現実社会の恐怖 エッチな百物語 どこから読んでも各話読み切り 作:みなぽん
月読 心音 (つくよみ ここね )はカルチャースクールで心理学の講師をする傍ら、日常生活の中に潜む妖怪や怪異といった現象の研究をしている。研究テーマは「妖怪が架空の存在である事の実証。科学的根拠で妖怪伝説の正体を明らかにしていく」ことだ。
友人たちにはそんな彼女の姿が奇異に写るらしく、子供の頃に流行った珍獣ハンターと言う番組をもじって「妖怪ハンター」と言われている。
今回は依頼者は北海道のN村にすむ「狩ガール」の三毛別 雪乃。千歳空港で降りてローカル線で9時間そこから先は彼女が軽トラックで迎えに来てくれた。
スレンダーな体つき、濡羽色の豊かな黒髪、大きな瞳、頭にアイヌの青いバンダナを巻いている。自然派の美女だ。
「心音先生こんな山奥までありがとうございます。夫とマタギと酪農をしている三毛別 雪乃です。今回お呼びしたのは私の夫の達夫が飼っている牛が牛打坊にやられたというのです。」
「牛打坊ですか?日本版のチュパカブラですね。徳島の『阿州奇事雑話』によれば、牛打ち坊は夜更けになると牛小屋などに入り込み、牛馬にわずかな傷をつけただけで死に至らしめる妖怪で牛の血を吸うのでしたね。」
「はい、うちの牛の背中に突き刺したような傷があって、そこから血が流れていたんです。その牛は三日後に死んでしまいました。後で牛舎をお見せしますが、通気は天窓だけで獣が入ってこれないようになっているんです。だから、夫の達夫はこれは牛打坊の仕業だと言い始めたんです。」
そんなことを話しながら、村に向かう途中の山道で彼女は突然に軽トラックを止めた。
「先生ちょっと待っていてくださいね。」
彼女が背中にライフルを背負って籔の中に入っていく、心音も車から降りて彼女の後を追った。
ほっそりとした彼女の体が女豹のように斜面を進み途中でしゃがんだ。
そして静かにライフルを構えて、、、、、、籔の中に一発!
「ターーーーーーン」と乾いた音が響く
ドサ、ゴロゴロゴロゴロ
緩やかな斜面を小さな鹿が転げ落ちてきた。
「これはついてますよ!まだ若い鹿です。焼肉にすると最高です。」
彼女の目は一体どうなっているのだろうか、瞬時に籔の中から若い鹿を見つけてたった一発で仕留めて見せたのだった。
彼女は満面の笑顔で山刀を取り出して鹿をおろしにかかった。
まだ息のある鹿の喉元を切り裂き、湯気を放つほどに温かい鹿の体に手早く捌いていく。
前肩、背、足の順に肉を切り落として私の目の前でみるみる肉塊になっていった。
そして彼女は肉を取り去った鹿の死骸の前に枝で鳥居をたてて酒を撒き、親指大の小さな餅をおいた。
「ユクコロカムイ イヤィラィケレ」と小さく唱えた。後で心音は雪乃に聞いたがアイヌ語で
「鹿を贈ってくれる神様ありがとうと」言う意味だそうだ。
心音は彼女の家の囲炉裏で夫の達夫さんと一緒に鹿肉の焼肉をいただいた。
蛋白な鹿肉は多めの油と醤油、ニンニクと砂糖、そして生姜を塗り込んでで直火であぶり焼きにする。
おいしい焼肉の付け合わせは囲炉裡焼きのジャガイモとアスパラガス、そこにたっぷりのバターとチーズ。
豊かな大自然の恵み。しかし大自然には驚くべき恐怖も隠されているのだ。
雪乃さんが語った話に心音は驚いた。山深いこの村では驚くべき事は牛打坊だけではなかったのだ。
「最近、山あいの廃業したマスの養殖場の近くで大きなエゾシカの死体を見たんです。内臓が食い荒らされていました。そして大きなエゾシカの首がポッキリ折れていたんです。その辺には他にも何頭かのエゾシカの骨がありました。首には巨大な爪のあと、これは完全にヒグマの仕業です。でもその爪の跡が異常なほど大きいです。通常の熊の3倍くらいですよ。7人の人間を食べた三毛別事件の熊が重さ340kg、北海道の記録ではそれより大きい体重500kgという大ヒグマ北海太郎というのもいます。どちらにしても体長は3メートル越えでしょう。でも私の見たツメの後はどう見ても4メートルクラスの熊のように思えるんです。」
