日本の村に眠る淫習を訪ねて、柳沢研究室レポート 今に残る日本の村のエロ風習 ⭐︎各話読み切り 新作はイラスト付き 作:みなぽん
⭐︎香港にて⭐︎
「黒田先生!このメロンパン、スライスバターが挟んであります!おいしいです。危険なほどにおいしいです。」
香港名物のお菓子、菠蘿油(ボロヤウ)の濃厚な旨味に榊原陽子は目を丸くした。
「うむ、この豬扒麺 (ジュパミン)、豚肉入りラーメンは最高の味だ。このジャンク感が何とも言えないな」
文化人類学者の黒田清隆は屋台でラーメンをすすりながら青島ビールをぐびぐびと飲んだ。
「先生、この香港名物のエッグパイ、、食べないなら 私がもらっちゃいますよ」
助手の榊原陽子が満面の笑みでパイをほおばっている。
丸メガネの向こうに好奇心いっぱいのいたずらな瞳。漆黒の黒髪は前髪パッツンで市松人形のようだ。
そして無駄に若さを象徴するようにピチピチしたDカップの乳房と扇情的な腰つきをしている。
大学教授の助手といえば才色兼備で昼は優秀な秘書、夜は淫らな肉奴隷と相場が決まっているのだが、このポンコツはどちらもまともに果たせない。取り柄といえば黒田の重たい荷物を小さな身体に背負って世界のどこでもちょこちょこついてくるという事くらいだ。
それにしても、騒々しい時期に香港に来たものだと黒田は思う。
屋台の店先で黒いマスクをした学生たちと日本の警察では考えられないような乱暴な物腰の地元警察とが戦っている。彼は明という人物との待ち合わせでここに来ていた。
「ねえ、先生、この揉め事はどうして起きたんでしょうか、香港って中国なんですかそうじゃないんですか?」
陽子の能天気で浅はかな質問、地元の学生が日本語がわかったら多分気を悪くするだろう。
しかしどうやら日本語の分かる地元の人がいたようだ。
「こんにちはミスター黒田、それと助手のヨーコさん、私は香港の実業家の娘で明貞花です。今日は父の依頼で参りました。」
香港の大学生だと言う彼女、実に流暢な日本語で話した。ほっそりとした柳腰の中国美人、ピンク色のユニケロ のジャケットがラフで飾らない人柄を表している。
「香港の歴史を知らない人は多いですね。1839年アヘン戦争で清国は香港島を永久割譲しました。そして新たに新界地域も租借に成功しました、これが今の香港の始まりです。中国にとっては欧米列強に分取された屈辱の記憶の所産ですね、だから習近平さんはこの件では引くつもりはないんですね。今みたいなことがなぜ起きたかと言うと1970年代、租借地新界の租借期限が近付きイギリス政府は新界租借の延長を中華人民共和国に求めたんです。ときの国家主席 鄧小平はサッチャー首相に対し「武力行使や水の供給中断もありうる」と示唆して、香港の返還を迫ったんです。1984年中英双方が署名した中英共同声明が発表され、イギリスは1997年7月1日に香港の主権は中華人民共和国に主権移譲されました。この中で中国は一国両制をもとに社会主義政策を将来50年(2047年まで)にわたって香港で実施しないことを約束したんです。でも、この約束が必ずしも守られる事はなかったですよ、2019年、中国本土への「容疑者」引き渡しを可能にする年逃亡犯条例改正案の撤回を求めておよそ200万人を超えるデモが起きた。この辺からは皆さんのよく知っている通りです。そして52年ぶりとなる戒厳令に近い権限を林鄭月娥行政長官に与える「緊急状況規則条例」が発動されました。そして今、世界が注視する中、香港の民主主義を守る戦いは続いているんです。」
貞花は優雅な所作でアフタヌーンティーを飲み干した。
「それでその香港の実業家のお父さんが文化人類学者である私に頼みたいこととはなんですか?」
「黒田先生は私の父が所蔵している中国の秦の時代の竹簡に興味があるそうですね。それを無料でお譲りしますので知恵を貸していただきたいのです。」
「そのような貴重なものをお譲りいただけると言う事はそれなりの見返りがいると言う事ですね。」
