触れる。
「これは知的好奇心による探求だ。肉欲ではないのだ、だが、、」
美和の嬌声が響く中、大友の低い声が再び響く。「さあ、柳沢先生、教え子さんがお待ちかねですよ。入れて差し上げなさい!」
「はい……」
柳沢の声は震えていた。研究者の理性と牡の本能が火花を散らす。
美和の体が畳に沈み込む。大友の手が彼女の乳房を揉みしだきながら首筋に舌を這わせる。
「さあ先生、美和さんの腰を持って」
美和は虚ろな目で柳沢を見る。涙と汗が混ざり合った顔に妖しい光が灯る。
「先生……早く……」
その一言が柳沢の最後の砦を崩した。
大友が美和の背後から乳房を掴みながら命じる。
「柳沢先生は前面から。並木本手ちょうど桜並木の両端に立つように」
美和の膝が折れ曲がりМ字に開かれる。秘部から銀色の糸が垂れる。
「素晴らしい光景だ。民俗学の金字塔になるだろう」
柳沢は白衣の裾をめくり上げる。勃起した陰茎が露わになった。
「美和くん……本当にいいんだね?」
「うん……研究のために……お願い……」
彼女の声は消え入りそうだが芯がある。
大友が先陣を切る。
「私は浅めのGスポット狙い。先生は深層のポルチオを」
美和の内部が蠕動する。「ふあっ……!」
続いて柳沢が慎重に押し込む。「ここが……子宮口……」
彼女の体が跳ね上がる。「あぐっ!二つ同時なんて……頭が……!」
二人の男根が異なる振動で粘膜を攪拌する。美和の声は金切り声に変わった。
「だめえええっ!狂ううううっ!」
畳の上で藻掻く彼女の体を大友が押さえつける。
「これが伝統技法“双櫂渡し”の醍醐味ですよ」
大友が高速ピストンを開始。柳沢は深くゆっくり引く。
「こういうタイミングで快感の総量は最大化するんです」
美和の陰核が大友の腰に擦られ赤く腫れ上がる。
「そこ……そんなに……擦ったらぁっ!」
「先生、ペースを上げてください!」
柳沢の腰が暴走し始めた。パンパンという打擲音に混ざって水音が響く。
「美和くん……我慢できない……!」
「私も……イク……みんな一緒に……!」
彼女の内部が収縮し二人の雄茎を搾る
熱い飛沫が子宮頸管に注がれる。柳沢も限界を迎えた。
「美和君❤️」
大量の精子が内壁を焼き尽くす。美和は白目を剥いて痙攣する。
「ひいいいっ!熱いのおおおおっ!」
三人の体液が混ざり畳に溜まる。
静寂の中で鼓動だけが生き物のように蠢いた。
大友が引き抜くと白濁が溢れ出る。柳沢は茫然とそれを見つめる。
畳の上の白い沼は夕日を浴びて虹色に輝いていた
「美和くん……! 私も……私ももう……!」
柳沢が限界に達した瞬間、襖が開いた。明乃が湯浴みの後の濡れた髪を拭きながら現れる。
「あらあら❤️皆さん盛り上がっていらっしゃるようで」
大友が手招きする。
「明乃も加われ。これこそ平安時代の群婚時代の再現だ」
明乃は艶然と微笑み、浴衣を肩から滑らせた。
「旦那様が許してくださるなら」
彼女は畳に正座すると美和に近づく。
「大丈夫? お若いのに随分頑張られたわね」
美和は焦点の合わない目で虚空を見つめている。
「明乃さん……綺麗……」
「ふふ、ありがとう。私も混ぜてもらいましょうか」
明乃は浴衣の帯を解きながら大友に向かって首を傾げる。
「今度は私があなたを受け止めますわ」
大友が低く笑う。
「四人の波長を合わせるのは至難の業だぞ」
柳沢並木本手が立ち上がる。
「これは……研究課題として非常に重要な局面だ。」
「難しく考える必要はないですよ❤️」
明乃は柔らかな声で遮る。
「古代の集落ではこうやって子孫を守った。今夜は昔に戻るだけ」
彼女は畳の中心に座ると膝を立ててM字に開脚した。
「柳沢先生、どうぞ正面から。私は貴方の助手として一生懸命ご奉仕いたします❤️」
美和が呻く。
「私にも……もっと……」
大友が彼女を背後から抱きかかえる。
「並木本手の続きだ。今度は私が下につく」
四つの体が畳の上で絡み合う。
明乃の脚が柳沢の腰に巻きつき、美和の腕が大友の首に絡む。
「これは……“三つ巴”を超える状態です!」
柳沢の声が興奮で裏返る。