「それってまるで妖怪の鬼熊ですね。歳を経た熊の妖怪で人里に現れ家畜の牛馬を捕えては山へ持ち帰って食らうというやつで、享保年間初期に鬼熊が仕留められた記録があります。その皮を広げたところ、畳6畳分もあったといいます。まさかそれが実在していたなんて。」
心音は驚いた。
「あはははは、牛打坊に鬼熊!まさにうちの村は妖怪天国だね。」達夫が笑った。
鹿の焼肉をたらふく食べて、心音は牛が死んだ牛舎を訪ねた。死んだ牛を見ながら原因は何かを探求する。彼女のアーモンド型の瞳が油断なく周りを見渡す。背中に大きな穴、鋭利なナイフで何度も突き刺したかのようだ。
乳牛は苦悶の形相が凄まじい。
確かに雪乃が言うとおりイタチや狐が入り込めそうな隙間はなかった。アブやヒルが開けたにしては背中の傷穴が大きすぎる。牛の体を切って肉と血液のサンプルを採取した。
天井を見上げるが、数羽のカラスが屋根にとまっているだけで怪しい気配は何もなかった。
人間の仕業としても鍵のかかった厩舎に忍び込めば多少の形跡は残るだろう。
そして彼女の合理的思考はチュパカブラなど超常の存在を信じない。
彼女はじっと目を閉じて頭の中にある知識の宮殿、自分の脳のデーターベースを検索した。そしてある答えに到達した。彼女は仮説から一気に結論に向けて裏付けデータを洗い出す。
折しも雪乃と達夫がそろそろお茶にしましょうかと牛舎を訪ねてきた。
牛舎の外のテーブルでティータイム。あったかいコーヒーと大きなミルク豆腐。
コーヒーの苦味とミルキーな豆腐の甘みが絶妙だった。
心音はコーヒーを1口すするとおもむろに牛打坊の真相を披露した。
アーモンド型の瞳のいたずらっぽくきらめかせて彼女が語った。
「私はこの事件の真相を吸血生物の犯行であると断定しました。あのような大きな穴を体に開けて動物の血ををすする存在。それは鳥の仕業です。彼らなら、高い窓からの侵入が可能です
世界には1万種の鳥がいますが、その中でたった6種類だけ吸血をする鳥がいるんです。
それが「ハシブトガラス」です。日本のどこにでもいるカラスです。畜産業界ではカラスが吸血のためにウシを襲うといった事例が報告されています。
最近では奈良の鹿を襲って心血死させたと言う報告があります。時には乳牛の大きな乳房の血管を狙い、生き血をすすって失血死させることもあるそうです。そして、今回はさらにカラスが血をすすった傷口から牛クロストリジウム・パーフリンゲンス感染症に罹患した可能性があります。
牛が突然死する病気です。クロストリジウム属菌は、通常土壌中に存在し芽胞を形成、動物の体内に 侵入・増殖し毒素を産生し内蔵を破壊し動物を死に至らしめます。実際に内臓の壊死が確認されました。念のため検査用に牛の血液を500mlを採取してあります。
そう言うと彼女はカバンから茶色く変色した血入った瓶を取り出した。」
「牛打坊、、犯人はハシブトカラス、、、、だったんですか」達夫はあっけにとられたようだ。
「やっぱりハシブトガラスは邪悪な存在なんですね、アイヌはハシブトガラスをシエパスクル(糞ガラス)と呼び、あまり良い物ではないといわれていました。しかし、これに対してハシボソガラスはカララクカムイ(カララクと鳴く神)と呼び、カムイ(神)として扱っているんです。」
雪乃が忌々しげににつぶやきながらライフルに散弾を二発詰め込んだ。
「ターン」屋根の上のカラスたちに発砲、「ターン」近くのセブンスターの木にいた群にも一発、7羽のカラスが地上に叩きつけられた。
