昼休みになったので、有栖と一緒にご飯を食べる。
有栖の足を考えて俺が有栖の分までお弁当を作って、それを一緒に食べるのだ。
本当は2人きりで食べたいのだけれど、移動には時間がかかるし、いたる所に監視カメラがあるので止めておく。
2人きりになると自重できなくなるし。
エロいことをしすぎてポイント減らされてしまう可能性もあるから自重しないといけない。
監視カメラがない所を見つけてはいるが、他のカップルがイチャイチャしているかもしれないので行く気にはなれない。
「あ~ん」
周囲にラブラブなのをアピールするために、有栖に食べさせてもらっている。
無理矢理させていわけではないからポイントが減らされることはないだろう。
「おい、あんまりイチャつくな。ポイントが減ったらどうする?」
有栖と対立をしている
葛城は無毛症なのか毛が一切生えていない。
きっとあそこの毛もないのだろう。
高校生とは思えない顔と大きな身体は、相手を威嚇するには充分だ。
「おやおや、保守的な葛城くんらしい考え方ですね」
「何だと?」
葛城が有栖のことを睨む。
「有栖、あ~ん」
「あ~ん」
次は俺が有栖に食べさせる。
少し頬を赤くしている辺りが可愛らしい。
「無視するな」
さらにつっかかってくるが、せっかくの有栖との時間を邪魔しないでほしい。
「遼くんと葛城くん……私がどちらを優先するかなど分かりきっていることではありませんか」
相変わらず俺以外の人には攻撃的だな。
「これくらいではポイントを減らされないから問題ないよ」
「その根拠はあるのか?」
いちいち言わないとわからないのか……面倒くさいな。
俺は4月にとある実験をしていた。
だから休み時間に多少イチャイチャする分にはポイントが減らされないのはわかっている。
まあ、ご飯を食べさせあっているから多少ではないが。
他の人からしたら砂糖を直接口の中に入れられたようなほど甘いだろう。
そんな中、話しかけてきた葛城は結構度胸がある。
「俺は振り込まれるポイントが個人の評価なのかクラスでの評価なのかを確かめるために、4月は何度か授業中に携帯を弄った。そして有栖は模範的な生徒として授業を受けた」
「結果、クラス間での評価で60CP減らされたわけだ。それが何か関係あるのか?」
優秀と言われるAクラスでも本当に優秀なのは有栖だけなのかもしれないな。
ここまで言ってもクラスで3位の葛城がわからないのだから。
「俺は有栖と手を繋いで登下校したりして普段からイチャイチャしていた。それなのに60CPしか減らされていない。だから休み時間にイチャついてもポイントが減ることはない」
「それは他の皆が真面目に授業を受けたからポイントがプラスされたんじゃないか?」
「それはない」
CPは入学時に1000与えられていて、基本的には授業態度で減点されることはあっても授業態度で加点されることはない。
「どういうことだ?」
「授業態度で加点されるのであればAクラスは余裕で1000CPは越えている。俺が携帯を触ったのはあくまで数回……それで何百とポイントが減らされることはあり得ないだろう」
それに授業態度は良くて当たり前。
そんなことは義務教育で散々言われてきたことだ。
だから授業態度がいくら良くてもポイントが加点されることなんてあり得ないのだ。
Dクラスが0CPなのは、授業態度が物凄く悪かったのだろう。
「よって休み時間にイチャついてもポイントが減ることはない。他にも根拠はあるけど説明は必要か?」
「いや、いい」
流石に葛城も理解はできたか。
これで理解できなかったら、どうしようかと思ったけど。
「ポイントが減らない理由はわかったが、あんまりイチャつくのはどうかと思うぞ。水無月に殺意がこもった視線が向けられている。恋は盲目なのは本当のようだな」
有栖は可愛いから有栖のことを好きな人がいてもおかしくはない。
そんな人から俺は目の敵にされているのか。
もし桔梗との関係がバレてしまったらら敵が増えそう。
「いえ、盲目ではなくて、あえて見せつけているのですよ。遼くんに余計な犬がつかないように」
俺は有栖を支配していると他の人に思われたくないために、学校では俺の前でもSを出してもらっている。
まあ、元からSだから演技ではないのだけど。
だから他の人から見たら俺が尻にひかれていると思っているだろう。
ここまで見せつけないといけなくなったのは桔梗のせいだから、本当に後でお仕置きをしないといけないな。
俺が桔梗と親戚の設定ということにしても、俺が有栖に夢中ってことにしなければならなくなった。
だから今日はバカップルになっているわけだが。
「女子の間でイケメンランキングが実施されたのを知っていますか? 遼くんはそれで4位なんですよ。だから見せつけて諦めさせるのです」
そんなランキングがあるなんて初耳なんだけど。
それにしても見せつけて諦めさせるとかどんだけSなんだよ……
案外残酷なことをするんだな。
俺だったら心が折れてしまいそうだ。
「ちなみに葛城くんは圏外でしたよ」
そんな情報はいらない。
「俺のことは余計だ」
本人も知りたくなかったみたいだ。
「まあ、ほどほどにしておけよ」
葛城はそう言い、俺達の元から去って言った。
また食べるのを再開しようとしたら携帯が震えた。
誰かからメールがきたのか。
送り主は桔梗でメールにはこう書かれていた。
『テストの過去問貰えたから送るね。ポイントは余ったんだけど返した方がいいかな?』
早速手に入れたのか。
行動が早くて助かるな。
『残りのポイントは自由に使っていいよ。ありがとう』
そう返信をした。
添付されているテストの内容を見てみる。
小テストの内容は全く同じだったことから、中間テストの内容も過去問と同じなのは間違いないな。
その後に桔梗から『大好き』というメールが来たので、それだけは削除した。
一応活動報告のとこに書いてほしいキャラを募集しているのを作ったので、リクエストがあればそこに書き込んでください。
感想欄は小説の感想を書くとこなので、そこに書かれても……って思ったので。