※この作品はR-18です。

現実社会の恐怖 エッチな百物語 どこから読んでも各話読み切り   作:みなぽん

17 / 40
悪鬼いっぽんただら 和歌山D村 廃鉱山に現れた悪鬼と女子工員受難

月読 心音 (つくよみ ここね )はカルチャースクールで心理学の講師をする傍ら、日常生活の中に潜む妖怪や怪異といった現象の研究をしている。研究テーマは「妖怪が架空の存在である事の実証。科学的根拠で妖怪伝説の正体を明らかにしていく」ことだ。友人たちにはそんな彼女の姿が奇異に写るらしく、子供の頃に流行った珍獣ハンターと言う番組をもじって「妖怪ハンター」と呼ばれている。そして、彼女の著作がレディースコミックで漫画化されてからというもの彼女のもとに妖怪を退治してくれという依頼が舞い込むようになった。そして彼女は今まで数々の難事件が妖怪の仕業でないことを科学的に証明してきたのだ。

 

「一本ただらが私の友人のえっちゃんを傷つけたんです。」突然、彼女の元に依頼がまいこんだ。

以来の概要はこうだ。

依頼主は葛城 美琴、和歌山県D村の農協職員だ。それは1週間前のこと彼女はD村で村カフェを開いている親友の沢田 絵都子のもとを訪ねた。カフェと言っても土日だけ営業する自宅改装の店だ。えつこは普段、市内の大きな工場で働いている。

カフェを尋ねると珍しく準備中になっている。鍵が開いているので中に入るとそこには無残な光景があった。

床にえつこが横たわり泣き崩れていた。服は破けて乳房がむき出しにされ、顔には無残なアザがあり、スカートから覗く彼女の花園は無残に蹂躙され、汚らしい白濁した液が溢れ出していた。

物音がして慌てて窓に駆け寄ると一本足で猛烈なスピードで走っていく黒い人影が見えた。

 

えつこはその日から店を閉じた。親友である美琴の電話にもでない。メッセージの返信もない。ただ既読がつくのでメッセージをみてはいるようだ。彼女は深い心の傷を負っていたのだ。彼女は警察に被害届は出さなかった。つまり泣き寝入りだ。

その状況を見かねて今回の彼女への依頼になったのだった。

 

月読心音は和歌山県D村のローカル線の駅前で美琴と待ち合わせた。

葛城美琴は狐目の気の強そうな女の子だ。スレンダーな体つきのわりに男を挑発するような突き出た胸をしていた。

駅前にある茶屋で名物の「柿の葉寿司」を食べながら「一本ただら」の伝承データを解説した。

南方熊楠「鶏に関する伝説」には「熊野地方の伝説に、那智の妖怪一ツタタラは 毎いつも寺僧を取り食う。刑部左衛門これを討つ時、この怪鐘を頭に冒り戦う故矢中あたらず、わずかに一筋を余す。刑部左衛門最早矢尽きたりというて弓を抛り出すと、鐘を脱ぎ捨て飛び懸るを残る一筋で射殪いたおした。」とあるわ。

 

遠野物語拾遺には「貞任山には昔一つ眼に一本足の怪物がいた。旗屋の縫という狩人が行ってこれを退治した。その頃はこの山の付近が一面の深い林であったが、後に鉱山が盛んになってその木は大方伐られてしまった。」とあるのよ、さらに、出雲風土記では人を食らう山の神として描かれており、案山子はこの山の神が田に下りてきて、田を守る神に転じたと思われる。とし、「案山子」とかかれるようになるのは、山の一本足の鬼であったときの、本来の姿に基づいた命名としているの。

一本ただらは日本中にあるので驚いたわ。ちなみに2004年和歌山で、2足や4足歩行ではない、あきらかに、1本足であろうという、足跡が一定の間隔で一直線状に並んでいるのが、発見されているのよ。

 

