~IS学園 学生寮 1206号室~
「・・・お前、まだ機嫌損ねてたのかよ」
「・・・・・・」
今日の分の試合が終わり、後片付けなどをしてから部屋に戻るや、シャルロットが不機嫌だった。自分のベッドに窓側を向いて腰掛けていた。
「・・・違う」
「え?」
「昼間の事じゃ無くて、そのあとの事」
「何があった?」
「・・・父だよ。さっき進捗状況を訊きに呼び出してきたんだ」
その言葉に、我瑠騨の雰囲気が変わった。
「何を訊かれた?」
「データの収集具合やら3人の誰かと親しい中になれたかとか、情報絡みで参っちゃうよ」
はは、と乾いた苦笑をするシャルロット。
「それにはなんて答えた?」
「データはまずまず、男性人とは特に大差なく平行線な関係って答えたよ」
「そうか」
こちらを振り返りながら答えるシャルロットの顔は、疲れきったものになっていた。父との、デュノア社長との会話はそれほどに苦痛なのかと思う程に。
「・・・我瑠騨」
「!」
気が付けば彼女は涙を流していた。
どうしたら---
どうしたらここまで傷つくんだよ!!
どうしたらこいつを救ってやれるんだよ!!
「どうして、お前が泣かなきゃいけなんだよ!!」
「きゃ!?」
突然彼女に近づき、そして抱きしめた。
「家族を失う気持ちは分かる。俺だって家族を失う経験をしてる。でも、お前の痛みを分かってやれない。そんな自分が悔しい!お前を助けたいのに・・・助けてやれない・・・そんな、自分が憎い!!」
「我瑠騨?・・・ぁ」
シャルロットはこの時、弱音を吐き、そして泣いている我瑠騨を初めて見た。
我瑠騨は泣いている。彼女が不憫な苦痛を強いられていることに。それを見ている事しか出来ない惨めな自分に。
我瑠騨は確かに強い。人を殺す事もしている。
だが、その人個人の根本は、そうそう変わりはしないのだ。
彼は優しい。優し過ぎる。自らを破滅に導きかねない程に優しい。
シャルロットはそれを知ることになり、彼も傷ついている事に気づいた。
しかし我瑠騨もまた、自分と同じ様に色々な事がごちゃごちゃになり苦しんでいた。
「・・・我瑠騨」
「・・・何だ?」
「僕ね、色々な事がごちゃごちゃしてて、気持ちの整理がつかないんだ。だから、我瑠騨に手伝ってほしい。我瑠騨の気持ちも整理するだけの余裕が出来ると思う」
「何をすればいい?」
「僕を抱いて。ただし、いつもみたいに優しいのじゃなくて、激しくめちゃくちゃにして欲しいんだ」
「それは・・・」
「お願い。今は、今だけは、嫌な事から逃げたい・・・」
「シャルロット!」
「んっ!」
我瑠騨は襲いかかる様にシャルロットと唇を重ねた。それはいつもの彼とは思えない程強引で乱暴なものだった。
対してシャルロットは襲いかかられても特に抵抗せず、むしろもっと激しくして欲しいと心の中で懇願する程だった。
2人の男女は、2匹の獣であろうとしている。
そう言い表すのが当てはまるであろう。
「っは、シャルロット!」
「あうっ!」
ベッドに押し倒され、彼女の衣服は柔肌を傷めかねない乱暴な手つきで剥ぎ取られた。
下半身の下着が脱がされた時、彼女の秘部は既に受け入れ準備を整えていた為、下着との間に糸を引いていた。
それを見るや、我瑠騨は自分のモノを取り出し、容赦なく突き刺す。
「ぁあああ!!!」
痛みを伴う挿入に悲鳴をあげる。しかし、この痛みは彼女が求めたもの。
「うぐっ、ぐっ、ぅあっああ!!」
「シャルロット!シャルロットぉ!!」
もはや己の欲求を満たすためだけの行いだった。
我瑠騨はシャルロットを傷つけたくて---
シャルロットは我瑠騨に傷つけてもらいたくて---
普通の感性の持ち主なら、この2人の行為をどう捉えるだろうか。
少なくとも、この2人の行為を止めに入ることは出来ないだろう。
「あっ、あっ、ああっ!!」
一層激しさを増す我瑠騨の動き。絶頂が間もなくとなる。
「うっ!ぐぅっ!!」
絶頂に達する我瑠騨。今までにない容赦のない力に彼女の身体のある部分が屈してしまった。
ふと、彼女の下腹部にゴリュン!と何かがのめりこむ感触があった。
「かはっ---」
直後にシャルロットは身体を大きく仰け反らせた。しかし我瑠騨は彼女の腰を掴んで離そうとしなかった。
この時、我瑠騨の視界に映ったもの。
それは・・・いつもなら彼の指2、3本分近い根元の露出がなく、全て彼女の秘部に飲み込まれ、また、下腹部の一点が僅かに盛り上がっていた。
子宮に挿入してしまったのだ。
だが、力加減が出来ない為その手の力は緩められない。
シャルロットは悲鳴を上げられず、目と口を広げ、静かに、激しく痙攣していた。
「・・・ん」
ふと、シャルロットは目を開けた。すっかり暗くなっており、いつの間にか気絶していたようだ。
彼女の上には我瑠騨が覆い被さる様にして身体を密着させて静かに寝息をたてていた。
「・・・んん・・・僕、今まで・・・うっ!」
不意に下腹部を苦痛が襲い、身悶える。
「ん・・・シャル、ロット・・・?」
流石に我瑠騨も目を覚ます。そして先程までの事をとっさに思い出した。
「す、すまない!」
「あっ、動いちゃだめ!」
離れようとすると、それをシャルロットが制止した。
「今動かれたら、僕・・・また」
「悪い。ゆっくり身体をあげるけどいいか?極力刺激しないようにする」
「ゆ、ゆっくり、ね?」
身体を静かに起こす我瑠騨。そして2人ともシャルロットの下腹部を見る。
「いままでで、一番大きく膨らんでるね」
「ああ、何せ、子宮に直接射精したんだからな」
いままでの時よりも一回り程大きな下腹部を見て、それぞれ言葉を述べた。
「ごめんね、我瑠騨」
「え?」
「僕、自暴自棄になってたよ。それに我瑠騨を巻き込んじゃってごめんなさい」
「俺だって同じさ。シャルロットの事で勝手に頭をいっぱいにして、挙げ句の果てにこんな事になったんだから」
「ふふ、やっぱり我瑠騨は優しいね」
「そ、そうか・・・?」
「うん♪」
シャルロットの表情はいつもの明るさを取り戻していた。
「我瑠騨、今夜はこのまま、ね?」
「ああ、分かった」
2人は唇を重ねて、そのまま夜をすごした。