「はははは、雪乃に牛打坊は残らず退治されちゃったね」達夫が笑った。
「心音さん今日はカラスのソテーを作りますね。カラスは赤身肉で筋肉質。焼き過ぎると肉が堅くなってしまい特有の獣臭さが出てしまうので、冷たいフライパンに肉を置き、じっくりと焼き上げていくんです。ハスカップのソースをつけていただくと大変おいしいんですよ。」雪乃が当たり前のように話す。心音は彼女にはおそらく死生観や家族観、性的な感覚に至るまで自然との一体感があるような気がした。
無事に牛打坊の事件を解決した心音はカラスのソテーを楽しみにゆったりと過ごした。
雄大な大自然の中でゆっくりと時が過ぎてゆく。森の向こうから1台のランドクルーザーが走ってきた。車から1人の猟師が降りてきた。
「おや?三毛別さんのお客さんかい、月読さんは偉い先生なんだってね。牛打坊の件はもう解決できたんだろ、すげえなあんた」
人懐こい笑顔のずんぐりした猟師、網走と名乗った。
「これから山に猟に行くんだけど、月読先生もどうだい?雪乃も誘って行こうじゃないか?」
心音は今まで本格的な狩猟を見たことがなかった。彼女が一緒に行きたいと告げると雪乃と達夫も揃って出かけようということになった。ランドクルーザーを達郎が運転し荷台にライフルを持った網走と雪乃、心音は助手席に座った。
(心音達が鱒養殖場に向かう1日前の事)
北野 ほたる と 枝野星海は札幌市内のマケドニアナルドで阿部、山田、谷口という3人大学生に声をかけられた。高校の授業をエスケープしてナンパ待ちの彼女たちは気軽に応じた。両親には今日の晩は友人の家に泊まると嘘をついていた。朝まであそぶつもりだ。北大生を名乗る彼らは見た目もまぁまぁでガラも悪くなさそうだ。星海は身を乗り出して男の誘いに乗った。彼らは郊外でドライブを持ちかけた、「山の中のコテージで星を見ながら朝まで飲んで騒ごうぜ」リーダー格の阿部は大学の冒険サークルの部員と名乗った。
冒険サークルとは純朴でダサいがそれだけ信用がおけそうだった。
ほたるは高校デビューでまだお堅いところがある。星海はビギナーの彼女にはソフトなこの男達が丁度良いと思った。
札幌デパ地下で食べ物や酒を買う、そこまでは楽しいパーティの予感がいっぱいだった。そして男達の車で郊外にでた、細い山道に車が乗り入れた時に星海はすでに不安を感じていたが、店も民家もなく、逃げる事も出来ない。
潰れたマスの養殖場に車を停められた時にはもう騙された事が明らかだった。男とのセックス、援助交際も日常の星海はこの先の展開が読めた、、答えは一つ男に媚びて自分もセックスを楽しむ事だ。ヤバイ薬とか打たれないためにも下手な抵抗は禁物だった。ほたるは幼馴染だ、彼女にできるせめてもの心遣いは3人のうち男2人を自分で引き受ける事だろう。
彼女はブサイクな男2人、山田と谷口に声をかけた「ねえ、こういう人気ないとこ来たってことはやるんでしょ?いっぱい気持ちよくさせちゃうから、お小遣いアテにしていいよね。お兄さん達!」
「お、星海ちゃんわかってるじゃん」「やっぱ強姦より愛情ってか!優しくしてやるよ」
2人が養殖場の事務所の床の上にマットレスを引いた。
「ワタシ、他の女が見てるとセックス楽しめないんで、ほたるはあっちで青姦してなよ!」
彼女に向かっていった。
「星海ちゃん、、私、、こんなのやだよ、、、、」彼女が膝を震わせて涙をこらえている。
星海の配慮も展開の先も読めない鈍臭い友人にイラっとした。
すでに露わになったハリのある乳房を揺らして星海はさけんだ。
「せっかく気持ちいい事しようってのにマズイ空気ばらまいてんじゃねえよ!このクソ処女が、抵抗してると痛い目見るのはあんただよ!ほたる」