一本足のモンスターは今でも健在なのかもね、そして驚くべきことに海外にも類例が見られるのよ。ブラジルにはペ・デ・グラファ というUMAがいる。足跡が瓶の底のようで瓶足と呼ばれた。ハンターの老人の話から、伝わった話ではジャングルのインディオも恐れる怪物がいて、1本足でピョンピョンと跳ね、地面には瓶底の足跡を残した。特殊な能力があり、出会った者に催眠術をかけ、無抵抗にして殺してしまうというの。これが知られた同時期に牧場の牛が、舌を引き抜かれて殺される事件が多発した。この事件はペデグラファの仕業ではないかと恐れられたわ。あとイギリス、ウェールズ地方に伝わるファハンは一本足妖怪と外見的特徴が非常によく似ているの。というわけで、

共通するのは深い森の中に現れると言うこと。人間に危害を加える恐ろしい妖怪であると言うことね。

 

「えっこははすごくいい子なんですよ。なんでその彼女があんなひどい目にあわなければいけないんですか!」美琴はハンカチで涙を拭いながら怒りを隠せない様子だった。

「美琴ちゃんの気持ちはわかるけど、今の時代そんなお化けいるわけはないと思うのよ。一本ただらだって、その正体は「たたらし」だって説があるのよ、たたら炉で砂鉄の精錬作業をする職能集団ね。村に属さず山中を移動・漂泊していたわ。山の中で鉄を作るのね。たたら製鉄の工程は昼夜を通して数日間、1400℃以上の火力を維持するために大量の風を送り込む吹子を踏むの。昼夜問わずの重労働で足を患う人も多かったわ。また、火と煙、飛び散る錬鉄で眼を患い失明する人もいた。

 

一本ダタラが片眼・片足という理由は、たたら製鉄の過酷な労働を表していると私は思うのよ。片目片足を失い、働けなくなったたたら場の労働者が山に置き去りにされて、生きるためにやむなく定住する村人を襲ったと言う事はあったかもしれないわね。それに勝手に山の木を伐採して有害な煙や水を垂れ流すたたら師達は農民や猟師からみれば許せない存在だったでしょうね。」

 

「たたら師ですか?そういえばうちの村の裏山に廃鉱があるんですが、、まさか、そこに「一本ただら」が潜んでいるのではないでしょうか?」

「あくまで美琴さんは一本ただらが存在するというのね、、そうじゃなきゃ、現場から走り去った1本足の黒い影が説明がつかない、、そういうことね。」

「はい、あれは私の思い過ごしではありません。実際にこの目で見たんです。」

「それじゃ廃鉱山に行ってみましょうか?」何事も現場を見るのが1番、心音は席をたった。

彼女の運転する軽自動車で鉱山に向かう。

 

鉱山に行くには事件が起きた村カフェの前に車をとめる。

「これから月読心音先生と「一本ただら」退治に廃鉱山にいきます٩( 'ω' )وえつこの仇とってあげるからね」

美琴はえつこにメールを送る。ご丁寧に心音とのツーショット写真まで添えた。

廃鉱山までは村カフェから林道を歩いて30分。思ったより山深いところにそれはあった。

熊でもでそうな山の中、こんなことなら地元の猟師さんでも一緒に連れてくればよかったと心音は思った。

 

山の谷底に小さな鉱山の入り口がある。

谷の上には朽ち果てた精錬場や管理小屋、宿舎がうち捨てられている。

心音と美琴は急な斜面の階段を降りて鉱山の中へと懐中電灯を照らして入っていった。

たったったったったったったったったっと単調なリズムで刻まれる足音が鉱山の奥からこちらに近づいてきた。

闇の向こうに大きな人影が弾みながら近づいてくる。その姿に2人は凍りついた。

「一本ただらよ!美琴さん逃げて!」くるりと背を向けて逃げる2人!