「そうなんです。新界の理科大学に情報処理学科の教室があります。そこに一枚のマイクロディスクがあるんです。これを持ち出してイギリスの記者の手に渡して欲しいのです。私たちの情報処理学科の仲間が集めた貴重な情報があるんです。林鄭月蛾行政長官の行った香港市民への弾圧行為の映像や画像、行政文書が詰まった貴重なファイルなんです。理科大学には私たちの仲間が50人立てこもっています。本当はマイクロディスクだけじゃなく彼らも助け出してあげたいんですが、、。」
「理科大学ですが、今は休戦状態になったとはいえ、治安警察の連中が取り囲んでいるんじゃないですか。そこに潜入するなんて、、、。」
「でも黒田先生は古今東西の戦略に通じていて、奇策縦横、不可能なものはないと父から聞いております。」
貞花のしなやかな体が黒田の隣に寄り添った。中国人美女の柳腰はたくましい薩摩隼人である黒田の鉄腸をも蕩かす。
もとより好色な男だけにこれをやられるとすぐに傾いてしまうのだ。
「うむ、美しいあなたの為なら敵中千里を突破する関羽の如き働きを見せてご覧にいれましょう。」
安請け合いをする黒田、やれやれうちの先生の悪い癖が始まったという顔で榊原洋子が見つめている。
「まあ、素敵、成功の暁には2人でホテルのスイートで楽しい夜を過ごしましょう。」貞花は艶然と微笑んだ
「いいムードのところすいませんけど、先生ちゃんと作戦はあるんでしょうね。香港美人とデートの予定が中国の武装警察のおっかないお姉さんから、厳しい取り調べなんて言う事はまっぴら御免ですからね。」
陽子がムスっとした顔で月餅をむしゃむしゃ食べながら先生をジト目で睨む。
「そうだ!これだ!」突然、黒田が陽子の饅頭をとりあげた。
「ああ、それ、私の月餅です。」
まんじゅうを返してくれと、ぴょんぴょん跳ねる小さな陽子をいなしながら黒田はいった。
⭐︎饅頭大作戦⭐︎
「貞花さん、饅頭祭りですよ。ちょうど明後日はまんじゅう祭りじゃないですか!」黒田が叫んだ。
「中国では中秋節の時、家族や親しい友人が集まり、月を愛でて「平安と書かれた月餅」を食べる風習があり、お世話になっているひとにまんじゅうを渡して回ると言う習慣がありますね。月餅専用の商品券があるくらいだ!それに饅頭争奪レース!巨大な饅頭の塔をよじ登り、くくりつけられた饅頭をたくさん取った選手が勝ちという、馬鹿騒ぎ。これを作戦に使おうじゃないですか!。うまくいけば50人の仲間も助けることができますよ。」
「饅頭祭りが私たちの仲間を助けるのに役に立つのですか。それが本当なら嬉しいことです。私は何をすればいいですか」
「そうですね、貞花さんが来ているピンク色のユニケロジャケットと同じものを100枚!それと可能な限りたくさんの平安印の月餅を用意してください。合わせて学生運動に関わっている女の子で信用できる子を選りすぐりで50人!」
実業家の娘、明は優秀な女性だった。所定の場所にピンク色のジャケットと山のような月餅が準備され、約束の時間には50人の女の子が集合場所に集まった。
「黒田先生、必要なものと人は集めました。ほんとにこんなもので仲間たちを救えるのでしょうか?」
「まずはお集まりのお嬢様方、そこにご用意したピンク色のジャケットを着て欲しい。そしてもう1着、その上に重ね着してほしい。極薄の素材だから2枚に重ねても違和感は無いはずだ。」黒田がてきぱきと指示をした。
50人の女の子がピンク色のジャケットを着た。黒田と陽子も用意していたジャケットを羽織る。
「さてここからがポイントです。皆さんには平安と書かれた月餅の籠をもってもらいます。そして私たちは明るい音楽を鳴らしながら理科大方面に向かって行進します。音楽は大学の吹奏楽部の皆さんがボランティアでやってくれると言っています。」
「途中で警察隊が阻みませんか?」参加者の1人が聞いた。