「名付けましょう。今宵新たに誕生した形態を!」
明乃が目を細める。
「ならば双葉浮船で如何でしょう? 一本の竿を巡って二艘の船が寄り添う姿」
大友が唸る。
「絶妙な命名だ。日本の船乗り文化の粋を集めたかのようだ」
柳沢がゆっくりと侵入する。
「んぁっ……旦那様以外のおちんちん…!」
明乃の内腿が震える。白濁が潤滑油となりスムーズに滑り込む。
一方で大友が美和の秘部を攻める。
「うっ……奥まで……!」
美和の背中が反り返る。大友の巨大な陰茎が子宮口を穿つ。
二人の女性の嬌声が交錯する。
「ああ……あそこが熱い……!」「んぐっ……壊れちゃう……!」
柳沢がリズミカルに腰を動かす。
「これが……群衆セックスの臨場感……!」
明乃の乳房が弾み汗が飛び散る。
「もっと……! 激しく……!」
大友が美和を抱えたまま後退する。
「並木本手・逆巻きだ。今度は俺が下から突く」
美和の膝が畳を蹴る。
「ひゃああっ! 角度が……変わって……!」
柳沢と明乃が前から接近する。
「美和さん……私たちと一緒に……」
明乃の舌が美和の胸を舐める。
同時に柳沢の指が陰核を転がす。
三つの快感源が同時に刺激され美和の目が見開かれる。
「ふぁああっ! 全部……全部が気持ちいい……!」
大友が高速ピストンを開始する。
「これが“三重奏”の極致だ!」
美和の背中が弓なりに反る。
「もうダメ…イク…頭が……真っ白に……!」
彼女の内部が激しく収縮し大友のものを締め付ける。
「くっ……出すぞ……!」
大友の腰が震え熱い迸りが放出される。
美和の絶叫が室内に響く。
「ひゃあああっ! 熱いのが……いっぱい……!」
柳沢のペースも加速する。
「私も……限界です……!」
明乃の体内で熱い塊が爆発する。
「ああん……! 私もイクぅ……!」
明乃の絶頂と同時に柳沢の白濁が子宮へ注がれる。
四人の体が同時に痙攣し畳に崩れ落ちる。
静寂が訪れる。
汗と体液で濡れた畳の上で四人が抱き合う。
誰も動かない。呼吸だけが重なり合う。
柳沢がゆっくりと起き上がる。ノートを手に取り震える手で書き留める。
「四十八手を超えた未知の領域……名付けて“浮船乱交”……」
大友が微笑む。
「文献には残せない貴重な記録ですね」
明乃が美和の髪を撫でる。
「素敵な冒険だったわね」
美和は夢遊病者のように呟く。
「私も……民俗学の……未来に……貢献できた……?」
乱れた衣服の中で四人は固く手を握り合っていた。
翌朝、宿泊先の宿にて
「おはようございます 柳沢先生❤️」
彼女の笑顔には昨日の疲労を感じさせないエネルギーがあった。しかし目には妖しい光が宿っていた。
「ああ……そうだね」柳沢は眼鏡を押し上げて応じた。昨夜の記憶が蘇る。美和の汗ばんだ肌、高い喘ぎ声……理性では抑えきれない衝動が胸の中で渦巻いていた。
「柳沢先生、朝からお顔が赤いですね?」
美和が柳沢の白衣の袖をそっと摘む。指先がわずかに震えていた。
「気のせいだ」
言いながら視線を逸らすが、脳裏に昨夜の乱痴気騒ぎが鮮明に蘇る。明乃のしなやかな肢体、美和の汗に濡れた背中……そして大友の低く響く声──
「先生、昨日のおさらいをしませんか?」
美和が柳沢の耳元で囁く。吐息が熱い。
「なんだと?」
「先生が昨日見逃した四十八手。私、復習したいんです。一人で……」
彼女はそっとブラウスのボタンを一つ外した。淡いブルーのブラが覗く。
「花菱責め(はなびしせめ)。女一人でもできるクンニリングスの応用なんですけど……」
畳の上に敷かれた真新しい布団。
美和は大胆に脚を広げ、枕元に置いてあった鏡台を引き寄せた。
「こうして自分を見ながら……感じる場所を探るんです」
彼女の指先がショーツの中に滑り込む。淡い水音が響き始める。
「んっ……」
柳沢の喉が鳴った。研究室の助手が今、彼の目の前で自慰をしている。しかも四十八手の一環として──
「美和くん……これは……」
「見てるだけじゃダメですよ先生」彼女は片方の口角を上げた。「手伝ってください。私がどこに集中すべきか……教えてくれませんか?」
「しかし……」