息を切らせながら谷底から階段を駆け上がる。

しかし黒い人影は思いのほかに早かった。

 

管理事務所まで逃げ込んだところでおいつかれた。「月読先生!」美琴が腕を掴まれる。

「彼女を離しなさい!」懸命に引き離そうとする心音。片足の巨漢の男だ。

「ダマレ!ジャップ!」みぞおちに激しい殴打を受けた。

「げふぅ」心音はその場にうずくまった。

見上げるとそこには南米系浅黒いの男が1人。筋骨隆々としたたくましい肉体。彼女たちのウエストより太い右脚。しかし、左足はない。彼の左足は付け根から断ち切られ彼の足からは1本のステンレスの杖のようなものが装着されていた。

右目には大きな火傷があり眼球は白濁していた。

 

「日本人!ユルサナイ!コレハ復讐、ジャップの女をレイプスルヨ!」彼は美琴をおさえつけた

挑発するように突き出た胸が男の標的となった。ブラウスを破かれてブラジャーを引きちぎられた

ロケット型のおっぱいに陥没乳首、彼女が細い体でスカートを必死に抑えるが腰を押さえつけられてずるりと脱がされた

「Obedéceme, este lancero !Este lancero!(このヤリマンめ!大人しくしろ!)」

男はブラジルの言葉で叫び薄汚れた作業着のズボンを下ろす。

 

「いやぁ、やめて、やめろよ、お前がえっこを犯ったのか?ふざけんなよ!このクズやろう!」

美琴が気丈にも黒い大男に唾を吐きかけた。

「No te metas, te mataré!(ふざけんな!殺すぞ!)」男は美琴の顔面を拳で殴りつけた!

細い彼女の体が吹き飛び、椅子や机に激しく激突した。「ぐふぅう」ぐったりとする彼女

彼女の長い髪を握り、引きづりおこした。たったままで顔に大きいペニスをグリグリとおしつける

「La felación !La felación!(フェラチオしろ!フェラチオしろ!)」美琴の頭をゴスゴスと殴りつける

「痛い!わかったから!もう叩かないでよ、」彼女は浅ましく勃起した男のペニスを咥えた。

 

「んんんぐうっっっんんんんぐううううう、ぷは、んんんんぐううちゅぶちゅぶちゅぶちゅぶちゅぶちゅぶ」

「ohooooo、、Bueno o japonés ¿Es bueno mi pene?(うおぅうう うまいか日本人?俺のちんぽはうまいか?)」

男は彼女の長い髪を手綱のように握ってフェラチオを強要した。太いペニスが喉奥まで突き入れられる

むせるのも構わず腰が振られる。そして男はたくましい尻をブルブルブルブルとふるわせて豚のように射精した。

 

「Eyacular semen!Sentirse bien!おおぅうううう!」(精液射精る、きもちいい!)

彼女の小さな唇の中に生臭い男の欲望がビュルビュルと激しい奔流となってたたきつけられた。

「あああ、出てる、この、クソ野郎、生臭い、汚えんだよ、、お前は、ひぐう」

そして男は女に尻をあげておまんこ見せるように強要した。壁に手をつき高く尻を掲げるように命令する。

「Saca tu trasero y muestra tu coño!」(尻を突き出しておまんこを見せろ!)片言の日本語でも繰り返す

「尻、オマンコ!セックス、オッケー?尻、ピックアップ!、早くマンコサセロヨ!」

拒否する女の尻を何度も何度も大きな手のひらで打ちのめした!まるで女奴隷を調教するかのようだ。

 

「そんなにぶたないで!言われたとおりにするから、、あああ!ああひぃい!ああああ!」

女は諦めたように白く小さな尻を男に差し出した。彼女の小さな水蜜桃のような女性器に男のまがまがしい太い肉棒があてがわれる男は獣のような雄叫びとともに挿入した。

「Coño japonés se siente bien!(日本人のおまんこは気持ちが良いぜ!)」

「ああああ、太い、、いやぁ、、やめろーーー、やめろよーーーーーああああああひぃいいい」

痛がる女を気遣う素振りも見せずに自分の快楽を満たすために激しく腰を振る男。

まるで太い角に突き上げられるかのように女は苦悶の叫びを上げた。

 

「あああああ、奥まで汚んしちんぽ入れて、こんなふうにえっこのやつを犯したのか、、、こいつは!ああああー、ひい」

心の優しい小さな友人が犯されたとき、彼女はどんな声で泣いたのだろうか胸がいたんだ。

男は口の端からよだれをたらし何度も何度も彼女の秘肉を貫く。白い尻をかち割るように握りしめた。

美琴のロケット型の乳房は男の大きな手のひらに握りつぶされて陥没した乳首から無理矢理に勃起に追い込まれた乳首が淫らに飛び出していた。男は太い指で女の乳首をシコシコとしごいた。