「今日は饅頭祭り、香港の平安を祈って楽しくお饅頭を食べましょう!」そう言いながら通行人にも警察官たちにも饅頭を渡していくんです。できれば通行人も巻き込んで大賑わいの饅頭行列にすると良いでしょう。列の真ん中にはまんじゅうを満載したトラックを走らせます。これが最後にものを言います。」黒田はニヤリと笑いまんじゅうのトラックの荷台に飛び乗った。
ブンチャカドンドン ブンチャカドンドン、賑やかな音楽をかけながら学生たちは進んだ。「今日は饅頭祭り、香港の平安を祈って楽しくお饅頭を食べましょう!」「今日は饅頭祭り、香港の平安を祈って楽しくお饅頭を食べましょう!」華やかなピンク色のジャケットを着た女の子たちが通行人に月餅を配りながら行列への参加を促した。最近は殺伐とした日々を送っていただけに人々は笑顔で行列に加わった。
そして行列は警察の検問に差し掛かる。「警察のみなさんお疲れ様です。今日は饅頭祭り、香港の平安を祈って楽しくお饅頭を食べましょう!」最近、市民から白い目で見られている警察官たちは女の子たちの温かいねぎらいに頬を緩めた。
「警察のみなさんお疲れ様です。今日は饅頭祭り、香港の平安を祈って楽しくお饅頭を食べましょう!」行列は理科大の前に差し掛かる頃には2000人規模に膨れ上がっていた。警備の警察官も皆が月餅を食べてなごやかな空気を楽しんでいる。まんじゅうに平安と書かれているんだから平和に過ごすのが中国人のたしなみと言うものだ。
トラックも大学前のロータリーに差し掛かる。
「ここから先は通行止めだ、ここで行列はUターンしてほしい」
治安警察の警察官が彼女たちの前に立ちはだかった。
「わかりましたUターンします。」榊原陽子が笑顔で警察官に答える。しかし何を操作を誤ったのか、トラックの荷台がリフトアップするボタンを押してしまった。「グイーーーーーーーンドザァーーーーーーーーーー!」山のように積まれた一万個のまんじゅうが大学のロータリー前で積み上がった。
するとどこからともなく「饅頭山ができたぞ!饅頭争奪レースの始まりだ!」という声が上がった。
この掛け声を聞いて饅頭山に駆けよらない男はいない!それは警察官であっても同様、むしろ血の気の多い彼らこそ喜んで駆け寄ってきた。「祭りだ!祭りだ!まんじゅう祭り!」黒田が、謎の中国人に扮して音楽に合わせてへんてこな歌を歌って男達を煽る。トラックは瞬く間にまんじゅう山に挑む男たちで埋まった!
まさに大学前のロータリーは巨大な人だかりが生まれた。
「今日はめでたい日だから、大学の中の学生さんたちにもお饅頭をおすそ分けしましょう!」
混乱に紛れてピンク色のジャケットを着た女の子たちと黒田が校内に入っていった。
構内では明貞花に連絡を受けた学生たちが脱出の機会をうかがって待っていた。
女の子たちは重ね着をしたジャケットを学生たちに差し出した。
急遽かき集めたカツラや帽子、口紅、、ジャケットの他にも小道具を使って男子学生も変装させた。
そして女の子達と混ぜ合わせて外に出していく。外はまんじゅうタワーに群がる観客たちでいっぱいだ。お祭りカラーのピンク色のジャケットの子が混ざることに誰も注意を払う事はなかった。
「ミスター黒田。これがマイクロディスクです。」学生運動のリーダーが黒田にディスクを手渡した。
黒田はビニールに包まれたディスクを月餅の餡の中にねじ込んだ。
そして彼自身も饅頭祭りの人混みの中に消えた。
それから1時間、大学ロータリー前は激しいまんじゅうフィーバーに沸いた。
理科大学の学生が1人残らず消えていることに警察が気づいたのはその翌日のことだった。
学生たちは治安警察内の協力者の手により脱出したとのかく乱情報をでっち上げて発表し、饅頭祭りとの関係を巧みに偽装した。
⭐︎宴の後で⭐︎
「いやはや、饅頭祭り作戦大成功だったな!イギリス人のスティーブとかいうカメラマンにディスクも渡したしミッションコンプリートと言うやつだな。」アバディーンに面したコンドミニアムでブランデーと豚足を楽しむ黒田。
コンドミニアムは黒田が「清田黒」という適当な中国人の名前を名乗って予約した。
自称上海のビジネスマンと名乗った全く面の皮の厚い男である。
