~IS学園・グラウンド~
真耶が墜落してから少し経つ。前に出されたセシリアと鈴の2人対真耶1人の変則戦を実施。その間、真耶の駆るリヴァイブの説明をシャルルがしており、説明終了とほぼ同時に空中で爆音が響いた。
そして爆煙から鈴とセシリアが一緒になって墜ちてきた。
「あんたねぇ!ビットの制御が全然なってないじゃないの!」
「鈴さんこそ!ばかすかと乱射し過ぎですわ!」
元々お互いに組んでの一戦は今回が初めて。相手の特性を理解しつつも、実戦ではそれを意識出来ず、あえなく撃墜された。
「どうだ?これでも山田先生は元代表候補生だったんだぞ。実力はお前たちでは足下にも及ばん。以後、敬意を持つように」
「いえ、そんな。そもそも私、候補生止まりでしたし」
いつものゆったりした顔の真耶。しかし、生徒達はその真実に驚いていた。
「さて、今回は専用機持ちを主軸にチーム事に別れてISの基礎実技を行う。現在居る専用機持ち7人は前に出ろ。他の生徒はその後ろに均等に---いや、学番順で並べ」
しかし同然男子に群がる率が高く、即座に学番順と言い直す千冬。正直助かった。
全員が並び終えたところで実技開始。今日はISへの乗り降りと、歩行訓練だ。
「フェーンッ!!」
「あっと、悪い悪い。織斑先生、そろそろこいつ飛ばせていいっすか?」
「ああ、くれぐれも他クラスの邪魔にならないようにな」
「了解しました。と言う事だフェン、学園上空だけだからつまらないかも知れないが、そこだけは我慢しろよ?」
「クィッキュ!」
「よし!んじゃ、いってらっしゃい」
「フェンフェンフェーン!」
許可が下りるや、勢い良く飛んでいった。最初に向かった方角は太平洋側のヤマトのようだ。彼女はどうもヤマトの船尾にある第2格納庫のカタパルトレールの上が気に入っているらしい。
「さてと、基本操縦の訓練始めるぞ!」
「「「はーい!」」」
俺のグループに入った面子は元気良く返事をしてくれた。
それから十数分、各グループは順調に乗って、歩いて、降りての訓練をひと周りした。
俺ら男子が面倒をみているグループで、ついしゃがまずに機体から降りた女子がいたときは大変だった。
これが最初に発生したのは一夏のグループで、次に乗る箒をお姫様抱っこするという事態が起きた。
俺はすぐに自分のグループに「織斑先生に怒られたいならどうぞ」と脅し付箋を引いた。乙女の夢なのだろうが、授業に遅れや差し障りが生じるのは良くないからだ。
シャルロットの方にも千冬の名前を出して制止させるようにした。
だが、一夏のグループは---
「あっ!おい箒!なんでしゃがんで降りないんだよ!?」
「あ、いや、その・・・すまない」
箒はしゃがまずに降りてしまったのだ。と言うのも、同じグループの他の女子からの「あなただけお姫様抱っこ出来るなんて不公平無いよね?」と無言の訴えに対して耐えられなくなり、ついしゃがまずに降りた。
「おーい!時間が無いんだからその手のミスはすんな!周りのみんなに遅れを取るぞ!」
仕方ないのでフォローを入れた。このままだと本当に千冬が鉄槌をかましそうだからな。
そして、問題のある班がもう一つ。
「貴様!その程度ですらこなせないと言うのか!」
・・・ボーデヴィッヒの班だ。軍人故に厳しいのは当然だが、彼女の場合は、どこか千冬を真似ているような節があり、これがまた変にグループの面々を萎縮させていた。
「ボーデヴィッヒ!いきなり怒鳴り散らすな!ここは学び屋なんだ、余り数をこなす機会すら無い奴らをみだりに怒鳴るのは軍に入った新米に対してだけにしろ!!」
「・・・ふんっ」
まったく、困ったやつだ。