幼馴染から投げかけられた言葉に込めた忠告を理解するには彼女はあまりに幼く頑なだった。
「わたしはこんなのイヤ!誰か助けて!」ほたるが逃げた。
「まてよ!コラ、」阿部がにやりと笑って追いかけた。楽しいハンティングの時間だ。
ほたるは空き家の裏手の飼料倉庫に隠れた。ほっとした瞬間。草むらから出てきた阿部に首根っこを掴まれて、夏の雑草が鬱蒼とした地面にに引きずり倒された。
「離してよあ、いやぁやだぁ、やーーだーーーーさわるなーーーーざけんなよ!」
とっさにカバンを 振りまわして、男の手を振り解いて逃げようとする。鞄の角が男の鼻に当たって阿部は少しひるみ逃げられると思った瞬間、恐ろしい報復がほたるを待っていた。
「このガキが!」
大人の男の容赦のない鉄拳。人生で感じたことがない痛みと衝撃、「ゴス!バキ!」
ほたるは草むらの中に倒れこむ。
「手間かけさせてんじゃねえよ!オラッ!オラッ!オラーーー!」
そこに追い打ちをかけるようにつま先でお腹を3回蹴りあげられた。ほたるの股間から生暖かいものが流れた。
あまりの衝撃に失禁したのだ。池の鯉ようにパクパクと口を開いて呼吸をしようとしてするが息ができない。
そんなほたるの首根っこ掴んで阿部は草むらの奥へ連れて行った。
阿部はほたるの耳元で「さっさとやらせろよ!これ以上抵抗したり騒いだら殺す」と怖い声でにらんだ。
成長の遅いほたるは身長も153センチ、スポーツブラの下に胸の膨らみが出てきたばかり、下半身もまだまっすぐな割れ目があるだけの幼い体型だった。自分には女性としての魅力などまだないと思っていた。
そんな自分がこんな目にあうなんて、ほたるは正直なところ理解できなかった。
男の性欲がいかに理不尽なものであるそれを察するには彼女は幼すぎた。
自分は何も悪いことをしていないのになんでこんな仕打ちをうけなければいけないのか。
でも、とりあえず許してもらおうと男に話しかける。
「ごめんなさい、ごめんなさい、謝まるから。おうちに返して!」
すると「うるせぇ!」阿部はほたるのみぞおちを再び殴りつけた。
体をくの字に曲げて、思わず草むらに胃液を吐くほたる。
そんな彼女のの髪の毛は抜けるほど思いっきりつかんで組み敷いた。
ほたるの体から、男はTシャツを脱がし、スポーツブラを剥ぎ取り、ミニスカートを毟り取った。
夏の日差しほたるのスマートな体と未熟な乳房があらわになった。
「高校生のくせになんだよこのロリ体型!マジ犯罪者の気分だぜ!」
「いやぁ、見ないで、見ないでぇ」
そして片手でパンティーを掴むと容赦なくむしり取った。
まだ誰にも見せたことのない未熟な花園が男の目線にさらされた。
「つまんねえな、まじガキかよ!」と失望したように阿部はいうとほたるの生殖器にラブローションを塗りたくり、その手をそのまま私のワレメを触り、穴の奥までねじ込んできた。
「痛い!痛い!痛いのお!やぁーーーーーーー!」すると阿部はほたるを睨みつけ、パンティを口にねじ込んだ。
「ムグゥ、グゥ ウグゥ」そしてほたるの細い腰を押さえつけて、生殖器を押し付ける。
蛇の頭部のようなおぞましい形をした赤黒い棒がヌラヌラとテカっていた。
そしてほたるはは細い足を力づくで広げられた。阿部は体重を載せて腰を突き出して、
まだオナニーさえ、ロクにしたことのないワレメにいきり勃つペニスをえぐりこんだのだ。
ミッチィィィと肉の避ける音、
お腹に鈍器を叩きけられたような、穴をあけられているような感覚が突き抜けた。
「ウグゥゥゥゥぅぅ、ウグゥゥゥゥぅぅ、ウグゥゥゥゥぅぅ、ウグゥゥゥゥぅぅ、いや、あ、うああああああああ!いだ、いだ、いだい、や、やあうぐ、あぐぅぅギィィィィ!!!」
必死に後ずさっても阿部の太い手に腰を掴まれて犯されつづけた。
パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパン
阿部が腰を振る機械のようにリズミカルにペニスを打ちつける。
「あああ、ひどいよ、入ってるよね、私の中で勝手に、、ざけんなよ、、あああ」
「うぅ、ふーーーー射精るうううーーーー!」阿部が軽く呻くと下半身にじんわりと流れこむ感触。
ほたるは精液を幼い性器に射精されたのだ。
「ああああ、嘘でしょ、、え、信じらんない、中に精液、、いやーーーーー!」
人形にように投げ出された細い四肢、白い精液に混じって足の間から純潔の証が小さな赤い流れを作っていた。
阿部は破瓜の証を確認するち彼女の隣で満足げにタバコをふかした。処女を奪った達成感とでも言うのだろうか
「ふぅうう、、処女ごちそうさん!」
そして吸い殻を地面に投げ捨てると首を掴んで仲間のもとに連れていった。
そして星海達が3Pしている養殖場の事務所にボロ雑巾のようになったほたるを放り込んだ。
友人の星海はヤバイクスリを打たれたのか明らかに異常なテンションで男達に抱かれていた。
「ひぃいいははは、ほたる、おかえりーーー、げんきーーあああ、ちんぽこ、くる、あああん、いぐぅ!」
「おい、そっちのデカ乳女と交換しろよ!モノホンの処女だぜコイツ!」阿部は笑った。
「へへへコイツ、マジエロくてよ、ヤバイぜ、ザーメン吸い取られるぜ阿部!」山田と谷口もご満悦だ。
阿部が星海を後背位で犯す。パーンパーンパーンと激しく腰を打ち付ける。
「俺のドリルはマンコを貫くためにあるんだぜ!」「あああ、、いい。何それ!ウケるーーーきひいい、あああ、ちんぽ、ちんぽでころひて、わらひをちんぽこれころひて、ああああ、、いぎいいいいい」星海は白い尻を淫らにゆらした。
「けへへ、ほたるちゃん、今度はお兄ちゃん達といいことしようね。」「可愛いお口で俺のちんぽにキスしてよ」
山田がほたるの足を開きペニスをずぶりと挿入した。「もう、いやぁ、ああ、いれないで、、あああん」
谷口はほたるの小さな顔に生臭いペニスを押し付けてフェラチオを強要する。「ほおおお、ほたるの喉まんこあったけえあ、」
ズシン、ズシン、ガタッガタッ、、!ほたるは床の振動から巨大な何かが近づいているのを感じた
セックスに夢中になる男たちは危険な死神が近づいていることに気づかなかった。
べキィバリィ!ゴワァーン!突然に事務所の扉が吹き飛んだ。
巨大な黒い獣が入ってきた。でかいまるで巨人だ
直立すると4メートルはあるだろうか、、、、。
「へ、何、、これ、、、」目の前に現れた巨大なクマにどうしていいかわからない。
谷口の顔面を化け物の巨大な爪がひとなぎした!バレーボールのように谷口の首が吹き飛んで家の壁にぶつかって砕けちった。
「うわぁ、やべえ!」蛍を押しのけて逃げようとする山田は腹を切り裂かれてごっそりと内臓が飛び出した。
「え?え?この俺の体から出ているものって、、ひぃい!」山田は泡を吹いて絶命した。
「マジ、やべぇ」リーダーの阿部は腰を抜かして押し入れに逃げ込もうとしていた。その彼の右足を熊の巨大な顎がくわえた。
「うぎゃーーー痛え!痛ええよおおおおおおお、ぎゃああああああああ、ぐええええええええ」
「べきぐぢゃむしゃむしゃ」まるで活き造りのように生きたまま右の足を食われた。次は左の腕に食いつく。
そして、巣にに戻ってゆっくり食べようと思ったのかズルズルと血塗れの彼を引きずっていった。
ほたるは死んだように動かなかった。
動けなかったという方が正解だろう。それが偶然にも彼女の命を守った。
「へひひひひ、おひんほ、おひんほ、、」麻薬を打たれた星美も奇跡的に助かったようだ。