明貞花はこのコンドミニアムにはいない。
黒田は彼女の色っぽいお礼を期待していたのだがちょっと肩透かしを食らった気分だった。
彼女には学校に立てこもった大切な恋人がいたのだ。今頃、再会を祝して熱い夜を迎えている事だろう。
「先生、貞花さんが来ないで肩透かし食らった気分でしょ、お預けをくらった犬みたいな顔してますよ。
素敵なコンドミニアムだから貞花さんの代わりにヨーコと、楽しいことしませんか?」
陽子がソファーに座る黒田の隣にぴったりくっついた。
年頃の女の子のミルクのような甘い匂い、柔らかい肌が黒田の体に押し付けられる。
「陽子、、こら、、そんな急に」不意をつかれて黒田は懐に入りこまれた。
普段、のんびりのこのこている陽子が黒田の首に両手を絡めて唇を奪った。
彼女の柔らかい唇が積極的に黒田の唇を貪り、
小さな舌が黒田の舌に絡んできた。
「こら、ヨーコ!大人をからかうと、、大変なことになるぞ、、」
「あら、黒田先生、ヨーコは大変な事してもらおうと思ってこうしてるんですよ。」
彼女はナイトガウンのひもといた。肉感的な白い尻とたわわに実った乳房、悩ましいくびれが普段は子供のような陽子とは別人の怪しい色気を放っていた。
「おい陽子、ふざけるのもいい加減しないか、これ以上したら私はお前を犯してしまうぞ。」
「黒田先生、何度も言ってますけど陽子は黒田先生を愛しています。あなたと同じ空間であなたと同じ空気を吸っているだけで私の胸がときめいて、私の恥ずかしいところは、、、、こんなになってしまうんですよ。」彼女はするりとパンティーを脱ぎ捨てて片手で軽くきつく閉じた割れ目を開いて見せた。
彼女の水蜜桃ような女性器は隠微な蜜で潤っていた。
「あああ、陽子、もうどうなったって知らないぞ。」黒田はソファーの上に彼女を押し倒す。
無骨な手のひらに似合わない優しさで高価なバイオリンを奏でるように彼女の乳房を愛撫した。そして優しく彼女の太ももを開かせると彼女の花園に優しくキスをする。キスをするたびに彼女の初々しいつぼみはピクピクとふるえ、蜜を溢れさせる。
「あああ、黒田先生、幸せすぎる、、私もう死んでもいい、、あああ、いいい、早く陽子を奪ってください。」
彼女が切なげに腰を震わせた。
「言われなくても俺のものにしてやる。今まで散々、我慢してきてやったのに馬鹿な奴だ。一生、俺専用の女にしてやるからそう思え!」
激しくいきり立った肉棒が彼女の前にそそり立った。
彼女の両眼から歓喜の涙が溢れる。
「一生、先生に命をかけて尽くします。陽子はあなたの為ならいつでも死んでみせます。先生は私のマスターです。」
彼女は主人に忠誠を誓うように震える声で告げた。
「ひぅぅぅ、先生のが入ってくる。」黒田の太い肉棒が剣術の突きように彼女の割れ目をズブリと貫いた。
黒田の大きな体が彼女をぎゅっとだきしめて唇を奪った。
「ヨーコ!俺は自分の女に忠誠など求めない。俺を愛していればそれでいい。俺に守られていろ!俺に幸せにしてくれと要求しろ!甘えろ!依存しろ!心のままに要求しろ!お前の自己犠牲のどエムの奴隷根性を俺のちんぽで矯正してやる!」
そう言うと激しく彼は腰を振った。
しかし的確に陽子の気持ちの良いところを突いてくる。乱暴なように見えて心細やかな男なのだ。
彼女は快楽の波に弄ばれる筏のように黒田の腕の中で踊った。
何度も何度も小さな絶頂が彼女を飲み込み、黒田のたくましいものがブルブルと震えて射精を迎える瞬間には彼女にも大きな絶頂の大波が訪れていた。
「ああああ、らめぇ、先生、すごい、私さっきから行きっぱなし、先生の女になります。身も心も全て先生の女になります。お願いですから中に出して、、先生の、、奥に、あああ、いく、イク、いぐぅーーーーーーーー!」
彼女が激しく首を振りすらりとした両足を黒田の腰に絡めた。
「ああ、出すぞ!陽子!射精るぅ、、あああ、ヨーーコ 愛してる!」ビュービュルビュル
彼女の体内に彼女がずっと夢見ていた愛する男の精液が注がれた。
