※この作品はR-18です。

ようこそ真の支配者がいる教室へ   作:Shiyuno

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感想のとこにリクエスト書くと運営対応が入るんですね。
いつくか消されてるし。
リクエストは活動報告のとこに書けますので、そこに書くようにお願いしますね。


19話

 今日はDクラスの人を紹介してくれることになっているので、待ち合わせの食堂まで行く。

 有栖と離れる時に口づけをしたから他の男が近寄ってくることはないだろう。

 食堂は人がいっぱいいるからあんまり行かない。

 有栖にとって人がいっぱいいることは転倒する危険が高まるからだ。

 

「遼くーん、こっちだよー」

 

 桔梗に声をかけられたので桔梗の元に行くと、茶髪の男子生徒がいる。

 その男子生徒はどこまでも無表情で、その顔には見覚えがあった。

 

「きよ、たか?」

 

 桔梗の隣にいたのは綾小路清隆(あやのこうじきよたか)

 俺と同じホワイトルームにいた人だ。

 ホワイトルームを運営しているあの男の子供だからてっきりまだいると思っていたけど、清隆もここに逃げ込んだみたいだな。

 

「え? もしかして知り合い?」

 

 桔梗は俺と清隆を交互に見た。

 まさか知り合いだと思っていなかったようで桔梗は驚きを隠せない。

 

「ああ、中学が同じだったんだ」

 

 俺も驚いているが、清隆は落ち着いて話をする。

 こいつは俺がこの学校にいることを知っていたな。

 じゃなければこんなに落ち着いていられるはずがない。

いや、驚いてはいるが、それが顔に出ていないだけだろう。

 それにしても咄嗟に中学が同じって、嘘を言うあたりが凄いな。

 まあ、ホワイトルームで一緒に学んでいたから、完全に嘘ってわけではないか。

 

「それにしてもお前は櫛田と親戚だったんだな」

「そ、そうだね」

 

 清隆は俺の従兄弟だ。

 だから俺と桔梗が親戚同士でないことは知っているはずなんだけど、俺の気持ちを察してくれてたようだ。

 まあ、俺と従兄弟ってことがバレたくない理由があるのかもしれないけど。

 

「それにしても綾小路くんにも友達がいたんだね」

「俺だって普通の高校生なんだから友達くらいいたって不思議ではないだろう」

 

 お前が普通って言っても何も説得力はない。

 清隆も紛れもない天才なんだから。

 桔梗に紹介してもらって駒にしようかと思ったが、清隆は俺の駒にはできない。

 こいつも人を動かす側の人間なんだからな。

 今のところ特に目立ったことはしていないから、表だって動きたくはないのだろう。

 

「清隆は坂柳有栖のこと知っているか?」

「いや、知らない。お前の彼女ってことは聞いたが」

 

 清隆も有栖のことは知らなかったか。

 有栖は清隆のことを知っているのだろうか?

 もし知っていたら俺の時と同じように勝負したいと思うのだろうか?

 そうだとしたら嫌なので、有栖にはきちんと言っておかないといけない。

 

 俺は清隆と連絡先を交換して教室に戻った。

 

「どうでしたか? 駒として使えそうな人でしたか?」

 

 有栖は俺が戻ってきたのが嬉しいようで、少しだけテンションが高い。

 

「使えないな。俺と同じ側の人間なのだから」

「そうなのですね」

「言っとくけど挑発するのは禁止だからね」

「わかっていますよ。私は遼くんといれれば満足ですから」

 

 その言葉に嘘はないようだ。

 

「ずっと愛してるよ」

「はい」

 

 俺は有栖に抱きついて愛の言葉を囁いた。

 その言葉を聞いて嬉しそうに頷いた有栖を見て、俺はずっと有栖の側にいたいと思ったのは言うまでもない。

 

 

「何で私も勉強会に参加しないといけないわけ?」

 

 放課後になって俺達は勉強会のために図書室に向かっている。

 メンバーは俺と有栖と神室真澄(かむろますみ)だ。

 神室は腰までの長いサラサラとした黒髪に少し目付きが鋭い。

 

「何でと言われましても命令ですので」

 

 神室は有栖に弱味を握られていて、命令に逆らうことができない。

 その弱味とは前にお酒を万引きしたのを目撃されたことだ。

 神室はそのことを伝えて退学にさせれば? と言ったみたいだが、逆に有栖に気に入られてしまったために、こうして有栖の配下になった。

 

「あんたもこんなのが彼女だなんて大変じゃない? こき使われてそうだし」

「おやおや、彼氏である遼くんをこき使うなんてことあるわけないじゃないですか」

「どうだか」

 

 実際は俺が有栖のことを支配しているのだが、神室はそのことを知らない。

 だから俺が振り回されているんじゃないかと思っているのだろう。

 

「有栖にこき使われるとかご褒美じゃないか」

「これだからこき使う気が起きないのですよ」

「そ、そうなのね。坂柳も大変ね」

 

 有栖に俺を命令することができないので、俺がMってことにして命令すれば喜ぶということにしとく。

 そうすれば有栖は俺に命令しなくて済む。

 

 俺は携帯を取り出して桔梗に一之瀬について探ってほしいとメールをしとく。

 彼女の闇を知るのは難しいかもしれないが、桔梗のコミュニケーション能力を使えば何とか知ることができるかもしれない。

 するとすぐに頑張るという返信がきた。

 桔梗は頭が結構切れるし、俺と一緒にいれるためなら何がなんでも知ろうとするはずだ。

 俺は桔梗が一之瀬の闇を知るのをゆっくりと待てばいいだけ。

 まあ、もし知ることができなくても、お仕置きをするつもりはない。

 今回のはかなり難しいことだから。

 でももし一之瀬の闇を知ることができれば、いっぱいご褒美をあげることになるだろう。

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