次の日の朝になり、俺は目を覚ます。
隣には今までと違い、坂柳有栖がいる。
いっぱいセックスをしたせいでまだ寝ているが、本来はもっと早く起きるだろう。
部屋に置いてある時計を確認するとすでに9時を回っており、俺は洗面所に行き顔を洗う。
顔を洗い終わって部屋に戻ると、ちょうど有栖が起きたようで、目を指で擦っていた。
まだ眠気が取れていないのだろう。
「おはよう」
「はい、おはようございます」
挨拶をして俺は有栖にキスをする。
それで完全に目が覚めたのか、有栖の方から舌を絡めてきた。
まさか朝からディープキスすることになるとは思わなかったが、有栖がしてきたのでそのままさせることにする。
ディープキスで興奮してしまってそのまま有栖を押し倒しそうになったが、今は我慢しとく。
「すいませんが、お手洗いに連れてってもらえないでしょうか?」
「わかった」
杖は玄関に置いてあるので、有栖は俺の力を借りないと移動することができない。
なので俺が連れていく必要がある。
トイレに座らせたのを確認し、俺は入り口の所で待つ。
俺も一緒に入って有栖の放尿シーンを見るというのも考えたが、流石に止めておくことにした。
昨日、処女を喪失したばかりの有栖には難易度が高すぎる。
トイレを終えた有栖を制服に着替えさせて、二人して外に出た。
有栖の服がないので部屋に戻ってもらい、服などを俺の部屋に持ってこようかと思ったのだ。
この寮には監視カメラが付いていて俺の部屋に有栖が入り浸るのがバレるだろうけど、セックスした証拠にはならない。
つまりはバレても問題は一切ないということだ。
今日は土曜で他の人がそろそろ出かける時間にはちょうどいいので、何人かの人とすれ違った。
有栖の住んでいる階のとこまで来たら、1人の女子が挨拶してきた。
「おはよー」
肩までの栗色の髪が特徴の女の子だ。
「えっと、櫛田だっけか?」
「覚えてくれたんだね。ありがとう」
彼女の名前は
入学早々に他のクラスにまで友達を作りにきたし、俺にも声をかけてきたから覚えてしまった。
俺とはクラスが違うためにあんまり話したことはないが、コミュニケーション能力が高くて入学して間もないにも関わらず、既に友達が多いだろう。
今日は学校が休みだから制服を着ておらず、あざとさ全開の私服だ。
「櫛田はこれからデートか?」
櫛田は可愛いしスタイルも良く、誰に対しても平等に接するからモテるはず。
だからデートに誘われても不思議ではない。
「違うよー。これからクラスの人達と遊びに行くだけ」
「そうなのか」
まあ、櫛田みたいな人は特定の人を作らずに、皆と遊ぶ方が好きなのかもしれない。
「そういう二人は朝帰りみたいな雰囲気出してるけど?」
「そうですね。昨日は遼くんの家に泊まらせていただきました」
有栖の言葉に櫛田が驚く。
冗談で言ったつもりだったのだろう。
そんな回答がくるとは思ってなかったようだ。
「あはは、本当だったんだ。でも前にも二人で一緒にいるとこ見たし、付き合ってても不思議ではないよね」
有栖が毎日のように俺に絡んできたことは、周囲からしたら俺へのラブコールだと思われてるみたいだ。
あんなに執拗に迫っていたらそう思っても仕方ないか。
有栖が付き合っているのを否定しないのは、俺に手を出さないでほしいと牽制をしているのかもしれない。
「時間は大丈夫なのか?」
「あ、そろそろヤバいかも。またね」
櫛田はそう言い俺達から離れていった。
有栖の部屋の前まで来たので、カードキーを使って鍵を開けて部屋に入る。
初めて女の子の部屋に入ったので見渡す。
有栖は足が不自由だからか、壁には他の部屋にはない手すりが付いていた。
自分の部屋にいる時は、この手すりを使って移動するのだろう。
手すりがついている以外は普通の女の子といった感じの部屋で、ベッドの横にぬいぐるみが置いてある。
有栖はその手すりを使って移動しようとしたが、それは俺が止めた。
「遼くん?」
「俺がいるんだから俺に寄りかかって移動しよ」
「はい」
俺は有栖を支えて、部屋の奥まで進む。
有栖をベッドに座らせて、俺もその隣に座る。
「遼くんはこの学校についてどう思いますか?」
「どうとは?」
いつかはこの質問がくると思っていたが、具体的な質問をしてほしい。
「そうですね。まずはポイントについてですね」
この学校は特殊で毎月ポイントが生徒に支給される。
それについて少しだが、Aクラスの担任である
まず入学した俺達には全員に10万ポイントが支給されて、そのポイントを現金のように買い物で使用することができる。
学生証カードを機械に通すか、店員に提示すれば使用可能だ。
この学校の敷地内にあるものであれば何でも購入することができ、買えないものはないという。
このポイントは他の生徒に譲渡が可能で、ポイントに困っている人に貸すなんてこともできる。
「まあ、最初の1カ月はあんまり使わない方がいいかもしれないね。毎月10万も振り込むなんて言ってないし」
「そうですね」
それは有栖も予想していることだろう。
「普通に考えて授業態度とかを見て、ポイントに反映される仕組みだろうね」
個人なのかクラス単位なのかはわからないが、それがSシステムの仕組みだと思っている。
もしクラス単位であるならば、個人のポイントの他にクラスポイントなんていうものがあるかもしれない。
「俺の予想だけど、ポイントをかけた試験なんかもあると思うよ」
それが中間、期末テストであるのか、それと別であるのかはまだ完全にはわからないが、十中八九、テストとは別に試験があるだろう。
「俺はてっきりその試験で有栖が仕掛けてくると思ったけど」
「私は遼くんみたくそこまで予知できませんよ」
「俺のは予知ではなくて予測なんだけどな」
「いえ、あなたのは予知というレベルですよ」
確かに俺の予測はほぼ100パーセント当たる。
もちろんほぼなので外れることもあるが、外れるのは本当に稀だ。
「それを知っていてチェスで勝負って凄いな」
「遼くんが得意なもので勝たなければ、叩き潰したことになりませんからね」
有栖はあくまでも完全勝利が欲しかったようだ。
それで俺の心を折って、自分の言いなりにしたかった。そんなところだろう。
「そんな有栖が今やここまで従順になっちゃうんだもんね」
「惚れた弱みってやつですかね」
もし有栖が他の人と勝負をしたとしても、自分の全てなんてかけなかっただろう。
俺とだから全てをかける気になった。
「とりあえず服を着替えたら?」
「そうですね」
未だに制服姿の有栖を着替えさせることにした。
着替えている有栖を見て興奮してしまい、そのままセックスしてしまったのは言うまでもない。