〜インド洋東 赤道北 とある島〜
いきなりだが、
因みにここは、マクロスゼロに出てきた(知らない人はマクロスFの映画撮影のお話しの舞台となった)島だ。
余談だが、服装は趣向を凝らして着ている服は、陸上自衛隊の迷彩作業着をデザインそのまま、カラーをオリーブドラブにして、その下に
えっ?自衛隊にこだわる理由?
当然、前世が自衛隊で、かつ今でもミリタリーマニアだからさ!!
かつて人が住んでいたであろう、家と思わしき風化した木造の建築物があった。
屋根は無く、ものそれぞれだが、半壊、あるいは全壊しているのがほとんどだ。
「特に何も無いか・・・」
一先ずその場を後に、島の中央を目指して、ジャングルに踏み入った。
そして、それを眺める影があったが、無邪気で純粋な気配であるが故に、我瑠騨は小動物か何かかと、気にはしなかった。
〜マヤン島 西のジャングル 小さな滝〜
しばらく奥に進むと、細めの小さな滝に辿り着いた。滝壺自体は小さく、浅い水溜まりが出来ていた。高さ約五メートルの岩の壁が水溜まりを囲う様に佇み、更には古代遺跡の残骸と思わしき彫刻や整形等の人的加工が施された大きなオブジェクトが転がっていた。
「しっかし何なんだかなぁ、さっきから・・・」
先程浜辺で感じたのと同じ気配がずぅ〜っと付いてきている。ので、思い切って。
「いい加減出てきたらどうだ?」
「(ビクゥッ)」
カサッカサッ
「鳥人?」
「クィ?」
言葉では無く、鳴き声でその気配の根源は返事をした。
現れたのは、容姿は人間の十代程の女性で、顔は.hackのアトリに近いが髪がうなじを隠す位の長さで光沢感のある白髪、背は俺の肩位だ。服装はウィングガンダムのシルエットをモチーフにした様な膝下辺りまで伸ばしたスカートに、上半身がタイトになったドレスのような服装だ。そして何より印象的なのは、背中の一対の白い翼と、俺の胸にあるのと同じ様な菱形の蒼い結晶体が彼女の胸にもあることだ。
とりあえず簡単な質問でもしておくか。
「名前、訊いても良いか?」
「クゥ?」
「名前」
「フェン!」
「フェン?」
「クックゥ!フェンフェンフェ〜ン♪」
どうやら名前は〝フェン〟と言うそうだ。
「俺は我瑠騨。高嶺我瑠騨」
「クゥ・・・カ、ル、カ?」
「人語は理解出来ても話せないのか」
「キュウ」
まあ、学習能力はありそうだな。
♪〜〜♪♪〜〜
「ぐっ!!」
「キィィッ!!」
不意をつくかの様に、身の毛が弥立つ程のおぞましさを込めた歌のようなものが突然聞こえた。
フェンも驚いて、俺にしがみつく。半端無い恐怖に怯え、震え、今にも泣きそうな顔をしていた。
「!?」
「〜〜〜〜〜ッ!!」
音色の続く中、今度は滝壺周りの水溜まりのオブジェクトが、彫刻されたラインを紫色に光らせながら宙に浮き、水溜まりの上で回り始めた。
「チッ、引くか。行くぞフェン!!」
「クギュッ?!」
俺は空かさずサイファーを展開、フェンを(俗に言う)お姫様抱っこしてその場を離れる。
〜マヤン島西 集落跡〜
「クゥ・・・」
「大丈夫、これだけ離れていれば大丈夫だ」
「クゥウ・・・」
先程の音色は聞こえず、また、プレッシャーも無くなった。しかしそれでも、フェンは怯え続けていた。なんとかなだめる事は出来たが・・・・・・。
(このあとはどうすっかな?くそっ、この前U細胞でデカいの造ろうと思って〝アレ〟の建造始めてたけど、完成してるかなぁ)
「・・・!キュッキュイ!」
「ん?どした?」
フェンが沖合いに浮かぶ数隻の船を指差した。そして船のシルエットから、アメリカ軍あると判断した。そして、必然的疑問が浮かんだ。
(何故アメリカ軍がここに?)
