リアルの忙しさパネェ!!
空高く舞い上がった
どうやらさっきまでのは“必要なだけの”出力だったのか、先程の二.五倍程出力が上がっている。
…しかし、“今の”俺には無意味だ。
バオウゥゥゥゥ
デス・スティンガーが荷電粒子砲を発射したと同時に俺は左腕を真っ直ぐ伸ばして、左手の平をを奴に向けた。
「GNフィールド、展開。」
パアァァァァァ
すると俺の目の前に、円盤状のGNフィールドが展開し、デス・スティンガーの荷電粒子砲を相殺した。
キシャアァァァ
まるで苛立っているかのように、その見た目に合った奇怪な咆哮をあげた。
色々試したいものはあるけど…そんなの後にでも出来る。今は…今この瞬間は、徹底的に速攻で潰す。
「…随分と面倒な仕事増やしやがって…悪いけど、鉄屑のミンチにしてやんよ!!」
今の格好で言うにはある意味爆弾発言だった。けど、今は気にしてらんねぇ。
キシャアァァァ
どうやら向こうもやる気みたいだ。…だが、今の状況、ないし台場で奴を潰すのは二次被害を及ぼしかねない。
なら、
その思考が終わると同時に、デス・スティンガーは尻尾先端の荷電粒子砲の左右に開いていた二門の砲を閉じ、五連砲による、荷電粒子砲掃射を考えているようだ。
出力も、現時点で核に匹敵するほどだが、まだまだチャージするようだ。加えて妨害させまいと、左右の爪の付け根、甲側の装甲が若干スライドさせて、その中に仕込んでいたパルスマシンガンを乱射してきた。
しかし、その弾の軌道はまるで手に取るように目処がついて、軽くかわす。“今の俺を見せ付ける”事を前提で、ここにいる。世間に対する、俺と言う大きな力、原作通りなら、この世界の現時刻より約10年前の『白騎士事件』と同じように、力を見せ付けて、寄ってくる
気付けば奴の荷電粒子砲の出力は、水爆クラスを示していた。現場に居合わせていた自衛隊やIS部隊は一般人の避難誘導を始めていた。多分ISのハイパーセンサーで観測したのだろう。
?…キシャアァァァ
まずいな、あいつあの砲を一般人にぶっ放す気だ。それだけは阻止しないと。
ギュゥゥゥゥ
デス・スティンガーが全力荷電粒子砲を避難している人々に向けた。
まずい!
バオウゥゥゥゥ
「させるかぁ!!」
パアァァァァァ
自分の翼を前で自身をくるむように閉ざして、その表面に高濃度GNフィールドを張り、奴と人々の間に入り、防ごうと試みる。
バギュュュュュ
「ぐうっ!!ぐ…でぇぇりゃぁぁぁぁぁ!!」
真っ正面からでは耐えきれないとゼロシステムが告げ、身体を少し仰け反らせて空に散らした。
「はぁ…はぁ…、今のは真面目にヤバかった…、避難民は?」
後ろを見ると、自身の最期を察していたのが突然覆されて唖然としている人々がいた。安堵の息を漏らすと共に俺は憤怒していた。散々好き勝手暴れて、挙げ句罪の無い人達の命を狩ろうとした。それだけの罪、見逃すわけにはいかねぇ。
キシャアァァァ
デス・スティンガーは再び荷電粒子砲をチャージし始めようとしたが、俺はそれを許さなかった。一瞬のうちに距離を詰め、顎下にアッパーで打ち上げた。
「悪いがもうお前にチャンスはやらねぇよ!!」
そう言いつつ、俺は打ち上げられた奴の腹目掛けて突進し、そのまま大気圏の外に押し上げる。
案の定、無重力では奴の姿勢制御はままならない。
「これで終わりにしてやる。」
ツインバスターライフルVer:ウイングゼロ
これを連結したままのものを呼び出し、構えて、
ヴゥウウウウウゥ
チャージし、
ヴォワアアアアァァァ
狙い撃ち、コアを射抜く。
コアを射抜かれたデス・スティンガーは、全身の装甲の隙間から橙色の光を放ち大爆発。散り散りになった。奴の欠片や残骸を
吸収し終わり、大気圏への再突入。そのまま、ミラージュコロイドを展開。光学、熱源、質量、ありとあらゆる確認方法がこちらが動かない限り通じないこのシステムを使い、IS学園へ戻った。
~IS学園~
「…ってな事だ。」
IS学園に戻った
「なるほど、つまりお前は常識の効かない化け物だと言う事か。」
「ちょっ…織斑先生!いくらなんでもその言い方は、彼を…。」
「気にすんな真耶。その言葉に間違いはないし、曲げられない事実だ。何より、俺が普通じゃねぇのはこの世界に来た時点での事だ。」
「で…でも、高嶺君は、望んでなったことでは無いんでしょ?」
「残念ながら自ら望んだ事だ。」
「で…でも…。」
真耶は、余りの事の大きさに涙目で若干パニックに陥っていた。
このままじゃ可哀想だな。
「大丈夫だ、気にすんな。それと心配してくれてありがとな。」
そう思い、真耶の頭を撫でてなだめた。
「えっ!?あ…いえ…私は何も大したことはしていませんよ。」
「それでもだ、ありがとう。」
「…はい。」
大分落ち着いて来たか。そして、千冬に向かって、
「俺の処分はどうするんだ?」
こう聞いた。これに対し千冬は、
「お前の今後については、予定通りこの学園に入学してもらう。個人データの無いお前を手に入れようとする馬鹿共も、このIS学園に必要以上に近づけはしない。少なくとも三年間は普通の学生として生活すればいい。」
「なるほど。」
「但し、女子生徒に淫行するような事があれば容赦はしない。良いな?」
「勿論だ。…相手からの“純愛”はどうすればいい?」
「その時には、それ相応の対応をしろ。」
「了解」
こんな話を終えて、俺達は夕食のために職員寮の食堂に向かった。
…この先の学園生活を考えながら。