※この作品はR-18です。

インフィニット・ストラトス ~目覚める翼~   作:コンコルド

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お留守番 ~休日の過ごし方~

 ~IS学園・学生寮・1206号室~

 

『---以上、社長と婦人からの命令だ。我が社の経営はお前次第で変わる。そしてお前自身の未来もだ』

 

「はい、承知してます」

 

「失敗ともなれば、お前は一生牢屋の中で、しかもそこの男共の玩具になってもらうとのお達しだ。自分が可愛ければ必死で足掻けよ」

 

「分かりました」

 

 この返事を聞いた相手は一方的に通信を切った。

 

「はぁ・・・」

 

 溜息をしながら座っていたベッドにそのまま寝転がる。

 

 折角の休日も、デュノア社(実家)からの無神経な通信で台無しだ。・・・まだ10時も回ってないけど。

 

「ヒャルルー?」

 

 寝転がっていると、我瑠騨が出発前にゲージから出していたフェンが(我瑠騨の言っていた)鳥形態で気に掛けてるかの様に横から顔を覗かせてきた。

 

「ん?ああ、心配してくれてるの?」

 

「ピィッキュ!」

 

「ふふ、ありがとう」

 

「ヒャルル、フェンフェン!」

 

 なんだか応援されているみたい。

 

 そうだよね。こんな事で落ち込んでいたらキリがないよね。

 

 ハムッ♪

 

「うひゃあっ!?」

 

 突然耳たぶを甘噛みされた。

 

「ン~~♪」

 

「わっ、ちょっ!や、やめ、くすぐったいよぉ!」

 

 

 

「---ん?」

 

「どうした我瑠騨?」

 

「何か、騒がしい気がしたんだ。ここじゃなくてどこか別の、かつ平和な意味で」

 

「なら、気のせいではないですか?」

 

「ん~、そうだな。んじゃ買い物続けますか」

 

 

 

「も~、急にあんな事したらだめだよ」

 

 フェンにめっ!と叱ると、ショボンとした。どうやら構って欲しかったようだ。

 

「クィ~・・・」

 

「遊びたいなら、鳴き声で呼んだりしてあまり迷惑を掛けないようにしないとね」

 

「フェン」

 

 わかったと答えるかのような反応を見せた。

 

「ふふ、それじゃあ何して遊ぼうか?」

 

「フェンフェン!」

 

 急に飛んだかと思えば、空中で身体を光らせ、人の姿に翼が生えたような姿に変わった。

 

 そのままテケテケと我瑠騨の机に向かっていき、引き出しを開けて中から何か箱を取り出した。

 

「フェーン♪」

 

 その手に持っていたのはリバーシ(オセロ)だ。

 

「それで遊ぶの?」

 

「キュッキュッ!」

 

 テキパキと箱からボードなどを慣れた出して準備しだした。

 

「我瑠騨と遊んだりしているの」

 

「クゥ」

 

 最後に、中央の4つのマスに白と黒の石を互い違いに配置した。

 

「フェン、ヒャルル、フェンフェン」

 

 今度は手をグー、チョキ、パーとしながらシャルロットに向いた。どうやらジャンケンも理解しているようだ。

 

「それじゃ、先攻後攻を決めようか」

 

「ぴっぴぃ!」

 

「それじゃあ、じゃーんけーん---」

 

 

 

 ~その日の夕方~

 

「たっだいま~」

 

「キュ!カルカー!」

 

「あ、お帰り我瑠騨」

 

 太陽が西に半分ほど沈んだ頃に、我瑠騨は帰ってきた。手には袋が3つ程握られていた。

 

「結構買ったんだね」

 

「おう、お土産もあるぞ。まずはフェンだ」

 

「フェン?」

 

 我瑠騨は袋に手を入れる。そして取り出したのはりんごだった。

 

「お前は果物が好きだからな。今回はりんごと梨を買ってきたぞ」

 

「キュイー!カルカ、キュイー!」

 

 フェンは満面の笑みで喜んだ。本当に果物が好きなのだ。

 

「それから、シャルロットにはこれだ」

 

 次に取り出したのは、紺色の小さめの箱だった。

 

「開けてごらん」

 

「う、うん」

 

 そう言われ、箱のふたを開ける。すると中には、シャンパンゴールドのフレームに、オレンジ色の革製バンドの細身の腕時計だ。

 

「我瑠騨、これ・・・」

 

「プレゼントだ。その・・・この先はどうなるかは分かんねえけど、少なくとも今は俺の女なんだ。プレゼントするのは当然だろ?」

 

「我瑠騨・・・ありがとう」

 

 嬉しさからなのか、シャルロットの目はうるんでいた。

 

「あっ、でも---」

 

「クラリッサの事だろう?」

 

「うん」

 

「大丈夫、あいつのも買ってあるから心配しなくていい」

 

「そっか。我瑠騨は本当に優しいね」

 

「はは」

 

「フェーンフェーン!」

 

 振り返ると、フェンが早くりんごを食べたいと急かしていた。

 

「わかったわかった、今切ってやっから。結構買ってきたから、みんなで食べようか」

 

「フェィーン!」

 

「うん、いただくよ」

 

 今日の夕飯が果物と言うのもいかがかと思う所もあるが、たまにはいいだろう。

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