〜アメリカ海軍 第七艦隊 揚陸指揮艦ブルー・リッジ 作戦会議室〜
「---なるほど、つまり我々のレーダーが感知したエネルギーは、あの島にあると言うことか」
「ああ、それで間違いない」
先程浜辺で目視したこの第七艦隊、本来は日本の横須賀にあるはずのこの艦隊は、この世界でも行われている海上自衛隊の海賊対策派遣の艦隊との合同演習の帰りだったとのこと。
そしてその帰路の途中で対IS用レーダーが強力なエネルギーを捉えた為、こちらに向かい、そして今、ここに至る。
因みに目の前にいる男は、この艦隊の総司令官、エディ・ランバート少将とのこと。
・・・この人、ガンダムSEEDのヴェサリウス艦長のアデスに似てる気がする。
「ところで高嶺君」
「何か?」
「その、隣にいる娘さんは一体?」
「ああ、こいつは―――」
話そうと思いながらフェンを見ると。
「ン〜!ン〜ン〜〜!」
必死で天井のLED電球を掴もうとしていた。
そして当然届かない。
「ギュ〜ギュ〜ギュ〜!」
「フェン」
「クゥウ?」
「よしなさい、熱いよ」
「キュックゥ」
割と聞き分け良いな。因みにLED電球の発熱量は、普通の電球以上なんです。処置が施されてないのはマジで熱いです。
「さいで、この娘について話せば良いのか?」
「うむ、可能な限りで構わない」
優しいねぇランバート少将殿。
「この娘、名前はフェン。生まれた時からあの島に住んでいたと本人は言ってる。そして、俺と同じ様な力を持っているみたいなんだ。現時点ではこの位だ」
実際は頭の中を見たんだけどね。
「そうか、分かった」
「ところでランバート少将、少し我が儘をよろしいですか?」
「何だね?」
「この艦隊のニミッツ級原子力航空母艦に行きたいのですが、よろしいですか?」
「何故だ?」
「航空機のエースパイロットに、是非とも使ってみてもらいたい〝男の兵器〟がありましてね」
「何なんだ、その〝男の兵器〟とは?」
「それはみてのお楽しみ」
〜ニミッツ級原子力航空母艦〝ジョージ・ワシントン〟
「彼らが、我が艦隊のエースパイロットの部隊、スカル小隊です。」
ランバート少将に許可を得て、ニミッツ級空母〝ジョージ・ワシントン〟に移り、整備班のクルーの案内で
途中、アメリカ第二世代型IS〝アラクネ〟とフランス第2世代〝ラファール・リヴァイヴ〟の海洋迷彩の量産モデルが目に入ったが、特に気にせず通過した。
「フォッカー少佐、高嶺我瑠騨をお連れしました」
「おう、ご苦労さん!」
「では、自分はこれにて」
「ああ、案内ありがとう」
整備班クルーがその場を去り、挨拶をすることにした。
「俺は高嶺我瑠騨、よろしく」
そして相手側も挨拶を返す。
「スカル小隊スカルリーダー、ロイ・フォッカー少佐だ。よろしく!」
後ろにいる部下と思しき2人の青年達も挨拶をして来た。
「スカル小隊スカル2、一条
「スカル小隊スカル3、マクシミリアン・ジーナス少尉です。よろしく」
・・・うん?〝スカル小隊〟?!
