〜5月7日(日) 23:00〜
〜IS学園 1205室〜
「・・・・・・」
「一夏、いつまで気にしているつもりだ?」
「決まってるだろ、納得がいくまでだ」
消灯時間を半分程回った辺り。部屋の中で大人しくしていれば起きていても問題は無い。が、一夏は消灯した暗い部屋でベッドに入ったにも関わらず考え込んでいて、とてもでは無いが
「先程の映像の事は、我瑠騨が戻って来ない限り解決しない。明日には会えるのだから今は寝た方がいい。」
「・・・そうだな、悪かった」
「分かってくれたならそれでいい」
「おう、それじゃおやすみ」
「ああ、おやすみ」
やっと眠れそうだ。・・・しかし、先程の映像の内容は、忘れように忘れられないだろう。
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〜翌日 5月8日(月) 07:20〜
〜IS学園 第一学年学生寮食堂〜
「・・・・・・」
「ねぇ箒、一夏ってまだ昨日の事気にしてんの?」
「ああ、
「あの様なものを目の当たりにしては、いくら代表候補生のわたくし達でも・・・」
「耐え難いわよね・・・」
いつも通りの朝、だけど、いつもと違う朝。
・・・だけど、一夏の気持ちも分からなくは無いけどね。あたしだって信じらんないわよ。
この事を知ってるのはあたし達専用機持ちと箒、千冬さんと山田先生だけだけど、そんな事実、誰だって受け入れたくないわよ。
「お前達、いつまで食べてるつもりだ?」
千冬さんが手を叩いて、食堂に残っていた生徒全員が急ぎ始めた。時計を見ると余裕がほとんど無く、あたし達も急ぎ始めた。
〜昼休み〜
〜IS学園 本校舎一年棟屋上〜
何の前触れも無く空間が歪み、そこから我瑠騨が姿を現した。
「よし、フォールドも大分慣れてきたな。・・・しっかし、どうすっかな。」
そう呟きつつ、手すりに両腕を預けるように寄り掛かる。
「・・・・・・」
―――人殺し―――
間違いなくこの烙印は
「・・・ふぅ」
まあ、言われて当然だろうな。精神的にかなりの負担が掛かりそうだが、耐えるしか無いからな。
「大分疲れた様だな」
「お前さんじゃ無いさ、千冬」
不意に後ろから声を掛けられるも、振り向くこと無く返事をする。
「・・・無理に強がるな我瑠騨。客観的に見ていた私でさえ、あの瞬間は強いストレスを感じたのだ。お前は私以上にストレスを感じた筈だ」
「今の俺は、望まずしての絶対強者。故に強がんなきゃなんないんだよ。お前なら分かるだろ?力を持つ事が、何を意味し、何を代価とし、何を定められるかを。そして、それを覆すにはどれ程の覚悟が要るのかを」
「・・・そうだな。余計な心配だったか?」
「いや・・・ありがとうな。声、掛けてくれて。正直不安だったんだ」
「教師が生徒の面倒を見るのは、当然だろう?」
「それでも、だ」
「フッ、もうすぐチャイムが鳴る。そろそろ教室に戻れ」
「あいさ」
〜放課後〜
〜IS学園 第三アリーナ〜
この第三アリーナの中央に二つの影があった。
一つは白いIS、もう一つはIS学園の制服。
一夏と我瑠騨の2人。
「・・・我瑠騨」
「何だ?」
「なんでISを展開しないんだ?」
「お前の様な未熟者に負ける俺じゃ無いんでね。ISを展開していても、お前には生身で充分だ」
そう言い切ると、我瑠騨は右手に光を収束させる。そしてすぐに光は散り、その手には蒼い本体色に金色のラインが入った拳銃の様なもの《ブラストショット》を握っていた。
ここに一夏と我瑠騨の姿があるのは他でも無い。我瑠騨の
『なら、アリーナに来い。そこまで言うなら、お前の志を示してみろ』
っとなったが為である。
「来い、軟弱者ッ!」
「ッ!こんのおおぉぉぉぉッ!!」
一夏は空かさず
一夏の右脇から横薙ぎ一閃。しかし、我瑠騨は避ける事無く左掌で受け止める。当然、左掌に一筋の切り傷ができて、つぅっと血が垂れる。
「!?」
ふと一夏は、我瑠騨の右側にあった銃が、自分の頭に向けられている事に気付くが間に合わず、銃口と思わしき蒼い結晶体から一閃。
一夏は仰け反るも額を掠めた。絶対防御が働き、一気にシールドエネルギーが大幅に削られる。咄嗟に一夏は距離を取る。しかし、絶対防御が働いていた為に、シールドエネルギーは約3分の1程削られてしまった。
「くっ?!」
距離を取るつもりで後退した筈だったが、我瑠騨はいつの間にか後ろに廻っていた、身を時計回りに翻しながら横薙ぎの斬撃を行うも、その刃は止まってしまった。我瑠騨が持っていた筈のブラストショットを持っておらず、文字通り丸腰だったのだ。
「どうした?」
「!?」
「俺が敵ならな・・・」
グッと右拳を引き---
「お前は既に---」
引いた右拳が蒼く光を纏い---
「死んでるんだよぉッ!!」
ストレートを一夏の鳩尾に打ち込む。
「ごはっッ!!!」
衝撃を緩和し切れず、吹っ飛ぶ。そしてアリーナの壁に激突。この衝撃で白式のシールドエネルギーはゼロになり、白式が解除される。その場に崩れ落ちる一夏に近付く我瑠騨。
そして、右手を差し出した。
「?」
「大丈夫か?」
そこに立っていたのは、いつもの我瑠騨だった。
「悪いな、ムキになって。だけどな、世の中にはやむを得ない戦い、望まぬ戦いに捲き込まれるのが、力を持つものの
「・・・・・・ああ、分かった。だけど出来るだけ、我瑠騨も人を殺さないでくれ。大事な友達が血で汚れて、罪を背負っている姿なんて、見たくないからな」
「おう、分かった」
「へへっ、それじゃあ我瑠騨、改めてよろしく」
「よろしくな。一夏」
その時の二人は改めて強い握手をした。
全くの余談だが、アリーナ観客席には例の3人がおり、何かを勘違いしたかのような、くやしい〜っという