※この作品はR-18です。

ようこそ真の支配者がいる教室へ   作:Shiyuno

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タグにはついていないですが、要望が多いキャラを出してみます。


20話

 図書室に行くと既にBクラスの生徒が席を取っていた。

 図書室を見回していると、他の生徒達もテスト勉強をしているようだ。

 Dクラスの生徒もいてそこには桔梗や清隆、池などもいる。

 桔梗と視線が合って俺ににっこりと笑顔になると、池や他のDクラスの男から殺意のこもった視線が向けられた。

 少なくとも池は俺と桔梗が親戚だと思っているのだから、殺意のこもった視線を俺に向けるんじゃない。

 

「お待たせしてすいません。なにぶん私は歩くのが遅いので」

「ううん。私達もさっき来たばっかりだから」

 

 俺達はBクラスの生徒達と向かい合うように席に着く。

 Bクラスも3人か。

 一之瀬も俺と同じ考えで大人数では効率が悪いと思って、この人数にしたのだろう。

 

「まずは自己紹介からだよね。私は一之瀬帆波。よろしくね」

 

 やっぱり一之瀬の胸は大きいな。

 少し動いただけでも揺れるし。

 

「俺は神崎隆二(かんざきりゅうじ)だ」

 

 短い自己紹介だしあんまりコミュニケーションが得意じゃなさそうな人だ。

 

「私は白波千尋(しらなみちひろ)です。よろしく」

 

 少し緊張しているのか頬が赤い。

 それと同時に一之瀬ばかりを見ているので、彼女に好意があるのかもしれない。

 

 俺達も自己紹介を済ませ、この6人が本日勉強会に集まったメンバーだ。

 

 

 勉強が始まって1時間ほどがたった。

 一之瀬と神崎はかなり勉強ができ、その実力はAクラスでもおかしくない。

 神崎は人付き合いが苦手そうだからBクラスになったと思うが、一之瀬に関しては何でBクラスになったのか不思議なほどだ。

 やっぱり過去に何かしらあって、Bクラスにされたのだろう。

 

「ふと思ったんだけど、Cクラスにはどんな人がいるんだ?」

 

 俺はまだCクラスの生徒と交流がない。

 でも一之瀬は俺と違って交流関係が広そうだしCクラスの人と面識がありそうだ。

 

「Cクラスかぁ……あんまりいい印象がないんだよね」

「そうなのか?」

 

 普段から笑顔が絶えない一之瀬がそんなことを言うなんてよっぽどのことがあったのだろう。

 

「うん。入学早々にBクラスを仲間割れさせようとしてきたんだよね」

「それはそれは……Cクラスには残酷な人がいるものですね」

 

 そう言う有栖も結構残酷なことをしそうだけど。

 俺が止めなかったら勝つためにどんな手段でも使うだろ。

 実際に神室を使って俺のことを尾行させたこともあるくらいだし。

 

「でも私達は結束力が高いから大丈夫だったけどね」

 

 Bクラスは一之瀬中心に纏まっているみたいだな。

 俺達なんてクラス内で分かれてしまっているからBクラスは少し強敵になるかもしれない。

 AクラスがBクラスみたいに完全に纏まることなんてないだろう。

 有栖と葛城の考え方が違いすぎるからな。

 

「せっかく図書室に来たから何か本を探してくる」

 

 俺は席から立ち上がって本を探す。

 有栖には真面目に受けるように言ってあるから表面上は真面目に勉強をしている。

 でも退屈していることだろう。

 今の有栖は俺といることが最大の生き甲斐だ。

 俺と一緒にいるとはいえ、イチャつける時間が減るのだから、今の時間は退屈以外の何者でもない。

 

「ここは小説コーナーかな」

 

 この学校の図書室はかなり広くて本の数が膨大だ。

 小説だけでもかなりの数があり、在学中に全部読むことなんて不可能に近いだろう。

 

「久しぶりに小説を読むのもいいかもな」

 

 ホワイトルームでも小説を読むことはあった。

 人気があるラノベとかではなくて、教養のために子供が読むには難しい物が多かった。

 予測を鍛えるためなのか、俺はミステリーを良く読まされていた記憶がある。

 

 俺は読んでみようと思った小説に手をかけると、他の人と手が重なる。

 どうやら他にもこれを読みたい人がいるみたいだ。

 

「あ、すいません」

 

 声がする方を見てみると、そこには何冊か本を持っている女子生徒がいた。

 有栖と同じ銀髪は腰まで伸びていて、おっとりとしてそうな雰囲気を持つ美少女だ。

 

「あなたも小説を読まれるのですか?」

 

 丁寧な口調から有栖を思わせるが、有栖のように挑発的な態度ではない。

 

「まあ、たまにだけど」

「そうなのですね。どんなのがお好きですか?」

 

 凄い食い付きだ。

 この子はよっぽど本が好きなのだろう。

 

「良く読んでたのはミステリーかな」

「私もミステリーが好きなんです」

 

 読む本のジャンルが一緒のためか、さらに食いついてくる。

 本が好きな友達がいないのか、本について語り合いたいような感じだ。

 でも俺は有栖達を待たせているから、ここに長居をする気はない。

 

「すいません。1人で勝手に盛り上がってしまいまして」

「いや、いいよ」

 

 俺が思っていることを感じとったようだ。

 この子は洞察力が優れているのかもしれない。

 頭も切れそうだし俺の駒にしたいかも。

 

「私は1年Cクラスの椎名ひより(しいなひより)といいます。よろしければあなたの名前を教えてください」

 

 さっき一之瀬が言っていたCクラスか。

 でも椎名は争いなんかには興味がなさそうだから、仲間割れさせようとしたことには参加していないだろう。

 

「俺は1年Aクラスの水無月遼だよ。よろしく」

 

 俺が握手を求めると椎名はそれに応じてくれた。

 

「今は時間ないから無理だけど、今度本について話そう」

「いいのですか?」

「うん」

 

 椎名は嬉しそうに笑う。

 

「では連絡先を交換しませんか?」

「いいよ」

 

 俺は椎名と連絡先を交換して勉強会に戻った。

 ちなみに本は椎名に譲ってあげた。

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