「それで、俺達に何の様が?」
「ああ、実は今すぐに飼い慣らしてほしい、あんたらの〝新しい相棒〟をプレゼントしに来たんだ」
「〝新しい相棒〟ですか?」
「そうだ。スペックだけで言えばそうだな・・・単身で大気圏の突入と離脱が出来て、半永久の原動力を持ち、更には可変機構を搭載した〝ISを上回る性能〟を持つ戦闘機、〝ヴァリアブル・ファイター〟こと、通称バルキリーのパイロットを務めてもらいたい」
「おい、今さらっと凄い事言わなかったか?」
「おう、言ったぞ。〝ISを上回る可変戦闘機バルキリー〟とな。」
「「「「「エエェェーーーーーーーッッ!?!?」」」」」
ぉぉ、耳痛てぇ、フェンも耳塞いでる。
「お前、それは本当なのか!?」
「いくら何でも突然過ぎるだろう!?」
「そのスペック、後程詳細に教えてくれ!!」
「だぁーーーッ、うっさいわッ!!」
一発怒鳴って黙らせた。
「とにかくお披露目するから戦闘機一機分のスペース空けてくれ」
するとみんな半信半疑ながらもテキパキ動く。さすがアメリカ軍。
「んじゃ、いくぜッ!!」
某錬金術師の様に鳴る勢いで手を合わせ、そのあと床に向かって両手の平を叩きつける。すると蒼いスパークが走り、次第に輪郭を象り始め、ものの5秒ほどで、灰色の
そして、周りの反応は薄かった。
「これが、可変戦闘機?」
「見た感じ不格好なF-14Dだよな。」
「なんか・・・期待外れだったな」
「そらぁ悪ぅござんしたぁねッ!!」
「クィ」
♪〜〜♪♪〜〜♪〜
「キィイィィッ!!」
「うわああぁぁッ!?」
「な、何だ!?」
「ぐぅッ!!」
クッ!!またか!!
さっきより容赦の無い音色が、艦隊全体に響く。そして波が荒れ、艦船が揺れる
「うわっ!!」
「艦が、揺れてッ!!おわッ!!」
「違う!あの島が揺れているんだ!!」
格納庫からマヤン島を見ると、島の中央の岩山が紫色に輝き、所々土埃を吹きながら亀裂を増やしていく。
「お、おい、高嶺、これはどういう事だ!?」
フォッカー少佐も突然の出来事に動じている。
「あの島に眠る化け物が目を覚ましたとしか言えない。フォッカー少佐、今すぐにバルキリーに乗れ!」
「何だと?!」
「いいから乗れ!!操作方法は追々教える。とにかく今は乗れ!」
「あー分かったよ、乗りゃ良いんだろ乗りゃ!」
「すまん、頼むぞ」
「おうよ!」
フォッカー少佐は身を翻し、パイロット装具一式を素早く装着する。
「輝!マックス!お前たちも用意しろ!」
「「了解!」」
二人も素早く装着を始める。
『おい、高嶺!どうなってんだこりゃ!!何かが勝手に頭の中に入ってくるぞ!?』
バルキリーのスピーカーで叫ぶフォッカー少佐。はっきし言ってうっさい。
「それは脳に直接操作方法を教えているからだ。」
『何ぃッ!!』
「テンパるのはあとだ。早くカタパルトに上がれ!一条、ジーナス、お前達も一緒にエレベーターで上がるぞ!」
「全く、忙しいな」
「仕方ありませんよ先輩。今は急ぎましょう」
「ああ、分かってる」
その後、フォッカー少佐が搭乗したVF−1Sバルキリー、パイロットスーツの一条少尉とジーナス少尉、俺と何故か勝手についてきたフェンがエレベーターで上がる。
〜マヤン島北 上空〜
波が落ち着き、ジョージ・ワシントンからロイ・フォッカー少佐のVF−1S一機、一条輝少尉、マクシミリアン・ジーナス少尉のVF−1Aが二機の三機編成のスカル小隊と、
フェンに関しては、何とか説得してジョージ・ワシントンに残ってもらった。
そして俺がVF−0Sに乗っている理由は〝力が不安定になっている〟からだ。しかし、不安定なのはガルダ・イーグルの変身だけで、他の能力は問題無く機能しているので、機動力を重視した結果、これを使うのが良いと判断したからだ。
『スカルリーダーよりコバルトへ』
フォッカー少佐からの無線が入る。コバルトとは俺のコールサインだ。
『こちらコバルト、分かっている、あのデカブツのこったろ。』
『そうだ。・・・本当にやれるのか?』
『出来ないからと諦める気は無い』
『フッ、だろうな』
目の前のデカブツ、縦横共に3~5キロメートルはくだらない、十字架のような禍々しい紫色の巨体。
鳥の人・エイフォス
争う事を止めない人類に対し、破壊の限りを尽くす破壊神にして、総てを滅ぼす太古の遺産。
だが、だからといって無視はしない!!
『目標確認、全機散開、フルブラスト!!』
『『『了解!!』』』
さぁいくぞ、エイフォスッ!!