「Siento mis pechos Jovencita!」(おっぱい感じてるぜ!お嬢ちゃんよ)

男は夢中になって美琴を犯している。美琴は男の後で月読心音が事務所に落ちていた古い延長コードのむき出しのコードを男の義足に巻き付けようとしていることに気づいた。

彼女は静かに反撃の策を練っていたのだ。

彼女は心音の意図をさっして男の注意を惹き付けようと考えた。

 

男の激しいピストンに合わせて女はわざと甘い声が漏らす。

快楽に飲み込まれたかのように自ら喜んで腰を振った。

「あああああ、素敵!もっと美琴をえぐって、、あああっん、いい、。きもちいい、ひいいあぐううう!」

女の積極的な反応は自分のテクニックのためだと自信を深めた男は満足した顔で激しく腰を振った。

「Eres un prisionero de mi polla!」(俺のちんぽんの虜だぜ!)

彼のステンレスの義足に延長コードが巻きつけられようとしている事は全く気付かなかった。

「Una mujer japonesa que irá junto con el cielo(天国に連れて行ってやるぜ日本女!)

男は一気には奥にねじ込むと激しくピストンを繰り返す。

 

じゅぶじゅぶじゅぶじゅぶじゅぱんじゅぱんじゅぱん!

彼女は彼の太いものが美琴の肉体の中に飲み込まれては顔を出す

「Eyaculacion!Eyaculacion!「Coño japonés se siente bien!

「日本人のおまんこは気持ちが良いぜ射精る射精るあ、!)」

立ったままで女のおまんこを蹂躙した彼は、大きくのけぞって大きな叫び声をあげて射精した。

「おおおおふぅうう ジャップオマンコl!Eyaculacion!Eyaculacion!」

 

男の汚液を体内に流し込まれ彼女の膝がガクガクと震えて力なく膝をついた。

立膝を立てた美琴の足の間から白い白濁した液体が太ももにどろりと流れた。

「ああああ、こんなに中に、、だしやがって、、、。」美琴がおとこをにらむ

男は屈辱で顔を歪ませる美琴を見下すように笑った

しかし、美琴は突如、ニヤリと笑った。後ろにいる心音が準備オッケーのサインを出したのだ。

そして、飛び退いて叫んだ 「今です!心音さん!」

男が美琴を犯すことに夢中になっている間に心音は男の義足に銅線をむき出しにした延長コードを巻きつけてある。

 

そしてコンセントにプラグを差し込んだ!コードに電流が流れる

ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ、バアアアア、ブシューーー

激しい電流がステンレスの義足を通じて男の体に流れこんだ。

「ノーーーーーマムーーーマムーーーーオウウウウウウ、、」

南米系の浅黒い男は電気の衝撃で滑稽な踊りを踊った、彼の髪が逆立ち焦げ臭い匂いを放つ。

彼は左足をジタバタさせてやっとの思いで通電した義足を取り外した。

 

「日本人ユルサナイ!コロス!ボクハ モンスター ペ・デ・グラファ ナンダ!」

鬼の形相で杖にすがって立ち上がる男。片手にはナイフを持っている。

1本ただらのようにぴょんぴょんとはねながら追いかけてくる。

しかし義足がある時と違って速度は出なかった。

心音と美琴は鉱山の門にたどり着いた、20メートル後ろを男が追いかけてくる。

門のところに4人の人影があった。

 

「美琴ーーーーーー!」友人の沢田 絵都子が美琴を抱きしめた。

あと3人の人影は警察官だった。警察官がピストルを構えた。

「ホセ ヘルナンデス!!止まりなさい!とまらないと撃つぞ!」警察官が叫んだ。

「ホセさん、もうやめて!」沢田絵都子が叫んだ。

「日本人コロス!オマエタチハ敵!バカヤロウ!」ホセがナイフを振りかざした。

「ターン、ターン、ターン」警察官が拳銃発砲した。銃弾は彼の腹部、肺、額を直撃した

1本足で突っ込んでくる彼の巨体が弾かれたように倒れふした。ホセの喉から

「ヒーーーーーヒーーーーーーヒーーーーーー」か細いフエのような呼吸が漏れていたがそれもやがて止まった。

 