「研究です。先生の大好きな学問です」
その言葉が魔法のように働いた。柳沢は無意識のうちに膝立ちになり、美和の脚の間に顔を埋めていた。
彼女の秘所はすでに湿潤し、甘酸っぱい香りを放っていた。
「ここか?」
舌先で小陰唇をなぞる。美和の背中が跳ね上がる。
「あっ……そこ……もっと上……」
指示通りクリトリスを覆う皮を丁寧に剥く。ピンク色の宝玉が露わになった。
「はぁっ……!先生、巧すぎ……」
柳沢の理性は完全に吹き飛んだ。
本来ならメモ帳を広げて観察すべき場面なのに──指を二本挿入しながら舌で性感帯を執拗に攻める。
「やぁっ……花菱って……こんな……!」
美和の腰が浮き上がり、内腿が痙攣を始めた。
「もう……イキそ……先生も脱いで……!」
言われるがまま柳沢は全裸となった。朝勃ちした巨根が天を突いている。
「次は……尺八(しゃくはち)です」
美和がゆっくりと体を起こし、彼のものに顔を寄せた。
彼女の舌が裏筋を這い上がる。温かく滑らかな感触が電流のように背中を駆け抜けた。
「くっ……」
「これが……男性器への……敬意……」
美和は真面目な口調で呟きながらも、口内では巧みに吸引と舌使いを繰り返す。明らかに昨晩の経験を活かしている。
「あぁ……すごい……君は本当に……」
「才能ありますか?」彼女が微笑みながら問いかけた。
頬を膨らませて睾丸を口に含み、同時に指で会陰をマッサージする。
「うっ……それは……教えてもいないはずだ……!」
「見れば分かります。先生の体が教えてくれるんです」
彼女の言葉に偽りはなかった。柳沢の腰が無意識に動き、喉奥を突いてしまう。
「んぐっ……!」
苦しそうな表情と同時に舌の動きが加速する。科学的には矛盾した反応なのに、彼女は実践を通じてその本質を体得していた。
「もう……出る……!」
警告も虚しく美和は喉を開いたまま根元まで咥え込んだ。ドクンドクンと脈打つ射精をすべて受け止め、むしろ積極的に嚥下する。
「ごくっ……んっ……」
飲み干した後に小さく咳き込む姿さえ妖艶だった。
「まだ終わりじゃないですよね?」
美和が四つん這いになると柳沢の顔の上に跨った。女上位のシックスナイン。二人の体液で濡れた部分が直接触れ合う。
「今度は一緒に……」
彼女の柔らかい尻が柳沢の顔を覆い、濃厚な雌の匂いが肺腑を満たす。
思わず舌を突き出した。
「はぁん……そこ……もっと強く……!」
同時に美和の唇が再び彼のものを包み込む。さっき射精したばかりなのに硬度は失われていない。
「ああ……美和くん……これこそ椋鳥だ……男女が互いの快楽器官を同時に刺激する……」
「難しい話は後にしてください……んむっ……」
彼女は喉を使って深いストロークを開始した。頭髪が柳沢の鼠径部をくすぐり、新たな刺激を生む。
「私……もう我慢できません……」
美和が腰を上げた瞬間、柳沢は素早く体位を入れ替えた。昨夜学んだ体勢が自然と出てくる。正常位の準備ではなく──
「あれは?」
「鯉の滝登り」
彼は美和の両脚を持ち上げ立ち膝となった。膣口が天を向く卑猥な姿勢。
「入れるぞ」
怒涛の勢いで侵入すると同時に美和の首筋に噛み付いた。
「きゃあっ!」
彼女の悲鳴はすぐに甘い喘ぎに変わる。突き上げるたびに子宮口に当たる感覚が脳を焼いた。
「ああっ!こんなの初めて……!奥が……壊れちゃう……!」
「君の“壊れる”は限界点じゃない……!」
柳沢の脳裏に昨夜の乱交がフラッシュバックする。あの混沌とした情交の中で彼は確かに発見した──限界を超えれば超えるほど快楽は指数関数的に増幅する事実を。
「ほら……もっと泣け!もっと狂え!」
猛然と腰を打ちつけながら乳首を摘み上げる。美和の爪が彼の背中に傷跡を刻んだ。
「先生……愛してる……あぁんっ……!いっぱい……出して……!」
その一言が引き金となった。堰を切ったように白濁が放出される。昨夜の大友に負けない勢いで──
「ふぁああっ!熱い……中に……いっぱい……!」
美和の内部が痙攣し柳沢のものを締め上げる。最後の一滴まで搾り取られる感覚が背筋を駆け上がった。