※この作品はR-18です。

インフィニット・ストラトス ~目覚める翼~   作:コンコルド

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数話程本編から外れます。


試される力 ~TURN UP~

 ~マヤン島 島中央付近 謎の古代遺跡内部~

 

「クゥーイー」

 

「これが、俺に見せたかったやつか?」

 

「フェン!」

 

 エイフォスとの戦いの後、島の中央付近までフェンが付いて来る様にと案内された先に遺跡の入り口があった。

 

 エイフォスの覚醒によって島全体が亀裂や地盤沈下等でボロボロになっていたが、その遺跡だけはなんの損害や影響を受けていなかった。

 

 フェンに手を引かれて遺跡の中に入ると、そこはとても神秘的な少し広めの空間が存在した。

 

 下一面には、浅く水が溜まっていて、うっすら青く発光していて、足場は形を整えたブロック状の石で出来ていて、その空間の中心には高さ約2メートル横幅約1メートル弱の大きなレリーフが佇んでいた。

 

 この時我瑠騨は、そのレリーフの〝絵〟に注目していた。

 

「このレリーフの絵・・・何だかラウズカードの裏面みたいだ」

 

 彼の言う〝ラウズカード〟とは、彼が前世でまだ10代半ば頃に放映されていた〝仮面ライダー剣(ブレイド)〟に登場する物語のキーアイテムの事だ。

 

「クィ~、クィ~」

 

 俺の視界に入り込むようにフェンが呼び掛けてきた。

 

「ん?何?」

 

「クゥクー、クィ~ユ、フェン!」

 

 どうやらこのレリーフに触れと言いたいのだろう。身振り手振りのレクチャーで動作を指示してきた。

 

「・・・・・・」

 

 正直、抵抗がある。

 

 これに触れれば何が起こるかなんて、知る由も無い。だが、どうやら触れなければならないようだ。

 

 ゆっくりと右手を伸ばし、触れる。

 

「ッ!!」

 

 突然レリーフが強く光り始めた。しばらくして光が消えた。

 

 我瑠騨の姿も、消えていた。

 

「カルカ、フェンフェン!」

 

 

 

 ~???~

 

 

「・・・ここは?」

 

 目を開くと、そこにはさっきの遺跡ではない、何もない空間が広がっていた。それはまるで〝精神と時の部屋〟の様な光景だった。

 

「ここは亜空間、とでも言っておこう」

 

「誰だ!!」

 

 背後から声を掛けられて、とっさに身構える。視界がその先に捉えたのは---

 

「アンデッド〝ジョーカー〟!?」

 

 そこに居たのは、仮面ライダー剣に登場したカミキリ虫をモチーフとしたアンデッド、ジョーカーが立っていた。

 

「お前、何故俺の事を知っている?」

 

 当然の質問だろう。しかし声色や纏っている空気からは特に敵意は感じられない為、取り敢えず構えを解く。

 

「5分くらいの説明になるけど良いか?」

 

「構わない」

 

 

 ~説明中~

 

 

「---なる程、お前が俺を知っていた理由は、お前の前世のテレビ番組の中に俺がいたからなのか」

 

「まあ、そんな所だ。ところでこっちからも質問良いか?」

 

「答えられるものなら構わん」

 

「お前は、何故こんな所に?」

 

「・・・お前の話より長くなるぞ?」

 

「構わない」

 

「そうか、ならまずは---」

 

 

 ~説明中~

 

 

「---と言う訳だ」

 

「そっか、大切な人の為に自分を犠牲にしたのか」

 

 語られた内容は、概略テレビや劇場版とそう大差無かった。

 

 ここにいる理由も、大切な人を庇ったが故の事と語っていた。

 

「さて、お喋りはここまでにして早いところ本題に入ろう」

 

 突如として声が真面目になる。

 

「ああ、で、その本題ってのは?」

 

「簡単な事だ。お前の力を試させてもらいたい」

 

「ああ、そういう事か。どういった内容だ?」

 

 するとジョーカーは腰に右手を回し、箱型の何かを放り投げた。受け取ってみると、それはブレイドやギャレンの使うターンアップ方式の変身バックルだった。既にバックルにはヘラクレスオオカブトと、その背中にスペードが描かれたカテゴリーA〝チェンジ・ビートル〟のラウズカードが挿入されていた。

 

「なる程、これで戦えばいいんだな?」

 

「そうだ」

 

 そう言いながら、ジョーカーは〝チェンジ・マンティス〟のラウズカードを自身のバックルにリード。

 

『Change』

 

 バックルから音声が流れ、ジョーカーは仮面ライダーカリスへと変身した。

 

「さて、やれますかねぇ」

 

 我瑠騨もまた、バックルを腹部に持って行く。するとバックルの左側から背表紙のラウズカードが列を成して腰に巻き付くようにバックルの右側に触れる。するとカードは赤いベルトに変わった。

 

「ふぅ」

 

 変身待機音が辺りに響く。

 

 我瑠騨はゆっくりと、左手を腹部の前、右手を人差し指だけ真っ直ぐにした掌底の形を作り、左上前にだす。そして---

 

「変身!」

 

 掛け声の直後に右手の平を相手に向け、一気に右手をバックルに運び、レバーを引く。レバーに連動してラウズカードの挿入されていた部分が反転、カードが隠れてスペードのエンブレムが現れると---

 

『TURN UP』

 

 電子音声が響き、目の前にバックルに挿入されていたカードと同じ絵柄の青く半透明な光のカードが自分の身の丈より少し大きめのサイズで現れた。それはそのままゆっくりとこちらに近付き、通り抜けた。

 

 光の抜けた後には、仮面ライダーブレイドに変身をした我瑠騨がいた。

 

「ブレイドへの適応性は良いようだな」

 

「そいつはどうも」

 

「さて、では始めよう」

 

「ああ!」

 

 互いに武器を手に持ち、構える。

 

 これが、我瑠騨に課せられた使命だとは本人、そしてジョーカーことカリスにも、知る由は無かった。

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