彼女は小さく震えてその幸せを噛み締め広がるような
絶頂感に満たされた。
激しく抱き合う2人、黒田のペニスは彼女の中で再び激しく高ぶった。
「ヨーコ、もう一回いいかな?」「うれしいです。何度でも中にください先生。」
「先生はもういいから、清隆と呼べ!(//∇//)」「はい、清隆さん」陽子がうれしそうに涙ぐんだ。
香港の夜は2人の恋人にどこまでも甘い夜を与えてくれるかに見えた。
⭐︎武装警官襲撃⭐︎
しかしコンドミニアムの入り口に陽子がしかけたセキュリティーカメラが侵入者の存在を告げた。
ノート型パソコンに8人の人影が映し出されていた。仕掛けたマイクから彼らの声が聞こえた。
「このコンドミニアムに 清 田黒という上海のビジネスマンと子陽榊という愛人の女が泊まってているらしい、大方、アメリカの帝国主義者の手先だろう。同胞を売り飛ばすとは恥知らずめ。正義の鉄槌をくれてやれ」警察官たちは息巻いているようだ。
「ふん、中国本土の犬め!この黒田清隆が相手になってやる。」
黒田が棍棒を握り締めてパンツ1つで立ち上がる。
薩南示現流の達人ある彼はこの程度のことで怯えはしない。
その証拠に下半身の棍棒も隆々といきりたっていた。
「素敵です!黒田先生」陽子がキラキラした瞳で黒田先生を見上げた。
憧れの守られお姫様シチュエーションだ。
「清という男、テロリストかもしれないぞ、油断をするなアサルトライフルを用意しておけ!」
彼らはバックを開けて中からアサルトライフルを取り出した。
03式自動歩槍、人民武装警察の正式装備だ。彼らはコンドミニアムを囲むように接近してくる。
黒田の後ろ姿が微妙に震えている。股間のものも少し下を向いている。
「う、うむ、飛び道具とはま、まことに卑怯な、、やつらだ、、。ところで、陽子、俺は月餅の食べ過ぎで調子が悪い。本来であれば鎧袖一触と言うところであるが、今回はお前に任せてみようと思う。もちろん、お前がやられそうになったら、俺が一瞬であんな奴らは片付けてやるから、、ちょっと、、俺の代わりに闘ってきてくれないか。」
「あのぉ、、先生、、さっきベッドの中で守ってやるとか言ってませんでしたっけ、、」
ジト目で陽子は黒田をにらんだ。
でも黒田のこういう自信家で小狡いところも彼女は大好きなのだ
「確かにあの程度の相手、先生が出るまでもありませんね。」陽子は愛嬌たっぷりに振り返った
「そうだとも陽子よ、戦いに赴く前にコードネームを授けてやろう セクシーボンバーUSAだ!頭にはパンティーをかぶって、あいつらに名乗れ!馬鹿な奴らはアメリカのスパイの仕業だと信じ込むだろう!」
黒田が小狡いアイデアを思いついた。
「それってすごく恥ずかしいんですけど、わかりました行ってきます。」
やれやれこの男の世話も大変だと苦笑する陽子。
それでもそんな子供だましのアイデアを自信満々に語る黒田がいとおしい。
全裸のままで起き上がり、鼻歌交じりにパンティを履く彼女。清隆が棍棒を手渡した。
小高い丘の上にターゲットの潜伏しているコンドミニアムがある武装警察の趙 壇亭は部隊を2つに分けた本隊は5名、別働隊は李名花という女性隊員任せた。李の隊は側道を行く、超は正面から階段を上った。
超の部隊は警戒をしながら階段を上っていく。
「ドサ!ボコっ!」最後尾にいた隊員の頭上に木の上から白い影が落ちてきた。
そしてその白い影が繰り出した棍棒が最後尾の隊員の頭を思いっきりひっぱたいた。
振り返った隊員たちの目に飛び込んできたのは全裸の女だった。
「よくも先生との甘いひとときを!」
あっけに取られる隊員を横殴りに棍棒でぶん殴る。その流れのままにもう1人。白い乳房を揺らしながら
流れ作業のように最後は棍棒で股間を突き、超の前で隊員が股間を押さえてうずくまった。
一瞬で4人の隊員が泡を吹いて悶絶した。
「这个怪物!」(この化け物め!)03式自動歩槍がダダダダダっと火を吹いた。
しかし少女の姿をした化け物は卑劣にも気絶した隊員を盾にして超に接近!
