申し訳ないです。
~IS学園 第3アリーナ~
トーナメントも半分以上、特に目立った問題もなく進行していった。
そして、今度は我瑠騨ペアとシャルルペアが対戦する事になった。
(そういえば、我瑠騨と本格的な試合をするのはこれが初めてな気がする。うぅ・・・なんだか緊張してきたなぁ)
(そういえば、シャルロットと本格的な試合をするのは初めてな気がする。はてさて、どんな戦術でくるのかな?)
それぞれのカタパルトデッキでそれぞれ思案する中、アナウンスが流れる。
『まもなく、試合を開始します。選手は入場し、試合開始準備をしてください。』
それぞれがISをまとい、カタパルトから射出される。
所定の位置に着くと、シャルロットにプライベートチャンネルで通信が入る。
『シャルロット』
『!』
デュノア社社長からだ。
『何ですか?』
努めて平静に応答する。
『今回の相手は最重要調査対象だ。くれぐれも、失態を犯すな』
『わかりました』
この答えを聞くや、交信は終了した。
だが、直後に別の通信が入る。
『どうした、つまらなさそうな顔をして』
『我瑠騨・・・』
声の主は、今対峙している我瑠騨からだった。しかも、表情にでていたのか、こちらの不機嫌に気付かれたようだった。
『ちょっと、ね』
正直に言いたいが、どことなく面倒に感じてしまい、はぐらかすかのような言い方をしてしまった。
『そうか、なら思いっきり俺にぶつけてこい。こういう言い方はなんだが、易々負ける気はないしある程度なら無抵抗でもやってける』
『へぇ、随分なじしんだねぇ?』
このときシャルロットは、自分でも驚くほど怒りがこみ上げている事に気付いた。だが、わかってていても我瑠騨の挑発につい乗ってしまったのだ。最も、これが我瑠騨の思惑通りだったりするのだが。
『それでは、試合開始!』
相変わらず大きなブザーが鳴り響く。
直後にシャルロットのかおの横を何かが通り過ぎた。ふと、目の前に映った我瑠騨の姿にハッとした。
いつの間にか左手にスナイパーライフルが握られていて、しかも腰溜めで撃っていたのだ。
「ビビってる暇はねぇぞシャルル!」
次々に放たれる弾丸に反応するが、思いの外精密な射撃に何度か掠り、エネルギーを幾らか削られる。
「くっ!いきなりはないでしょ!!」
「現実に言え!」
「いやどうやって!」
「知らん!」
「ええ~~!?」
・・・こんな会話をバカスカ撃ち合いながらすることに、周囲は若干ついて行けずにいた。
「ああ、もう!いいかげんにしてよね!」
シャルルが弾幕を張るも軽くかわされてしまう。それどころか、逆に我瑠騨の弾幕にエネルギーを削られていった。
「このままじゃ・・・」
勝負となると、やはりシャルルでも負けたくはないもの。打開策を見出すため、あえて
しかし、我瑠騨は特に動じることはなかった。むしろ、シャルルの方が変な焦りを見せていた。この異変に気付いたのは言うまでもなく我瑠騨だ。
(変にプレッシャーとストレスがかかってるな。この試合で好きな様に暴れさせてシャルロットのストレス発散になればと思ったが、逆効果である以上よくないな)
「そろそろ仕上げだ!」
武器を多連装ミサイル系に切り替え、一斉発射。述べ40発前後のミサイルが高速でシャルルに襲来。
シャルルも迎撃や回避をするがうっかり1発被弾。そこでバランスを崩してあとは雪崩れ込むようなミサイルの餌食となり、エネルギーがそこをついた。
「ああ・・・負けちゃった・・・」
落ち込むシャルルに声をかけようとしたら---
「ちょっと、高嶺くん!!」
「あ?」
鷹月が怒りながら呼び掛けてきて---
「何で私まで巻き込むの!?」
「あれぇッ!?」
シャルルの後ろでエネルギー切れの鷹月を見つけた。カーなーり、怒ってます。
「すまん、すっかり忘れてた」
「もう!せっかくいい所までいってたのに」
鷹月のすぐ近くには、同じくお冠な鏡がいた。
(やっべぇ、敵つくりすぎた!)
実は彼、ゲームなどでそこそこの確率で味方を誤射していた。そしてついたあだ名は〝
(この期に及んでやらかしちゃった・・・)
フルスキンISな為、外見からは分からないが、実は冷や汗と脂汗が出てて地味に焦ってたりする。
『し、試合終了!勝者、高嶺、鷹月ペア!』
アナウンスが流れるも、この微妙な空気はどうにも出来なかった。
---その後、3人にはジュース5本で示談となった。