熊が戻ってくる前に安全な場所に避難しなくては、彼女は星海をひきづって事務所のトイレ逃げ込み鍵をかけた。それから一晩、彼女は息を殺し恐怖に震えた。このような廃屋に人が助けに来る事はあるのだろうか携帯も通じない
トイレの中で絶望した。熊は何度も戻ってきて事務所の中を徘徊した。
意識を取り戻した星海も一瞬外の景色を覗いてあまりの凄惨さに激しく嘔吐した。
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ランドクルーザーは山道を走る。途中で朽ち果てた「古谷鱒養殖場」という看板があった。川の渓流の開けたところに廃業した養殖場がある。
「あれ?養殖場に車がとまっているな?また都会の若者がいたずらでサバイバルごっこでもしてるのかな?」
実は1年前も同じように若者が車を止めていた。養殖場の管理事務所の中が荒らされて鱒養殖の飼料庫の扉が壊されたりしていたのだ。そして部屋の中には持ち込んだ布団が引かれてあり、あたりにコンドームやらティッシュペーパー、酒瓶や怪しげな注射器が散乱していた。
不穏な空気を感じた達夫は車を少し遠くに停めると様子を見に行く事にした。いざという時に備えてすぐにでも逃げ出せるように車の向きを来た方角に戻した。
ライフルを背負った網走と雪乃、達夫と心音がそれに続いた。
鱒養殖場の様子を伺う4人。
「前よりもあらされてるなぁ飼料倉庫なんて全部食い荒らされてるぜ」網走が吐き捨てる。
そして、4人は住居兼管理事務所を覗き込む、横引きの扉が大きくへしゃげて、壊されていた。まるで巨人の手で殴られたかのようだ。そして部屋の中に入って彼らはあまりのことに息を飲んだ。
全裸の男が首のない状態で転がっている。壁には男のものと思われるの脳漿が飛び散っていた。
その少し脇には腹を大きく切り裂かれた男の死骸、裏口に向かって血まみれの死骸を引きずったような跡がある。もげた右足が事務所の部屋の隅に転がっているところからもう1人の男が殺害されて連れていかれたに違いない。
「これはひどいな、羆の仕業だな。おそらくここで宴会でもしてるところ襲われたんだろう」達夫が呟く
床には男たちが買い込んできたと思われる酒やポテトチップが転がっていた。
「ゴトゴト」奥のトイレから物音がした。
「誰かいるのですか人間なら返事をしてください。返事がないなら撃ちます。」
雪乃がトイレの窓に銃口を突きつけて叫んだ。
キーーーっと軋む音を立てて扉が開いた。中から2人の女の子が一糸まとわぬ姿で現れた。
「お願いです、、、どうか私たちを助けてください、大きな化け物に殺されそうになったんです。」真っ青な顔でブルブルと震える2人。雪乃と網走が部屋を見渡して、隣の部屋から彼女たちの服を持ってきた。服を着る彼女たちの体から男の精液の匂いが臭った。おそらくは先頃の3人の男たちとセックスをしていたに違いない。
「おう、ゆきのん、これはやばいぜ、とんでもないでかいヒグマがここを襲ったに違いない。そしてヒグマは餌場から離れないしばらくするとやつは戻ってくるぞ」網走が呟いた。
ガタガタガタガタ!ドスドスドス「ブフゥーーーーーーーーーーーー!」野生動物の鼻息が聞こえた。
羆が再び戻ってきたのだ。
「とりあえず二階に逃げろ!気づかれないように静かに登るんだ」
狭く急な階段を女達を連れて彼らは登った。
二階は休憩室とおぼしき畳の擦り切れた八畳間だった。
かろうじて電気はきている。台所と押入れ、鱒釣り場のメンテ用の
工具類が無造作に放り込まれていた。ミシミシミシミシと羆が一階を徘徊するたびに家が揺れた。
「なんだ、あれは化け物か!4メートルはあるぜ!」網走が驚きの声をあげる。
「あの大きさだとライフルでもすぐに倒せないかも、、、」雪乃が深刻な顔で悩んだ。