アサルトライフルの弾丸はすべて隊員の分厚い防弾チョッキに吸い込まれた。
「这个妓女!」(クソ売春婦!)
と呟きかけた彼の顎に棍棒の強烈なアッパーが炸裂。「ボコ!ボコ!」倒れ込んだ超に
少女は棍棒を振り下ろす。
「アメリカの力を思い知るのデス!マイコードネームイズ セクシーボンバー USA!」
パンティーを頭からかぶって恥死量200%の恥ずかしさに言っている自分に赤面した。
「忘れないぞ、セクシーボンバーUSA!アメリカ帝国主義の手先!」超はにくい敵の名前を記憶した。
陽子は次の獲物を探してコンドミニアムへ駈けもどる。
別働隊の3人、李名花という女性隊員が指揮をとっている。
コンドミニアムの扉をアサルトライフルの連射でこじ開ける。
まさに中に突入しようとしたその時!彼女は背後から猛烈な勢いで走ってくる足音に振り返った。
彼女の思考が一瞬混乱した。パンティー1つの若い娘が乳房を揺らしながら棍棒を抱えて走ってくるのだ。
「私の名はセクシーボンバーUSA!」何やら恥ずかしい名前を大声で叫んでいる。まさに変態だ。
彼女は冷静に射撃命令を下す03式自動歩槍がダダダダダっと火を吹いた。
全裸の女は横っ飛びで身をかわす。ただの変態ではない訓練された兵士の動きだ。
「相手はたかが棍棒だ!冷静に狙って撃ち殺せ!」彼女は部下に命じた。しかし、、
「ぐはぁ!」「げはぁぁ!」2人の部下が後ろで変な叫び声をあげた。
慌てて振り返る李、そこで彼女はおぞましい光景を見た。ブリーフを頭に被った全裸の男が自分に向けて棍棒を振り上げていた。
ニヤリと笑ったその男の股間にはまがまがしいペニスがいきり立っていた。
「アイアム ビックキャノンUSA!」男が棍棒を振り下ろす瞬間、自らの名前を高らかに名乗った。
かくして中国の武装警察はアメリカ帝国主義の放ったとおぼしき、正体不明の変態達によって惨敗を喫した。
超と李は上司にその夜に彼らが遭遇した恐怖の変態たちの様子をありのままに報告した。
「同志超、同志李、君たちは少し疲れているようだ。緑の多いところでゆっくりと休むといい。」
にっこり笑って上司は答えた。
そして彼らを待っていたのはロシア国境の極寒の警備地への左遷だった。
黒田清隆と榊原陽子は香港を出て中国の国内線で西安に移動した。
2人で西安の裏町の餃子屋で老酒を片手に餃子を食べている。
「陽子!この竹簡!西安の中国共産党の大幹部の琳 鈍傑に売ればまとまった金になる。」
黒田はホクホクと皮算用している。
「竹簡には何が書かれているんですか?」陽子がたずねる。
「歴史的にはほとんど何の価値もない、でも琳 鈍傑の遠い祖先が漢の時代の忠臣だったという記録だ。これでやつは、共産党内で出世する!やつはいい値でこれを買うだろう。それを元手に私は真に価値のある中国の文献を買い漁るのだ。わははははは!」
黒田清隆にとって香港をめぐる騒動も中国内部の権力闘争もどうでもいいのかもしれない。
彼は純粋に文化人類学の心理を追い求めるためにあらゆる行為をやってのけるのだ。
陽子は西安の広い空を見上げた。
西安の空に雲雀が舞い上がっていく、秋の強い風を受けてぐんぐんと高度を上げていく。その姿はまっすぐに天を目指すかのようだ。
純粋にひたむきに、黒田清隆という男は民俗学の真理を求めて、世界のどこまでも歩んでいくのだろう。
彼女はそんな彼といつまでも共にありたいと願った。