エピローグ

月読心音と沢田 絵都子 葛城美琴の3人は事件の翌日、村のカフェに集まった。

絵都子の淹れたコーヒーを片手に今回の事件を振り返る。

ホセ ヘルナンデスは絵都子の勤務する工場の社員だった。鋳物工程に携わる彼は誤って左足と右目を火傷した。古い設備でろくに教育もせずにやらされて彼は大怪我をした。

それはかなりの重症。左足はドロドロに鋳物を浴びた熱で跡形もなく焼け焦げた。彼の右目もゆで卵のように一瞬で茹であがった。工場始まって以来の大規模な労働災害。

職場では大きな話題となったしかし工場からは何の発表もなくホセの姿も見かけなくなった。

 

絵都子はそのことに違和感を覚えた。

ホセはで気さくで優しいブラジル人だった。家族のために日本に出稼ぎに来ていたのだ。面倒見の良い沢田絵都子は家族への仕送りで余裕のない彼に村カフェの残り物などをおすそ分けしていたのだ。

工場の管理職に尋ねるとこっそりと教えてくれた。

ホセ違法就労の外国人だったのだ。社会保険の対象でもなく、従業員のリストにも載っていない不安定な立場で彼は働いていた。怪我をしても保障はない、名もなき 使い捨ての道具として解雇されただけだ。

 

もちろん雀の涙ほどの退職金が出たが治療費と休養で跡形もなく消え去った。

身寄りのない彼には過酷で悲惨な生活が待っていた。優しいと思っていた日本人たちもいざとなったら金もない外国人には冷たかった。ホセは兄弟たちへの仕送りも続けなくてはならない

しかし片足がなく顔に火傷のある外国人を雇うものはいなかった。

義足の細いステンレスの棒は義足を買えずに工場の廃材から自作したものだ。遠くから見ると1本足の人間が歩いているように見える。まるで祖国ブラジルの怪奇談に出てくる ペ・デ・グラファ 、密林の鬼のようだと思った。

 

責任感の強いホセだからこそ悪の誘惑に染まるのも早かった。

最初の犯行は一人暮らしの独居老人。夜中に忍び込んで現金を盗んだ。そして家族への仕送りをした。アパートは家賃滞納で追い出され廃鉱山の管理事務所をねぐらにした。翌月には殺人に手を染めた。

一人暮らしの女性宅に侵入殺害現金を奪ったのだ。

沢田絵都子の村カフェに忍び込んだのも現金が目的だ。そしてその現場を澤田絵都子に発見されたのだ。首を絞めて殺そうと思ったが、かつて自分に親切にしてくれた沢田絵都子とわかり戸惑いが生じた。

しかし彼女の白いうなじを見たときに獣慾が暴発して彼女を一晩中、陵辱した。

「絵都子サン見逃シテ!コンナカラダデ、ワタシ生活ガ苦シクテ」容赦なくレイプして金を奪っておきながら哀れみをそそるようなことを言った。人の良い絵都子は深く傷つきながらも誰にもいえずにいたのだ。

 

しかし日が経つにつれこの県内で起きている事件にホセが絡んでいるのでは?という疑念は膨らんでいた。

その矢先にあの美琴の連絡を受けたのであった。そして危険を感じて警察に通報したのだ。

この事件は容疑者死亡で幕を閉じた。

月読心音は帰りの新幹線の中で苦い思いを感じていた。

かつて、たたら場で働き多くのものが足と目を患って山中に放り出された。

その者達は生活のために山の中で他者を殺め、一本ただらという忌むべき妖怪に成り果てて

人々に化け物として葬り去られた。

人は生きる希望を失ったとき健全な心を蝕まれ闇の化け物へと落ちていく。

 

時代は令和となろうというのに、今、自分たちの周りに外国人労働市場という前近代的な

現代のたたら場が存在する。不十分な保障の中、危険な労働に携わる彼ら。

そして怪我をして働くことができなくなり、不幸にして希望を失った者たちは、

現代社会の一本ただらとして平和に暮らす者たちに牙をむくのだ。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。