手負いの獣ほど危険なものはない。ライフルで撃ちそんじればヒグマの爪が彼女たちを引き裂くだろう。
4メートルの羆は直立すれば二階に這い上る事もわけはないだろう。
ライフルで撃つのは最後の武器。。
「何とか羆を弱らせる方法は無いかな、、、」達夫がつぶやく。
心音のアーモンド型の瞳が部屋の中を見渡す。彼女の知恵の宮殿、脳細胞が危機突破の知恵を演算する
「鉄パイプに錐の先をつけて、、、、槍にして、、」
彼女はぶつぶつと言いながら長い鉄パイプに錐の先をつけた
「何をするんだよ月読先生、そんな細い槍先じゃ、でかい刺されたことさえ気づかないぜ。」
「刺されたことさえ気づかなければ最高です!牛打坊に鬼熊を退治させるんですよ。」
「ガブ、ムシャムシャペギ、ゴリゴリ、グチュ」階下では羆が夢中になって山田の死骸を貪っていた。
男たちの部屋の畳を外させて天井板を静かにずらす。畳2畳はあろうかという巨大なクマの背中が見えた。
静かにやりを突き刺す。そして心音は鉄パイプの穴に瓶を近づけて死んだ牛の血を流し込んだ。
血がパイプの中を通って下まで垂れて行く。ちょうど注射器のように羆の傷口に病牛の血が流れこむ。
彼女は念を入れて熊の5カ所にそれを施した。そして静かに槍を引いて天井板を戻した。
「牛打坊、クロストリジウム・パーフリンゲンス感染症が羆の内臓組織を壊死させるまで12時間です。」
「幸い1階には餌がいっぱいあるのですぐには襲ってこないでしょう。ゆっくりと体を休めましょう。」
声を殺してひたすら時を待つ6人は眠れぬ夜を過ごした。
「ぶふううううううううう!ぐぶううううううう!うううううううううううう」
羆の苦しげな唸り声、、がきこえる
階下を覗くと羆がうずくまっている口から血の泡を吹いて、肛門から血便を垂れ流していた。
「ぐぅぅぅぅぅ、ぶふーーーーーー、ぐぅうううううう」呼吸が細くなり、完全に動かなくなった。
「牛打坊恐るべしですね、鬼熊も形無しですよ、月読先生」達夫が感心した。
「念のためとどめ刺しておくべきさ、ゆきのん」
「ええ、網走さん」2人の漁師が動かない熊の急所を狙ってライフルを発砲した。
「ターーン」「ターーン」「ターーン」「ターーン」
ライフルが命中するために羆の巨体がビグンビグンと揺れた。そして完全に絶命した。
三毛別雪乃が羆に手を合わせた。
「羆はキムンカムイ、神様です。貴重な毛皮や肉などを人間に与えてくれます。ですがときには人間を無残に殺したり、危害を与える熊なども現れます。そういった神様はウェンカムイ、すなわち悪い神様と呼ばれます。」雪乃はかなしげに言った。
エピローグ
大学生3名が羆に襲われて死亡した事件は道内のトップニュースになった。少女たちの件は秘密にされた。
ヒグマの体重は600キロその巨体は過去最大と言われている。三毛別雪乃はその羆を剥製にして村のジビエショップに飾った。熊の胆は50万円で中国の漢方薬品業者が買っていった。北海道観光の名所として過疎の村に観光客を呼び込む名物となった。
そしてヒグマが巨大化した理由も明らかになった。羆は成長剤の入った鱒の餌を倉庫1つ分平らげていたのだ。
2004年、ジョージア州南部のリバーオーク農園の狩猟ガイド・クリス・グリフィンが、巨大な動物に襲われ、猟銃で射殺した。正体は野生の豚、ホグジラと名付けられたそれは体長約3.7m、体重約500kg、牙の長さは23cmあったという。鱒養殖場の配合飼料を貪食したのが原因だった。今回は羆がそれをやったのだ。
しかし鬼羆も牛打坊も三毛別雪乃には敵わない。彼女はカラスも美味しくいただいてしまったし、羆も余すところなく自然の恵みとして活用してしまった。
自然を愛するアイヌの血を引く狩ガールの彼女こそ北海道最強なのかもしれない。